マップ上から、声を出す物を探し出すというシステムを売りにしているが、「逆転裁判」シリーズで既に同じようなシステムもあったし、斬新というほどではないかな
▼絵やグラフィックデザインがポップで、かなり凝ってます。DS時代の良作って感じ。当時は「ぷよぷよ!」とか「押忍!闘え!応援団」とか、特徴のある絵柄が流行ってた
▼会話のテンポがよく、主人公が何故か喋る江戸っ子口調にはクスリとする。
▼10話あるが全て同じ事件の分割なので、「クロス探偵物語」や「逆転裁判」のような違う事件を解いて、最終的に真相に迫るといったタイプの連作ではない
失踪した兄の行方を捜しながら、兄が解決できなかった事件の捜査をすることになるが……
…うーん、全体的にご都合主義が多くて、推理物、ロジカルという感じではなかった。
流石に、花屋を探す展開で、ヒナタが倒れて、助けてくれたのが偶然にも花屋、しかもそれが実は兄って流れは強引過ぎて笑っちゃった
ヒナタがショックで花屋兄妹のことを忘れてたにしても、花屋がヒナタのことを分からなかったり、ヒナタが何度も回想している(しかも写真まで残ってる)兄の顔も分からないなんてありえないし、他にも矛盾点や強引な展開が非常に多い。ツッコミ出すとキリないくらい。
犯人のオオトリとカムロも小物過ぎて、どうにも盛り上がる感じじゃないのが惜しい
そしてこのゲーム、作者が過去の受賞者にもかかわらず全体的な評価、知名度が低い理由としては、やはりシナリオが余りにも中途半端だからでしょうね。
明らかに続編前提で、結局真犯人も取り逃したまま終わるので、クリア後にスッキリ感が全然ありません。
結局事件解決できずに、完全に「話の途中」で、ブツ切りに終わってしまう
ヒナタと探偵も、とってつけたようにくっつく(?)のが、なんか変だし
▼評価C
60点
1話15分程度で終わるので、サクっとテンポよく遊べるゲーム。
本格推理ではないので、ラノベ的なライトミステリが好きならおすすめ。
▼閑話。
未回収の伏線や疑問点まとめ。
・飛行機で見かけた謎の人物
・ヒナタが昇進の話を受けたか否か
・ヒナタがキキミミを使えなくなった理由
・ヒナタのキキミミが使えるようになった理由
・ヒナタのオオトリの正義の心という台詞。こんなネタを振った割にオオトリがただの小悪党で終わったが…
・引っ張った割に結局登場しなかった、JK探偵所長(探偵も所長も他のゲームのキャラクターだが、所長は出ないんだろうか)
・ズブズブだった警察とマフィアのその後
これらがすべて解き明かされる新作は、出るのでしょうか…?
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