2018年09月14日

清掃活動 〜心を磨く〜

以前訪ねた、オーストラリア学校では、敷地内や校舎内にゴミが散乱していた。
「こんな環境下で教育が行われているのか」
と、驚いたが、生徒たちも先生たちも、あまり気にしていないらしい。

オーストラリアでは、2時間目と3時間目の間に、軽食タイムがあり、自宅から持ってきたスナックや、菓子パン、フルーツなどを食べるのだが、その時に出たゴミは、かなりの確率で散らばっている。その時間は、先生たちも、スタッフルームでお茶タイムなので、生徒たちの様子は、あまり見ていないだろう。また、4時間目後には、昼食タイムのあるわけで、当然、放課後は構内はゴミだらけだ。
当然のごとく、オーストラリアでは、生徒も教師も掃除をしない。学校の掃除をするのは、専門の業者だ。

清掃活動は、日本の教育では当たり前だが、欧米諸国では、「掃除は低い階層の人間がやるものだ」という考えが根強い。しかし、その効果が見直され、日本の清掃活動は、昨今は、アジア圏でも受け入れられ、日本式の清掃活動が行われている学校も増えているそうだ。

私たちにとっては当たり前の掃除活動だが、実は、その中には『感謝』の思いがこもっている。

「普段自分たちが使わせてもらっている校舎内外を、ピカピカに綺麗にしよう。学校があるから、自分たちは勉強することができるのだ。そういう思いを込めて、学校中を綺麗にしよう。」

そうした思いで、教師側も、「あたりまえ」ではない、「ありがたさ」を感じさせるべく、工夫を重ねながら、清掃活動を指導し、将来自分の意志で、いろいろな所を清掃できるように、仕込んでいる。その活動の中では、授業中には見られない、生徒たちの性格や人間性が、よく見えるものだ。

また、トイレ掃除を徹底して行うという取り組みをしている学校も多いだろう。汚れやすいトイレを、徹底的に磨き上げる。床も磨き上げ、そのまま寝っ転がられるような美しさに仕上げることもできる。
「トイレは汚くない」
と思わせることもできれば、一見汚いと思われる部分でも、細かな注意を払えば、とても綺麗になるものだ、と教えることもできる。「綺麗なのだから、汚さずに使おう」、と指導することもできる。

素手で掃除させていることが紹介され、「衛生的に問題だ」などと騒ぎ立てた方もいらしたようだが、とにかく方法はどうあれ、心を込めて磨くことに意味があるだろう。

また、清掃指導は、教師側の率先垂範を示せるいい機会でもある。
生徒が気づかない部分を指摘し、お互い協力し合って、感謝を込めて磨き上げる。

磨き上げているのは、結局は、自分自身の心なのだ。
posted by 丹澤三郎 at 13:15 | Comment(0) | 教育活動
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