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2018年01月03日

境世ノ死神 レビュー感想 青鬼系ゲームだが、鬼は(ネタバレ)

ストーリー

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紅月学園の修学旅行中、
生徒達の乗っていた観光バスが、トラックと正面衝突を起こし……
それは死傷者が数名、重体・重傷者が多数出るほどの大惨事となった。

その大事故から一週間後……。
重傷、或いは軽傷まで身体の傷が回復したにも関わらず、
意識を取り戻さない4人の生徒が居た。

4人の名前は、辻本綾(つじもとあや)、白石晶(しらいしあきら)、
見崎美穂(みさきみほ)、神谷悠斗(かみやゆうと)。
『脳に損傷などもなく、意識を取り戻さない原因は不明』
それが、病院の診断だった。

意識が戻らず、病室で懇々と眠り続ける彼らを心配し、
家族達が巫女(霊能者)を呼んで、4人を診せたところ、

『4人の魂は事故のショックで肉体から離れ、
あの世とこの世、その狭間の世界である『境世(さかいよ)』を彷徨っている。
そして、4人の魂は死神に狙われている』

と言う、事実が判明した。

家族達に助けを請われた巫女は、
4人の命を救う為、霊体となって境世へ向かうが……。

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▼この世に未練のある4人の少年少女の魂を、あの世とこの世の境世で助ける巫女のお話





ベタな探索謎解きゲーで、ホラーゲームだがホラー要素は突然出てくる敵クリーチャーくらいで、脅かし系はなし。





敵クリーチャーは青鬼サイズの、長髪の赤ちゃんみたいな死神



何故か全裸で追ってくる







エンカウント率は低いが、初見殺しが非常に多いのでゲームオーバーはかなり多くなると思う






▼攻略難易度は高め。謎解きは数字の知識が必要なので、ゲームとしてどうかなと思った。





知識がなくても、頭をヒネれば小学生でも解けるのが謎解きの理想(そもそも知識は使わず地頭の良し悪しを計るのが謎解き)なんだけど、これじゃ小学生はまず解けないだろうし


パズルや間違い探しは、大人が解けなくても子供はあっさり解けたりするが、あれが理想的な謎解き



他には譜面を入手してピアノを弾いたり液体で障害物を溶かしたり、バイオっぽい解法だった









▼マップも無駄に広いのに何十回も往復しないといけないんで、ワープアイテムが欲しかった







▼逃げゲーなのにラストのみなぜかバトルというお約束だが、右上で待ち構えて攻撃してから逃げると簡単に倒せるのでお勧め


Zキーで攻撃出来るが、エフェクトが何も無いので、これで攻撃が出てるのか?と困惑してしまった。ただSEが鳴るだけなんだもん








▼さて肝心のストーリー。バッドエンドとトゥルーエンドがあり、初回はまずバッドになるだろう。条件もかなり突拍子もないもので、もう少しヒントが欲しかった







▼主人公の巫女、小夜は探索の途中で手に入れた弓矢で、見事死神を打ち倒す。



死神も終わればあっけないもんである








救った4人と一緒に、現世に帰る小夜。







「これでやっと帰れるんだよな!」







歩く5人







「まだ着かないのか?」











小夜「……………」











…あっっっ(察し)










そう実は死神というのは主人公小夜のこと。






追ってきた死神こそが









巫女だった









この姿、何だろうって思ってたんだけど巫女だったんだね。




なんだよ長髪の赤ちゃんって









見事してやられた4人は死神に食われてしまう。







断末魔が結構怖い。








▼いやあストーリーはなかなかよく出来てますな。思えばタイトル画面の小夜が何故かホラーテイストで描かれてることがずっと謎だったんだけど、なるほどね











▼でも伏線というにはかなり雑で、もっと上手くやれたと思う。



たとえば死神は折角全裸なんで、女性的に胸の膨らみがあれば、巫女だと判明するシーンにかなりインパクトが出たんじゃないだろうか。



多分私みたいに死神を坊やだと思ってるプレイヤーは多いよ。







▼評価C
60点




謎解きゲー好きにお勧めです。怖いシーンがほとんどないので、そこはもう少し頑張って欲しかった。








▼…しかし、小夜は下級死神って設定なんだけど、なんとレベルがたったの8(笑)。



パラメーターも凄く低い。



いくらなんでも下級すぎる(笑)




この物語が低レベル同士の戦いってのはアレなんで、せめてレベル30くらいあってもよかった

2018年01月02日

夏の波音に レビュー感想 完成版に期待が持てる一作

海沿いの町、潮彩町に引っ越してきた主人公、瀬田川夏海(せたがわなつみ)は、2人の女の子と出会う。
喫茶店の看板娘。
下宿先の夫婦の一人娘。
彼女たちとどのような時間を一緒に過ごすのでしょうか。
















