2017年12月02日
映画「カルト」の感想…白石晃士監督の次回作にご期待ください!
今日は映画「カルト」の感想です。
昨日感想を書いた映画「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」は珍しく新作でしたが、
DMMの月額レンタルはやはりリストの優先順位よりも、
借り易いタイトルが先に届く様な気がする。
なんと、ちょっと前に観た映画「海の金魚」と同じく入来茉里目当てでリストに入れていたら、
サクッと届きましたね…優先順位低かったのに。
まあ良いんですけどね。
という訳で、DMMのDVDレンタルでの鑑賞です。
映画「カルト」は2013年公開の白石晃士監督作品。
白石晃士監督はこのブログでは映画「貞子vs伽椰子」の監督。
数々のホラー映画を監督していますが、
なんと来年に松坂桃李主演で映画「不能犯」を監督するそうで。
マイナーな映画を多く作っていたので、なんか一気に駆け上がったなあって。
でも、この映画「カルト」を観て白石晃士監督の事、より好きになったなあ。
また具体的には後ほど書きます。
映画「カルト」は主演の3人が本人の名前で登場するフェイクドキュメンタリータッチのホラー映画。
実際はホラーと言っても貞子みたいな幽霊が出てくる話ではありません。
まあ、生霊は出てきますが…。
簡単なあらすじですが、
ある家の除霊を追いかける番組に出演することになったあびる優、岩佐真悠子、入来茉里の3人。
雲水という霊能力者と共に、除霊依頼のあった家へ撮影に行く。
そこで怪現象が起こり雲水は除霊を試みるが失敗、
次は師匠である龍玄と共に除霊を試みることになったのだが…という感じ。
キャストですが、先ほども書いた様に主演の3人である、
あびる優、岩佐真悠子、入来茉里はそれぞれ本人の名前で出演。
まあ内容からしてドキュメンタリーっぽい撮り方だけど、
さすがにこれをドキュメンタリーと捉える人はいないとは思うが、
ある種、本人を演じるって大変だろうなって気はした。
本人というか、タレントってのがそもそも演じている部分があるだろうし。
霊能者なのかなんなのか分からないけど凄い人で仮名ネオを演じるのは三浦涼介。
映画「るろうに剣心 京都大火編」では沢下条張を演じていましたが、
個人的にはなんと言っても「仮面ライダーオーズ」のアンクですよね。
凄く味のある俳優なので、もっと色んな映画に出ても良いのになあと思う。
今回も存在感は凄い…というか、彼の映画ですよね、実は。
その他、岡本夏美、林田麻里、井上肇などが出演しています。
さて、は映画「カルト」の感想ですが、面白い!!
いや、この映画は面白いですよ。
なんというか、ある種「くだらない」のだけど、
しかし「くらだらない」といわれようが、
マジでやってくれる製作陣には本当に好感が持てる。
事前に調べなかったので内容とか全く知らなかったのですが、
DVDを入れたらメニュー画面に「英語字幕」って書いてあって、
「あっ、そんな大作だったんだ」って思ってからのギャップは凄かったですけど。
確かにB級映画だし内容もB級感は溢れてるんだけど、
でも、結構ちゃんと作ってあって、
そういうところが評価されて最近の大作の監督とかにつながったのだとしたら、
マイナーな映画だけどしっかり監督している人には凄く希望になるよなあ。
まず先に書いておこうと思うのですが、今回はオチを書きます。
このオチがこの映画で一番好きだったので書きたい。
でも、観てない人はそれは知らずに観た方が絶対良いので、
ちょっとでも、この映画「カルト」に興味があって、
まだオチを知らないなら、この感想はまだ読まない方が良いと思います。
映画の構成として「1日目」とか、何日目なのかとテロップが出る仕様。
特にタイムリミットに迫られる仕組みではないのですが、
まあドキュメンタリーテイストなので良いかな。
1日目は、まず3人のタレントにこの除霊のレポートをする仕事をしてもらうことを伝えるシーン。
「害が及ばないと思われます」って書き方良いですよね。
それに対して「仕事と割り切ってやるしかない」って言葉がなんかリアルだなあと。
まず霊的なものが写っているビデオを見るのだけど、
母と子供が家に何かいるとビデオを撮ったという内容で変な音がしたり扉が開いたり怪現象が起きる。
そこには顔らしきものが映っていたってものなんだけど、
ホラー映画でいつも思うのは、その後どうしたんだろうって。
実はその後、収まったんですよって事なんだろうけど、
以前書いた、テレビドラマ「ほんとにあった怖い話 夏の特別編2016」の時もチラッと書いたのですが、
霊とか何かに遭遇して「わ〜」ってなった、その後にどうなったのかって凄い気になっちゃう。
まあ良いんだけどさ。
で、霊能力者雲水の登場…アノ感じ…うさんくさすぎて面白い。
あと、窓にいるよってアップになるのが「ほん呪」っぽくて良いなって。
ちゃんと後で回収されるし。
あと番組の収録だからってこともあるけど家が綺麗すぎて生活感ないのは気になったかな。
3日目、ここでまさか入来茉里に霊能力があることが発覚、胸アツ!
