いち早く公開されたのは「LOVECARS!TV!」
http://lovecars.jp
レポートは、著名なジャーナリスト、河口まなぶ氏。LS500hのF SPORTを中心としたインプレッションで、クローズドコースでの他ツインターボエンジンのサウンドも聞くことができます。
特に一般道での乗り心地を中心に評価は正直「非常に厳しい」ですが、試乗を終えた後のスタジオでのコメントは的を得ていると思います。具体的なネガティブポイントを指摘しているのは専門家ならでは。
ドライバーズカーに振ってしまったことで、このエンジンの特性上、盛大に回るエンジン(&ノイズ)、コツコツする乗り心地など、このクラスのサルーンカーとしては気になる点が多い模様。また多くのグレードに標準装備となった後輪操舵の「LDH」の違和感についても言及されています。
先日公開されたのは、Web CARTOP。記事とともに動画も公開されています。
https://www.webcartop.jp/2017/12/187771
こちらも著名なジャーナリスト、五味氏のインプレッション。
ステアリングに対する評価は高いものの、従来のLS460やLS600hとは乗り心地やエンジンサウンドや乗り心地を中心に明らかな違いがあることがレポートされています。こちらも、特に、後席の乗り心地については厳しい感想があります。
特に、「ドライバーカーとして乗るのではなく、後席でオーナーとしてショーファーカー仕様として使う方は確認しましょう。」という主旨のコメントは優しい口調ながら重いです。
従来のLSのフラッグシップモデルと思って「指名買い」するとイメージと違うかも、ということですね。
これは今夏発売予定とされる、新型クラウンにも通じるかもしれませんね。
新型LSは試乗せずに購入された台数が9500台以上、その7割以上(6800台)がハイブリッドなわけで、既に都内でも銀座・日比谷・霞が関あたりでは結構見かけるようになりましたが、(大半は法人需要と思いますが)果たして市場のリアルオーナーの反応はどうなのでしょうか?
個人的にも気になるのが、新型の「3.5L+マルチステージハイブリッド」は、ある程度エンジンを回すことを前提にしているチューニングなので、静粛性や乗り心地を求められるLSでなぜ採用したかということです。
LCほど煩雑ではありませんが、LSでもアクセルオン→EV状態→エンジンの回転数が一気に上昇し、エンジンが鳴動→アクセルオフでEV…というように、グォーンとエンジンが唸った後無音になるというシチュエーションが結構あります。
LC500hはスポーティなクーペですが、平常運転時でもエンジン回転数は結構高めをキープする点については気になる時が多いです。防音・吸音材をふんだんに使用できるLSといえど、遮音しきれないのは明らかで、エンジン音をあえて聴かせることを想定してこのエンジンを採用したのだと思いますが、このセッティングは、果たして後席重視のオーナーが多いと思われるLSで採用する必要があったのか・・・?(LS500のF SPORTならアリなのかもしれませんね)
レクサス車全般にいえますが、ドライブセレクトモードの各モードの「違い」がライバルの輸入車勢に比べてもあまり無いですよね。
今回のLSでも「エコ」、「コンフォート」ではエンジンが静かで乗り心地も従来のLSのような雰囲気を味わうことができ、「SPORT」、「SPORTS+」ではエンジン音を聴かせる引き締まった足回りというセッティングができれば上記動画のようなインプレッションにはならないのかもしれません。
これが「新型GS」であればおそらく「絶賛」されていたのではと感じます。
多少のふわふわ感を伴い、クルーザーのような乗り心地は批判されることも多いですが、やわらかく優しい乗り味は従来のトヨタ・レクサスフラッグシップセダンの得意分野だったと思います。
LS500hに関しては、現状のモータージャーナリストやSNS上の一般オーナーの声を見聞きする限りでは、乗り心地や微振動については早急に改善する必要があると思われ、次回マイナーチェンジに向けて、一気に「コンフォート仕様」に変貌する可能性はかなり高そうです。
しかし、そうなると第3世代レクサスフラッグシップとしての「ブレ」が生じてしまわないか不安です。
従来のようなショーファーカーとしての役目は新型センチュリーに移譲して、ドライバーズカーとしての道を極めていくのか、果たしてどちらも両立させることができるのか?新型レクサスLSはどのような方向に進んでいくのでしょうか?
ランフラットタイヤの廃止やタイヤ&ホイールサイズを落とす、エアサスのセッティング変更などであれば初年度の年次改良で簡単にできそうですが…
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
デザイン、お好みではありませんでしたか!
という私も、F顔はあまり好きでなく、それ以外のグレードの顔の方が好きですが・・・
GSから始まったスピンドルグリルももう5年以上経過していますし、各社がフルモデルチェンジする2020-21年頃には目新しいデザインの顔が登場してくるかもしれませんね。