親戚でもなんでもない家に年頃の男女が同居…ってのはファンタジーだが、それならもっと一つ屋根の下イベントが欲しい。



家でのシーンが殆どないので同居してる感じが全然しない





同様に、タイトルにもなっている夏の波音が全く印象になかった。もっと世界観に拘って欲しい。









ストーリーは極めて平凡な日常モノで、変化らしい変化はないが、最初はこちらを遠くで眺めてるようなヒロインが、親しくなった途端突然馴れ馴れしくなるのはちょっとインパクトがあった。





しかもなんかフレンドリーを通り越して「あのさぁ…」みたいな口調で












絵も上手くはないけど可愛い。

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背景はぼかし加工しないほうがいいと思う。モザイクは長時間見ると目が痛くなる。題材的にも実写のほうが効果的だし








文章はもうちょっと本を読み書きしたほうがいいかも。「すくっと立ち上がる」は完全に間違いではないが、文章なら「すっくと立ち上がる」のほうが適切だろうし、他にも気になったところが多い










クリアまで30分程度で、現在公開されてるのは共通ルートのみのバージョンなので、完成版に期待。配信されたらプレイします






評価C
60点








そういえばヒロインとの出会いでカレイをぶっかけられて海水まみれになることを「そんな出会い聞いた事が無い」と友人キャラに言われてたが、「北へ。〜Diamond Dust〜」の温子は主人公との出会いで大量のイカをぶちまけていたな…




マキシマムデイズ レビュー感想 笑いのセンスが凄い

絶対シリアスなんかに負けたりしないギャグADVということだけど、ギャグは本当に面白い。


パロディやネットスラングを乱発してくるが、これは一般ゲームではなくネット配信同人ゲームなので、プレイヤーはほぼ必然的にネットユーザーだから、アリ。





パロディもキレキレでクリアまで15回くらい笑った。







特に『装甲騎兵ボトムズ』のパロディは声に出して笑った

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といっても私はボトムズは全く知らないのだが(生まれてないし…)、それでもこのギャルゲーのメインヒロインとしては余りにもアレな顔による力技で無理矢理笑わされた








ドラゴンボールZのパロディも面白かった。しかも多分だが、スタッフが担当している物まねが地味に上手い。


スタッフがボイスコもやることは多々あるが、大抵棒読みなだけで「ただ声を入れただけ」なので、多芸で驚いた(本当にスタッフかは未確認だが…)



