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2017年12月28日

神さまのいうとおり レビュー感想 幸せとは(ネタバレ)














▼まず絵が抜群に好み。



女性キャラにしては顔も角ばってるしガタイ良すぎて男キャラの描き方のようだが、絵も綺麗だし、塗りも上手い。可愛い。




どうやら私は、派手過ぎない、少し前の少年漫画風の絵柄が好きらしい。

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最近のフリゲだと「俺たちのギャルゲ」もいいですね。どのヒロインも少年漫画のヒロインにいる感じ

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実際に漫画だと、いま連載中の作品では「湯神くんには友達がいない」が一番好みだね


ヒロインのちひろは、今やってる漫画のヒロインで一番可愛いと思ってる

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最近の一般ゲームだと「危険な5つの密室」「裏切りの密室」が一番良かった。男性キャラは現実的なイケメンで美形とまでいかないバランスがいいし、女性キャラは可愛いけど少女じゃないのが良い(成人女性を成人女性っぽく、かつ可愛く描ける絵師は殆ど居ない)
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デフォルメされすぎたキャラクターや過度の萌え系は嫌いなので、ある程度現実的な頭身で体型の絵が好きなんですよ。





昔、倒産したKIDの原画家がささきむつみの絵は肉付きが一番現実的と言ってたが、ああいう絵も好き








▼で、まさにその系統の絵が好きで、これだけ絵がいいならストーリーはまあ別になんでも。どうせこの3人のあいだで右往左往浮気する少年の話でしょ?程度に思ってたんだが…






まさかの思わぬ拾い物だったね…





これは怖い…怖いストーリーのゲームだよ…






終わってみるとやはりテーマやメッセージ性があるなら、「幸せとは、不幸とは」、ってトコだと思う































主人公の柿崎慎吾は、同じクラスの女子である柳瀬に淡い恋心を抱いていた。
そんなおり、突然、彼の前に「神さま」が現れる。
その神さまはこんなことを告げるのだった。
「その女と結ばれれば、お前は不幸になる」
神さまの放ったその言葉に、慎吾は動揺を隠せない。

続けて神さまは、こんなことも言った。
「お前が結ばれるべき相手は、この女だ」
指し示したのは、遠江可奈子という、慎吾が一度も話したことのない女子だった。

慎吾は揺れ動く。
神さまの言うとおりにすべきか、それとも自分の気持ちに素直になるべきか。
不幸になるという神さまの言葉は真実なのか。

慎吾の選んだ相手と、その結末はいかに。






柿崎慎吾

『神さまのいうとおり』の主人公
高校2年生、部活は入っていない
通学のために下宿している



遠江 可奈子

可愛いけれど、雰囲気が独特すぎてちょっと話しかけづらい感じの女の子
交友関係も広くなく、結構、謎が多い……
茶道部に所属しておりマイペースに活動している
どうやら同じ中学校の出身のようである



柳瀬 悠

顔よし、性格よし、快活明朗なクラスのアイドル
陸上部では走り高跳び中心に短距離・跳躍系の選手
慎吾は入学当初から惚れていた
また友達に隠して新聞配達のバイトをしているが、何のためにバイトをしているのかは不明



神さま

神社でいきなり現れた“自称”神さま
大雑把で我が侭、てんやわんやで慎吾の家に居つく
慎吾に悠と結ばれると不幸に陥ると忠告してくる





慎吾の悪友、情報通の野球部キャッチャー
悠とも仲がよく2人の間を取り持とうとする
















▼攻略順が完全に固定されたゲームで、可奈子をクリアして悠、その後に神さまと3つのシナリオがあるが、実は共通のテーマで書きつつも次のシナリオと全体像への伏線を入れているのが非常に上手い。(後述)






▼最初に読んだ神さまの正体は、可奈子の妹説と未来から来た娘説だった



前者は可奈子が実は主人公のことが好きで、でも恋愛には消極的だから妹が一肌脱いだという、よくある話





後者は、未来から不幸になった娘がやってきて、未来を変えるために神さまと名乗った説。殆どドラえもんのセワシ






結論から言うとこの片方がズバリ当たりでした









・可奈子ルート


▼よくあるクールというより意味不明で毒舌な女の子、友達も少ない…というタイプのヒロインで、徐々に打ち解けて仲良くなっていくが、間接的とはいえ、主人公のせいで交通事故により寝たきりになる








ファッ!?









ギャルゲーではヒロインが交通事故に遭うのはよくあるけど、大抵薄幸なタイプだし、明るくて健気なキャラに多いから、可奈子のようなタイプのヒロインが事故に遭う展開にはビックリ…









しかも車椅子とかじゃなくて、食事もトイレも自分ではできないほどの、ガチの障害者…




障害者をテーマにした「かたわ少女」でさえ、身体的、外見的なハンディキャップこそあれ、普通に生活していたというのに…







▼このあたりのシナリオ展開、とても怖い。



折角仲良くなったヒロインに完全に拒絶されるのも、爆発寸前で恨み言をいわれるのも、これまでの関係が崩れるのも。






ハッピーエンドはこの障害を乗り越えた先にあるので、セックスも出来ないから子供もいない夫婦だけど、これも一つの幸せの形なんだという感じはする

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ハッピーエンド2は事故には遭わず、春香という娘も出来、神さまが望んでいた世界はこれだったんだな。主人公ももう顔も覚えていない神さまに感謝しているし、スチルこそないが、ベストエンドはこれでしょう










