2019年09月17日
映画「高速ばぁば」の感想…タイトルからは想像できないぐらい良い意味で嫌な気持ちになるホラー映画だった!
今日は映画「高速ばぁば」の感想です。
ゲームとかやりだすとなかなか映画が観れないのですが、
今日は映画を観ると強い意志を持ってこちらのタイトルを選びました。
PS4のNetflixで鑑賞。
映画「高速ばぁば」は2013年公開の内藤瑛亮監督作品。
このブログでは映画「パズル」の感想を書きましたが、
やっぱり映画「先生を流産させる会」がインパクト強かったですよね。
まだ映画「ミスミソウ」観てないのですが原作の漫画は読んでるので、
きっと内藤瑛亮監督だったらいい感じに嫌な気持ちにさせてくれると期待しています。
で、この映画「高速ばぁば」は、あの映画「カルト」などと同時に企画されたホラー映画の1つ。
映画「カルト」…最高でしたね。
物語のあらすじですが、
売れないアイドルグループの1人彩音は企画で廃墟を探索していた。
奥へ進むと何者かの気配が…それ以降彩音は体調を崩し、
他のメンバーやスタッフにも不可解なことが起こり始めるのだった…みたいな感じかな。
キャストですが、
主人公の上坂綾音を演じるのは未来穂香。
可愛いらしいルックスでアイドルと言われても納得できる。
主人公と書いたものの、役割的には損かもしれない。
綾音と同じグループのメンバー家永七海を演じるのは北山詩織。
物語としては実質的な主人公になるのは彼女かな。
可愛いのだけどグループ3人とも系統が違いすぎて同じグループとは思えない。
「見捨ててなんか…」
もう1人のメンバー柚木真夕子を演じるのは後藤郁。
ほんと可愛いとは思うけど他のメンバーと系統違うよね。
いい感じの目のクリっとしてる感は好感が持てる。
廃墟に行く企画をしたディレクター榎本信也を演じるのは岡田義徳。
お前何やってんだよと言いたくなるけど、
うちのオカンがこの人だけ見たことあると言っていた。
やっぱ存在感が違うなあとは思った。
その他、中村愛美、大家由祐子、小野敦子などが出演しています。
さて、映画「高速ばぁば」の感想ですが、
「高速ばぁば」っていうふざけたタイトルからは想像できないぐらい、
ちゃんとしたホラー映画に仕上がっていました。
作りは丁寧だなって思うし好感が持てるのだけど、
もう少し何か欲しかったという気持ちになる。
でも、そう思わせるぐらいの出来だとは観る前は思いもしなかったのだが。
まずなんと言っても映像の質感。
フィルムでは撮れなくてもこのザラついた感じはホラーに合う。
冷静に高速ばぁばをしっかりみたらゴツいメイクだなと思ってしまうのだが、
映像の質感のおかげで恐さというか不気味さが保てて良いと思う。
あとアイドルとホラー映画って相性良いのですが、
劇中にアイドル役で出演させるってなかなか無い様な。
普通の高校生とかにしがちだけど、
良い感じに微妙でへっぽこなあの曲がちゃんと劇中で役に立つとはさすが。
まあ、あのシーンについては、
ちゃんと話せるなら最初の段階で声かけろとは思ったが。
アイドル達が車の移動中で手持ち無沙汰な時に髪をいじるって映像があって、
なんかアイドルの女の子ってあんな事やってそうって、
細かい演出もリアリティがあって良かった。
映画全体的に得体の知れない恐怖っていう演出は悪くはなかった。
ただ、その得体の知れない恐怖が結構異常な演出なので、
映像で観た時に「こんな事が起きてるのになんで普通なの?」と、
観ている方が違和感が出る事も結構あったと思う。
タブレットが突然割れてさらに血みたいなのが出てくる。
普通こんな事起きたらそのままにしないよね。
耳から黄色い液体とか突然出てきたり、
口の中から白髪が出てきたらもうヤバイじゃん普通は。
なのにその後、彼女達は普通に活動というか生活してるんですよ。
お前ら凄いメンタルだな!
白髪にはちっちゃいばばあ付きなんだぞ。
カメラの液晶からも血が流れて、
ディレクターの足がぐにょ〜んって目の前でなったのに、
次のシーンでダンスレッスンやってますからね。
事故で足がなくなったとかならまだ分かるけど、
目の前でぐにょ〜んってなってる後にダンスレッスンできる?