更にこのワンシーンの為だけに、ドラゴンボールZのBGMを自作(素材かもしれないが)してるんですよ。笑いのためにここまで手のこんだゲームも珍しい。




そんな感じでギャグは最高に面白いが、肝心のシリアスが正直微妙だ。




ギャグはこのライター特有の持ち味だが、シリアスはだれでも書ける話だなあ…という感じ





シリアスと戦うADVというからには、シリアスっぽい空気になったらギャグに無理矢理持っていく話かと思ったんだがなあ…





しかも驚いたことに最後もかなり中途半端な終わり方で、完結しない。





唐突にスタッフロールが流れるので、ああ、また終わったと見せかける演出か、と思えばまさか本当に終わるとは思わなかった







これ、書いてないんだけど、シリーズものの1らしいです。










キャラデザも可愛いが、絵は綺麗なのに塗りが異様に薄く、ヒロインの髪の毛がピンクという設定だが、全くピンクには見えない




余りにも色素が薄い塗りなんで、久々にPCの色設定をいじった









評価B
70点





笑いたい人へお勧めの一作です











哀ノ文ーアイノフミー レビュー感想 絵だけ

事故死した幼馴染が残したメッセージを辿る微ホラーADV




謎解きとお使い中心で、とにかくお使いがしつこい





鍵を手に入れる為に教室へ行って、そこで鍵を手に入れ、今度はまた別の教室へ〜〜、そこでも鍵が…



最後までこの繰り返し





謎解きも同じ系統のものばかりで飽きる






マップも無駄に広い割に分かり辛い。


視聴覚室や音楽室などの教室は同じフロアにまとめるべき。


とにかくマップを何十往復もすることになるので作業感が酷い。マップアイテムも無い(取り逃しでなければ)。




しかもシナリオが進むごとにマップの中身がリセットされ、全て洗い直すことになる。これが本当に面倒臭い





一部のアイテムは光るがキーアイテムは光らないので、手あたり次第に調べる事になり、作業感の酷さに拍車をかけている






シナリオもつまらないです。


ヒロインが事故死した理由もこれといった牽引力のあるものではなく、なんともお粗末。




しかもヒロイン、あんまり性格がよくないんだよね。というかかなり自分勝手で、むしろ畜生寄りの人間。



優しいのも主人公にだけだし




過去に友達と問題を起こした件も明らかに自分に非があるのに反省してないし、シナリオ上でもなかったかのようにされてて、投げっぱなしで意味不明な展開





主人公は主人公で、プレイヤーがすぐ気づく幼馴染の影の正体やメッセージにすら気づかない。





心にぽっかり穴が開いたようだったー、


本当は愛が好きだった、何よりも大切な存在だったー、



失って改めて痛感したし、気持ちを伝えるべきだと後悔したー、



出会えてよかったー、







やら、




ずっと一緒に居てよかったー、




後悔じゃない、



大切な思い出―、



伝えたいことがまだあるんだー、







だの……






臭くて安っぽいJポップみたいな台詞は、まるで響かない





こういうのって、ゲームの台詞じゃなくてツイッターとかで中学生がツイートしてるレベルの、変なポエムだよなあ…


大人がやるには相当キツイ



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評価E
30点


攻略難易度もそこそこ高いのでクリアは大変。謎解きが得意な人以外にはおすすめしかねる。



キャラデザだけは可愛い。


長所はそれだけです。






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2017年12月31日

2017年下半期に配信されたおすすめ名作フリーゲームランキング ベスト5

下半期といいつつ前回忘れてたので諸事情により9月からです。



上半期はこちら








それでは早速始めます






第5位


掌編ミステリのニューフェイスとして期待が持てる



・安楽木(やすらぎ)さんは席についた ―消えた一億円の謎―






偏屈そうな女性を主人公にしたラノベでよくある短編推理モノだが、このテの主人公は性格が悪い守銭奴ばかりなのに対して、安楽木は実は人情派。ラストも爽やかだ



2を予定してるそうで、期待








第4位

絵と塗りのセンスが光る洋画風ゲーム



・ぼくの帰る町






いじめられっこの少年がいじめっこの殺人計画を立てる




非常に洋画的な展開と台詞回しで、痛々しくも瑞々しい青春映画を見終えた後のような感傷を、クリア後に得られる











第3位



快適ステルスアクションという、地味な新ジャンル




・クチダケ
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簡単操作だが面白いステルスアクションで、敵の視界が画面上に表示されているので初心者でも遊べます



惑星に不時着した人間同士で一時的に手を組むものの、殺意を持った裏切り者がメンバーに居る、誰だ…という緊張感の中進むシナリオも面白いが、終盤は方向性が変わったことが残念











第2位



男子小学生と女子高生の、苦みを覚えながらも爽やかな青春模様






・夕焼け空の下

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夕焼けがテーマだけに、可愛い絵柄ながら哀愁漂うADV


乙女チックな描写で女性向けとして配信されているが、男でも楽しめた。


ヒロインの真相などはベタだが、絵も上手いしプレイヤーを引き込みます



「オチルチカ」という外伝的続編が出ているが、こちらは苦いだけの話となっているが、プレイヤーにとっては、ある意味爽快でもある








そして栄えある(?)第1位



親子二世代から更に若い新世代までを描く、少年の数十年を描く大河浪漫




・夏ゆめ彼方
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将棋の名人を目指すプライドの高い天才小学生が、夢を追うストーリー


「夢とは何か?」を描いた、フリゲに限定しなくても稀有な名作



ファンタジーの中にも、予定調和と想定外の事態が連続するストーリーも非常に面白かった。




ヒカルの碁の藤原佐為と違ってファンタジーな存在である昔の達人が主人公以外にも見えて、それを活かしたストーリーも面白い





次点


・もみじ色の子どもたち

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2010年に開発サークルがコミケで販売したゲームを配信化。



シナリオはCSゲームでは間違いなくCERO18で、過激さが好きならハマるかと


というかこの内容、多分CSだと出せません






特別賞

・いつも仲よしボクの家



怖いゲームというより「キモイ」ゲーム


たった2,3分のゲームでこれをやったことは凄い。


EDは必ずゾワっとします






▼たった3ヶ月なのに面白いゲームが非常に多かったです。フリーゲーム製作者の方々、大変お疲れ様でした。


今年も面白いゲームをありがとうございます。






このブログも1日50PVあればいいやくらいに思ってたら、意外にもPVが多くて予想外の事態で嬉しいです。


フリーゲームの人気、需要がまだまだ高い証拠でもあると思います






本当は「おちん○んがふっくらするフリゲヒロインTOP5」とかもやろうと思っていましたが、想定外に多くの方が見てらっしゃるので、やめました




来年も宜しくお願い致します



2017年12月30日

伏線回収、オチが秀逸なフリーゲーム、同人ゲーム

ロストサマーメモリーという短編漫画の伏線が凄いらしいので、読んでみました。



なるほど、確かになかなか上手い。プロのお手本のような伏線とトリック。




更に上手いのが実は主人公の正体が表紙でも既に明かされていることと、読んだ後に表紙を読むと意味が180度変わる事。



幾らなんでも人間をペットにするのは強引過ぎるし、そもそも乙一の犬DOGの二番煎じじゃね?という気もするが、漫画でやった手法は評価すべきでしょう




そこでフリーゲーム、同人ゲームで、伏線が凄い作品について紹介してみます。


何せ、検索しても、それっぽい記事も1つもなかったので…



伏線が凄いゲーム、漫画、アニメ、映画、小説、ラノベなどのまとめはあるが、どれもネタギレのせいでネタの重複が酷くて、どのページでも同じタイトルばかりがあげられている…


