2019年06月02日
父の四十九日
父の四十九日
「もう行かなきゃいけないのか。」
「そうだね。そろそろここにはいられないね。」
「そうか…。」
「こっちの世界より、向こうの世界の方が、自由自在だから…。」
父の四十九日法要が終わる頃、亡き父とこんな会話をした。
今回の東京行きは、「一人になって寂しかろう」と、買い始めたばかりの犬を連れて行った。
おかげで、自動車で四時間ほどかかり、なかなかの過酷な移動となった。
だが、犬の効果は絶大で、母も寂しがる暇すらなかっただろう。
私が、犬を連れて帰ってきた後が、寂しさ倍増なのかも知れないが、今度は、逆にこちらに来ていただこう。
実家への行きすがら、ある私学の付属中高前のバス停を通った。
すると、制服を着た中学生が、バス停の縁石に座っている。
恐らくは部活帰りのバス待ちだろう。
だが、彼等は全員がスマホを片手に、皆が下を向いているのだ。
「なんだか、異様な光景だな…。」
時代の流れとして分かってはいるが、なんともおかしな姿に見える。
以前も触れたが、電車に乗っても、ほとんどの人がスマホを触っている。残りは寝ており、本を読んでいる人は、車両の一人いるかどうか、だ。
そんな時代だから、当たり前の姿なのかも知れないが、やはり、世界一高いといわれる携帯電話料金の日本として、何ともやるせない。
彼等は動画を見ているか、ゲームをしているか、SNSで誰かと会話しているか、そんな風だろうが、結局は、「誰かとつながっていたい」、という思いなのだろう。
一方で、人と人との関わり方も下手になっているのだろう。
昨今の、生徒指導を見ても、人との関わりかたが、極めて不器用な中高生が多いのも、こうした影響が出ているのだろう。
便利なツールは、社会生活を豊かにするのだろうが、一方で失うものもあるのだろう。
物から心の時代へ、少しシフトした方がいいのではないだろうか。
スマホでなくても、父とつながることができている私の方が、おかしな姿に思えてしまう…。
「もう行かなきゃいけないのか。」
「そうだね。そろそろここにはいられないね。」
「そうか…。」
「こっちの世界より、向こうの世界の方が、自由自在だから…。」
父の四十九日法要が終わる頃、亡き父とこんな会話をした。
今回の東京行きは、「一人になって寂しかろう」と、買い始めたばかりの犬を連れて行った。
おかげで、自動車で四時間ほどかかり、なかなかの過酷な移動となった。
だが、犬の効果は絶大で、母も寂しがる暇すらなかっただろう。
私が、犬を連れて帰ってきた後が、寂しさ倍増なのかも知れないが、今度は、逆にこちらに来ていただこう。
実家への行きすがら、ある私学の付属中高前のバス停を通った。
すると、制服を着た中学生が、バス停の縁石に座っている。
恐らくは部活帰りのバス待ちだろう。
だが、彼等は全員がスマホを片手に、皆が下を向いているのだ。
「なんだか、異様な光景だな…。」
時代の流れとして分かってはいるが、なんともおかしな姿に見える。
以前も触れたが、電車に乗っても、ほとんどの人がスマホを触っている。残りは寝ており、本を読んでいる人は、車両の一人いるかどうか、だ。
そんな時代だから、当たり前の姿なのかも知れないが、やはり、世界一高いといわれる携帯電話料金の日本として、何ともやるせない。
彼等は動画を見ているか、ゲームをしているか、SNSで誰かと会話しているか、そんな風だろうが、結局は、「誰かとつながっていたい」、という思いなのだろう。
一方で、人と人との関わり方も下手になっているのだろう。
昨今の、生徒指導を見ても、人との関わりかたが、極めて不器用な中高生が多いのも、こうした影響が出ているのだろう。
便利なツールは、社会生活を豊かにするのだろうが、一方で失うものもあるのだろう。
物から心の時代へ、少しシフトした方がいいのではないだろうか。
スマホでなくても、父とつながることができている私の方が、おかしな姿に思えてしまう…。
「もう行かなきゃいけないのか。」