…みたいな…ね。
あとタイムリミットとかないんだから、
廃墟の老人ホームに夜にいくなよと思う。
そう言えば、人形がばぁばに変身する時なんか妖怪人間感あったね。
でも、あのシーンで封印を解いた感じがあるんだけど、
それまでに結構自由にばぁば出てきたし被害者でてるから、
あの前と後で何が違うのかよく分からないよね。
とりあえず真相を観客に伝えるためだけに行った感が否めない。
1つ1つの演出は不気味で嫌な感じがしてホラーとして良いんだけど、
映画として順に観て行った時には違和感あったなあ。
あと、ホラー映画でたまにある演出なんだけど、
霊的なものに襲われてキャーって言った後に場面転換して、
その人が2度と出てこないとか死んでるとかなら良いんだけど、
普通に出てこられると、おいおい、キャーの時どうなったんだよと思う。
こういうのを観ると映画「オトシモノ」というクソホラー映画を思い出す。
テレビとかオムニバスの落ちだったら分かるんだけどね。
似たような事だと廃墟探索中に背後でフワッっていっぱい浮いてるんだけど、
あそこまで浮いてたのに無事に次の箇所に行ってんのかいっ!って思った。
そして予算の問題もあるんだけど、
カビ臭いとかセリフであるのにもかかわらず、
映像では案外廃墟の部屋が綺麗なんですよね。
シーツとかベッドも案外綺麗。
そんな映像に「すっごく汚いです」ってセリフは、
気になって逆効果な気がする。
あと、液体は流石に乾くだろ…と。
個人的に残念だったのは、
「高速ばぁば」って言う存在なのに、
走って逃げるシーンが無かった事。
いや、走って逃げるシーンはあったんだけど、
なんか高速道路とかで追っかけられるとか話があるじゃないですか、
「四八(仮)」とかに…無かったっけ?
この映画だと高速で移動するからビデオとかに一瞬チラッと映るって程度で、
特に高速であろうが高速でなかろうが良かったじゃんって思えてしまう。
車で逃げてるのに追ってくるって…ベタ過ぎて止めたのかな。
この映画でも走ってくるのは確かに嫌なんだけどね。
そんな感じかな。
うちのオカンは老人ホームの経営者が悪いんだから、
何も関係ないこの子達が襲われるのはおかしいと言っていたが、
ホラー映画ってものは「関係ないのに巻き込まれる」のが怖いのであって、
普通に経営者とか老人ホームのスタッフが呪い殺されるのであれば、
高速ばぁばは悪者を退治するヒーローになってしまう。
リングでも呪怨でも関係ない人が巻き込まれ殺されるから怖いのだ。
でも確かに昔から伝わる四谷怪談とか番町皿屋敷は、
悪いことした奴が懲らしめられるって展開で教訓めいている、
被害にあう理由があった。
でもやっぱそれだと悪い奴の自業自得で終わってしまうので、
今のホラー映画みたいな全く関係ないのに巻き込まれちゃう怖さに、
いつの時代からシフトしていったんじゃないだろうか。
そんな事を考えるとホラー映画ってまた違った面白さがありますね。
そうそう、ずっと「高速ばばあ」だと思っていたのはここだけの話。
「高速ばぁば」だったんだってこの感想を書く段階で知った。
その他、スマフォの自撮りで廃墟探索で映像をモニタリングって、
ポケットWifiか何か持ってるのだろうかって思ったり、
なんかこの廃墟、別の映画で観た気がするなあ…とか思ったり、
車椅子が勝手に動くと映画「黒看」を思い出したり、
鍵を閉めた部屋をどうやってお母さん開けたんだとか、
物理攻撃効くんかいって思ったりもしました。
とあるシーンの後に「ありがと」ってセリフがあって、
これこれこういう理由だったんだって説明され、
実はそれが違うって展開があるのだが、
どっちかというとそういうなすりつけ合いみたいなのも、
悪くない様な気はした…まあそれはベタだからなあ。
でも、先にも書きましたけど、
タイトルからは想像できないぐらい「ちゃんとしたホラー映画」だったし、
腕の皮膚めくるシーンとか頬の傷を広げされるシーンとか、
気持ち悪りぃぃぃってなりました。