ゲームだとEver17とかバテンカイトスとかシュタインズゲートとか…


漫画だとワンピースとか暗殺教室とか…



小説だと殺戮にいたる病とか…



滅多に出てくるジャンルじゃないので、どのサイトでも同じことが書かれてて、同じタイトルばかりになっちゃうね。




それなのに、「伏線が凄いフリ―ゲーム」だけが、ただの1つも無いなんて…




そんな中、ゲームの伏線は基本上手いです。


長期連載漫画では伏線じゃなくて後付け、ただの設定のロングパスも多いが、ゲームの場合大抵は完成してから配信するので(ボイス収録とか、修正が大変なケースもあるけど)、後付けではない、漫画より丁寧な伏線回収もあります




たとえプロではない人が作ったフリゲ、同人ゲームでもね





当然だけどネタバレ注意





伏線だけではなく、どんでん返し、叙述トリック…


面白かったトリックまとめ





多分随時更新








・何も事件は起こらなかった






友達と遊んでいる主人公。姉が迎えに来て自宅に帰る。主人公は姉との生活を普通に送っているように見えるが、何かがおかしい。弟である主人公の態度が、どこかよそよそしいのだ。だがさほど仲が良くない姉弟なんだな、程度に思っていると。



実は姉の正体は誘拐犯。主人公は誘拐された子供だった…


OPの姉が迎えに来るシーンは、誘拐の犯行現場


これまでの会話を見直すと実は全くの他人であることがわかって、背筋が寒くなる。そりゃよそよそしいわな



グッドエンドは主人公が闇を抱えた誘拐犯と友達になり、「ぼくは友達のおねえちゃんのいえに遊びにきただけ」だから「何も事件は起こらなかった」、誘拐事件なんてなかったとタイトルの伏線回収までをする、見事さ





・籠の街

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主人公が住んでいるのは田舎町、という描写が何度も出る。


そして滅多に人が来ない田舎町に旅人がやってくる。


旅人は「人が誰もいない」という。


これまで強調されていたように、田舎町だからねと思わせておいて、実は籠の町は人が滅び、主人公以外の人間が住んでいない町だった…




思えば幾ら田舎でも、一人もいないということはないだろう













・大好きな彼には顔がないっ!? -ハッピーエンドのその後-



攻略されたギャルゲーのヒロイン視点で進むという新しいタイプのADV。

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最近のギャルゲー主人公は顔があるので、昔ながらの顔無しが主人公。


ヒロインはそんな主人公との思い出を振り返るのだが、時折ヒロインが暗い顔を見せたりセリフに違和感のある部分がある。






なんとヒロインは顔を認識できない病気。最後は自分の顔すらも分からなくなり、画面からもヒロインの顔が消える…

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設定を逆手に取った意外なオチ










・SOLAR MEMORYリメイク版



作者が「数えきれないくらい伏線を入れた」というだけあり、非常に芸が細かい。




主人公の母親が重要キャラなのに「佐藤恵子」という平凡過ぎる名前であることに引っかかっていた。







母親は同姓同名の女と間違えられ、殺されてしまう…








これは伏線ではないが、設定を見事に使ったトリックとして上手い。




普通の注意力を持つプレイヤーなら、「佐藤恵子」を平凡過ぎて変だと感じるだろう













・い〜びる☆あいっ!‐中二病お嬢様ラブコメAVG‐



中二病をテーマにしたギャルゲー。ヒロイン全員が中二病のゲームだが、寮長というキャラだけが中二病ではない


だがOPでそんな寮長がペルソナを使うシーンがある
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ただの演出か、実は寮長も中二病?と思わせておいてなんと本当に能力者という設定
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正直これは伏線というには張ってないほど露骨なんだが、OPでストーリーの核心に触れる手法が余りにも大胆で読めない上、世界観が突然変わるインパクトがデカイので、印象が強い










・喫茶ラプンツェルのじじょー!

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主人公以外全員店員が女の子のレストランという設定。主人公は元引きこもりで、更生のためにアルバイトをしている


他人とのコミュニケーションと労働で、徐々に自信を取り戻していく


だが裏で行われていたのは、家族による更生プログラムだった。店員らは変装で、正体は主人公の家族


独立したと思ってたのは主人公だけだった
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EDでは心が壊れてしまう。
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しかも片思いの相手の正体は、母親



なんとも鬱なエンディングだ。最近は少なくなった、鬱ゲーかも。







・トマルヒトすすむひと

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片思いしていたコンビニ店員と念願叶って付き合うことになった主人公。