▼そして更に怖いのがバッドエンド。




可奈子に拒絶されたまま別れて、悠と付き合い、結婚した主人公。




自分のせいで人生が終わった可奈子のこともすっかり忘れて、リア充まっしぐらでこの世の春を過ごします。




神さまが悠と付き合うと身の破滅と言ってたことは、完全に忘れたころに、本性を現した悠と離婚し、娘の親権も仕事も奪われ、親友の橘との仲も遮断され、全てを失うという最悪のエンディングに。



このエンディング、このゲームで一番怖かった。上げてから下げるのが上手いね。


いやあ怖い怖い、急展開から急展開、また急展開。そして最後は破滅






      

そう、全部「神さまのいうとおり」
























ノーマルエンドではオッサンになった主人公が恋人もおらず橘と仲良く過ごすがこれはこれで楽しそうだ。悠が結婚しているらしいが相手はどん底に落とされたのかな











・悠ルート


▼外伝くらいに思ってたら、可奈子ルートと同じくらいのボリュームに驚き。




なぜ悠の人格が歪んでるかってことを描いたシナリオだが、殆ど接点のない可奈子と親しくなるスピードが速すぎて困惑。しかも途中から全く登場しないし、もっとカラませてもよかったはず





悠の抱えてる闇が父親に恋愛感情に近いものを抱いてる…そしてそれに嫉妬している母親から虐待を受けているってのは予想外でした。




虐待はともかく、まさかの家庭内三角関係だとは…




悠が人知れずバイトをしてたり、休日でも制服なのはそのせいだったんだね(金が無い割にゲーセンやカフェで金を使っているが…)








▼可奈子ルートと違い、同棲している神さまとヒロインの接触があるが、暫定的につけた名前が「はるか」…




…お、これは神さまの正体はひょっとして



あ、でも可奈子との子供の名前も春香だったなー、これはどっちなんだ








▼バッドエンドは何も解決していないのですぐに破綻して不幸まっしぐらだろうけど、ハッピーエンドの主人公と悠は幸せになれたのかしら…(;^ω^)


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前のEDで悠の本性を見ているし、作者ブログの適当なコメントを見るとどうにもわからないので、素直に喜べなかった(後述)












・神さまルート


▼可奈子も橘も一切出てこない。神さまも家出少女の遥として登場。



これまでの伏線が全て解き明かされるシーンは、なかなかのカタルシスでした。


悠が未来で不幸になった主人公に言い放った「あなたなんて彼の足元にも及ばなかった」ってのも、父親のことだろうね。



中年のおばさんになっても老人の父親に恋してるって、怖いというかキモイね悠は







▼遥と親子と分かった後の、高校生の父親と中学生の娘のシーンもこのゲームにしてはマッタリ







しかし悠は失踪し、主人公と結ばれなかったので不幸にこそならないが遥はSF的には消える事に。




だがなぜかご都合主義という謎の力で消えずに残る。








このまま幸せに暮らすかと思いきや、遥が歴史改変で消える筈だったもう一人の遥を妊娠し、そのままエンディング…




えっ?これで終わり!?
Σヽ(`д´;)ノ









割と感動的な親子の話だっただけに、最後が酷過ぎる。





ご都合主義に見せかけてやっぱり災いが降り注ぐってのは驚いたけど、可奈子ルートエンディングの爽やかな感動からすると、悠はなんともいえない終わり方で、神さまは後味悪すぎと、徐々にラストシーンが暗くなるのはおかしい






普通逆だろ












▼どうもこのライターはタイトルの「神さまのいうとおり」をラストで台詞として回収することを狙ったようだが(「言うとおり」とか表記の揺れはあるが)、もっといい着地点があったんじゃないかなあ















▼少し触れたように伏線の使い方がかなり上手い…というか独特で、初回である可奈子ルートと、2周目である悠ルート自体をラストシナリオである神さまルートの伏線に使ってるのが面白い




また、実の父親に片思いする悠→実の父親に片思いする遥。



母への想いを捨てきれない悠→母への想いを捨てきれない遥
など、親子二世代で共通するテーマを持たせてる。この二人の親子関係以外でも、同様に仕込みから被せ、という流れがある









▼一番驚いたのは、悠ルートに出てくる主人公が好きな、「白いスーツを着たガタイのいいヤクザが歌舞伎町で大暴れするゲーム」







これもう明らかに「龍が如く」(って18禁だったよな。作中で18禁だからとエロ本は捨てられたのにゲームはやってる)で、作者がこのゲーム好きなんだろうなーというパロディ程度に思ってたら、なんと「龍が如く」のヒロイン遥の名前を、主人公が娘にもつけたというオチ。







これは読めんかったわ(悠がつけた可能性もあるけど)








