▼物の出す声が聞こえる女性捜査官ヒナタ・スペンサーが主人公のミステリーADV
マップ上から、声を出す物を探し出すというシステムを売りにしているが、「逆転裁判」シリーズで既に同じようなシステムもあったし、斬新というほどではないかな
▼絵やグラフィックデザインがポップで、かなり凝ってます。DS時代の良作って感じ。当時は「ぷよぷよ!」とか「押忍!闘え!応援団」とか、特徴のある絵柄が流行ってた
▼会話のテンポがよく、主人公が何故か喋る江戸っ子口調にはクスリとする。
▼10話あるが全て同じ事件の分割なので、「クロス探偵物語」や「逆転裁判」のような違う事件を解いて、最終的に真相に迫るといったタイプの連作ではない
失踪した兄の行方を捜しながら、兄が解決できなかった事件の捜査をすることになるが……
…うーん、全体的にご都合主義が多くて、推理物、ロジカルという感じではなかった。
流石に、花屋を探す展開で、ヒナタが倒れて、助けてくれたのが偶然にも花屋、しかもそれが実は兄って流れは強引過ぎて笑っちゃった
ヒナタがショックで花屋兄妹のことを忘れてたにしても、花屋がヒナタのことを分からなかったり、ヒナタが何度も回想している(しかも写真まで残ってる)兄の顔も分からないなんてありえないし、他にも矛盾点や強引な展開が非常に多い。ツッコミ出すとキリないくらい。
犯人のオオトリとカムロも小物過ぎて、どうにも盛り上がる感じじゃないのが惜しい
そしてこのゲーム、作者が過去の受賞者にもかかわらず全体的な評価、知名度が低い理由としては、やはりシナリオが余りにも中途半端だからでしょうね。
明らかに続編前提で、結局真犯人も取り逃したまま終わるので、クリア後にスッキリ感が全然ありません。
結局事件解決できずに、完全に「話の途中」で、ブツ切りに終わってしまう
ヒナタと探偵も、とってつけたようにくっつく(?)のが、なんか変だし
▼評価C
60点
1話15分程度で終わるので、サクっとテンポよく遊べるゲーム。
本格推理ではないので、ラノベ的なライトミステリが好きならおすすめ。
▼閑話。
未回収の伏線や疑問点まとめ。
・飛行機で見かけた謎の人物
・ヒナタが昇進の話を受けたか否か
・ヒナタがキキミミを使えなくなった理由
・ヒナタのキキミミが使えるようになった理由
・ヒナタのオオトリの正義の心という台詞。こんなネタを振った割にオオトリがただの小悪党で終わったが…
・引っ張った割に結局登場しなかった、JK探偵所長(探偵も所長も他のゲームのキャラクターだが、所長は出ないんだろうか)
・ズブズブだった警察とマフィアのその後
これらがすべて解き明かされる新作は、出るのでしょうか…?
2018年01月11日
2018年01月09日
人魚草子-ningyozoushi- レビュー感想 汚い闇遊戯
▼精神に別人格「ソラ」を持っているシスコン主人公「空」が、失踪した姉を探すホラーゲーム
ホラーとして出ているが実際にはホラー要素はほぼ無く、ファンタジー系の推理ゲームかな
ほんのりホラー短編ノベルとあるが、ほんのりすらない感じ
▼植物をモチーフにしたゲームデザインとグラフィックで、視覚的にはなかなか綺麗
白黒で描かれたスチルも上手いです(尚、このゲームは立ち絵がない)。
女性キャラの黒目が大きくて、「ぬらりひょんの孫」を思い出す絵だね
▼ヒロインである姉に相手役の男が設定されてるのが、いかにも女性作者っぽいですね。
男作者だと姉ヒロインは大抵ブラコンで弟ラブだし。
トゥルーエンド到達まで2時間くらいだが、難易度が高く攻略は少し難しかった。
バグもあって、フラグが立ってない状態なのに絶対に解けない謎解きをやらされたりもした。
苦労して辿り着いたトゥルーエンドだが、真相はどうもイマイチかなあ。
作者は最後の一行にインパクトを込めたつもりなんだろうけど、プレイヤー的には、え?これで終わり?って感じだった
それよりも、死んだ姉への想いを、同じ顔の萌えマンドレイクに捧げるメリーバッドエンド1のほうが面白い
最初このEDだったから、てっきりこれがトゥルーエンドだと思った。
だってこのEDのほうが、主人公は幸せそうだからなあ…(笑)
永久に老いる事もない美少女(頭は子供)を飼って、自分を「だいすき!」なんて言葉を必死で教えるとか、ある意味ハッピーエンド(笑)。
評価D
55点
こういう世界観が好きな人には合うんじゃないでしょうか。設定や絵が好みならおすすめです。
ホラーとして出ているが実際にはホラー要素はほぼ無く、ファンタジー系の推理ゲームかな
ほんのりホラー短編ノベルとあるが、ほんのりすらない感じ
▼植物をモチーフにしたゲームデザインとグラフィックで、視覚的にはなかなか綺麗
白黒で描かれたスチルも上手いです(尚、このゲームは立ち絵がない)。
女性キャラの黒目が大きくて、「ぬらりひょんの孫」を思い出す絵だね
▼ヒロインである姉に相手役の男が設定されてるのが、いかにも女性作者っぽいですね。
男作者だと姉ヒロインは大抵ブラコンで弟ラブだし。
トゥルーエンド到達まで2時間くらいだが、難易度が高く攻略は少し難しかった。
バグもあって、フラグが立ってない状態なのに絶対に解けない謎解きをやらされたりもした。
苦労して辿り着いたトゥルーエンドだが、真相はどうもイマイチかなあ。
作者は最後の一行にインパクトを込めたつもりなんだろうけど、プレイヤー的には、え?これで終わり?って感じだった
それよりも、死んだ姉への想いを、同じ顔の萌えマンドレイクに捧げるメリーバッドエンド1のほうが面白い
最初このEDだったから、てっきりこれがトゥルーエンドだと思った。
だってこのEDのほうが、主人公は幸せそうだからなあ…(笑)
永久に老いる事もない美少女(頭は子供)を飼って、自分を「だいすき!」なんて言葉を必死で教えるとか、ある意味ハッピーエンド(笑)。
評価D
55点
こういう世界観が好きな人には合うんじゃないでしょうか。設定や絵が好みならおすすめです。
2018年01月08日
遠距離カノジョと近距離ヒメ レビュー感想 言うほどオタサーの姫か?
左がオタサーの姫で、右が主人公が高校時代から付き合ってる彼女(立ち位置、タイトルロゴと逆だね)
ヒメは同じ作者の「実況主とヤンデレちゃん」のヤンデレちゃんそっくりですね(ヒメのほうが先に出てるが)
最初に言っちゃうとストーリーはイマイチでした。
折角ダブルヒロインもので、主人公が2人の女性に好かれてる設定なのに、ヒメがただの股間のユルイ女なんで、カノジョを選んでヒメをフることになっても、罪悪感が全く無いんですよ。
逆にヒメと付き合っても、既に浮気しそうになってるというビッチぶりだし…
そしてオタサーの姫ものの定番であるサークルクラッシャーでもなかったので、どうもオタサーの姫設定が全然活かされてなかった。サークルクラッシャーっぽい前フリはあったのに、何もなしで拍子抜け
わざわざサークル内で三角関係が出来上がってるのに、姫に横恋慕してるオタクは殆ど登場しないし、男キャラが二人もいる意味も特に無い。
しかもヒメ、EDではあっさりサークル辞めてるっぽいしね…
フルコンプまで20〜30分程度なのでお手軽に遊べるADVでした。
評価D
50点
ところでこのゲーム、バグや誤字脱字がかなり多いんだけど、ヒロインの立ち絵がバグって「Choo Choo TRAIN」を回り始めたのは爆笑しましたよ
エグザイルかな?