初デートをするが、彼女の些細な部分に引っかかりを覚える。



彼女だと思っていたのは彼氏で、なんと男だった。


そして主人公は更なる世界の渦へと巻きこまれていく…









・眠れない夜に



主人公の恋人の様子が何かおかしいという体でシナリオは進む。


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ありがちな展開として、実は病気だから調子が悪かったというオチに1度は落ち着くが、実はヒロインと同じ顔の妹が、姉のフリをしていたという二段オチ(厳密には違うが、省きます)




ヒロインがラジオの操作を誤ったことが、最初は病気で調子が悪かったからと処理されるが、実は姉のフリをしている妹は目が悪かったという二段オチで、「ヒロインには目の悪い妹がいる」など、雑談の中で張られた伏線が細かい







・境世ノ死神



主人公の巫女、小夜があの世とこの世のはざまに閉じ込められた少年少女を死神から救い出す物語。


無事死神を斃し、現世に帰る事になる。だが道中どうも小夜の態度がおかしい。いくら歩いても現世につかないのだ。

そのことを聞かれても、何故か笑顔で押し黙る小夜。





そう実は斃した死神は巫女で、小夜こそが死神だった






本性を現した死神に、少年たちは食われてしまう。






折角助けたのに助からない、というまさかのデッドエンド。


タイトル画面で小夜の正体をいきなり描いているのが、余りに露骨で潔すぎる伏線














・親愛なる〇〇へ



ストーカーに悩む女子大生。ストーリーの交互で、就寝前に取っていた行動が回想される。


そしてラストシーンで主人公の遺体を発見し、「姉さん…」



そう実は同じ顔の弟が、失踪した姉の消息を追うために実践していた疑似体験だった。そして足跡を辿った最後に遺体を発見する



つまり回想シーンのキャラクターは主人公とは全くの別人。


ある程度の年齢の異性で同じ顔などありえるのか?とかツッコみたいが、これにはすっかり騙された。他にも大胆不敵な伏線が多い



尚グッドエンドでは遺体は主人公ではなく、ちゃんと犯人








・きらめきの君〜妖精ミラン変〜


主人公が拾った妖精さんと一緒に暮らすギャルゲー

順調に恋を深めていく2人だったが、ある日突然、妖精さんにキスを求められる。

唇を重ねた二人だったが、目を覚ました主人公が見たものは、醜悪で巨大化した妖精の姿だった…

妖精は実は呪いにかかった人間で、元のサイズに戻るためには主人公とのキスが必要だった。逆に主人公は呪いをキスで移されて極小化してしまう。


呪いで小さくなった人間、これこそが妖精の正体だった

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主人公は最初から騙されていただけで、しかもヒロインは主人公の事が大嫌い



実はラブコメでもなんでもなくて、ただの相当悪趣味なゲームだが、伏線は非常に上手かった。ドラバタコメディ的なギャグシーンが妖精化する伏線そのものになっている









・問



よくあるプレイヤーとヒロインが画面を通じて対話するタイプのゲームに、一見すると思える

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だが語りかけてるのは実は鏡で、死刑囚のヒロインが鏡に向けて独り言を言ってるだけ




これまでの何気ない会話は、全て死刑の順番を待つ死刑囚のセリフだった…


読み返すと全ての会話が死刑に繋がる巧妙さが上手い。そしてクリア後に分かるヒロインの背景が悲しい




そしてよく見ると会話画面までもが鏡の形になっている。最初から全て回答が示されてるのは驚きだ








・神さまのいうとおり

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神さまを自称するヒロインの正体が、未来からきた娘というのが序盤から示されている。ずっと伏せられているヒロインの名前が遥ではないかと予想できるシーンがあったり、主人公が大好きなゲームが龍が如くだと示されてたり、トリッキーなネタが多い(龍が如くのヒロインの名前は遥)








・殺人メルヘン



動物が二足歩行し、言葉を喋るメルヘンな世界観


動物の町で、主人公(虎)の友達の動物が殺される


そして次々に何者かに殺されていく動物達



主人公は友達を殺した動物を推理するのだが、犯人は殺した動物の皮を被り、動物に化けた人間であった。



虎や羊など、他には分かり易い動物しか登場しない中、そもそもこんな生物は存在しない、というのがビジュアル的な伏線になっている

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人間の存在が実は序盤から示されてたり、非常に丁寧などんでん返し


人間が動物たちを殺戮するが、見た目の可愛い猫は愛玩動物として飼うようになる。そう小さな町の事件に見せかけて、実は過去の地球を舞台にしたSF地球史だった…



タイトルの殺人とは人が殺されるではなく、「人が殺す」という意味では



メルヘン要素を人が殺すって意味もあるかも









・さよなら、リアル
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古き良きKeyに影響を受けたようなトラッドなギャルゲー。何か悩みを抱えて旅をする主人公





夏の田舎町で出会った少女と、恋に落ちる。
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ベッタベタのギャルゲー展開で、ヒロインは元気でピンピンしてたのになぜか死んじゃったり、露骨に昔の泣きゲーっぽい