可奈子ルートで生まれてくる春香は、遥と同一人物なのかしら…










▼まあそんな具合で、相当に癖はあるがかなりよく出来たゲーム。絵も音楽もほとんどが自作で、同人ゲームとしてのこだわりもなかなかです。




それだけに、表情パターンと背景の少なさが惜しい。キャラクターがほとんど真顔なのはやはり変だ。泣いてても真顔だ。


夕方や夜でも背景が昼だし、部活を抜け出してきた悠が制服なのも、ただの手抜きに見える。普通運動着でしょ。


極めつけは20年後の可奈子の立ち絵まで同じ。女子高生と中年女性が全く同じ顔で同じ服…


遥ではなく、むしろ可奈子がタイムスリップしてそう



キャラデザも可愛くて、ヒロインの私服まで可愛いと思ったゲームも珍しいだけに惜しい







問題はあるが、それでもやはり、特にいいのはシナリオですね。



文章表現も多彩で、




「水を遣らなければ枯れてしまう花のように、愛を形にし続けるには金がなければ枯れてしまう」



「こいつがキャッチャーをやってるときはホームスチールが多いらしいがそれも納得できる。タックルしがいのある顔だ」



「遠江さんの差し出したボールペンはとてもすべりがよかった。俺の右手は今日からフィギュアスケーターとしてデビューだな」



「幼いころスーファミで鍛えた連打力を発揮せずにはいられない」


「ひまわりも顔を背けてしまうほど明るい笑顔だった」



「寝返りを打ってこちらを向いた顔は、まさしく百科事典の安心の項目に写真を載せたいほど穏やかだった」



「行く。という政治家も倣うべき端的な答えが返ってきた」





とギャグでもシリアスでも相当語彙が豊富なのが面白い。同人ゲームでこういう表現ができる人って、あまりいませんね








▼評価A+
80点




ある意味怪作、不条理を受け入れられるなら、おすすめです。





このゲーム、ググった限りではネット上にレビューがほぼ無いが、完全に隠れた名作(迷作)ですよ、捨て置くにはもったいない




bush cloverというサークルも、3本ゲームを開発したらしいが、配信は2本しかしていないようだし、あと1本はどうなってるんだろう。



サークルのブログは数年間更新停止、中の人のマリツキ@MARITSUKI335氏もツイッターで年数回しかつぶやいてないし、ゲーム開発についてのツイートは1つすらない。


かたはばのブログ(アニメと中小企業診断士受検日記)をやってるプロデューサーやライターのカタハバ氏も、ブログを2017年2月から全く更新していない。


やはりどうやら実生活が忙しいということらしい。


『世界を夜にしたら、大事な玉が一個消えてた』『いつか天気になぁれ』という2本は自然消滅したんだろうか、飽きちゃったのかな









▼前記した悠ハッピーエンドの作者コメント……なんとも適当(笑)。


これを見ると、中の人のゲーム制作センスは飛び抜けてるが、ゲーム製作に熱心では無かったのかもなあ…







次、悠のハッピーエンドでの神さまの行く末について

ただ、未来へと帰ります
なんか色々裏設定があった気がしますが、全部忘れました(笑)
しかし、神さまは、誰も惨めにならず家族3人が幸せに暮らしている光景を思い浮かべているはずです
これが、バッドエンドとの一番の大きな違いでしょう




以上です
結構忘れているものですね
でも、大筋は間違っていないはずなので、これを以て返答とさせていただきます

2017年12月27日

【読む漫画が無い】週刊少年マガジンの衰退、部数低下が酷過ぎる【オワコン?】











▼漫画業界には言い方の揺れはあるが、3大週刊少年漫画雑誌という言葉があります





ジャンプ、マガジン、サンデーのこと







でもそんな3大の衰退が酷くて、既に大どころか中小






そんな3中小週刊少年漫画雑誌、ジャンプとサンデーの部数低下は有名だけど、何気にマガジンが一番酷い







部数だけでいえば分母がそもそも違うので、ジャンプ200万部割れ、マガジン100万部割れ、サンデー40万部割れと、単純にマガジンはサンデーの倍以上の発行部数なので一見安泰に見えるが、落ち方が異常








2017年のサンデーがほぼ31万部〜〜でギリギリ30万部割れを保っているのにも関わらず、マガジンは1月の96万部から7月の88万部まで、たった半年で激減している



12月の集計はまだ出ていませんが、85万は切るんじゃないかと



2016年の100万部割れから、異常なスピードで落ちています





しかもサンデーは付録攻勢などで、極僅かながらも2016年に部数が回復した期間がありますが、マガジンはオール右肩下がりです







また、漫画雑誌というのは雑誌の赤字を単行本で埋めるのが一般的らしいが、マガジンは単行本の部数も徐々に下がってきました







勿論デジタル版の影響もあるので単純比較はできないが、デジタル版の単行本の売り上げもかなり低いため、やはり全体的な数字が落ちていると見てます










▼そりゃあジャンプ、サンデーも酷いですよ。





ジャンプは長期連載を酷使してて新連載は売れないし、ブラッククローバーのような露骨なつまらないパクリ漫画を執拗にゴリ押しし、それでも売れないから余計に必死になってる。とても醜いです








サンデーも酷いですよ。完全にコナン依存で作家潰し。挙句青山は長期離脱。新人は伸びないし、古参を今更引っ張ってきてもサッパリ売れませんでした。今週も打ち切りかどうかは知らないけど、また1本古参の連載が終わりました。



新人の育成が使命といいながらも何故か古参を呼び戻し、意味不明な企画ラッシュで伸びた新連載は殆どありません




サンデー編集で検索するとサジェストに無能、クズとまで表示されるまでに落ちぶれたし、AKBの付録も意味不明過ぎて、愚かです。かつての連載作家たちや持ち込みをした人たちが編集部の問題をリークしたり、話題には事欠きません









でも、この2つは一応ブレてはいないんですよ。




ジャンプは努力勝利友情がテーマのワンピースが不動の人気で、エロもまあ少年誌らしいといえばらしいです










サンデーもダメだったとはいえ、昔からの作家が今でも沢山いるので、ああ、これはサンデーだなあというサンデー色が昔も今も同じなのです(良くも悪くも)