ゲームとかやりだすとなかなか映画が観れないのですが、
今日は映画を観ると強い意志を持ってこちらのタイトルを選びました。
PS4のNetflixで鑑賞。
映画「高速ばぁば」は2013年公開の内藤瑛亮監督作品。
このブログでは映画「パズル」の感想を書きましたが、
やっぱり映画「先生を流産させる会」がインパクト強かったですよね。
まだ映画「ミスミソウ」観てないのですが原作の漫画は読んでるので、
きっと内藤瑛亮監督だったらいい感じに嫌な気持ちにさせてくれると期待しています。
で、この映画「高速ばぁば」は、あの映画「カルト」などと同時に企画されたホラー映画の1つ。
映画「カルト」…最高でしたね。
物語のあらすじですが、
売れないアイドルグループの1人彩音は企画で廃墟を探索していた。
奥へ進むと何者かの気配が…それ以降彩音は体調を崩し、
他のメンバーやスタッフにも不可解なことが起こり始めるのだった…みたいな感じかな。
キャストですが、
主人公の上坂綾音を演じるのは未来穂香。
可愛いらしいルックスでアイドルと言われても納得できる。
主人公と書いたものの、役割的には損かもしれない。
綾音と同じグループのメンバー家永七海を演じるのは北山詩織。
物語としては実質的な主人公になるのは彼女かな。
可愛いのだけどグループ3人とも系統が違いすぎて同じグループとは思えない。
「見捨ててなんか…」
もう1人のメンバー柚木真夕子を演じるのは後藤郁。
ほんと可愛いとは思うけど他のメンバーと系統違うよね。
いい感じの目のクリっとしてる感は好感が持てる。
廃墟に行く企画をしたディレクター榎本信也を演じるのは岡田義徳。
お前何やってんだよと言いたくなるけど、
うちのオカンがこの人だけ見たことあると言っていた。
やっぱ存在感が違うなあとは思った。
その他、中村愛美、大家由祐子、小野敦子などが出演しています。
さて、映画「高速ばぁば」の感想ですが、
「高速ばぁば」っていうふざけたタイトルからは想像できないぐらい、
ちゃんとしたホラー映画に仕上がっていました。
作りは丁寧だなって思うし好感が持てるのだけど、
もう少し何か欲しかったという気持ちになる。
でも、そう思わせるぐらいの出来だとは観る前は思いもしなかったのだが。
まずなんと言っても映像の質感。
フィルムでは撮れなくてもこのザラついた感じはホラーに合う。
冷静に高速ばぁばをしっかりみたらゴツいメイクだなと思ってしまうのだが、
映像の質感のおかげで恐さというか不気味さが保てて良いと思う。
あとアイドルとホラー映画って相性良いのですが、
劇中にアイドル役で出演させるってなかなか無い様な。
普通の高校生とかにしがちだけど、
良い感じに微妙でへっぽこなあの曲がちゃんと劇中で役に立つとはさすが。
まあ、あのシーンについては、
ちゃんと話せるなら最初の段階で声かけろとは思ったが。
アイドル達が車の移動中で手持ち無沙汰な時に髪をいじるって映像があって、
なんかアイドルの女の子ってあんな事やってそうって、
細かい演出もリアリティがあって良かった。
映画全体的に得体の知れない恐怖っていう演出は悪くはなかった。
ただ、その得体の知れない恐怖が結構異常な演出なので、
映像で観た時に「こんな事が起きてるのになんで普通なの?」と、
観ている方が違和感が出る事も結構あったと思う。
タブレットが突然割れてさらに血みたいなのが出てくる。
普通こんな事起きたらそのままにしないよね。
耳から黄色い液体とか突然出てきたり、
口の中から白髪が出てきたらもうヤバイじゃん普通は。
なのにその後、彼女達は普通に活動というか生活してるんですよ。
お前ら凄いメンタルだな!
白髪にはちっちゃいばばあ付きなんだぞ。
カメラの液晶からも血が流れて、
ディレクターの足がぐにょ〜んって目の前でなったのに、
次のシーンでダンスレッスンやってますからね。
事故で足がなくなったとかならまだ分かるけど、
目の前でぐにょ〜んってなってる後にダンスレッスンできる?