ここで物語は幕をおろすかと思いきや、2周目突入。


タイトル画面がいきなり不穏な空気に包まれる
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2周目は1周目と同じ展開に見えて、なぜかヒロインが一切登場しない。





そう実はヒロインは実在せず、全て主人公の妄想の産物だった…
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1周目で主人公が抱えている悩みというのがスルーで終わるのだが、主人公は法術使いでも人形使いでもなんでもなく、ただ受験戦争で精神が壊れ現実逃避をする、哀れな少年



尚、3周目もある










・美月は俺の嫁
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女子高生・美月は、昏睡から目を覚ますと、見知らぬ家に閉じ込められていた。謎の館からの脱出を目指す。




行く先々で謎の声を聴くが、なんと閉じ込めていたのは美月の実の夫。





そう美月は女子高生でもなんでもない成人女性。




この脱出劇は、夫と仕組んだ催眠ゲームであった。見事なタイトル回収





夫の声に気持ちいいと言ってたり、OPからいきなり伏線を張り巡らしている

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・僕と君は、希う。
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夜に密会する、男女の親友ふたり。


ネーミングを使った非常にシンプルな叙述トリックだが、設定ありきのストーリーで、やや強引かも
















・バレンタインテロリズム




明らかに主人公のことが好きなヒロイン

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ヒロインに横恋慕しているイケメンや周りも、主人公を敵視している




だが主人公には亡くなった恋人がいて、それはヒロインの姉だった


これまで恋人のように扱われていたのはヒロインではなく、その女性



ヒロインが苗字でしか呼ばれてないので姉妹どちらでも通用する呼び方だったり、後々読み返すと綺麗に話が繋がる。


渦中の人物が、ヒロインではなく故人であるヒロインの姉だと判明するシーンはなかなかのインパクト












・ミラーリングサマー




ベタなどんでん返しの結末を、一層深くしたトリック


このオチはこうだろうというテンプレを覆した













・BRADLEY(ブラッドリー)

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1周目はただの会話劇。





だが2周目でそれがただの会話劇ではないと解る




短い映画の脚本のような、洒落た言い回しもかっこいい













・あいちゃんピキング!

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幼い少年と少女の、小さな恋の、物語





……では終わらず!!!






主観視点を逆手に取った、探索冒険ADV!


















・椿の主
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美少女メイドを支配する男の日常




だが実は、このふたりの関係は……













・理想の幼女です!結婚してください!!

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幼女に結婚を申し込む危ないオッサン





だがまさかの感動路線…
















・奈落の華
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これまで見ていた世界が一瞬でがらりと変わる系




プレイヤーを最初から騙すことに成功している









・藪の中は、夏




芥川龍之介になぞらえた、男女の会話劇


名前すらない男女の正体は何者なのか?


身体的特徴をトリックにした、連続的どんでん返しミステリ







































▼こうして見るとやはり後付け設定は殆どないです。面白いネタを後から思い付いても、面倒でも修正が可能ですから。



連載漫画だと「手遅れ」「修正不可能」って事にもなりかねないからね。




今後も伏線の凝ったフリゲ、同人ゲーに期待










ところで書いてて思い出したのだが、この有名なコピペ、叙述トリックとは認知されていないが、実は日本一短い叙述トリック、しかもどんでん返しじゃないだろうか



668 名無しさん@恐縮です 2006/07/30(日) 16:56:21 ID:/l9BPhvWO
俺もホモから逃げ切ったら10万円っていうビデオに出たことある

669 名無しさん@恐縮です 2006/07/30(日) 17:00:19 ID:9iyD/Oxj0
>>668
それ凄いね。逃げ切れたの?

688 名無しさん@恐縮です 2006/07/30(日) 17:28:30 ID:/l9BPhvWO
>>669
三人くらい捕まえたよ









668から688を予測できないことも、また凄い。








特命ブラック〜青の想いと謝罪のわけは〜 レビュー感想 街を徘徊する黒い変態(ネタバレ)

▼シリアスなハードボイルドではなく、少年漫画的な荒唐無稽でギャグの多い作風。
表舞台では昼行灯、だが別の顔があり裏社会で暗躍する男の話

極端に一長一短。
ストーリーはなかなか面白くて、序盤、早々に主人公(ヒロイン)と思って操作してたキャラが失踪し、引き付ける

ギャグは結構キレがあって、特にブラックとギャルが普通にセックスし始めたシーンで、画面が揺れながら



ギャル:
あんっ…
あんっ…



ブラック:
せいっ…はっ…
せいっ…はっ…


せええええええええええいい!!





ギャル:
あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!
終末〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!