▼でもマガジンはそんな酷さの比じゃないんですよ。もう、何の雑誌なのか、何をやってるのか意味不明なレベル



















マガジンの黄金期は意外なことに1996〜1997年で、案外遅め。







多分そう思うのは既にジャンプブーム=漫画ブームが終わった時代だからでしょう。当時既に一時代が終わったという感じでした







ドラゴンボール、幽遊白書、スラムダンクなどが一斉に終わり、るろうに剣心、アイズ、遊戯王のためだけにジャンプを買うのは嫌だという層が100万人以上いたんでしょう






そんな時代に、ドラゴンボールなどが終わって部数が激減したジャンプを追い抜いたことがあるそうです(ただしあくまで公証)











▼そんなかつては凄かったマガジン、ラブひななどのヒットで、2000年代初頭も調子がよかった











それから月日は流れ、割とここ数年まで安定感があって、名作はないが小粒な良作が多いという雑誌だったが、どうも有り得ないほど迷走しているんですよ










80年代のマガジンはヤンキー漫画で一世を風靡していたので、ヤンキー漫画雑誌という、雑誌のカラーがありました





そしてその後、講談社の漫画部門の方針なのか、やけにエロ漫画もどきの作品が増えました。コミックボンボンもそうだったけど、偉い人の差し金だったんでしょうか







コロコロコミックとコミックボンボン。コロコロはチ〇コウ〇コと下品で、ボンボンはエロというイメージが90年代は圧倒的に強いけど、実は80年代はコロコロのほうがエロ中心でした。ボンボンはまだそうでもなかった





「おじゃまユーレイくん」は乳首もモロ出し、他にも女性キャラのパンツもブラジャーもモロ出しの漫画がありました


近年コロコロの昔の漫画が復刻されたり再掲載されたりしたけど、普通にエロくて驚きました







マガジンの萌え、エロ化は、瀬尾も涼風でネタにしてて、「え?少年マガジンですか?ヤンキー漫画が多いらしいですが…え?最近はそうでもないんですか?」と漫画の萌えキャラが言ってたり、これはお前が言うなとツッコみ待ちの台詞でしょうね









これが結構前のことなので、少なくともマガジンのエロ、萌え路線は2000年代後半には既に確立されてたんでしょうけど、ここ数年の路線が明らかに拗らせ過ぎでおかしい







まず、どこをターゲットにしたどういう雑誌なのかがサッパリ見えない、意味不明な布陣になりました




そもそもどういうカラーの雑誌なのかというのがかなり不明瞭であることです







私はマガジンがどんな雑誌かと訊かれて、ポジティブなまとめで返すことができません。





ジャンプならワンピースを中心にバトル漫画とエロマンガもどきが載っている、打ち切りも多いが長期連載の主力が非常に強い




サンデーならコナンとメジャー2nd(最近終わったがマギも)を中心に推理漫画やスポーツが強い。とポジティブな捉え方ができますが、今のマガジンを前向きにどんな雑誌か説明することは出来ないでしょう












問題点1.極度に偏ったジャンル


今のマガジンで連載されている漫画、ラブコメやデスゲームが多すぎます。





一時の流行りに流されてもこういうジャンルって大きなヒットにはなってないし部数低下や単行本の売れなさにも拍車をかけてるんじゃないかと




だってこのジャンルに興味がなければ、連載されている多くの漫画をスルーするわけですから






ラブコメにしても元々社会派っぽかった聲の形が突然ラブコメ化したり、強引なテコ入れが目立つ(これが作者の描いてたストーリーかどうかは知らないですよ)



バランスが非常に悪いです







またラブコメか…とウンザリながらも始まった新連載、「彼女、お借りします」もいまのところ非常につまらないです。そう長くは続かないと予想しています



そしてこの記事を書いている今日の発売号からもまたラブコメが新連載…






問題点2.面白いストーリー漫画がない



ドメスティックな彼女など、まずエロありきでそれを取ったら何も残らない漫画が増え過ぎた。





つまり伏線で魅せる、感動的なシーンを描ける、意外性のある展開が続く、などのストーリー第一で勝負している漫画が無いんです













問題点3.長期連載を、引き延ばす割には雑に扱う




散々伸ばしたベビステの雑な打ち切りや、一歩の意味不明な展開など、長期連載だから引き延ばしてある程度の人気もあるはずの漫画が、酷く薄く伸ばした漫画ばかり。




長く続いた漫画だからファンも長い間ついてきてくれてる、だから大事にする、という意識が欠けています















問題点4.全体的に同人系の漫画が増えた



徒然チルドレンのように元々同人作家がウェブで描いてた漫画や、その系統の漫画が増え過ぎた。内容がワンパターンで絵も似ているので、どの漫画も同じような読み味です。






大抵主人公は三白眼の凡人か、何のとりえもないのになぜか女にモテる陰キャです



台詞は薄っぺらく、会話シーンのノリがSNSっぽい




読者はすぐ飽きるし、単行本売り上げもランク外。ここまで増やす必要性がありません










問題点4.そもそも看板は何?



嘗ては七つの大罪とフェアリーテイルの2枚看板だったけど、フェアリーテイルが終わってから、主力は大罪1本だけです



看板が1本という雑誌は3中小では、マガジンだけです










問題点5.悪い意味で少年誌らしくない





前記とやや被りますが、やけにエログロを売りにした漫画が増えました。これ、メインターゲットである少年でも結構嫌うと思うんですよ。




だって単純にまだ思春期の少年にとっては気持ち悪いですから。情操教育にも悪いしね




インフェクションも最初だけニュースサイトなどで話題作りをしても、内容がつまらないので、売上も5万部以下と、伸びたとは言い難いじゃないですか











もうそろそろ変革の時期じゃないかなあと思います。




3雑誌の今後の巻き返しに期待しています!


















