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2018年10月27日

やってみて初めて分かること 〜朝の挨拶〜

もう十五年以上前になるが、当時私は、勤務校を年度末に退職することになっていた。
十年以上勤めた学校なので、せめて最後くらい何かしらの恩返しをしようと、朝の挨拶と、校内内清掃を数ヶ月間続けてみた。

いつも早めに学校に来ている私は、登校時間に合わせて、昇降口で一人、挨拶をしながら生徒を迎えた。
毎日欠かさず、退職するまで一日も休まず挨拶を続けた。
時には体調の良くない日もある。また、もうすぐ退職するのだと思いながら挨拶をしていると、なんだか泣けてきて、なかなか笑顔が作れない。
「おはようございます。」
どれだけ私の挨拶に元気があったかは、今はもう分からないが、生徒たちも挨拶を返してくれた。

最初、私が昇降口に立っていた時、多くの生徒は、
「なぜ、丹澤先生がいるのだろう。」
と、思っただろう。

「荷物検査か。」
なんて、構えた生徒もいたかも知れない。だから、なかなか挨拶のキャッチボールができなかった。

初めの頃は、
「私が挨拶しているのに、どうして生徒は挨拶に答えてくれないのだろう。」
と、思ったが、そういう考えはすぐに消えた。

生徒たちが挨拶をしてくれないのは、『私の挨拶に悲壮感が漂っているからだ。』と、思うことにしたのだ。確かに、笑顔も作れず、また半泣きの状態では、声をかけようとも挨拶にならない。

そのように気づいてからは、努めて笑顔を作るようにした。

面白いもので、作り笑顔はぎこちなくないのだが、それも毎日やっていると、いつしか自然の笑顔に変わってくる。

また、私の一回一回の挨拶に,思いを込めれば、生徒たちも必ず挨拶してくれることも発見した。だから、しばらく経って、退職直前のころには、全員が私に笑顔で挨拶をしてくれた。
その上、私の朝の行動に感化され、私と同じように挨拶に来てくれる先生も現れた。

私が退職することは誰も知らない中、ほんの何ヶ月か、学校への恩返しのつもりで始めた私の挨拶運動。
しかしそれは、いつしか私の習慣になり、生徒たちにも自然に受け入れられた。

あの時、かすかに恩返しできたのだろうか…。

この行い通して、私自身たくさんの学びを得られた。
生徒たちに愛を与えるつもりで挨拶していたが、実は与えられていたのは私自身だったのだ。

「やって初めて分かることもある。」

まさにその通りだと思う。












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