って台詞はちょっと笑っちゃった。ウケると思ってニヤニヤしながら作っただろうなあ







▼そんな具合で優れた部分のある反面、システムが本当に酷い。
調査とは名ばかりのお使いイベントの連続で…



棚の中身が必要→まあわかる
取りに行く→わかる
鍵がかかってる→わかるけど…
今度は鍵を探す→ん?
見つける→は?
鍵をまた持っていく→…もはや閉口…我ながらよくクリアしたもんだ…



というようなお使いの連鎖が非常にだるい





▼しかも選択肢による戦闘が非常につまらない。
更に長い。これの半分でいいかと





▼運送屋が実はブラックの仲間で、山城が犯人という伏線ももう少し欲しかった。

山城にいたっては正体を現す前にもう犯人であることが分かってるんで、覆面を脱ぐシーンも演出的に全く意味がないし…



どんでん返しもなく、インパクトが非常に弱い。

普通「犯人当て」は正体が発覚するシーンでやるでしょう。






▼シナリオもシステムもかなり練り込み不足で惜しい。
折角のコラボもオマケ部屋にキャラがいるだけで何もイベントがないし、もう少し作り込みが欲しかった







▼日本語がおかしい部分も多い。
職場で「今日からここが私の勤務地」とか、勤務地って勤務する場所のある地域のことだから「勤務先」が正しいような。「今日からここで働く」でもいいし。

予備校のトップも「学園長」なんだろうか?「理事長」のような…(たぶん)




運送屋がヒロインのことを「美少女」といってるが、スーツ着た22才を少女というのは40歳を少年というくらいありえない。
運送屋が軽いキャラにしても、少女はないでしょ…。
普通の女性がこんなこといわれたら、寧ろバカにされてると思う。




▼マップがかなりゴチャゴチャしてるので、もっとスッキリさせて欲しい。やたら物が多い。
学園長室にドールが置いてるのは、孫の遊び道具なんだろうか。学園長のだとしたら、かなり怪しい(笑)








▼欠点があまりにも多いゲームだが、美点もある。


変装によって特定のキャラの反応が変わるのはよかった。
「プロ野球?殺人事件!」に似てるかな。

だがそれが必要なシーンが余りにも少ないので、この要素はもっと取り入れてもよかったと思う

そもそも、革ジャン、グラサン、マントという黒ずくめの変態ファッションで聞き込みしているのに、誰も不審者を見るような反応をしないことが変だしね

少なくとも私はマントをしたグラサン男に聞き込みをされたら、うわ!こいつやべぇ奴だ!って110番しますけどねぇ……









▼評価D
55点



クリアタイムは70分だったけど、早い人なら1時間切るかも

そういえばトゥルーエンドのブラック、よく見るとちょっと笑ってる。
こんな細かい演出に気を配れるなら、もっとブラッシュアップできただろう。惜しい作品だ。

2017年12月29日

もみじ色の子どもたち レビュー感想 悲しいなぁ…

・あらすじ:

ナイス・パーソンと呼ばれるものたちによって占領統治された町で、少女・優生(ゆき)は日々、退廃的な生活を送っている。男たちに近づいては、ブレザーの内ポケットに隠された拳銃で殺害し、生き延びるために必要なドラッグと水を得る毎日。

そんな優生の前に、百合子という少女が現れる。

灰色の町での、2人の少女の最期までを描いたストーリー。

・テーマ

弱い子どもたちの最期まで。














「学級日誌」のサークルが開発しているが、「学級日誌」が長いストーリーで無駄が多かったのに比べ、30分という短い時間で次々に新しいシーンが描かれていくので、こちらのほうが遥かにテンポがよくて面白かった



伝えたいメッセージや書きたいテーマは短く絞った方がいいという、分かり易い例だと思う







笑い要素無しの直球。「学級日誌」に共通した要素が多い






暴力描写についての注意書きはないが、ストーリーは実にシビアで、レイプ、売春、ドラッグ、殺人、強盗、リンチ、差別、裏切り、なんでもあり。





単純な暴力だけではなく、主人公が幼い妹の弁当からおかずを抜き、妹が帰ってからそれを一人で公園で食べているシーンが一番泣けた…

優しい世界_No-0003.jpg





なんか心に来るなこれ、悲しいなあ…





これだけは唯一、リアルでありそうだしねえ…(世界規模で見れば他の犯罪もいくらでもあるだろうけど)