盛り塩の模様は特典映像も含めて観ると凄いなってのとボールのCG感が凄いのと、
雲水先生があっちもこっちも調子悪くなる女の世話をして大変だなあって。
そして、6日目…あれ、除霊に失敗したのにこの6日目までの間はどうしたのさって。
7日目、盛り塩と同じく美術さんが頑張って机を綺麗に壊してくれます。
例え予算がない映画でも、こういう手間のかかることをしてるのを観ると良いなって。
昨日観た映画「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」と制作費はどれだけ違うのかなとふと思った。
もちろん、家にゴミを投げていくアイツも後で回収されます。
そうそう、マネージャーに怒られてるシーンで机もろともマネージャーがふっとぶシーンですが、
若干入来茉里の手を上げるのが遅かったのか、ふっとんでから手を上げてますけど、
あれってあのタイミングで良かったのだろうかと…。
14日目、お見舞いに行かせてください〜ってニッコニコな映像はどうかと思う。
あと弟子は11時54分の時間であっても寝てる龍玄先生の隣にいなきゃいけないのか…大変だなって。
15日目、ついにネオが登場!
テレビに出てねーよ!って台詞が何か良かったなあ…机の上に無理して座ってるし。
マトリックス観てねーのかよって、そう、実はこの映画ってネオが救世主だし、
終わり方もちょっとマトリックスですよね。
ネオがあびる優、岩佐真悠子に興味はないのに入来茉里ファンってのが、
入来茉里目的で借りた自分には何か良かったです。
16日目、隣人が引越しする訳ですが、なかなか即日引越しって出来ないですよ。
業者が見つかって良かったですね。
あと、設置したビデオですが、そんな長時間撮影できるビデオってどんな仕組みなのだろう。
何にもつながってなさそうだったのに…なんてところはちょっと気になったりもしました。
ここで岩佐真悠子の表意体質が活かされるのですが、
この映画、ちゃんと主演3人にそれぞれ特徴というか役割を与えていて、
低予算であってもしっかり設定など考えてるのが見えて嬉しい。
ここに来て、「この人、カルトのメンバー!?」みたいな。
急にキタなあと。
そう言えば、この映画のタイトルが「カルト」だったなあと思い出した。
で、ついにラストです。
「本当の戦いはこれからだな!」
この台詞でスパーンと映画が終わります。
週刊少年ジャンプで打ち切りになったマンガかよって思った。
「○○先生の次回作にご期待ください!」みたいな。
いや、でも、これが結構いい切れ味で。
なんなら続き観たいって思っちゃいましたからね。
この終わり方、大成功でしょ。
さっきも書きましたがマトリックスのオマージュっぽい感じもするし。
という訳で、まあ万人にはオススメできない映画ではありますが、
好きな人は好きだと思うし、
くだらないって片付けるのは簡単なんだけど、
結構細かいところまでしっかり頑張ってるのは良いです。
予算のある映画ばかり観ると、こういう頑張りを見逃してしまいますが、
それぞれがしっかりと仕事をすれば伝わるものがあるって思いました。
そういう意味でもDVDにはメイキング映像が入っているので、
本編だけじゃなくてメイキングも観てほしいなって思った。
ただ、特典映像のインタビューが5人ともピントが後ろに持っていかれてるのを見て、
予算がないって大変だなって思った。
ちっちゃいビデオカメラでピントはオートだったんだろうなって。
あと「お買い上げありがとうございます」って言葉に対して、
「ヤバイ…俺、レンタルで観てる」っていう罪悪感を持ってしまうのが、
この映画で一番怖かった。
でも本当に好きな映画の1本になりました。
白石晃士監督、映画「不能犯」当たって欲しいなあ。
期待してます!
