2020年12月01日
レクサス新型LS(MC)発売!広報資料でマニアックな内容をチェック!
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/34307407.html?padid=ag478_from_kv
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残念がら、目玉の自動運転機能(Advanced Drive)は「2021年に発売延期」であることも正式表明、そしてあわせて期待されていたオンラインアップデート(OTA)機能も「2021年以降、Advanced Drive搭載車に実装予定」とアナウンスされたことで、OTA技術は、当面はレクサスの中でもごく一部の車種にのみ対応する模様。
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テスラ車や一部の輸入車で導入しているような幅広い車種に適用されるソフトウェアアップデート機能とは本質的に異なるようで、あくまでも「自動運転機能付車向け」の付帯技術のようですね・・・うーむ。
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すでに販売店には展示車・試乗車が配備されているようですが、今回は最近レクサスが親切に公開している広報資料から、カラログやニュースリリースに出ていないマニアックなポイントをチェックしてみたいと思います。
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■ワイドディスプレイは「148mm」前方へ
ワイドタッチディスプレイについては、従来型より「148mm」前方に出ていることが判明。また、ドライバー側に「約2度」傾けているなどの配慮があるようです。しかし、ダッシュボードを作り変えてなんとかデザインを進化できなかったのか・・・とやはり感じてしまいます。
ベゼル幅をもう少し狭くすればダッシュボードの高さと面一にできてもう少しすっきりするのではと思うのですが。
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■ドライブセレクトモードスイッチの操作にも配慮
ドライブモードセレクトスイッチ操作時にもモニターと接触しないよう配慮されているということですがこれは当たり前のことで、もともと接触することがありえないわけで・・・
それにしても助手席の意味不明の「アンビエントイルミネーションパネル」は照明デザインが変更され、LCのようなさりげないイルミに変更されましあtが、デビューから3年が経過したのですから、当時実現できなかった「ツインモニター化」や「マルチメディアシステム」を組み込むなどの進化がほしかったところです。
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■シートヒーター画面呼び出しスイッチ
LSに限らず世界中の高級車のセンターコンソール周辺から物理的なスイッチ類が消滅し、操作性が低下したとの声が聞こえてきますが、後期LSでは、他のメーカーのように「AIによる音声認識」や「触感機能付きタッチディスプレイ」、「ジェスチャー機能」などのテクノロジーに頼るのではなく、古典的な「ショートカットスイッチ」を復活させることを敢行。結局これが一番いいのかもしれませんが、・・・
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■ソフト感覚のシートに改良
乗り心地向上のため、「低反発ウレタン」を全席に採用し、LCコンバーチブルでも採用された、深い位置で生地を縫い合わせて表皮をたわませる工法なども駆使しています。スポーティ感は損なわれると思いますが、LSにはこれぐらいの快適性が必要なのでしょう。(最初からやっておけば?という感じもしますが)
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■ランフラットタイヤ改良
ランフラットタイヤの改良はすでに2019年に実施されていますが(その代償として耐久可能距離が低減している)、今回さらに乗り心地改善のため、さらなる改良がなされています。カタログではわからない具体的な表で示されているのは興味深いところです。「F SPORT」では変更がないこともわかりますね。
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■AVS(減衰力可変ダンパー)の改良
ダンパーも新設計しているようで、減衰力の低減による乗り心地の向上、可変幅の向上による応答性も向上してるということで、図によると、特にフロント部分については大きく改良されているようです。
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■スタビライザーのばね定数低減
図によると、微妙な違いのようにも感じられますが、路面からの入力をさまざまな周波数帯で低減しているようです。前期LSはたしかに路面の荒れているところでのでブルブル感がありましたから、効果に期待したいところです。
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■シートの振動吸収性
前述のシート改良による、振動吸収力が非常に大きくなってほとんどの周波数帯で振動幅を低減させているようです。
こういったカタログ映えしない、地道な改良が行われるのはまさに「LS」ならではでしょうね。
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■エアサスペンションの路面入力低減
