時節柄、本来はワールドプレミアが行われるところ、日本で先行してプレスリリースが実施されています。
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/33020460.html?padid=ag478_from_kv
例のごとく詳細なスペックは不明、北米でのプレスリリースを待つ必要がありそうです。
さて今回のMC版 レクサスLSはかなり前から情報が漏れ伝わってきていたとおりの改良となりました。
主要な改良点は以下の部分でしょうか?
「高速道路での自動運転機能(Advanced Drive)」
「自動駐車システム(Advanced Park)」
「オンラインアップデート(OTA)」
「タッチパネルモニター採用」
「乗り心地・静粛性向上」
既報どおり、パワートレーンの変更はありませんが、「LS500」(V6ツインターボ)に関しては「LC」での改良のようにビッグデータを解析し、より乗りやすいように実用領域での性能向上を果たしているようです。(一方、「LS500h」については日本市場ではすでに改良済であることがアナウンスされていることから特に変化はなし?)
さて、注目の「自動運転機能機能」が専用グレードなのか、メーカーオプションなのかは判然としませんが、少なくとも標準装備ではないようです。
(リヤ下部にも、センサー類らしきものが見えますね・・・これはデザイン的に結構かっこいいかも?)
なお、最新の高度運転支援技術の呼称が「Lexus Teammate」であることも判明。
以前から商標登録されていたのですがMC版LSから採用となりました。(そういえば、「LEXUS Co Drive」との区別は??)
以下、プレスリリースをもとにした主な変更点トピックスです。
■新ボディカラー「銀影(ぎんえい)ラスター」
レクサスブランド初の「和名」が入ったボディカラー。
もともと2020年度は「ソニック系」のボディカラー追加の噂があり、その第1弾が新型ISの「ソニッククロム」だったわけですが、その第2弾がソニック系技術を応用した「銀影ラスター」のようです。イメージ的に「ソニックシルバー+マンガンラスター」という感じがしますね。
近年レクサス車で「シルバー系」の車両がめっきり減っていますのでシルバー系復権の契機となるかもしれません。
■フロントグリル内にセンサー類の追加
欧州車ではしばしば見かける、フロントグリル下部に四角のセンサー類が配置されており、自動運転機能に使用されるものと推測されます。
なお、「F SPORT」にはこのセンサーはありませんので、特定グレードまたはメーカーオプション装備と推測されます。
やはりセンサー類がないほうがデザイン的には優位ですね!!
(「F SPORT」の旧フォグランプ部分のメッシュダクト部分がオールブラックだったのは個人的にNGでしたが、下部にメッキラインが入り印象がずいぶん変わりましたね!
■ブレードスキャン式AHS搭載 新意匠ヘッドランプ
上下2段式「AHS」とブレードスキャン式「AHS」のどちらが優れているのか論争が一部で発生していましたが、今回ブレードスキャン式に置換されたということは、結局はブレードスキャン式「AHS」が優位ということなのでしょうね・・・高速道路などでは上下2段式の方が上方に位置する看板などの標識が見やすいのでは・・・という懸念はありますが。
そして、ヘッドランプもわりと一般的なデザインに変更されました。
新型ISもそうでしたが、ちょっと奇抜な形状(ギザギザとか垂れてたりとか)のヘッドランプが次々に普通になっていますね(笑)
■メッキ部分がピアノブラック化したテールランプ
新型LS発売時から評判のよくなかった「垂れ下がったメッキモール」がピアノブラック塗装されて目立たなくなりました(笑)
結果的にテールランプが大きく見える効果もあるようですが・・・ランプユニット自体の形状には変更がないことからあまりコストはかかっていないようです。
■新意匠ホイール
F SPORTのホイールは変更ないようですが、それ以外のグレード用と思われる、新デザインのホイールが複数設定されるようです。
公開されている画像では、「切削光輝」タイプのホイールが新設定されているようです。リム部分にも切削光輝加工がほどこされていることがわかります。
■レーダーセンサー洗浄システム
高度な自動運転システムを機能させるため、汚れ等を除去するためのセンサークリーナー(?)が搭載されている模様。
ヘッドランプ以外にクリーナーが装備されるのは初ですよね。レーダーセンサーのデザインは賛否ありそうですが・・・
■ドアミラー下のカメラ(センサー?)
