猛抗議レッドカード

　鳥が構造物に衝突する事故を「バードストライク」と呼ぶ。

　イメージ的には航空機との衝突によって機体トラブルに陥ったみたいな
ニュースは耳にした覚えがある。

　あれだけ目の利く鳥が何故突っ込んでいくのか？

　この素朴な疑問を抱くのは私だけではないと思う。一応ネット検索かけて
自分なりに調べても明確な原因は見つからなかったが、一説として目に付いた
のは「モーション・スメア現象」というもので、高速で動く物体に対して接近
することで、より高速に動くように感じる現象らしい。

　上空を飛ぶ飛行機を見るとゆっくりした動きに見えるが、高速道路における
自動車の通過速度はより速いと感じる。という例えがわかりやすかったです。

　上記の現象によって、風力発電の風車の回転を遠くから見た場合ゆっくりと
した動きに見えるが、ブレードの先端部分の速度は時速200キロに及ぶほどで
接近した鳥の網膜が感知しきれなくなり、ブレードが透過かれ、通過しても
大丈夫だと知覚するのではないかということです。

　鳥が勝手に突っ込んでいるだけ、と考えてしまうのは残酷ですな。

　他にも、ビルに映る太陽や空に向かって衝突する例もあるようで気の毒と
いうか悲しい。

　似たような行動に走る人間を見たことがあります。その先にあるのは明るい
何かだと信じて、突っ走る。周りの声にも耳を貸さず、危険を伴う道を猛進
した挙句に待っているのは悲惨な結末。

　わかっていて何も出来ないのは無念である。鳥に避けろと言うのではなく
人間が配慮して、互いに住みよい環境にすべきなんだろうね。

　私の想像よりもはるかに難しい問題で、アホなりに勉強になりました。