…みたいな…ね。
あとタイムリミットとかないんだから、
廃墟の老人ホームに夜にいくなよと思う。
そう言えば、人形がばぁばに変身する時なんか妖怪人間感あったね。
でも、あのシーンで封印を解いた感じがあるんだけど、
それまでに結構自由にばぁば出てきたし被害者でてるから、
あの前と後で何が違うのかよく分からないよね。
とりあえず真相を観客に伝えるためだけに行った感が否めない。
1つ1つの演出は不気味で嫌な感じがしてホラーとして良いんだけど、
映画として順に観て行った時には違和感あったなあ。
あと、ホラー映画でたまにある演出なんだけど、
霊的なものに襲われてキャーって言った後に場面転換して、
その人が2度と出てこないとか死んでるとかなら良いんだけど、
普通に出てこられると、おいおい、キャーの時どうなったんだよと思う。
こういうのを観ると映画「オトシモノ」というクソホラー映画を思い出す。
テレビとかオムニバスの落ちだったら分かるんだけどね。
似たような事だと廃墟探索中に背後でフワッっていっぱい浮いてるんだけど、
あそこまで浮いてたのに無事に次の箇所に行ってんのかいっ!って思った。
そして予算の問題もあるんだけど、
カビ臭いとかセリフであるのにもかかわらず、
映像では案外廃墟の部屋が綺麗なんですよね。
シーツとかベッドも案外綺麗。
そんな映像に「すっごく汚いです」ってセリフは、
気になって逆効果な気がする。
あと、液体は流石に乾くだろ…と。
個人的に残念だったのは、
「高速ばぁば」って言う存在なのに、
走って逃げるシーンが無かった事。
いや、走って逃げるシーンはあったんだけど、
なんか高速道路とかで追っかけられるとか話があるじゃないですか、
「四八(仮)」とかに…無かったっけ?
この映画だと高速で移動するからビデオとかに一瞬チラッと映るって程度で、
特に高速であろうが高速でなかろうが良かったじゃんって思えてしまう。
車で逃げてるのに追ってくるって…ベタ過ぎて止めたのかな。
この映画でも走ってくるのは確かに嫌なんだけどね。
そんな感じかな。
うちのオカンは老人ホームの経営者が悪いんだから、
何も関係ないこの子達が襲われるのはおかしいと言っていたが、
ホラー映画ってものは「関係ないのに巻き込まれる」のが怖いのであって、
普通に経営者とか老人ホームのスタッフが呪い殺されるのであれば、
高速ばぁばは悪者を退治するヒーローになってしまう。
リングでも呪怨でも関係ない人が巻き込まれ殺されるから怖いのだ。
でも確かに昔から伝わる四谷怪談とか番町皿屋敷は、
悪いことした奴が懲らしめられるって展開で教訓めいている、
被害にあう理由があった。
でもやっぱそれだと悪い奴の自業自得で終わってしまうので、
今のホラー映画みたいな全く関係ないのに巻き込まれちゃう怖さに、
いつの時代からシフトしていったんじゃないだろうか。
そんな事を考えるとホラー映画ってまた違った面白さがありますね。
そうそう、ずっと「高速ばばあ」だと思っていたのはここだけの話。
「高速ばぁば」だったんだってこの感想を書く段階で知った。
その他、スマフォの自撮りで廃墟探索で映像をモニタリングって、
ポケットWifiか何か持ってるのだろうかって思ったり、
なんかこの廃墟、別の映画で観た気がするなあ…とか思ったり、
車椅子が勝手に動くと映画「黒看」を思い出したり、
鍵を閉めた部屋をどうやってお母さん開けたんだとか、
物理攻撃効くんかいって思ったりもしました。
とあるシーンの後に「ありがと」ってセリフがあって、
これこれこういう理由だったんだって説明され、
実はそれが違うって展開があるのだが、
どっちかというとそういうなすりつけ合いみたいなのも、
悪くない様な気はした…まあそれはベタだからなあ。
でも、先にも書きましたけど、
タイトルからは想像できないぐらい「ちゃんとしたホラー映画」だったし、
腕の皮膚めくるシーンとか頬の傷を広げされるシーンとか、
気持ち悪りぃぃぃってなりました。
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