「そうだね。そろそろここにはいられないね。」
「そうか…。」
「こっちの世界より、向こうの世界の方が、自由自在だから…。」
父の四十九日法要が終わる頃、亡き父とこんな会話をした。
今回の東京行きは、「一人になって寂しかろう」と、買い始めたばかりの犬を連れて行った。
おかげで、自動車で四時間ほどかかり、なかなかの過酷な移動となった。
だが、犬の効果は絶大で、母も寂しがる暇すらなかっただろう。
私が、犬を連れて帰ってきた後が、寂しさ倍増なのかも知れないが、今度は、逆にこちらに来ていただこう。
実家への行きすがら、ある私学の付属中高前のバス停を通った。
すると、制服を着た中学生が、バス停の縁石に座っている。
恐らくは部活帰りのバス待ちだろう。
だが、彼等は全員がスマホを片手に、皆が下を向いているのだ。
「なんだか、異様な光景だな…。」
時代の流れとして分かってはいるが、なんともおかしな姿に見える。
以前も触れたが、電車に乗っても、ほとんどの人がスマホを触っている。残りは寝ており、本を読んでいる人は、車両の一人いるかどうか、だ。
そんな時代だから、当たり前の姿なのかも知れないが、やはり、世界一高いといわれる携帯電話料金の日本として、何ともやるせない。
彼等は動画を見ているか、ゲームをしているか、SNSで誰かと会話しているか、そんな風だろうが、結局は、「誰かとつながっていたい」、という思いなのだろう。
一方で、人と人との関わり方も下手になっているのだろう。
昨今の、生徒指導を見ても、人との関わりかたが、極めて不器用な中高生が多いのも、こうした影響が出ているのだろう。
便利なツールは、社会生活を豊かにするのだろうが、一方で失うものもあるのだろう。
物から心の時代へ、少しシフトした方がいいのではないだろうか。
スマホでなくても、父とつながることができている私の方が、おかしな姿に思えてしまう…。
「もう行かなきゃいけないのか。」
「そうだね。そろそろここにはいられないね。」
「そうか…。」
「こっちの世界より、向こうの世界の方が、自由自在だから…。」
父の四十九日法要が終わる頃、亡き父とこんな会話をした。
今回の東京行きは、「一人になって寂しかろう」と、買い始めたばかりの犬を連れて行った。
おかげで、自動車で四時間ほどかかり、なかなかの過酷な移動となった。
だが、犬の効果は絶大で、母も寂しがる暇すらなかっただろう。
私が、犬を連れて帰ってきた後が、寂しさ倍増なのかも知れないが、今度は、逆にこちらに来ていただこう。
実家への行きすがら、ある私学の付属中高前のバス停を通った。
すると、制服を着た中学生が、バス停の縁石に座っている。
恐らくは部活帰りのバス待ちだろう。
だが、彼等は全員がスマホを片手に、皆が下を向いているのだ。
「なんだか、異様な光景だな…。」
時代の流れとして分かってはいるが、なんともおかしな姿に見える。
以前も触れたが、電車に乗っても、ほとんどの人がスマホを触っている。残りは寝ており、本を読んでいる人は、車両の一人いるかどうか、だ。
そんな時代だから、当たり前の姿なのかも知れないが、やはり、世界一高いといわれる携帯電話料金の日本として、何ともやるせない。
彼等は動画を見ているか、ゲームをしているか、SNSで誰かと会話しているか、そんな風だろうが、結局は、「誰かとつながっていたい」、という思いなのだろう。
一方で、人と人との関わり方も下手になっているのだろう。
昨今の、生徒指導を見ても、人との関わりかたが、極めて不器用な中高生が多いのも、こうした影響が出ているのだろう。
便利なツールは、社会生活を豊かにするのだろうが、一方で失うものもあるのだろう。
物から心の時代へ、少しシフトした方がいいのではないだろうか。
スマホでなくても、父とつながることができている私の方が、おかしな姿に思えてしまう…。
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