第3世代レクサスではLC以降ドアミラーが統一されていますが、新型LSでは自動運転機能装着車のドアミラー下部にはカメラまたはセンサーと思われるものが追加されています。それほど目立たないように思いますが、スタイルや空力には影響がありそうですね。
■フェンダー部分のカメラ(センサー)
既報通り、フェンダーには後付のカメラ(またはセンサー)が付加されました。
もう少しスタイリッシュかな・・・と思ったのですが、出っ張りは特にないようで安心しました(が、もうちょいデザインを自然にできなかったのかなぁ)
ひと目で自動運転機能装着車とわかりますね。F SPORTグレードには装備できないのでしょうね。
■一部グレードに「フル液晶メーター」採用
おそらく自動運転機能搭載車には、フル液晶メーターが搭載される模様。(その他は従来どおりと思われます)
その表示領域や文字解像度など、トヨタ/レクサスが苦手とする部分について期待がかかります。
もともと業界最大クラスのHUDが搭載されていましたが、自動運転機能が明確にわかるようにグラフィカルになっているものと予想されます。これはぜひ他のレクサス車にも採用してほしいですね!レクサスのHUDはトヨタブランドよりもずいぶん効果なのに最近は差がほとんどないですからね。
■高解像度&大型化したデジタルインナーミラー
解像度の低さがネックだった「デジタルインナーミラー」が進化したようです。
新型ハリアーのものも少し高解像度化しているように見えましたが、LSのものは更に進化しているのでしょうか。これは楽しみですね!
なお、前席のドームランプの形状も違うように見えますが、変更されているのでしょうか。
■和を強調!「西陣織の銀糸やプラチナ箔」
和テイストを強調し、ドアトリムの合成皮革やウルトラスエードに代わり「西陣織」の生地を一部グレードに採用。
日本ブランドの「和」や「匠」を演出するには良い素材と感じます。黒系以外にはどのようなカラーがあるのでしょうか?
■シートヒーター/ベンチレーションスイッチ追加&ブラック仕様のスイッチ類
さすがに評判悪かった、シートヒーター/ベンチレーションスイッチが手元に追加。これは嬉しい改良ですね!
あわせて金属調加工されたスイッチがなぜかクリアブラック化。これは何故でしょう・・・高級感は低下したように思いますが。
■後付感アリアリの「12.3インチワイドモニター」
個人的に残念なのがこの後付感あるワイドモニター。LSならうまくビルトインしてくれるかと思いきや、ダッシュボードの形状はほぼ変わらずモニターを前面に移動しているようです。耐久性のためかフレーム枠も大きいですし、いかにも「マイナーチェンジ仕様」という感じで・・・レクサスのフルモデルチェンジならこのような配置はありえないでしょうから残念です。
■パノラマガラスフール初採用か?
ニュースリリースでは言及されていませんが、公開画像から、ルーフが全面ガラスの「パノラマガラスルーフ」の採用可能性がありそうです。
しかし残念だったのが上記以外の「サプライズ」が現時点でのプレスリリースでは無かったことです。
このクラスのセダンでは次々と採用され始めている、路面状態をカメラやレーザーでスキャンし、路面状態に応じて4つのサスペンションの減衰力をそれぞれ個別に調整するシステムや、超大型スクリーンかつ先進的なインフォテイメントシステムの採用、デジタルキーの採用など先進的な機能・装備は現時点では公表されていないのが残念なところでしょうか。
2017年秋の発売時にこの内容であれば文句はないのでしょうが、競争が極めて激しいフラッグシップセダンクラスにおいては、レベル3相当の先進的な自動運転技術の導入以外は地味目の改良という印象を受けました。
まもなく、メルセデス・ベンツ 新型「Sクラス」の刷新がアナウンスされていますので、当然比較対象となりますが、果たして!?
北米市場でのさらなる詳細なニュースリリースに期待したいところです。
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そうですね〜 Sクラスかなり凄そうですし、LSがこのまま隠し玉なしでマイナーチェンジをすると、かなりの差が付きそうですね。なんとか巻き返しを期待したいところですが、自動運転技術にコストがかかりすぎてそれ以外の箇所への開発コストが回っていないようにも感じますね。
今までは「レクサスは周回遅れ」と言われていましたが、すでに周回遅れではなく「違う次元」になってしまう様子です。
全く勝負にならないでしょう。
残念ですが。