完全に一致
ファンファンウィーヒッタステーッステー
そして更にバグって、立ち絵が目だけに…
こんな怖いバケモノ2体に言い寄られたら、裸足で逃げ出しますわ
しかも3列目に何かいる…
これが一番面白かったかも。
ととと 〜私と狐と/十月十日と/さと帰り〜 レビュー感想 和風ファンタジーでも乙女ゲーでもない…
▼隔離された山奥の里に弟子入り志願にきた主人公、アッコ
里の人間はアッコを見て驚く
首領であるククはアッコに驚愕しながらも弟子入りを拒否
そんな時、この世界の怪異である狐に里が襲われる
化物に丸腰で対抗するアッコ。だが彼女の正体もまた、狐だった…
人間に化けていたアッコは、自殺したククの娘に瓜二つであった…
▼狐の少女アッコと、首領ククを中心としたストーリーだが…
うーん…
書きたいことを全く整理できないまま、取っ散らかった状態で、無理矢理風呂敷を畳んだような…
結局何を言いたいの?って感じで、ジャンルも不確定。
時代考証もしてないらしいが、大昔の日本家屋なのにガラス窓があったり、海で水着を着る話があったり、かなり意味不明
ククもかなりいい年齢の筈だが、少年みたいに描かれてるし…
▼特に意味不明なのがアッコとククの関係。
信頼、親愛かと思えば恋愛っぽい方向に転がっていきなりキスまでしてくるのが、気持ち悪すぎる
そもそもオッサンのククが娘と同じ姿の少女であるアッコにガチで欲情してて、相当気持ち悪い話なのに、恋愛モノか?といえばそうでもない……なんとも中途半端
▼アッコがなぜそうまでして人間に寄り添い、人間を食わずにきたのかも理由が薄い。
人間に命を助けられたからとか、そういう過去を予想したが、これといって無し
「幽遊白書」みたいな、人間を食料としか見てなかった化物が、人間を食わなくなったエピソードも無いのね…
▼自殺した娘とククの関係も殆ど描かれないまま放置。
▼後書きによると作者も纏めきれなかった自覚があるようで、製作には多くの誤算があったらしい
乙女ゲームとして製作したつもりで、ククは攻略対象だったのだという。
えぇぇ…これ乙女ゲームだったのか…
(;^ω^)
表記もないし、普通のノベルゲーだと思ってプレイしてた。
でも同じく後書きによると乙女ゲームとしての描写が薄い事も自覚してるみたいで、結局どっちつかずになっちゃったなあ…
ククは最初厳格なボスだったのに、あっさりとアッコに落ちて、それこそ乙女ゲーの男キャラのような甘々なナル男に成り下がったことが、酷い違和感だった。
ただでさえ、普通のノベルだと思ってプレイしてたからね。
あれは本当に乙女ゲーの攻略対象的に好感度が上がって、掌を返していたんだね。
酷い違和感の連続だね。
ついさっきまで里のボスとしてアッコに厳しい態度を取っていたのに、突然好意的になるなんて。
この熱い掌返し…
藤崎詩織かな?
▼人間と狐とは?というテーマをやりたいのか、狐の少女と人間の男の恋愛とは?というテーマをやりたいのか、ブレブレだが、あっちを立てればこちらが立たずということで、どちらかにしたほうが絶対に良かった。前者がいいんじゃないかと。
里には女性は1人もいないってことで、アッコが里の人間に受け入れられるまでを描くストーリーかと思えば、それすらもおざなりに終わった
ククが、俺が受け入れても里の人間がどうかは分からないと言ってたのは、何だったのかしら…
▼尚、3,4話は後書きによると読まなくてもいいおまけということで、プレイしていません。(スキップで少し確認したら、これまた時代背景からは有り得ない建築物や室内が出ていたが…)
▼評価E
40点
結局空中分解しちゃったので、和風ファンタジーとしても乙女ゲーとしても、どっちつかずで中途半端でした。
狐だけに化けそうな気がしたが、方向性を明らかに間違えたことが惜しかったです。
里の人間はアッコを見て驚く
首領であるククはアッコに驚愕しながらも弟子入りを拒否
そんな時、この世界の怪異である狐に里が襲われる
化物に丸腰で対抗するアッコ。だが彼女の正体もまた、狐だった…
人間に化けていたアッコは、自殺したククの娘に瓜二つであった…
▼狐の少女アッコと、首領ククを中心としたストーリーだが…
うーん…
書きたいことを全く整理できないまま、取っ散らかった状態で、無理矢理風呂敷を畳んだような…
結局何を言いたいの?って感じで、ジャンルも不確定。
時代考証もしてないらしいが、大昔の日本家屋なのにガラス窓があったり、海で水着を着る話があったり、かなり意味不明
ククもかなりいい年齢の筈だが、少年みたいに描かれてるし…
▼特に意味不明なのがアッコとククの関係。
信頼、親愛かと思えば恋愛っぽい方向に転がっていきなりキスまでしてくるのが、気持ち悪すぎる
そもそもオッサンのククが娘と同じ姿の少女であるアッコにガチで欲情してて、相当気持ち悪い話なのに、恋愛モノか?といえばそうでもない……なんとも中途半端
▼アッコがなぜそうまでして人間に寄り添い、人間を食わずにきたのかも理由が薄い。
人間に命を助けられたからとか、そういう過去を予想したが、これといって無し
「幽遊白書」みたいな、人間を食料としか見てなかった化物が、人間を食わなくなったエピソードも無いのね…
▼自殺した娘とククの関係も殆ど描かれないまま放置。
▼後書きによると作者も纏めきれなかった自覚があるようで、製作には多くの誤算があったらしい
乙女ゲームとして製作したつもりで、ククは攻略対象だったのだという。
えぇぇ…これ乙女ゲームだったのか…
(;^ω^)
表記もないし、普通のノベルゲーだと思ってプレイしてた。
でも同じく後書きによると乙女ゲームとしての描写が薄い事も自覚してるみたいで、結局どっちつかずになっちゃったなあ…
ククは最初厳格なボスだったのに、あっさりとアッコに落ちて、それこそ乙女ゲーの男キャラのような甘々なナル男に成り下がったことが、酷い違和感だった。
ただでさえ、普通のノベルだと思ってプレイしてたからね。
あれは本当に乙女ゲーの攻略対象的に好感度が上がって、掌を返していたんだね。
酷い違和感の連続だね。
ついさっきまで里のボスとしてアッコに厳しい態度を取っていたのに、突然好意的になるなんて。
この熱い掌返し…
藤崎詩織かな?