オチルチカ レビュー感想 グラフィック表現が上手い











株式会社ギークリー





















1000文字の短編なのにクオリティ高すぎ。






1000文字という制約があるので画像演出でシーンをカバーしているが、ダイレクトに表現するのではなく、記号的な絵で落ちていくチカの状態を表しているのが上手い







モブキャラも絵は無く記号に名前が書いてあるんだが、この世界観なら違和感がないどころか、いい感じに不気味さが出てる



モブ軍団がアヤを嘲笑するシーンで(笑)が連発されていたりね

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なんか独特の気持ち悪さがある
















内容はそんな具合で、ポップな絵柄、デザインに反してやや黒い…というか歪んだ小学生もので、小学生が主人公というのも珍しいし、世界が自分中心に回ってると勘違いしている、井の中の蛙の小学生の稚拙さをよく書けている








というかこれ、『夕焼け空の下』の作者による『夕焼け空の下』の続編なんだね。



ケイが出てくるシーンで「あれ、田島ってケイに似てるな」とか思ったけど、





本人だったね。




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作中に夕焼け空の下〜〜というそのままの台詞が出てそこで気づいちゃったよ。まさか悪役(?)のチカがタイトル回収をするとは












まあそのくらい作風、画風に幅がある作者が巧いということで

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ラストシーンでチカが顔すらなくなって記号的なモブの絵になってたり、文字通りオチて、タイトル画面が割れてる演出もいいですね。





たった3分1000文字のゲームでこれだけ演出を入れるゲームはそうはない




文章のない、簡素なラストシーンもちょっと怖い。プレイ前は、せいぜい恋にオチるっていうフワっとしたラストなのかなー……程度にしか思ってなかったからね
















1000文字掌編としては頭1個抜きん出たクオリティでした。




評価B+
70点












しかし前作の少年少女のピュアストーリーの裏側でこんな歪んだキャラがいたとは面白い。ケイは私立にも行くし育ちのいいお坊ちゃんなんだろうけど、他のキャラがかなりの悪童。






ヒナノのことを「オバサン」「高校生のオバサン」、それと付き合ってるケイを「変態」とか言うシーンであ?お前〇すぞ?(威圧)となっちゃったよ










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2017年12月26日

それじゃあまた、会いましょう。 レビュー感想 取ってつけただけ感が酷い

作者が高校生の時に書いた話が元ネタのホラーゲームらしいが、強引なストーリー展開はさておき、根本的にホラーを分かってないなあ、という感じが否めません





敵クリーチャーがその最たるもので、本当にただポっと出てきてフワっと消えるだけ。追いかけっこも単調な動きなので簡単に撒けるし作業感が酷い








プレイヤーを怖がらせることが可能なポイントもあるのになぜかホラーイベントが何も起きない。






え?これで終わり?たったそれだけ???の連続





演出的な要素がありません





たとえばsya…



のびハザではホラーの緩急が凄くて、プレイヤーが通路を歩いていると突然窓ガラスにヒビが入ったり、ふと一息ついた場面で窓を突き破ってケルベロスが出てきて吃驚するんだけど(これは本来バイオの手法でもある)そういう緊張感を高める工夫が一切ない





青鬼のように作者お手製のホラーシーンもない






バグも少しテストプレイすれば分かるレベルのものが残ってるし、丸投げグダグダで出した感がある







評価E
30点




お勧めはし兼ねます。












2017年12月25日

SMAP解散騒動と元SMAPの現在をスラムダンク風に語る




香取「木村は…木村は(元)SMAPなんだ…」






大野「木村さん…本当なのか…?」






香取「俺たちの世代で芸能界を見ていて「SMAPのキムタク」を知らない奴はいなかったよ」






〜〜〜〜





香取「あれから2度と…木村は戻ってこなかった…この芸能界に…」







工藤(新人のジャニーズに必要以上に絡むのも昔の事があったからなのかも…)









木村「慎吾…!ベラベラベラベラ喋りやがって…!!」






香取「でも本当のことだろ…」




稲垣「…」






城島「き、木村君…もしかして本当はSMAPに戻りたいんじゃあ…?」








木村「…!!」







ドスッ!!






城島「はぐっ!!」







稲垣「……」






香取「止めろ木村!」









木村「バッカじゃねえの!!俺にとってはもうSMAPなんて思い出でしかねえよ!!ここに来たのだって中居と嵐をぶっつぶしにきただけだ!!いつまでも昔のことをゴチャゴチャ言うな!!SMAPなんてただのアイドル活動じゃねえか!!つまらなくなったから解散したんだ、それが悪いか!!」












ガシッ…






香取「何が世界に一つだけの花だ!!何がSMAPを強くしてやるだ!!お前は根性なしだ…木村…ただの根性なしじゃねーか…根性なしのくせに何が世界で一つだけの花だ…夢見させるようなことをいうな!!」








木村「昔のことだ!!もう関係ねえ!!」








草g「木村君…一番SMAPにこだわってんのは…あんただろ」






ゴンゴン








飯島「私だ、開けて下さい」









木村「い、飯島先生…」










飯島 諦めたらそこでSMAP解散だよ――











木村「飯島先生…!!」









木村「SMAPが…!」











木村「SMAPが……したいです」










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2017年12月24日

格ゲーガール! レビュー感想 ラブコメる格ゲー女子

ハイスコアガールに影響されて作ったゲームかな?