昨日感想を書いた映画「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」は珍しく新作でしたが、
DMMの月額レンタルはやはりリストの優先順位よりも、
借り易いタイトルが先に届く様な気がする。
なんと、ちょっと前に観た映画「海の金魚」と同じく入来茉里目当てでリストに入れていたら、
サクッと届きましたね…優先順位低かったのに。
まあ良いんですけどね。
という訳で、DMMのDVDレンタルでの鑑賞です。
映画「カルト」は2013年公開の白石晃士監督作品。
白石晃士監督はこのブログでは映画「貞子vs伽椰子」の監督。
数々のホラー映画を監督していますが、
なんと来年に松坂桃李主演で映画「不能犯」を監督するそうで。
マイナーな映画を多く作っていたので、なんか一気に駆け上がったなあって。
でも、この映画「カルト」を観て白石晃士監督の事、より好きになったなあ。
また具体的には後ほど書きます。
映画「カルト」は主演の3人が本人の名前で登場するフェイクドキュメンタリータッチのホラー映画。
実際はホラーと言っても貞子みたいな幽霊が出てくる話ではありません。
まあ、生霊は出てきますが…。
簡単なあらすじですが、
ある家の除霊を追いかける番組に出演することになったあびる優、岩佐真悠子、入来茉里の3人。
雲水という霊能力者と共に、除霊依頼のあった家へ撮影に行く。
そこで怪現象が起こり雲水は除霊を試みるが失敗、
次は師匠である龍玄と共に除霊を試みることになったのだが…という感じ。
キャストですが、先ほども書いた様に主演の3人である、
あびる優、岩佐真悠子、入来茉里はそれぞれ本人の名前で出演。
まあ内容からしてドキュメンタリーっぽい撮り方だけど、
さすがにこれをドキュメンタリーと捉える人はいないとは思うが、
ある種、本人を演じるって大変だろうなって気はした。
本人というか、タレントってのがそもそも演じている部分があるだろうし。
霊能者なのかなんなのか分からないけど凄い人で仮名ネオを演じるのは三浦涼介。
映画「るろうに剣心 京都大火編」では沢下条張を演じていましたが、
個人的にはなんと言っても「仮面ライダーオーズ」のアンクですよね。
凄く味のある俳優なので、もっと色んな映画に出ても良いのになあと思う。
今回も存在感は凄い…というか、彼の映画ですよね、実は。
その他、岡本夏美、林田麻里、井上肇などが出演しています。
さて、は映画「カルト」の感想ですが、面白い!!
いや、この映画は面白いですよ。
なんというか、ある種「くだらない」のだけど、
しかし「くらだらない」といわれようが、
マジでやってくれる製作陣には本当に好感が持てる。
事前に調べなかったので内容とか全く知らなかったのですが、
DVDを入れたらメニュー画面に「英語字幕」って書いてあって、
「あっ、そんな大作だったんだ」って思ってからのギャップは凄かったですけど。
確かにB級映画だし内容もB級感は溢れてるんだけど、
でも、結構ちゃんと作ってあって、
そういうところが評価されて最近の大作の監督とかにつながったのだとしたら、
マイナーな映画だけどしっかり監督している人には凄く希望になるよなあ。
まず先に書いておこうと思うのですが、今回はオチを書きます。
このオチがこの映画で一番好きだったので書きたい。
でも、観てない人はそれは知らずに観た方が絶対良いので、
ちょっとでも、この映画「カルト」に興味があって、
まだオチを知らないなら、この感想はまだ読まない方が良いと思います。
映画の構成として「1日目」とか、何日目なのかとテロップが出る仕様。
特にタイムリミットに迫られる仕組みではないのですが、
まあドキュメンタリーテイストなので良いかな。
1日目は、まず3人のタレントにこの除霊のレポートをする仕事をしてもらうことを伝えるシーン。
「害が及ばないと思われます」って書き方良いですよね。
それに対して「仕事と割り切ってやるしかない」って言葉がなんかリアルだなあと。
まず霊的なものが写っているビデオを見るのだけど、
母と子供が家に何かいるとビデオを撮ったという内容で変な音がしたり扉が開いたり怪現象が起きる。
そこには顔らしきものが映っていたってものなんだけど、
ホラー映画でいつも思うのは、その後どうしたんだろうって。
実はその後、収まったんですよって事なんだろうけど、
以前書いた、テレビドラマ「ほんとにあった怖い話 夏の特別編2016」の時もチラッと書いたのですが、
霊とか何かに遭遇して「わ〜」ってなった、その後にどうなったのかって凄い気になっちゃう。
まあ良いんだけどさ。
で、霊能力者雲水の登場…アノ感じ…うさんくさすぎて面白い。
あと、窓にいるよってアップになるのが「ほん呪」っぽくて良いなって。
ちゃんと後で回収されるし。
あと番組の収録だからってこともあるけど家が綺麗すぎて生活感ないのは気になったかな。
3日目、ここでまさか入来茉里に霊能力があることが発覚、胸アツ!