▼人間と狐とは?というテーマをやりたいのか、狐の少女と人間の男の恋愛とは?というテーマをやりたいのか、ブレブレだが、あっちを立てればこちらが立たずということで、どちらかにしたほうが絶対に良かった。前者がいいんじゃないかと。
里には女性は1人もいないってことで、アッコが里の人間に受け入れられるまでを描くストーリーかと思えば、それすらもおざなりに終わった
ククが、俺が受け入れても里の人間がどうかは分からないと言ってたのは、何だったのかしら…
▼尚、3,4話は後書きによると読まなくてもいいおまけということで、プレイしていません。(スキップで少し確認したら、これまた時代背景からは有り得ない建築物や室内が出ていたが…)
▼評価E
40点
結局空中分解しちゃったので、和風ファンタジーとしても乙女ゲーとしても、どっちつかずで中途半端でした。
狐だけに化けそうな気がしたが、方向性を明らかに間違えたことが惜しかったです。
おじいちゃん、お見舞いに来たよ レビュー感想 カップラーメンゲーム
「いつも仲よしボクの家」の作者かな?と思えば多分本人(同じサークルの違う人かもしれないが)
ゲーム性は実にシンプルで、選択肢を選んで時間稼ぎをするだけ
殺しに来る孫から逃げられればクリア、殺されたらゲームオーバー
「いつも仲よしボクの家」はどのEDに分岐してもキモい結末になって、まさに3分間の狂気って感じで面白かったんだけど、本作はゲームオーバーデモが入るだけで、これといった演出なし。ガッカリした。
選択肢による分岐とか、実はあったりするのかなー。色々試したが変化が確認できなかった。
前作が面白かったので期待したが、正直期待ハズレでした。3分で終わるので、カップラーメンを作る時にはおすすめ
評価E
30点
ゲーム性は実にシンプルで、選択肢を選んで時間稼ぎをするだけ
殺しに来る孫から逃げられればクリア、殺されたらゲームオーバー
「いつも仲よしボクの家」はどのEDに分岐してもキモい結末になって、まさに3分間の狂気って感じで面白かったんだけど、本作はゲームオーバーデモが入るだけで、これといった演出なし。ガッカリした。
選択肢による分岐とか、実はあったりするのかなー。色々試したが変化が確認できなかった。
前作が面白かったので期待したが、正直期待ハズレでした。3分で終わるので、カップラーメンを作る時にはおすすめ
評価E
30点
2018年01月07日
トヤマと薬売り レビュー感想 トヤマとかいうぐう畜(ネタバレ)
まず最初に、ティラノスクリプトだが、雪が舞っていたり、主人公トヤマの目線で画面が動いたり、意外とよく動くゲームで驚く。
特にスチルで瞬きすることに吃驚。結構作るの大変なんだけど、手がこんでる。
…でも…
パチッ
パチッ
パチッパチッ
シパシパッ
瞬きしすぎ!!
これもう半分ドライアイだろ。
薬売りなら自分で目薬をさせばいいのにね!!
これでたった数秒。もうちょっと自然に作ってくれるとよかった。
しかし少女の耳毛すごいな。
▼薬売りってことで時代背景をせいぜい明治大正かと思えば、普通にストーブや電話が出てきて、拍子抜け。しかも昭和チックな黒電話ではなく、割と今風のコードレスタイプっぽい
電話がある世界なら普通に車が普及してるんじゃない?山奥の村にも楽に来れそうだが…
少女がケモノ系なのにそのことに一切触れられないので、他のキャラの立ち絵はないが、ファンタジー世界なのかも…
▼立ち絵があるのは少女のみ。綺麗なんだけど、少女というより少年みたいなキャラデザかな
雪一面の世界だったり、メッセージウィンドウがなぜか春だったり、全体的に優しい雰囲気
▼ストーリーは富山の若い医者トヤマと、薬売りの少女のほんわかラブコメ。可愛い絵の見た目通りだね。
そんな青年と少女の甘酸っぱい恋愛模様が展開される。といってもまあ殆どがどんどん思いを募らせていくトヤマの片思い描写なんだけど、恋にキュンキュンする青年のもだえる姿がなんとも微笑ましい。
だったのだが、ストーリーは急変
突然トヤマが黒い部分を出し、薬売りに会いたいがために薬をひたすら破棄する。
薬売りはそれをトヤマの病院が忙しいからだと解釈するも、トヤマの黒さは日に日に増していく
病院には既に薬は何も無い、まともな治療はできないレベルにまでなる
▼いやあこのシーンの急展開、怖いね。背景も真っ黒になるけど、さっきまでの空気はどこいったんだよって感じでビビっちゃったよ
▼そして薬売りと連絡が取れず悶々とするトヤマのところに、村人がこの少女を助けてくれと行き倒れの病人を運んでくる。
そう…それが薬売りの少女だった…
自分のせいでまともな治療もできず、苦しむ少女。
トヤマは自分の致命的な愚かさに気づき、膝を折る…
▼結局薬売りは凍傷で脚を切断し、トヤマと結婚。
テーマ的に、少女はトヤマが薬を破棄してたことは知らないんじゃないだろうか…
行き倒れた時も丸腰っぽいし(薬を持ってれば、それこそその薬で治療すればいい話だし)
結局、狂ってしまった父親と同じ轍を踏んでしまったわけだ。違うのはそれでも少女と結婚したことかな
▼いやあ非常に黒くも面白いストーリーでした。絵のパターンも多いし、非常に良作。
作者はサークル三叉路の巴田浩氏。これを一人で作ったなら凄いね
評価B
70点
そういえばタイトル画面の富山旅行記、てっきりクリア後に開放されると思ったけど、クリックしても何も無いんだが…(リードミーによると今後実装予定?)
特にスチルで瞬きすることに吃驚。結構作るの大変なんだけど、手がこんでる。
…でも…
パチッ
パチッ
パチッパチッ
シパシパッ
瞬きしすぎ!!
これもう半分ドライアイだろ。
薬売りなら自分で目薬をさせばいいのにね!!
これでたった数秒。もうちょっと自然に作ってくれるとよかった。
しかし少女の耳毛すごいな。
▼薬売りってことで時代背景をせいぜい明治大正かと思えば、普通にストーブや電話が出てきて、拍子抜け。しかも昭和チックな黒電話ではなく、割と今風のコードレスタイプっぽい
電話がある世界なら普通に車が普及してるんじゃない?山奥の村にも楽に来れそうだが…
少女がケモノ系なのにそのことに一切触れられないので、他のキャラの立ち絵はないが、ファンタジー世界なのかも…
▼立ち絵があるのは少女のみ。綺麗なんだけど、少女というより少年みたいなキャラデザかな
雪一面の世界だったり、メッセージウィンドウがなぜか春だったり、全体的に優しい雰囲気
▼ストーリーは富山の若い医者トヤマと、薬売りの少女のほんわかラブコメ。可愛い絵の見た目通りだね。
そんな青年と少女の甘酸っぱい恋愛模様が展開される。といってもまあ殆どがどんどん思いを募らせていくトヤマの片思い描写なんだけど、恋にキュンキュンする青年のもだえる姿がなんとも微笑ましい。
だったのだが、ストーリーは急変
突然トヤマが黒い部分を出し、薬売りに会いたいがために薬をひたすら破棄する。
薬売りはそれをトヤマの病院が忙しいからだと解釈するも、トヤマの黒さは日に日に増していく
病院には既に薬は何も無い、まともな治療はできないレベルにまでなる
▼いやあこのシーンの急展開、怖いね。背景も真っ黒になるけど、さっきまでの空気はどこいったんだよって感じでビビっちゃったよ
▼そして薬売りと連絡が取れず悶々とするトヤマのところに、村人がこの少女を助けてくれと行き倒れの病人を運んでくる。
そう…それが薬売りの少女だった…
自分のせいでまともな治療もできず、苦しむ少女。
トヤマは自分の致命的な愚かさに気づき、膝を折る…
▼結局薬売りは凍傷で脚を切断し、トヤマと結婚。
テーマ的に、少女はトヤマが薬を破棄してたことは知らないんじゃないだろうか…
行き倒れた時も丸腰っぽいし(薬を持ってれば、それこそその薬で治療すればいい話だし)
結局、狂ってしまった父親と同じ轍を踏んでしまったわけだ。違うのはそれでも少女と結婚したことかな
▼いやあ非常に黒くも面白いストーリーでした。絵のパターンも多いし、非常に良作。
作者はサークル三叉路の巴田浩氏。これを一人で作ったなら凄いね
評価B
70点
そういえばタイトル画面の富山旅行記、てっきりクリア後に開放されると思ったけど、クリックしても何も無いんだが…(リードミーによると今後実装予定?)