と思ったが作風はまるで違い、ゲームを題材にしたラブコメという感じ



実在ゲームは登場せず、全部捩っただけのパロディなので、盛り上がりに欠けた(スト2とギルティギアを混ぜたようなストギア2とか)








とはいえゲームシーンもあるんだけど、作者の筆力が低いせいで非常にグダグダ。冗長な実況シーンは要らなかったと思う







かといってモブキャラがほぼいないので会話におかしな部分が多い



ストーリーは罰ゲームでクラスの美少女に告白した主人公と、そんなヒロインのラブコメがメイン








…なんだけど、告白に成功(?)してからも友達がそれを囃し立てるようなシーンがなかったり、え、結局なんだったのという投げっぱなしなシーンが多い。こういうところはやはりモブが必要

















ヒロインはゲーム好きでネットの世界では格闘ゲームが強いが、あがり症なのでゲーセンには行けない。



でも主人公が駄菓子屋の息子なので駄菓子屋の客がいない時間帯に、レトロ格闘ゲームで遊ぶというのがちょっと面白い(まあすぐにゲーセンデビューするんだけど)。




ラブコメシーンだけ見るとかなり展開が唐突かつ強引で、大した関係でもないのにキスを迫ったり、違和感のあるシーンが多い



「格闘ゲームと恋愛のファイト。」というからには、サブヒロインも含めて三角関係をやって欲しかった




でも最終的にはほっこりする話でした






ただ問題はやはり動作関係。処理が非常に重く音楽が消えることが多々ある。立ち絵が表示されるときに前の立ち絵衣装が残ってたり、おかしなところが非常に目立つ。もうアップデートはないだろうけど、直してから配信して欲しかった







絵の枚数も少なくて、季節が冬に移っても夏服のままで、「寒い」といってたり、いや服着ろよってつっこみたくなる、変なところが目立った




作者が描いた背景も余りにも雑で、もう少し丁寧さが欲しい。立ち絵は可愛いんだけどね










評価C
60点




意外とゲーセンネタは少ない。無難なラブコメでした










しかしこのタイトル画面…
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オプーナにしか見えんな

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I:ROBOT trial レビュー感想 世界観の構築が凄い

バックグラウンドは明かされてないが、朽ちた駄菓子屋や道路標識があり、荒廃した近未来の日本っぽい世界を徘徊するADV。




背景は全てアニメだがクオリティは激高で、しかも動く














これにはアムロ・レイさんもびっくり













世界観、作風としてはブレスオブファイアX〜ドラゴンクォーター〜やICO、クーロンズゲート、serial experiments lainに似てるかも



キャラデザや美術はあきまんっぽさもある




これらの作品が好きな人はハマるかも




音楽も相俟って、独特の雰囲気を作り出すことに成功している









セリフもインパクトがあり、なかなかいい味出してる。






キャラの半分くらいはロボット。

ロボットの台詞にある、ロボットは無限に動けると思われているが消耗するから寿命もある、などのロボット論はなかなか面白い。


台詞自体は機械だから常識だろって感じだが、それをロボットが言うことに面白さがある






ゲームシステムはアイテムを使ったり背景をクリックして先に進める、シンプルな脱出ゲームタイプだが、インターフェースがかなり雑で、アイテム一つ使うのも面倒臭いのが難点



クリックポイントも非常に小さい



ガチャガチャを遊ぶにはコインアイコンを背景のアニメ絵にドラッグする。こういうのは直感的でいいんだが、面倒な要素が多かった







絵はハイクオリティだがシステムが非常に雑なのが惜しいが、恐らくこれはスマホで遊ぶ事を想定したゲームデザインではないか。クリックは面倒だがタッチ、フリックなら一発だな、というところが多い


他にも、もしこれが3DSのゲームだったならタッチだけで済むので、さぞや快適にプレイ出来たと思う





道具屋ではカウンターに道具を置いて買物するのだが、店員が反応しないので困った。これは道具を置くポイントがかなり狭いことが原因だった。


バグもちょっとあった




だがこれは体験版なので完成版では修正してくるだろう











評価B+
70点




体験版なので、あくまで体験版としての暫定評価



好きな人はとことん好きなタイプのゲームだし、大化けの香りがする




動作も驚きの軽さで、絵もシステムも技術はかなり高いです。



製品版が楽しみだ

2017年12月23日

どんなフリゲが人気か、どんなフリゲを作れば人気が出るか…フリゲレビューブログ管理人が、裏側を少しだけ話します

フリゲレビューブログは、当然ですがフリゲに興味のある人たちが閲覧しています


ユーザーによるタイトル検索。

作者と思しき人のエゴサ。

リンク。


数多くのパターンで、記事を閲覧していきます。






その蓄積データにより、管理人はアクセス解析から、PV数、ユーザー属性、アクセス時間、リンク元など、様々なデータを見て、次第にどんなゲーム(の記事)が人気があって、どんなゲーム(の記事)が人気が無いかが分かるのです




検索する側ではなく、検索される側ですから、客観そのもの








そんなレビューブログ管理人が、人気のあるフリゲと人気のないフリゲを、考察





フリゲユーザーだけではなく、フリゲ作者も参考になるかも




最初に断ると、あくまで一例にすぎません。




ただ当ブログはGoogleなどでゲームタイトルを検索すると、普段見て下さっている方々のお陰で、大抵の検索結果では上位表示されるので、一定のPV数があり、参考にできるくらい、バロメーターとしての精度は高いかと