盛り塩の模様は特典映像も含めて観ると凄いなってのとボールのCG感が凄いのと、
雲水先生があっちもこっちも調子悪くなる女の世話をして大変だなあって。
そして、6日目…あれ、除霊に失敗したのにこの6日目までの間はどうしたのさって。
7日目、盛り塩と同じく美術さんが頑張って机を綺麗に壊してくれます。
例え予算がない映画でも、こういう手間のかかることをしてるのを観ると良いなって。
昨日観た映画「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」と制作費はどれだけ違うのかなとふと思った。
もちろん、家にゴミを投げていくアイツも後で回収されます。
そうそう、マネージャーに怒られてるシーンで机もろともマネージャーがふっとぶシーンですが、
若干入来茉里の手を上げるのが遅かったのか、ふっとんでから手を上げてますけど、
あれってあのタイミングで良かったのだろうかと…。
14日目、お見舞いに行かせてください〜ってニッコニコな映像はどうかと思う。
あと弟子は11時54分の時間であっても寝てる龍玄先生の隣にいなきゃいけないのか…大変だなって。
15日目、ついにネオが登場!
テレビに出てねーよ!って台詞が何か良かったなあ…机の上に無理して座ってるし。
マトリックス観てねーのかよって、そう、実はこの映画ってネオが救世主だし、
終わり方もちょっとマトリックスですよね。
ネオがあびる優、岩佐真悠子に興味はないのに入来茉里ファンってのが、
入来茉里目的で借りた自分には何か良かったです。
16日目、隣人が引越しする訳ですが、なかなか即日引越しって出来ないですよ。
業者が見つかって良かったですね。
あと、設置したビデオですが、そんな長時間撮影できるビデオってどんな仕組みなのだろう。
何にもつながってなさそうだったのに…なんてところはちょっと気になったりもしました。
ここで岩佐真悠子の表意体質が活かされるのですが、
この映画、ちゃんと主演3人にそれぞれ特徴というか役割を与えていて、
低予算であってもしっかり設定など考えてるのが見えて嬉しい。
ここに来て、「この人、カルトのメンバー!?」みたいな。
急にキタなあと。
そう言えば、この映画のタイトルが「カルト」だったなあと思い出した。
で、ついにラストです。
「本当の戦いはこれからだな!」
この台詞でスパーンと映画が終わります。
週刊少年ジャンプで打ち切りになったマンガかよって思った。
「○○先生の次回作にご期待ください!」みたいな。
いや、でも、これが結構いい切れ味で。
なんなら続き観たいって思っちゃいましたからね。
この終わり方、大成功でしょ。
さっきも書きましたがマトリックスのオマージュっぽい感じもするし。
という訳で、まあ万人にはオススメできない映画ではありますが、
好きな人は好きだと思うし、
くだらないって片付けるのは簡単なんだけど、
結構細かいところまでしっかり頑張ってるのは良いです。
予算のある映画ばかり観ると、こういう頑張りを見逃してしまいますが、
それぞれがしっかりと仕事をすれば伝わるものがあるって思いました。
そういう意味でもDVDにはメイキング映像が入っているので、
本編だけじゃなくてメイキングも観てほしいなって思った。
ただ、特典映像のインタビューが5人ともピントが後ろに持っていかれてるのを見て、
予算がないって大変だなって思った。
ちっちゃいビデオカメラでピントはオートだったんだろうなって。
あと「お買い上げありがとうございます」って言葉に対して、
「ヤバイ…俺、レンタルで観てる」っていう罪悪感を持ってしまうのが、
この映画で一番怖かった。
でも本当に好きな映画の1本になりました。
白石晃士監督、映画「不能犯」当たって欲しいなあ。
期待してます!
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