2018年01月06日
狼の森 レビュー感想 本当の意味での逃げゲー(ネタバレ)
病気のおばあちゃんのところに、お見舞いに行く赤ずきんドロテー
童貞みたいな名前だがもちろん女性
道中、狼から逃げる。猟銃を入手していれば、斃すこともできる。
いやあ面白いねこれ。ありがちな逃げゲーかと思いきや、一石を投じてる
狼の正体が実は病気で狼に変貌したおばあちゃんだとわかったとき、作者の狙いも同時にわかって、ニヤリとした
狼は童話の先入観でオスっていうイメージだったから、余計にね
つまり、本来敵である狼を殺したらバッドエンドになる。
道中拾った猟銃は身を守る武器ではなく、実はトラップアイテムだったと気づく。
猟銃の発動条件が狼との接触なので、やはり今度も逃げる事になる、そう狼を助けるために…
つまりこれまでは「狼に殺されないために逃げるゲーム」だったものが、「狼を殺さないために逃げるゲーム」に変貌する
狼の森が同系色で見づらいのと、道が狭すぎなのは修正して欲しかった。
バグというか狼を撃ち殺した後にマップにハマったのは笑っちゃった。出れないので、仕方なくリセットしました
評価C+
65点
一応ホラーゲームだけど全然怖くないんで、ホラゲ初心者にもおすすめ。
面白かったです。
童貞みたいな名前だがもちろん女性
道中、狼から逃げる。猟銃を入手していれば、斃すこともできる。
いやあ面白いねこれ。ありがちな逃げゲーかと思いきや、一石を投じてる
狼の正体が実は病気で狼に変貌したおばあちゃんだとわかったとき、作者の狙いも同時にわかって、ニヤリとした
狼は童話の先入観でオスっていうイメージだったから、余計にね
つまり、本来敵である狼を殺したらバッドエンドになる。
道中拾った猟銃は身を守る武器ではなく、実はトラップアイテムだったと気づく。
猟銃の発動条件が狼との接触なので、やはり今度も逃げる事になる、そう狼を助けるために…
つまりこれまでは「狼に殺されないために逃げるゲーム」だったものが、「狼を殺さないために逃げるゲーム」に変貌する
狼の森が同系色で見づらいのと、道が狭すぎなのは修正して欲しかった。
バグというか狼を撃ち殺した後にマップにハマったのは笑っちゃった。出れないので、仕方なくリセットしました
評価C+
65点
一応ホラーゲームだけど全然怖くないんで、ホラゲ初心者にもおすすめ。
面白かったです。
第七号車 レビュー感想 俺が第七号車だ!(ネタバレ)
ゲーム内容:
”私”は第七号車で、一人の少女に出会った。
終点まで、まだ時間がある。
暇をつぶすために。
少女は自分のことを話し出した…
2014年に中国の面白いゲームとして話題になった作品ですな。
絵も美麗だし二転三転するストーリーと結末は非常に面白かった
ワードの気になる部分を指摘し選択するシステムも地味に新しい、「御神楽少女探偵団」っぽい
特に主人公の正体が、第七号車、列車そのものというオチがいい
しかし本当に感心したのはあらすじ
”私”は第七号車で、一人の少女に出会った。
この一文。余りにもストレートな叙述トリックに吃驚した。
レビュー感想を見てるとこれについて触れてる人がいなくて、それにはもっと驚いた。まさか気付いた人がいないってことはないだろうけど
”私”と強調されているのもいいですね。作者がトリックに込めた自信が伺えます
こういうゲーム以前の説明文で、既に答えが示されてるのは、実は非常に高度なトリックなんです
というわけで、この古いゲームについて新しく言えるのはそのくらいですかね
良作でした
評価B+
70点
ところで少女が執拗に手首を隠す理由(実は1度も手首をこちらに向けていない)、これは自殺未遂のときにできたリスカを隠してたんだろうけど、
折角腕を上げたポーズなんで、
パイスラもちゃんと描いて欲しいんですよ
それがこの良作(と私の頭)の残念なところでした
2018年01月05日
ほろびのゆりかご レビュー感想 ラストシーンで判明する真相は、最早SFファンタジーのスケールを超えた(ネタバレ)
▼物語の結末まで書いてます
二転三転どころか七転はするストーリー展開といい、作中で使われている壮大なトリックといい、完全攻略前に読むと、著しく面白さが落ちてしまいます
なのでこの記事はクリア後に読むことを推奨しますが、間違いなく名作と断言出来る、素晴らしい作品でした。
感動ともまた違う、「何か」
▼ではレビュー感想、プレイ日記
あなたを待ち受けるのは、究極の選択。
【あらすじ】
主人公「ホタロー」は
4人の女の子と白い場所で生活している。
ある日、彼女たちは
地下に食料を取りに行くというが・・・
物語は主人公が何か水の音を聞きながら恐怖するシーンからスタート。
だがそれは怖い夢だった。ママに起こされるところからゲーム操作開始
今回はRPGツクールで作ってるんで、雰囲気が違うね。ジャンルはADVなんだけど
▼ゆりかごという舞台で、男は主人公は1人だけ、あと4人全員美少女(成人女性もいるが)というありがちなハーレム設定。
まあタイトル通り、これ明らかに隔離された空間での話なんだよね。ゆりかごってことは宇宙船か、地下シェルターかしら
▼物語冒頭、いきなり主人公の母親が死んでしまう。それも何者かに殺されるという形で。
衝撃展開でびっくりだ。ママ、メインヒロインだと思ったのに
凄く引き込む冒頭だ
一致団結してるのに、裏切者が残された食料を焼き払ったり、B級映画っぽい。
「クチダケ」もこのパターンだったが、寄せ集めの「クチダケ」と違い、10年連れ添った仲間同士なだけに、悲壮感が凄い(プレイ直後なんで10年といわれても、さほど感情移入はしていないが)
▼旧作キャラと被ってるキャラもいるけど、キャラデザは今回も目を惹くね。
CHARONのゲームは、サムネで少し見ただけでCHARONのゲームだと分かるほどの存在感が、異彩を放ってる。
作画枚数も膨大で、フリー素材ゲームなどとは、まるで違う力の入れよう
特に立ち絵は、ヒロインのバストアップではなく「顔」を中心に描くのも迫力がある
そんなヒロインズは皆可愛いけど、一番好きなのはやっぱエンゼリカだね。
読書家という設定もいい。
特に、笑顔の可愛い女性って現実でもバーチャルでも好きなんですよ
守りたい、この笑顔
アレッッッ!?!?!?