ではいきなり結論から述べます。





一番人気があるジャンルは断然ホラーゲームです





ホラーゲームは家庭用ゲームではすっかり廃れてますが、フリーゲーム業界では依然強い。




ふりーむのDLランキングでも上位には常に存在し、なんと今週のTOP10なんて、4作がホラーゲームです(最大で7作の週もあった)




つまり4割。




全盛期のイチローでさえ有り得ない打率






そして、このブログのアクセス順位も上位にはホラー系が必ず入ります。


たとえそれがマイナーなゲームでも









ホラーゲーじゃなくとも、ホラー、鬱要素のあるゲームは強い。


たとえば「END ROLL」「メンヘラフレシア」「親愛なる〇〇へ」のPV数は凄い



この3作は配信からかなり経つのに、いまだに伸びているので人気の高さが伺えます







3作に共通するのは、ホラー要素、鬱要素で売り出していたこと






やはり怖いもの見たさってのがあるんでしょうね





ホラーゲームで検索して来る人が多い


スマホだけではなく、PCからの検索も多い





というわけで人気を狙いたいならホラーゲームがいいかもしれません。




まあ作るのも難しいし、激戦区でもあるんですが、まず最初に遊んでもらえるってのは重要な要素で、ホラーゲームというだけで全てチェックしている人も、一定数いるのでしょうね


そしてその一定数が、他のジャンルよりも多いのでは








じゃあ逆に一番人気が無いジャンルは何か?







ぶっちゃけていうと、ギャルゲーは人気がありません(エロゲーも人気が無い)








ギャルゲー自体が家庭用ゲームでも完全に衰退したけど、ホラーゲームと違い、ギャルゲーの衰退はフリーゲーム業界でも同様のようです。





近年の話題作は、「どとこい」だけじゃないですかね…



奇を衒ったから話題になったのであって、普通のゲームでは、そのまま廃れてしまったかもしれません







あれだけシリーズが続いているキスシリーズのリプキスでさえ、ファミ通のハード総合売上で、VITA版が辛うじてTOP30に入り、3000本。



PS4版に至っては30位以内にすら入れず、ランク外…(30位が1400本なのでそれ以下)





ギャルゲーもエロゲーも、今やすっかり売れなくなりました






ギャルゲーではときメモ、サクラ大戦。



エロゲーではトゥハート、kanon、AIR、下級生、YU-NO(これらはCS版すらも大ヒットしたからすげえ)が飛ぶように売れた時代はもう遠い昔。




CLANNADやひぐらしでさえ、気づけばPS2時代のゲームです(今でも出てるけど)




恐らくギャルゲー最後のヒット作のラブプラスでさえ、初代DS。色々やらかして、長くは持たなかった







今や、当時マイナーだった乙女ゲーのほうが、完全に人気



…フリゲでも全く同じ状態です








アニメ円盤も女性向けのおそ松さんなどが大ブレイクしていますが、売れ筋は女性向けタイトルが多く、どうやら最近はフリゲ業界でも女性ファンが増えているようです




乙女ゲー、BL的なゲームはこのブログでも伸びる傾向があります







よって、ギャルゲーを作って人気を出すのは困難かもしれません。





面白いゲームは、今でもあるんですけどねえ…



これは凄いゲームだぞと思っても、ネット上で反響がサッパリなんてこともよくあります。そもそも余りプレイされてない



やはり一度主流から外れてしまうと、戻ってくるのが難しいんでしょうか










ただ面白いもので、前述の「メンヘラフレシア」はギャルゲーなんですよ






つまりこのゲームは「人気のあるジャンル」と「人気が無いジャンル」を混ぜて成功させたという、非常に稀有なタイトルと言えます(配信サイトでも、TOP10入りしてました)




固定ファンが多いので、「メンヘラフレシア」がやりたいというより、CHARONのゲームがやりたい、というユーザーが多いのでしょう


メンヘラ・ヤンデレ系ギャルゲーを数多く作っていますが、フリーゲームに於けるこのジャンルでは、ほぼ一強です











ざっくりとですが、以上のことを参考にゲーム制作をすると、ヒットに近づくかもしれません。


もちろん、自分が作りたいものを作れるのがフリーゲーム、同人ゲームの良さですよ









このブログではCSゲームも一部扱っていますが、実はそういうゲームの記事って訪問者数とPV数が結構多いのに、全く同じ数ってことが多々あるんですよ…


つまりCSゲーをやるユーザーってフリゲには全く興味がないんですかね…








他にも興味深いデータが取れたら、第二弾…


人気のフリゲ作者編とか、変なワードで検索してる人編とかもやるかもしれません

くじらの公式 レビュー感想 にぼしコール(ネタバレ)

▼くじらの公式、クリアしました。



クラノートっていう大学生?の同人サークルが作ったゲームです





9月にDLしたのを少しずつ進めて、やっと終わった。



かなり長くて8時間くらい掛かった。ただ攻略は簡単なので迷うことはなかった。



その間バージョンアップしていた場合、このレビューの内容は初期バージョンに則します






















▼まずOPがとにかく素晴らしい。



断言すると、同人ゲーム史上、間違いなくベスト5に入る。





クリア後に見るとちょっと発見もある。これもまたいい。




2000年代初頭のゲームっぽい、非常に爽やかな歌声。映像や歌唱だけではなく、作詞作曲も良かった





特に作詞はシンプルに少年少女のひと夏の思い出を書いてて多くの人の共感を得られる歌詞。




ただこの歌詞、残念ながらゲーム中の描写とは全く違う。まあこの世界観、「ぼくのなつやすみ」だものなあ





というか、世界観、ストーリーにマッチしてるのは明らかに2番なので、何故こっちを使わなかったのか、疑問





ボーカルソングは3曲もあり、なんとそのうち2曲はプロが手掛けている模様。(でもサークルメンバーの作ったOPのほうが好きだ)