前期LSでは「ほんとにエアサスなの?」と思うぐらいショックを伝えることがありましたが、路面からの入力を低減することで乗り心地の向上を果たしているとのことです。首都高速道路などのジョイント部分でのいなし方をぜひチェックしたいですね。
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■AWD車のパワートレーン振動抑制
社用車では全天候型の「AWD」需要も多いようで、モータージャーナリストのインプレッションでもAWD車での後席の振動の不快さについて言及した記事もあり、AWD車にしぼった振動低減用の対策が実施されたようです。
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■FR車 フロントサスペンション一部を鍛造アルミ化で軽量
最近のレクサス車のマイナーチェンジの定番改良ですが、足回りの主要パーツのアルミ鍛造化がLSでも実施。
鉄鋳造から、アルミ鍛造アームへの変更で、軽量化を果たしているようです。(タイヤの軽量化もあわせ、全体で約3.5kg程度)
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■LS500 ターボエンジン レスポンス向上
LS500のエンジンとトランスミッションに改良が入り、よりレスポンスが良くトルク感を増す方向で改良が行われたようです。
ISもそうですが、最近のレクサスはガソリンエンジンの改良に力を入れ始めましたね。
LS500のエンジン、ぜひ流用展開してほしいところですが・・・
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なお、ハイブリッドの「LS500h」に関してはもう手詰まりのようで、昨年度の改良からの進化はみられないようです。
現在の「LS500h」のパワートレーンは、これ以上静粛性やトルク感の向上が難しいように思いますし、多くの方が望んでいると思われる「LS600h」に匹敵または超えるようなフィーリングを達成するような改良はもう限界なのかもしれません。
こういったことから今後のLSにはLS500hを超えるスムーズさとパワー感、そして環境性能を満たした新規パワートレーン、それこそ燃料電池自動車(FCV)の投入が待たれますね。
■ブレードスキャン式AHS VS 上下2段式 AHSの軍配は?
かねてから「どちらが優れているのか?」疑問がつきませんでしが、通常走行時では、照射距離の長さと、遮光範囲の狭さの観点から新型のブレードスキャン方式に軍配があがるようです。
しかしながら、高速道路などでは標識を照らす場合など上下2段式の方が優位では?という声もありますが・・・
とはいえ、いったん上下2段式AHSの採用はこれでレクサス「ES」のみとなりました。
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■デジタルインナーの大型化、意匠変更
デジタルインナーミラーは当初から大きさの面や解像度の面で不満があり、通常の鏡面ミラーモードとの差も大きかったですが、2021年モデルでは大きく改良されているようです。
大きさですが従来より大型化し、9.6インチと大型化し、ミラー自体も長方形から、台形に変更され、スタイリッシュになっています。
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■デジタルインナーミラーの高解像度・高画質化
画質に課題があり、違和感を覚えた方も多いのではないでしょうか。2021年モデルでは、解像度がずいぶん向上したようで、あわせて夜間での輝度向上、LEDライトの点灯時のちらつきを抑えるなど視認性を向上したようで、これは他車種にも早急に設定して欲しい仕様です。
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■後方カメラ洗浄システム
リヤカメラの雪や汚れを除去するため、カメラの洗浄システムを搭載!雪国では必要なのでしょう・・・
これによりワイパーレバーに操作が1つ加わるためレバー自体の意匠も若干変更しているようです。
■ダッシュボードのカラー、ルーフ/ピラーのカラーは2色のみに
ダッシュボードは「ブラック」、「クリムゾン」、「ブラウン」の3色がありましたが、内装カラー選択率の問題なのか、ダッシュボードのカラーが「ブラック」、「クリムゾン」に統一されることに。
「クリムゾン」は最上級の”EXECUTIVE”でしか選べませんので、実質的にはLSのダッシュボードは「ブラックのみ」になったといえます。
また、同様に、ルーフ/ピラー のカラーも従来は「ブラック」、「アイボリー」、「ブラウン」の3色でしたが、今回から「ブラック」、「グレー」のみとなっています(ホワイトシート選択時以外はすべて「ブラック」)
豊富な内装色の組み合わせができたのが「LS」の特徴ではありましたが内装カラーに関しては、コスト削減感が強いですね。
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■切子調カットガラス価格変更
なぜか切子調カットガラスについて価格が下がっています(162万円→154万円)それでも超高額ですが・・・
一方、レーザーカットスペシャルも色変更とともに価格が上昇(11万円→17.6万円)こちらもなかなかのお値段ですが、非常にかっこいいデザインのパネルですね。
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ニュースリリースでも日本市場向けのサプライズはありませんでしたが、今回のLSは試乗してみないとわからない点も多いため週末にじっくりチェックしてたいと思います!
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