ええええ、えっ、エンゼリカー!!
てめえが裏切者だったのかよ!!
ママを殺したのもこいつ。
マジで許せねえ…(ブチギレ)
まあ最初からこんなですわ口調の関西人みたいなお嬢様、臭いと思ってたわ(熱い掌返し)
▼本性を現したエンゼリカに他のヒロインは脚をギロチンで切断されたり、半殺しにされてしまう。
誰かが犠牲になれば他の人を助けるといったのに、結局皆殺しにされそうになる。
ほんととんでもないドクズだったんだな、これは絶対に許せない。
もうバッドエンド確定の流れだから、次のプレイでの復讐を誓った
だがそんなピンチで助けてくれたのはママ。ロボットだったんだね…
普段おっとりしてて怒る事もないママの、…これは「怒り」か…
こんな姿になってもわが子を守るとか、実の母じゃなくても、人間じゃなくても母と母の愛は偉大だわ
▼ということで、Bルートになってしまったので、やり直し。
どうやら、エンゼリカの台詞を読み解くに、マッマをエンゼリカと二人にさせてはいけないと解釈した
なので序盤の選択肢で無理矢理にでもマッマから離れない。
展開が変化し…おお、Aルートになってる…
無事バッドエンドルートを抜けたね…
BルートってのはBADの略だったのかしら
▼このシナリオでは選択肢を一つ間違えるとバッドエンド直行なのだが、他のゲームでは正解であろう選択肢を選ぶとバッドになってしまうのがCHARONらしい皮肉さでいいね
ヒロインを見殺しにしないと先に進めないなんて画期的だ
▼Aルートでは打って変わってママではなく、何故かエンゼリカが居なくなってしまう
そんな中で食べた、しょっぱかったカレーの正体がなぜかいなくなったエンゼリカの人肉
しかもAルートでは、ママがエンゼリカを殺しているという事実に驚愕
「ゼノギアス」のソイレントシステムでさえ人肉を缶詰にするだけで料理はしてなかったというのに、仲間を殺して食うって…これはもう「ゼノギアス」を超えてしまったんじゃないか。まさかの人肉料理だなんて
ママが主人公を生かすために、自分の体を食わせるのも恐ろしい。
カニバリズムじゃない、これはもう、愛だよ、愛
ほんと吃驚するネタが多いわ。ギリギリを攻め過ぎ。
CSじゃ出せないだろ
▼ストーリーを進めると、このゆりかごというのが実はシェルターであることが分かる。
地上の世界は既に氷河期のような大寒波が来ており、ヒロインたちのいたホツカイドは滅んでいるという。だが決意を改め地上に出る案を模索する
だが「楽園」を作りたいママは反対。やがて仲間との殺し合いにまで発展
主人公は仲間か母親、どちらを殺すかの決断を迫られる
ここ凄いシーンだね。母か仲間、どちらかを撃ち殺す選択肢って。まあ正直別に殺す必要性はないんだが…
でも、これでもまだ、「究極の選択」ではない。
仲間とはさほど仲が良くなかったので、もっと深い仲なら、その2人を天秤にかけることを、究極の選択と呼べたかもしれない。
母親を撃ち殺すと血を流して死亡する(あれ?ロボットじゃなかったの?)
母親や仲間の犠牲や死を乗り越え、地上に出るも、そこは極寒の世界。あえなく倒れてしまう…
またもバッドエンド。
え?終わり?
もう選択肢もないしEDも埋めた筈なんだが…
ああそうか、クリアパスワードね。
そういえば丁度6文字か。
今作は、ただのオマケではなく、進めるためにパスワードが必須なんで、メモりましょう。ミスして検索で飛んで来た人のために、攻略としてパスワードも記します
▼これまで集めたクリアパスワード、「きぼうのはこ」を入力し、ニューシナリオへ。
そこは「メンヘラフレシア」にもあったCHARONお得意の異空間
なるほど、ゆりかごってのは本当は、これを意味してたのか
▼待っていたのは母そっくりの謎の女性。
このあたりも、「メンヘラフレシア」にそっくりだね。
同じ音楽も使ってるし、同じ作者だから当然だけど、世界観や設定まで似てるってのは珍しい。メタネタも同じ
▼そこで明かされるのは、死んでいった仲間たちの抱えている闇と、まだ赤ん坊だった主人公が、なぜシェルターで生活するようになったかという過去。
メギの正体や、ホタローとメギがいかにして親子になったかという経緯までが回想される。
ホツカイドが滅びる際に、シェルターを仕切っていたのがママの叔父。
一見良識人に見えた叔父は、シェルターで突如豹変。大人たちを皆殺しにした
叔父は性奴隷を欲して、幼い少女だけを残した。
まだ赤ん坊だった主人公は、殺されそうになったところを、幼い少女だったママに救われた。
だから生き残りが少女ばかりだったんだね…。
ただのハーレム設定に見えて、ちゃんとストーリーがある。
ロリコン鬼畜叔父が社会の目を逃れて少女・性奴隷を作った場所。それこそがシェルター、「ほろびのゆりかご」の正体
鬼畜叔父が実の姪をはじめ、性奴隷にするための幼い少女たちを裸にして並べるのは、凄いインパクトだ
あ、こっちだったわ
▼エンゼリカの悪魔化も、自殺した双子の妹だったんだね…
思いの外闇が深い連中ばかりで、驚きだ
そして全ての事実を知った主人公は、つよくてニューゲーム的に得た知識と経験で正史を変えようとする。
まあSFファンタジー的なループものやな
▼ここで本当の本章スタート…。
クリアパスワードってのは、あくまで中盤までクリアってことだったのね。「メンヘラフレシア」みたいにこれでもう攻略だと思ってたから、更なる展開に吃驚だ
▼おお、OPカッコいい…!
これまでのは本当に長い長い前振り、前章だったんだ…
▼本編であるCルートでは3周目の記憶を持った主人公が奮闘し、歴史を改変していく。
Cルート、ホタローのやる気を象徴しているのか、世界観とまるで違うやけに熱いサウンドが面白いな。ちょっと笑っちゃった。
結果誰も死なず、全員が和解。
楽園にあんだけ拘ってたメギすらも、話し合いだけで案外あっさり考えを改めたのは、ちょい拍子抜け。
Aルートではそれで殺し合ってたのにね
▼Cルートは平和的で、本当にいいシーンが多いね…特にエンゼリカの改心シーンが泣けた。
自分が殺したも同然の、双子の妹デモニカの死を乗り越えて、悪魔に魅入られない強さを得たんだね…
Bルートの犯人も実際にはデモニカ。エンゼリカは、魅入られてしまっただけ。つまり彼女もまた、被害者であると言える
本当は心の綺麗な女の子だったんだ…そう妹の心を取り込んでしまうくらいに…
まあ最初から信じてましたよ
1度たりともエンゼリカを疑ったことはないです(熱い掌返し)
▼そして犠牲者を一人も出さず、いよいよほろびのゆりかごを脱出する日、ママに呼び出される。
この世界が、胎児である主人公が、母胎で見ている夢という衝撃の事実を告げられる。
!!!