道理でクオリティが高いわけだと










▼主人公以外フルボイスだが、主要キャラのボイスコがめちゃくちゃ上手い。



普通これだけの長編ともなれば、同時に台本も分厚くなるので、疲れや手抜きによる棒読みが出るものだが、ブレが全く見られない




特にくじらは感情表現や終盤の覚醒時の声質も使い分けてるし、ヒロインだけあって一番上手い。有名な人なのかな




モブキャラも喋るが素人同然で、しかも収録が雑なのか、なぜかエコーがかかったような音質になっている。



無理に声つける必要なかったんだけど、主人公以外フルボイスってのを無理矢理にでも売りにしたかったのかな




まあスタッフも混じってるようなので、記念収録かもしれない













▼海の町を舞台にした物語で、記憶喪失の少女を拾ってひと夏の思い出が描かれるという王道もの。




舞台となった町は合志という名前だが、熊本にある実在の市とは多分、別







くじら供養碑がまんま出てくるので和歌山っぽいが、作中に出てくる食堂が東京都大島町だったりでなんかごちゃごちゃ(笑)



いわゆる聖地巡礼ってのは大抵1つの町だけだが、これは色んなところから撮影しているようだ。


kujira_mini.jpg

1.jpg







だが残念なことに、せっかく撮影ロケまでした背景写真は、全て化工されてしまっていて、実写ならではの自然美がまるでなかった。




人物が移り込んでるなら仕方ないが、風景までぼかす必要はあったんだろうか…




これもう半分CGだろってな背景ばかりで非常にがっかりした









▼キャラ絵は漫画的で可愛いのだが、なぜか3姉弟のモデルが一目で分かるレベルでサザエさんをモデルにしている



これは愚策だった。





ワカメを萌えキャラにしたような若音(この名前も滑ってる)がサブヒロインとして主人公に片思いしているが、いや別にワカメに好かれても…と何度も我に返ってしまった



他にも唐突にガンダムや漫画のパロディが入るのも、結構寒かった(夏が舞台なのに)









▼立ち絵も非常に少ないので、キャラクターがいつも同じポーズを取っているのが違和感あった





普段神社の掃除をしている真子が、どのシーンでも箒を持ってる(;^ω^)



イカダレースの応援に駆け付けるシーンでも掃除をしているのがなんともシュール





これもう半分清掃会社の社員だろ


kunorano_mini.jpg
(それにしてもこのシーンの勝男、なかなかのクズだな)















▼さてノベルゲームということで、肝心のストーリー。









前述したように非常に王道で、プレイヤーの予想外のことは何一つないくらい





メインシナリオ中にtipsというサブシナリオファイルが入手でき、街や428では用語解説だったけど、本作ではストーリーを補完できます。本編がグダグダにならないいいアイディア










夏休みのイカダレースのためにみんなでイカダを作ったり合宿したり、少年少女の夏休みの思い出といった内容




終盤急展開し、くじらは真子の先祖で、生贄になったかつての巫女ということが分かる




またも海の底に戻ってしまったくじら…




それを呼び起こすために皆で決めた掛け声を荒げるところからくじら復活が最高にアツかった。



実に少年漫画的なストーリーだ(ちょっと戻ってくるのが呆気なかったな、とは思ったが)









▼ヒロインが複数いるゲームということで恋愛要素もあるが、こちらはかなり薄く、唐突さが目立った


kujirano_mini.jpg










お互い殆ど好意をほとんど見せなかったのに、ラストで唐突にキスしたり、作者が描きたいシーンだったんだろうけど、その過程はかなり雑だなーという印象


kuji_mini.jpg


まあいいシーンなんだけどね、キスするような関係じゃないでしょ。そんな流れでもなかったでしょ









くじらは若音が主人公を好きなことにも気づいてないかもしれないが、それにしたって若音をムシで三角関係にならないのも変だし、設定ありきでストーリーを練れてない



若音が主人公を好きという設定は序盤から引っ張ってきたのにまるで消化されないので、結局なんだったの?という





友情9、恋愛1くらいの割合なのに、ラストだけ恋愛ってのがかなり違和感があった

























評価B
75点




面白かった。王道でよく出来たゲームでした。



バッドエンド埋め(埋めるほどないだろうけど)とtipsは今後やっていきます。














▼しかし…






EDスタッフロールの勝男wwwww



kujiranonanshiki_mini.jpg
(すっかりただの高校生カップルになった主人公とくじら。しかしなぜカメラ目線?)







こんなん笑うわ



「スペシャルサンクス 長谷川町子」にも笑うわ






白子一族の話 レビュー感想 全てが直球

白子一族、つまりはアルビノの一族が何故アルビノかというお話





時代背景などが謎だが、黒い御伽噺っぽい内容








全ての表現が直球で、一切のボカシを入れてない






タイトル画面を埋め尽くすあらすじはなかなかインパクトがある。これ含めて1000文字なのかな











近親相姦、レイプ、殺人、なんでもあり

無題.jpg








ただ主人公が女の子に見えなかった。




だからパッパが娘である主人公をレイプしようとするシーンで、パッパはホモ?と思ってしまった






もっと少女っぽい絵のほうがインパクトがあったかと







評価C
60点




おすすめ


色をいれず、キャラを白と赤のみで描いたのもよかった(多分意図的)



















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