里の人間はアッコを見て驚く
首領であるククはアッコに驚愕しながらも弟子入りを拒否
そんな時、この世界の怪異である狐に里が襲われる
化物に丸腰で対抗するアッコ。だが彼女の正体もまた、狐だった…
人間に化けていたアッコは、自殺したククの娘に瓜二つであった…
▼狐の少女アッコと、首領ククを中心としたストーリーだが…
うーん…
書きたいことを全く整理できないまま、取っ散らかった状態で、無理矢理風呂敷を畳んだような…
結局何を言いたいの?って感じで、ジャンルも不確定。
時代考証もしてないらしいが、大昔の日本家屋なのにガラス窓があったり、海で水着を着る話があったり、かなり意味不明
ククもかなりいい年齢の筈だが、少年みたいに描かれてるし…
▼特に意味不明なのがアッコとククの関係。
信頼、親愛かと思えば恋愛っぽい方向に転がっていきなりキスまでしてくるのが、気持ち悪すぎる
そもそもオッサンのククが娘と同じ姿の少女であるアッコにガチで欲情してて、相当気持ち悪い話なのに、恋愛モノか?といえばそうでもない……なんとも中途半端
▼アッコがなぜそうまでして人間に寄り添い、人間を食わずにきたのかも理由が薄い。
人間に命を助けられたからとか、そういう過去を予想したが、これといって無し
「幽遊白書」みたいな、人間を食料としか見てなかった化物が、人間を食わなくなったエピソードも無いのね…
▼自殺した娘とククの関係も殆ど描かれないまま放置。
▼後書きによると作者も纏めきれなかった自覚があるようで、製作には多くの誤算があったらしい
乙女ゲームとして製作したつもりで、ククは攻略対象だったのだという。
えぇぇ…これ乙女ゲームだったのか…
(;^ω^)
表記もないし、普通のノベルゲーだと思ってプレイしてた。
でも同じく後書きによると乙女ゲームとしての描写が薄い事も自覚してるみたいで、結局どっちつかずになっちゃったなあ…
ククは最初厳格なボスだったのに、あっさりとアッコに落ちて、それこそ乙女ゲーの男キャラのような甘々なナル男に成り下がったことが、酷い違和感だった。
ただでさえ、普通のノベルだと思ってプレイしてたからね。
あれは本当に乙女ゲーの攻略対象的に好感度が上がって、掌を返していたんだね。
酷い違和感の連続だね。
ついさっきまで里のボスとしてアッコに厳しい態度を取っていたのに、突然好意的になるなんて。
この熱い掌返し…
藤崎詩織かな?
▼人間と狐とは?というテーマをやりたいのか、狐の少女と人間の男の恋愛とは?というテーマをやりたいのか、ブレブレだが、あっちを立てればこちらが立たずということで、どちらかにしたほうが絶対に良かった。前者がいいんじゃないかと。
里には女性は1人もいないってことで、アッコが里の人間に受け入れられるまでを描くストーリーかと思えば、それすらもおざなりに終わった
ククが、俺が受け入れても里の人間がどうかは分からないと言ってたのは、何だったのかしら…
▼尚、3,4話は後書きによると読まなくてもいいおまけということで、プレイしていません。(スキップで少し確認したら、これまた時代背景からは有り得ない建築物や室内が出ていたが…)
▼評価E
40点
結局空中分解しちゃったので、和風ファンタジーとしても乙女ゲーとしても、どっちつかずで中途半端でした。
狐だけに化けそうな気がしたが、方向性を明らかに間違えたことが惜しかったです。
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