これには本当に衝撃が走った。母親というテーマは何度も出ているが、母胎という発想はなかった
母胎なんて宇宙に比べたら極小にも拘わらず、途轍もないスケール感だ
そして究極の選択。このまま夢の中の仲間たちと過ごすか、それでもつらい現実に産まれてくるか
主人公は現実を選び、母親の大きな愛に包まれて生まれてくる
そう母の愛に守られていた、お腹の中という「ほろびのゆりかご」から…
たとえ、逃げられない現実が待っていたとしても…
地球という、「ほろびのゆりかご」へ…
▼……
はああ…頭真っ白感……
いやあ、この一連のシーン、素晴らしかった。最後の最後で、また壮大…。
途方もない展開の連続だ
「ほろびのゆりかご」とは何か?ってのをどんどん推移させていく展開は実に上手い。
新しい世界が出来るって点は「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」を思い出した
元ネタはそのまま「ドグラ・マグラ」作中の「胎児の夢」なんだろうけど(同じ文章も出てくるし)、この世界観からこの着地点に持っていくのはお見事(夢野久作が好きな人には、オチが読めたかもしれないけどね…)
特にタイトル画面が主人公が生まれるシーンになってる演出は、思わず唸り過ぎて、唸り声を上げてしまった
オギャーーーーーーーーーー!!!!って
▼そして本当に驚愕したのはこの次。
はじめからをリスタートして、冒頭のぴちゃぴちゃした水の音らしきものが(アイキャッチでも同様)、母胎の音の表現である事実に気づいた。
この時の衝撃のでかさといったら、なかった。(あくまで私の解釈だが)
早鐘を打つという言葉の通り、ボーンボーンボーン…という古い時計の音も、心臓の音の再現かもしれない
主人公が外の世界とも取れる現実を怖がってる点といい、実はゲーム冒頭から、もう全ての伏線を張って、答えを提示してたんだね、ぶったまげたよ。
▼ちなみに最後の究極の選択を間違えると、主人公はこれまで何があっても守ってくれた母親からも母の愛が伝わらない子として糾弾され、かなり悲痛な最後を迎える事になる。
しかもタイトル画面から笑顔のメギは消え去り、真っ暗になり(トゥルーエンドを見た後は変わらない模様)、セーブデータまでもがバッドエンドで上書きされてしまい、ロード不可能に(多分後半のデータなら読み込める)。
これは怖い。ショッキングシーンが連発されるゲームだが、ここが一番怖い
このバッドエンドに私は初代プレステの名作「moon」を思い出した。
あれも最後、主人公が現実か、ゲームの世界かの選択を迫られ、現実を選ばなかったら悲惨な結末になった
まるで違うゲームだが、根底にあるメッセージ性は同じだ
▼凄いゲームだった。2018年一発目なんだが、いきなりとんでもないゲームをやってしまった。少なくとも今年はもうこれを超えるゲームは出ないんじゃあ…?
クリアまでせいぜい2,3時間やで?それでこの超密度、マジ信じられんて。
総じてクオリティが高いゲームだ
世界観の練り込みも素晴らしい。「メンヘラフレシア」はクリアしても考察の余地が残ったのですっきりしない点もあったが、本作はほぼすべての解き明かされるので、カタルシスも凄い
練られた世界観、プレイヤーを翻弄するギミック、刺激的な展開…
これぞゲームの本質である。ゲームの真髄である。
▼評価S+
100点
とんでもない傑作でした。CHARONの最高傑作だと思う
なんでも次回作でサークル活動休止らしいが(フリゲ活動休止だった模様?)、大変勿体ない才能
▼そういえば同じく満点をつけた「夏ゆめ彼方」も母親が裏テーマっぽかった。「ほろびのゆりかご」は、メインテーマだけどね。
「ほろびのゆりかご」も、一貫してテーマが母子愛なのがいいですね。大抵、こういう義理の親子モノって、強引にでも恋愛に持っていきがちだし
「マザー」シリーズといい、母親をテーマにしたゲームは名作が多い
「ポポロクロイス物語」も名作だった
二転三転どころか七転はするストーリー展開といい、作中で使われている壮大なトリックといい、完全攻略前に読むと、著しく面白さが落ちてしまいます
なのでこの記事はクリア後に読むことを推奨しますが、間違いなく名作と断言出来る、素晴らしい作品でした。
感動ともまた違う、「何か」
▼ではレビュー感想、プレイ日記
あなたを待ち受けるのは、究極の選択。
【あらすじ】
主人公「ホタロー」は
4人の女の子と白い場所で生活している。
ある日、彼女たちは
地下に食料を取りに行くというが・・・
物語は主人公が何か水の音を聞きながら恐怖するシーンからスタート。
だがそれは怖い夢だった。ママに起こされるところからゲーム操作開始
今回はRPGツクールで作ってるんで、雰囲気が違うね。ジャンルはADVなんだけど
▼ゆりかごという舞台で、男は主人公は1人だけ、あと4人全員美少女(成人女性もいるが)というありがちなハーレム設定。
まあタイトル通り、これ明らかに隔離された空間での話なんだよね。ゆりかごってことは宇宙船か、地下シェルターかしら
▼物語冒頭、いきなり主人公の母親が死んでしまう。それも何者かに殺されるという形で。
衝撃展開でびっくりだ。ママ、メインヒロインだと思ったのに
凄く引き込む冒頭だ
一致団結してるのに、裏切者が残された食料を焼き払ったり、B級映画っぽい。
「クチダケ」もこのパターンだったが、寄せ集めの「クチダケ」と違い、10年連れ添った仲間同士なだけに、悲壮感が凄い(プレイ直後なんで10年といわれても、さほど感情移入はしていないが)
▼旧作キャラと被ってるキャラもいるけど、キャラデザは今回も目を惹くね。
CHARONのゲームは、サムネで少し見ただけでCHARONのゲームだと分かるほどの存在感が、異彩を放ってる。
作画枚数も膨大で、フリー素材ゲームなどとは、まるで違う力の入れよう
特に立ち絵は、ヒロインのバストアップではなく「顔」を中心に描くのも迫力がある
そんなヒロインズは皆可愛いけど、一番好きなのはやっぱエンゼリカだね。
読書家という設定もいい。
特に、笑顔の可愛い女性って現実でもバーチャルでも好きなんですよ
守りたい、この笑顔
アレッッッ!?!?!?
ええええ、えっ、エンゼリカー!!
てめえが裏切者だったのかよ!!
