今回は、セダン「LS」(LS500/LS500h)の年次改良(2019年モデル)について、ニュースリリースでは言及されていない内容も含め確認してみたいと思います。
https://lexus.jp/pressrelease/news/20180830.html
LSに関してはハイブリッドの「LS500h」が2017年10月発売、ツインターボの「LS500」が2017年12月発売ですので、1年未満での年次改良が行われるのは珍しいといえます。
今回の改良は、市場からの要望を踏まえた改良と思われますが、「騒音・振動・ハーシュネス」(いわゆる「NVH」)にかかわるもので、フラッグシップセダンでは作り込まれて発売されるのが当たり前の項目。1年未満のこの時点で行わないと今後の販売に大きく影響すると判断されたものであり、トヨタ/レクサス陣営としては「手痛い」改良でしょう。
(はっきりいって、「作り込みが甘い」と言われてもしょうがない・・・)
新型LSに関しては、従来モデルから大きく方向性を変えたこともありますが、国内外の各メディアでのレポートでも驚くほど厳しい評価がなされています。購入者の方からも多数の改善要望が出ているようで、すでに他ブランドに乗り換えたという方もいらっしゃるようです。絶対的には良い車であるとは思いますが、「プレミアムブランドとして、約11年ぶりにフルモデルチェンジしたフラッグシップセダン」という期待値には及ばない出来だったのでしょう。(私的には試乗レベルではそれほど悪いとは思いませんでしたが・・・やはり眼の超えたオーナーはごまかせない!)
・・・ということもあり、新型LS 初年度の年次改良の主な内容は以下の通り。
まず、価格ですが、お値段据え置き・・・といきたいところですが、「LS500/LS500h」の2019年モデルの価格は、レクサスらしくしっかり価格転嫁し、一律「5,000円」アップ。(”標準”グレードは「14,000円」アップ)
レクサスの新型車は発売直後は切りの良い数字ですが、年次改良の毎、価格が微妙にアップして中途半端な数値となるのが残念ですね。(2019年の消費税増税で更に・・・)
今回の改良点は、公式には以下の通りアナウンスされています。
■ショックアブソーバーに「伸圧独立オリフィス」の採用(AWDモデルのみ)
■マルチステージハイブリッドシステムのエンジンサウンドや変速制御のチューニング、制振材の追加(LS500hのみ)
■”標準”グレードに装備される、「Lexus Safety System +」の進化
(プリクラッシュセーフティシステムの強化(夜間歩行者、昼間の自転車対応等)LTA機能の追加、ロードサインアシスト(RSA)、先行車発進告知機能(TMN)の追加)
■D-Call Netの対応
え!?ということは、ツインターボのLS500「FR」モデルは実質的な改良がないのに「5,000円アップ?」と思いますよね。
”標準”は、実質的に「9,000円」でLSS+がアップデートされているのは素晴らしいです。
年次改良でこれらのシステムがアップデートされるのはレクサスでは極めて稀。これができるなら「他のレクサスモデルにもやってよ〜」という感じがしますが、これをやらないとフラッグシップとして「LS」の”標準”グレードをの存在意義がないのでしょうね。
(まぁ、これは発売当初から想定されていましたが・・・)
実は、この他にも改良ポイントがあるようです。
それは、セキュリティの「傾斜センサー」これが新たに追加されているようです。
傾斜センサーは盗難被害の多い、「LX」にも搭載されていますが、純正で装備されているのは安心感がアップします。これが9,000円ならやすいとも言えます。(もっとも、社外品のセキュリティシステムに比べれば簡易なものと思いますが・・・)
なお、従来記載のあった「セルフパワーサイレン」が消えていますが、これは他の2019年モデルと同様、セキュリティ強化のため、あえてカタログから消しているものと思われます。
また、”Excecutive”グレードのみ、「リヤエンターテインメントシステム」のレスオプションが新規設定されました。(▲259,200円)
これは、正直「こんなもん要らない!」という方や、後席に座るVIPの方の前方視界を確保するため、などの理由があるものと思われます(が、当方のような庶民には理解不能ですが・・・)
その他、実質的な「値下げ」と言えるお得なディーラーオプションが新たに設定されています。
(一部販売会社では先行導入されていたようですね)
■LSプレミアムセット (255,528円〜258,768円)
これは超お買得なセットで、なんと、高すぎて?あまり購入されなかったと思われる「約30万円超の高級フロアマット(丹後緞通 )」が、実質的に通常のフロアマットと同じ値段で購入可能、というものです
新型ドライブレコーダー(スマホ対応)、ラゲージマット、セキュリティロックナット、ナンバーフレーム がセットになっているもので、セットにすると約18.5万円程度安くなるというもの。
これはかなりおすすめなので、「実質的な値引き」といえるかもしれません。
■ENKEI製 アルミホイール(19インチ 鋳造)(280,800円)
約28万円と比較的安価な設定。ただ、鋳造で15kg超もしますし、ロードノイズ低減効果もないようですし、「どんな人が買うのかな?」と思っていたら、冬用のスタッドレスタイヤ装着用にもう1セット購入されるケースもあるとか。
黒塗装されたホイールの表面をレーザーで削りシルバー面を再現しているという面白い製法。縁石でガリ傷をつけると大変なことになりそうですね。
さて、問題はこの改良によりどれほどの改善が行われたのかをどうやって体感・PRしていくか。
体感するには「試乗車」の入れ替えが必要ですが、販売店にそれだけの余力があるかどうか?(販売店もメーカーから購入しているので・・・)
今後、特に「LS500h」をディーラーで試乗される際は「2019年モデルかどうか」を確認する必要があるでしょうし、大きな改善がなされたのであれば、初年度モデルの風評にとらわれる必要はないのかもしれません。
機会があれば、当方も体感してみたいと思います。
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
長すぎですし、s450が
静かとか…
レクサスは静かであってほしい。
ESは早速チェックしてきました!デザインも良いですし、とてもよい仕上がりの1台でしたよ〜
あとは動力性能ですが・・・
今回のLS・LCのマイナーチェンジ、見た目は何も変わらないので、試乗車が入るかどうかですね!
特にLSは相当な要望が出ていたようなのでぜひチェックしたいところですね。
新型クラウンと比べても価格差の分、違いを見せつけて欲しいところです。
今日まで日比谷ショップでES UXが展示中ですね。
当方地方在住のため行けませんが、評判がいいようですね。
なかでもES F-sportsはかなりお買い得のようですね。
さて、LS LCのプチマイナーチェンジが敢行。
地味に結構手が入っているのではないかと思います。
ボディー、足回りのチューニングでガラッとよくなるプラットホームだと思うので
ぜひ試乗車で確かめたいですね。(試乗の日程が少し先になります との連絡が入りました。たぶん試乗車の入れ替えがあるのでは とのこと。)
売り上げアップにつながると良いですね。