最終的には主人公だけが生き残るが、水とクスリを求めて、灰色の町をさまよう少女の最期までの話ということは主人公も死んだのかしら…











惜しいのは全てフリー素材なので、やはり安っぽさが酷い。


キャラは全員同じ顔だし、背景も浮いている。



「肩で切りそろえた髪」なんて台詞が何度か出てくるが、実際には髪が背中まであったり、絵と本文が合ってないところはますます安っぽくなってしまっている










そしてナイス・パーソンという、この世界を支配しヒャッハーしている天竜人みたいな存在が背景にあるが、なんとも不明瞭。謎じゃなくて不明瞭





何せ何度もこの言葉が出てくる割に、セリフが一言もないし、別にこんな呼び名つけなくても、なんとなくヤバイ連中がいるよ〜〜だけでも、成立するレベルの空気。





シナリオを盛り上げるために、妹を殺す切っ掛けを作った、少女に興味があるナイス・パーソンくらいはレギュラーで出してもよかった。





少女に興味があるってだけでも、既にちょっとキャラが立ってるし




主人公はそいつにレイプされまくっていたが逆らえない、だから最終的には殺した。よって逃亡中の身の上。…とか、設定としてはベタだがいけそう。緊迫感も出るし













あと、ファイルに壊れてる部分がある気が…













評価B+
70点



描写はかなり迫真。良作です。













くじらの公式を完全攻略する

以前レビューしたくじらの公式を完全攻略をすべく、プレイ中


とてもいいゲームなのでおすすめです




以下は未プレイのユーザーへはネタバレ、しかもクリア後なので理解できない内容です














▼放置してたTIPSを見る。


なるほど磯波家は神喰の一族とかいう厨2病イズム溢れる家系だったのね…


くじらは犠牲になった巫女で磯波兄弟は神喰の一族…



普通こういうポジションは主人公のものなんだけど、主人公だけが血統ではない一般人という設定は珍しいかも









でも、TIPSの左上と右下が埋まらない。右下はEDの、賞金の使い道を決める選択肢だと思われるが…その選択肢、序盤なんだが…





ティラノスクリプトのシステムでこれはキツイ。もっと終盤で分岐させて欲しかった

















▼わざと選択肢を間違えて、バッドエンドも見た。





結構痛いね。




主人公が真子にだけは異様なタメ口を利くことが妙だと思ってたんだけど、嘘を吐いて騙してた真子に愛想をつかし、突然他人行儀になり、敬語で喋るシーンはなかなか切ない…

無題_mini.jpg




このために作者は主人公にタメ口を喋らせてたのかな。だとしたらなかなかの策士











▼しかし大変な時だというのに敬語で喋られるのが苦手とか言う真子…


TIPSでも変な話があるが、このあたりで実は相当アレな奴だと気づく







まあホウキを持ち歩くくらいだしな









▼内容的にはバッドエンドというより、くじらとも完全な別れではないし、優勝もしたのでノーマルエンドでいいと思うが、バッドといいつつオリジナルの歌があることに吃驚だ。



4曲もボーカルソングが入ってる同人ゲーなんて滅多にないね。普通バッドエンドは何もない背景に暗い音楽だけが流れるものだからね




くじらが唐突にキスするシーンはむしろバッドエンドのほうがマッチしてる。別れのキスって意味があるから

kuji_mini.jpg









▼で、色々試したが、ギャラリーの2ページ目が半分埋まらない。



多分これはあともう1個グッドエンドがあって、その一枚絵が連続で出て全て埋まるはずなんだけど、サッパリ発見できない。ベタでいけば若音エンドがありそうだが、選択肢選んでも何も変わらなかった








誰か教えてください
・゚・(ノД`;)・゚・



ppp.png













完全攻略する(完全攻略出来たとはいってない)
















2017年12月28日

夏色エンジェル レビュー感想 ガラケー時代のアプリゲー風

SNKプレイモアがiモードでDays of Memoriesを出してた時代のアプリギャルゲーっぽい





短編7本のシナリオのクオリティが高い。どの話も1つの青春ラブコメを違うテーマで確立させてて地味に凄い





甲乙つけがたいが、萌が一番良かったかな。夕日をバックに初めて一緒に帰るとか青春やなあ…。こんなんニヤニヤが止まらん無題_mini.jpg








楓もいい。明確な告白、交際に至らない唯一のヒロインだけにもどかしさが切ない。












ヒロインたちの絵はシンプルで可愛いです。



立ち絵は頭身が低いデフォルメ絵なのに、
優しい世界_No-000155_mini.jpg








スチルになった途端、妙にリアルになるのが笑えます(笑)
無題5555_mini.jpg




先生2人の作画レベルに差がありすぎなのも、NY先生の素顔がイケメンなのも笑えました(というかなんで先生だけ立ち絵が綺麗なんだ 笑)









ただ惜しいかな、折角キャラが立ってるのにシナリオとキャラが全く関係ないヒロインもいるんで、そこはもっと密接に絡めて欲しかった。








主人公もかなり気持ち悪い奴なんで、プレイヤーを選びます。何せ作者が嫌ってるくらい(笑)




アニオタゲーオタ設定は必要なかったよなあ…。



この設定なら最低でも、ヒロインに主人公の趣味に絡めて話を広げられるオタクキャラがいないとダメだし、完全に死に設定。それにともなう、中途半端なパロディや駄洒落も寒かった。これはいらないのでは








あとは、タイトルにもなってるくらいなんで、もっと夏を象徴させる要素がないとね。水着も向日葵もない夏なんて…。





プールイベントがプールの掃除だけってのは、悪い冗談だ












評価B+
75点




欠点も多いが、全ルートやっても30分かからないのに充実感のある、古いタイプの良作です。









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