ママを殺したのもこいつ。
マジで許せねえ…(ブチギレ)
まあ最初からこんなですわ口調の関西人みたいなお嬢様、臭いと思ってたわ(熱い掌返し)
▼本性を現したエンゼリカに他のヒロインは脚をギロチンで切断されたり、半殺しにされてしまう。
誰かが犠牲になれば他の人を助けるといったのに、結局皆殺しにされそうになる。
ほんととんでもないドクズだったんだな、これは絶対に許せない。
もうバッドエンド確定の流れだから、次のプレイでの復讐を誓った
だがそんなピンチで助けてくれたのはママ。ロボットだったんだね…
普段おっとりしてて怒る事もないママの、…これは「怒り」か…
こんな姿になってもわが子を守るとか、実の母じゃなくても、人間じゃなくても母と母の愛は偉大だわ
▼ということで、Bルートになってしまったので、やり直し。
どうやら、エンゼリカの台詞を読み解くに、マッマをエンゼリカと二人にさせてはいけないと解釈した
なので序盤の選択肢で無理矢理にでもマッマから離れない。
展開が変化し…おお、Aルートになってる…
無事バッドエンドルートを抜けたね…
BルートってのはBADの略だったのかしら
▼このシナリオでは選択肢を一つ間違えるとバッドエンド直行なのだが、他のゲームでは正解であろう選択肢を選ぶとバッドになってしまうのがCHARONらしい皮肉さでいいね
ヒロインを見殺しにしないと先に進めないなんて画期的だ
▼Aルートでは打って変わってママではなく、何故かエンゼリカが居なくなってしまう
そんな中で食べた、しょっぱかったカレーの正体がなぜかいなくなったエンゼリカの人肉
しかもAルートでは、ママがエンゼリカを殺しているという事実に驚愕
「ゼノギアス」のソイレントシステムでさえ人肉を缶詰にするだけで料理はしてなかったというのに、仲間を殺して食うって…これはもう「ゼノギアス」を超えてしまったんじゃないか。まさかの人肉料理だなんて
ママが主人公を生かすために、自分の体を食わせるのも恐ろしい。
カニバリズムじゃない、これはもう、愛だよ、愛
ほんと吃驚するネタが多いわ。ギリギリを攻め過ぎ。
CSじゃ出せないだろ
▼ストーリーを進めると、このゆりかごというのが実はシェルターであることが分かる。
地上の世界は既に氷河期のような大寒波が来ており、ヒロインたちのいたホツカイドは滅んでいるという。だが決意を改め地上に出る案を模索する
だが「楽園」を作りたいママは反対。やがて仲間との殺し合いにまで発展
主人公は仲間か母親、どちらを殺すかの決断を迫られる
ここ凄いシーンだね。母か仲間、どちらかを撃ち殺す選択肢って。まあ正直別に殺す必要性はないんだが…
でも、これでもまだ、「究極の選択」ではない。
仲間とはさほど仲が良くなかったので、もっと深い仲なら、その2人を天秤にかけることを、究極の選択と呼べたかもしれない。
母親を撃ち殺すと血を流して死亡する(あれ?ロボットじゃなかったの?)
母親や仲間の犠牲や死を乗り越え、地上に出るも、そこは極寒の世界。あえなく倒れてしまう…
またもバッドエンド。
え?終わり?
もう選択肢もないしEDも埋めた筈なんだが…
ああそうか、クリアパスワードね。
そういえば丁度6文字か。
今作は、ただのオマケではなく、進めるためにパスワードが必須なんで、メモりましょう。ミスして検索で飛んで来た人のために、攻略としてパスワードも記します
▼これまで集めたクリアパスワード、「きぼうのはこ」を入力し、ニューシナリオへ。
そこは「メンヘラフレシア」にもあったCHARONお得意の異空間
なるほど、ゆりかごってのは本当は、これを意味してたのか
▼待っていたのは母そっくりの謎の女性。
このあたりも、「メンヘラフレシア」にそっくりだね。
同じ音楽も使ってるし、同じ作者だから当然だけど、世界観や設定まで似てるってのは珍しい。メタネタも同じ
▼そこで明かされるのは、死んでいった仲間たちの抱えている闇と、まだ赤ん坊だった主人公が、なぜシェルターで生活するようになったかという過去。
メギの正体や、ホタローとメギがいかにして親子になったかという経緯までが回想される。
ホツカイドが滅びる際に、シェルターを仕切っていたのがママの叔父。
一見良識人に見えた叔父は、シェルターで突如豹変。大人たちを皆殺しにした
叔父は性奴隷を欲して、幼い少女だけを残した。
まだ赤ん坊だった主人公は、殺されそうになったところを、幼い少女だったママに救われた。
だから生き残りが少女ばかりだったんだね…。
ただのハーレム設定に見えて、ちゃんとストーリーがある。
ロリコン鬼畜叔父が社会の目を逃れて少女・性奴隷を作った場所。それこそがシェルター、「ほろびのゆりかご」の正体
鬼畜叔父が実の姪をはじめ、性奴隷にするための幼い少女たちを裸にして並べるのは、凄いインパクトだ
あ、こっちだったわ
▼エンゼリカの悪魔化も、自殺した双子の妹だったんだね…
思いの外闇が深い連中ばかりで、驚きだ
そして全ての事実を知った主人公は、つよくてニューゲーム的に得た知識と経験で正史を変えようとする。
まあSFファンタジー的なループものやな
▼ここで本当の本章スタート…。
クリアパスワードってのは、あくまで中盤までクリアってことだったのね。「メンヘラフレシア」みたいにこれでもう攻略だと思ってたから、更なる展開に吃驚だ
▼おお、OPカッコいい…!
これまでのは本当に長い長い前振り、前章だったんだ…
▼本編であるCルートでは3周目の記憶を持った主人公が奮闘し、歴史を改変していく。
Cルート、ホタローのやる気を象徴しているのか、世界観とまるで違うやけに熱いサウンドが面白いな。ちょっと笑っちゃった。
結果誰も死なず、全員が和解。
楽園にあんだけ拘ってたメギすらも、話し合いだけで案外あっさり考えを改めたのは、ちょい拍子抜け。
Aルートではそれで殺し合ってたのにね
▼Cルートは平和的で、本当にいいシーンが多いね…特にエンゼリカの改心シーンが泣けた。
自分が殺したも同然の、双子の妹デモニカの死を乗り越えて、悪魔に魅入られない強さを得たんだね…
Bルートの犯人も実際にはデモニカ。エンゼリカは、魅入られてしまっただけ。つまり彼女もまた、被害者であると言える
本当は心の綺麗な女の子だったんだ…そう妹の心を取り込んでしまうくらいに…
まあ最初から信じてましたよ
1度たりともエンゼリカを疑ったことはないです(熱い掌返し)
▼そして犠牲者を一人も出さず、いよいよほろびのゆりかごを脱出する日、ママに呼び出される。
この世界が、胎児である主人公が、母胎で見ている夢という衝撃の事実を告げられる。
!!!
