大方の予想通り「UX300e」が発表、ニュースリリースされています。
日本市場においても「2021年前半」
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/30609925.html?padid=ag478_from_kv
ここ最近の「EV車」というと、各社ともフラッグシップに位置づけられる高級版か、斬新で先進性の高い意匠をまとったチャレンジングなものが多く見受けられますが、レクサス「UX300e」は、内外装ともにほとんど既存のUX(UX200/UX250h)と区別はできません。
外装では、「UX300e」 のエンブレムと、サイドの「Electric」のロゴエンブレムが識別ポイント。
そして左右に設けられた給電ポート、空気抵抗を低減させる新意匠ホイールの変更ぐらいでしょうか?
肝心の電池に関する詳細スペックも公開されています。
航続可能距離が400kmというのは予想よりも多く驚きでした。(HVモデルとの差別化と価格面もあり、300km台と思っていたので・・・)
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/30609925.html?padid=ag478_from_kv
バッテリー容量=54.3kWh
最高出力=150kW
最大トルク= 300Nm
航続可能距離=約400km(NEDC計測値)
これに関しては、日産「リーフe+」よりも若干低い数値となっていますのでスペック的にはちょっと物足りなさを感じますが、特に、航続可能距離は仮に上記の70%程度と仮定しても日常使いには問題はなさそうです。
あとは、トヨタ/レクサスが長年培ってきた電動化のノウハウがバッテリーの効率化・長寿命化に寄与するか期待したいところ。
なお、バッテリーパックは静音性の向上にもつながっているようですね。(見た目もキレイ)
さて、UX300eはインテリアも驚くほど変更がありません。
もっとも日本への投入は「2021年春」とのことですので、それまでに多少改良が入る可能性はありますね。
目立つところではスピードメーターの液晶から「水温計」が廃止されて、LEXUS UXロゴが入っていること、そして「シフトノブ」の形状が大きく変更されていて、クオリティが向上しているよう見えます。(LCライク?)
ラゲージについては変更があり、日本仕様ではフラットではあるものの、ラゲージの高さがなく積載能力に不満の声が聞こえてきましたが、フロアの位置が若干下がっています。(ただし、手前の土手の部分の高さは変わらず)
リチウムイオン電池をフロア下に敷き詰めたおかげで室内やラゲージの広さを犠牲にしていないことが透過図からも分かります。
「UX」が開発当初からEV車の導入を前提で開発されていたことが伺えます。
オレンジ色の部分はボディを強化している部分のようですが、万一の際の事故でバッテリーの損傷を防ぐために、特にバッテリー周りは大きく補強材が追加されていますね。
車両重量については、impress carwatchの取材で「1900kg台」とのレポートがあり、現行UXよりも大幅に重量が増加しています。
これはバッテリーだけではなく、静粛性やボディ剛性強化のための重量増によるものであり、かなり遮音性や乗り心地、安全性にも配慮していることが伺えます。
しかし現行UX250hよりも更に「約300kg」も重いとは・・・現行リチウムイオン電池ではある程度の航続可能距離を確保するためには、この重量増がネックとなりますね。
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/impression/1219791.html
その他、スマートフォンを活用したバッテリーモニタリングシステム、遠隔操作でのエアコン・シートヒーターのプレ動作なども実現しましたが、これは他のメーカーでも当たり前の機能といえ、それほど驚くものではありませんね。
レクサスは今回、UXの派生車種として「UX300e」の追加を発表したわけですが、あくまでのパワートレーンの選択肢を1つ追加した、というもので、EVカーが持つ先進性や未来感といったところはほとんどなく、2021年春の時点としては物足りなさが残るのも事実、これについては別記事にしてみたいと思います。
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