これには本当に衝撃が走った。母親というテーマは何度も出ているが、母胎という発想はなかった
母胎なんて宇宙に比べたら極小にも拘わらず、途轍もないスケール感だ
そして究極の選択。このまま夢の中の仲間たちと過ごすか、それでもつらい現実に産まれてくるか
主人公は現実を選び、母親の大きな愛に包まれて生まれてくる
そう母の愛に守られていた、お腹の中という「ほろびのゆりかご」から…
たとえ、逃げられない現実が待っていたとしても…
地球という、「ほろびのゆりかご」へ…
▼……
はああ…頭真っ白感……
いやあ、この一連のシーン、素晴らしかった。最後の最後で、また壮大…。
途方もない展開の連続だ
「ほろびのゆりかご」とは何か?ってのをどんどん推移させていく展開は実に上手い。
新しい世界が出来るって点は「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」を思い出した
元ネタはそのまま「ドグラ・マグラ」作中の「胎児の夢」なんだろうけど(同じ文章も出てくるし)、この世界観からこの着地点に持っていくのはお見事(夢野久作が好きな人には、オチが読めたかもしれないけどね…)
特にタイトル画面が主人公が生まれるシーンになってる演出は、思わず唸り過ぎて、唸り声を上げてしまった
オギャーーーーーーーーーー!!!!って
▼そして本当に驚愕したのはこの次。
はじめからをリスタートして、冒頭のぴちゃぴちゃした水の音らしきものが(アイキャッチでも同様)、母胎の音の表現である事実に気づいた。
この時の衝撃のでかさといったら、なかった。(あくまで私の解釈だが)
早鐘を打つという言葉の通り、ボーンボーンボーン…という古い時計の音も、心臓の音の再現かもしれない
主人公が外の世界とも取れる現実を怖がってる点といい、実はゲーム冒頭から、もう全ての伏線を張って、答えを提示してたんだね、ぶったまげたよ。
▼ちなみに最後の究極の選択を間違えると、主人公はこれまで何があっても守ってくれた母親からも母の愛が伝わらない子として糾弾され、かなり悲痛な最後を迎える事になる。
しかもタイトル画面から笑顔のメギは消え去り、真っ暗になり(トゥルーエンドを見た後は変わらない模様)、セーブデータまでもがバッドエンドで上書きされてしまい、ロード不可能に(多分後半のデータなら読み込める)。
これは怖い。ショッキングシーンが連発されるゲームだが、ここが一番怖い
このバッドエンドに私は初代プレステの名作「moon」を思い出した。
あれも最後、主人公が現実か、ゲームの世界かの選択を迫られ、現実を選ばなかったら悲惨な結末になった
まるで違うゲームだが、根底にあるメッセージ性は同じだ
▼凄いゲームだった。2018年一発目なんだが、いきなりとんでもないゲームをやってしまった。少なくとも今年はもうこれを超えるゲームは出ないんじゃあ…?
クリアまでせいぜい2,3時間やで?それでこの超密度、マジ信じられんて。
総じてクオリティが高いゲームだ
世界観の練り込みも素晴らしい。「メンヘラフレシア」はクリアしても考察の余地が残ったのですっきりしない点もあったが、本作はほぼすべての解き明かされるので、カタルシスも凄い
練られた世界観、プレイヤーを翻弄するギミック、刺激的な展開…
これぞゲームの本質である。ゲームの真髄である。
▼評価S+
100点
とんでもない傑作でした。CHARONの最高傑作だと思う
なんでも次回作でサークル活動休止らしいが(フリゲ活動休止だった模様?)、大変勿体ない才能
▼そういえば同じく満点をつけた「夏ゆめ彼方」も母親が裏テーマっぽかった。「ほろびのゆりかご」は、メインテーマだけどね。
「ほろびのゆりかご」も、一貫してテーマが母子愛なのがいいですね。大抵、こういう義理の親子モノって、強引にでも恋愛に持っていきがちだし
「マザー」シリーズといい、母親をテーマにしたゲームは名作が多い
「ポポロクロイス物語」も名作だった
2018年01月04日
狂い月 レビュー感想 ホラー版「真冬の蛍」(これら2作のネタバレあり)
▼2016年のDL1位ということで既に多くのユーザーがプレイしてるんでしょうけれど、クリアまで5,6時間かかるというので敬遠してたのを、今更クリアしました。
(有名なゲームなので、この記事は、ほとんどのネタが既にプレイしたユーザー向けの、レビューというよりトークです)
▼攻略難易度も結構高く、バイオ的な「そこを歩く恐怖」はないんだけど、ホラーシーンの作画がかなり気合入ってて、怖かった
テイスト的には「P3」以降の「ペルソナ」シリーズっぽいキャラで、「零」っぽい謎解きとホラーを作った感じ(そういえばメニューの横顔も「P3」、タイトルロゴも「零」に似てる)
そして何に一番似てるかというと「真冬の蛍」にそっくり
優等生の主人公といい、
セーラー服にポニテの幼馴染といい、
昔住んでた洋館というオチといい、
双子ネタといい、
双子を使ったトリックといい、
もう何から何までそっくり。
ただテイストは「真冬の蛍」が泣ける系なのに、「狂い月」は胸糞系
▼配信はこっちが先だけど、開発は多分同時期くらいなので、パクリでもないはず。
お互いの作者は偶然被ってしまって、ちょっと損をしたと思ってるかも
▼キャラが次々に殺されていくサスペンス風な展開だけど、真犯人をずっと新岡梓紗だと思ってたんですよ。
もう消去法でそれしかないし、響也を殺した犯人も新岡だとばかり思ってた。
響也が「新岡さんもここに呼ぼうよ」だなんていかにもな台詞を喋るもんだから、余計にね。
あ、こいつ、既に館に来てる新岡に殺されるんだな…(察し)ってね。
でも響也を殺したのって梢なんだね。梢が出現するときの画面が赤くなる演出もなかったし、もっと人為的なものだと思ってたのに、まさかの心霊にブチ殺されたとは
別に推理ゲームじゃないけど、犯人はもう少しヒネってもよかった
ゴルァ新岡!!出てこいやぁぁ!!!
とまで思ってたんだけど、新岡は全くの無実だった
▼評価C+
65点
作画レベルが高い、それだけに怖い
2回くらいうわぁぁぁぁ!って怖くて声上げました。
(有名なゲームなので、この記事は、ほとんどのネタが既にプレイしたユーザー向けの、レビューというよりトークです)
▼攻略難易度も結構高く、バイオ的な「そこを歩く恐怖」はないんだけど、ホラーシーンの作画がかなり気合入ってて、怖かった
テイスト的には「P3」以降の「ペルソナ」シリーズっぽいキャラで、「零」っぽい謎解きとホラーを作った感じ(そういえばメニューの横顔も「P3」、タイトルロゴも「零」に似てる)
そして何に一番似てるかというと「真冬の蛍」にそっくり
優等生の主人公といい、
セーラー服にポニテの幼馴染といい、
昔住んでた洋館というオチといい、
双子ネタといい、
双子を使ったトリックといい、
もう何から何までそっくり。
ただテイストは「真冬の蛍」が泣ける系なのに、「狂い月」は胸糞系
▼配信はこっちが先だけど、開発は多分同時期くらいなので、パクリでもないはず。
お互いの作者は偶然被ってしまって、ちょっと損をしたと思ってるかも
▼キャラが次々に殺されていくサスペンス風な展開だけど、真犯人をずっと新岡梓紗だと思ってたんですよ。
もう消去法でそれしかないし、響也を殺した犯人も新岡だとばかり思ってた。
響也が「新岡さんもここに呼ぼうよ」だなんていかにもな台詞を喋るもんだから、余計にね。
あ、こいつ、既に館に来てる新岡に殺されるんだな…(察し)ってね。
でも響也を殺したのって梢なんだね。梢が出現するときの画面が赤くなる演出もなかったし、もっと人為的なものだと思ってたのに、まさかの心霊にブチ殺されたとは
別に推理ゲームじゃないけど、犯人はもう少しヒネってもよかった
ゴルァ新岡!!出てこいやぁぁ!!!
とまで思ってたんだけど、新岡は全くの無実だった
▼評価C+
65点
作画レベルが高い、それだけに怖い
2回くらいうわぁぁぁぁ!って怖くて声上げました。
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