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2016年08月21日

テレビドラマ「ほんとにあった怖い話 夏の特別編2016」の感想…テレビドラマだなぁって。

昨日の夜に家で夕飯を食べながらテレビを観ていたら、

「ほんとにあった怖い話 夏の特別編2016」が始まったのでそのまま観ていた。



「ほん怖」だとか「ほん呪」だとか色々ありますが、

テレビでやってる稲垣吾郎が子どもたちと観てるやつです。

子ども達も観てますし、テレビですし…わりとライトな作りのホラー番組。


別に観るつもりのなかったのですが、たまたまつけてたチャンネルで始まったので、そのまま観ることに。

まあホラーに関しては数日前に映画「お化け屋敷列伝 戦慄迷宮MAX」でガックリしてたし、

口直しみたいな感じで…まあ先ほども書きましたがライトな作りだって知ってるので、

全く期待もせずに観た訳です。


期待もせずに…とは言うものの、せっかく観てるんだから面白い方が良い訳で。

これから感想を書いていきますが、例え予算も時間もないテレビ番組だからと甘くはしません。

映画「振り子」とは大違いだが。



で、まず第1話の「押し入れが怖い」。

主演は今をときめくジャニーズ事務所の中島健人。

ジャニーズなんてって言う人もいるけれど、別にファンじゃないけど、

「力のある人はジャニーズにいる」とは思う。

この中島健人がそう、とは言わないけどジャニーズだからダメってのは思考が停止してる。

で、「押し入れが怖い」ですが、まあテレビドラマのオムニバスだとこれが限界なのかなって。

演出は映画「おろち」の監督でもある鶴田法男、良い映画だったと思います。

しかし、そんな彼の演出でもこれは微妙だった。


今回は結構ネタバレ…というか、書かないと書けないことが多いので、

どんな話なのかって分かってしまう記事になりますので、

録画しててまだ観てない、これから観るって人はここで読むのを止めてくださいね。


はい、「押し入れが怖い」ですが、

簡単に言うと引っ越してきた格安物件の部屋がどうもおかしい。

閉めたはずの押入れが開いていたり、変な音が聞こえたり、食べ物が悪くなるのが早かったり。

まあ事情を聞いたら、親が子どもをほっておいて餓死してしまった事件があった…その部屋だった。

という感じ。

結局短い尺の中でどう視聴者を怖がらせるかって言ったら、いわゆる霊との遭遇に焦点を当てるのがスマート。

…ってのは分かるけど、本当に霊と遭遇して終わり。

今回だったら、餓死した子どもの霊がいるって分かった。

引っ越そうにもお金もないし何とか自分で対応しよう…それは分かる。

でも、実際霊が出てきたら「お前のいる場所じゃないんだ〜」とか…えっ、話せば分かるパターン?

普通は出てくるってわかっているんだから、成仏してもらうための餓死した子どもだからご飯を用意するとか、

除霊のための用意をするとか、何かしてても良いと思うんですよ。

半信半疑だったらしかたないけど、もう確信してるわけですから…なのにノープランはどうなんって。

そして、霊が出てきて「わ〜」ってなったら次のシーン。

「俺は引っ越しました」

おい!

霊が迫ってきて、その後どうなったんだ!!

実はその時、体に入り込まれちゃって、主人公がおかしくなった…とかなら、

「世にも奇妙な物語」感は出せるのだろうけど、

この「ほんとにあった怖い話」は投稿者からの話って語り方だから、

投稿者がおかしくなってる…って話はできないのだろうけど…。

せっかく途中で「手が死んだように冷たくなってる」って設定を使ったなら、

引っ越してとりあえず事件は収まった…かのように見えたが!って作りが鉄板だよなあ…。


第2話は「病棟に棲む五円玉」。

主演は武井咲、綺麗ですよね。

演出は同じく鶴田法男。

簡単に説明すると、看護士の武井咲が担当している子どもがスケッチブックに落書きをしてて、

「何かいてるの?」って聞くと「知らない」って言うんだけど、どうみても病院の見取り図。

さらにその見取り図の上に5円玉を置いて動かしており、ある病室の中で5円玉を止め「死ぬ」と言った。

いたらずらだと思っていたが、翌日その病室の人が亡くなった…みたいな話。

これも短い尺の中、何をみせるのかって考えての結果だと思うんだけど、

霊にあって「キャー」って次の場面。

基本テレビだとこんな感じかなぁ…いや映画でもそんなんだったな…戦慄迷宮…。

死神的なものなのかな、それが狙ってた患者のところにお守りを置いたせいで、

ターゲットが武井咲になった…ってのは分かるけど、もう追い詰めたんだし、

だったらやっちまおうぜ!とも思うのだが。

助かった〜…と思って振り向いたら霊がいた「キャー」この展開は王道だし今でも通じるけど、

思うのは「その後」ですよ。

次のカットではシーンが変わってしまうと、どうなったんさーって思いますよね。

まあ、あの「キャー」ってところがテレビでは大切だって分かるんだけどさ。

だったらいっそのこと、「キャー」で物語も終われば潔しな気もする。

シーンが変わって、先輩看護士がいて「大丈夫、もう大丈夫だから」みたいな事言ってるんだけど、

何が大丈夫なのか言えやコラ!

「私は病院を辞めました」…って、なんか流れが第1話と一緒じゃんか。

ストーリーを掘り下げることが難しいなら、余計な話は無くせばいいのに。



第3話は「呪いの絵馬」。

主演はバカリズム。

演出は森脇智延という方で、主にテレビでの演出をされいるようで、

「ほんとにあった怖い話」の常連者の様です。

怖いというよりは先が気になるって面白さでは6本中1番かな。

簡単に説明すると、飲み会で話をしていた女の子が帰っている中、

もうダッシュでこれを受け取ってくださいと「絵馬」を渡す。

不気味とは思いつつもそれを持っていると、どうも周りの人に不幸がおきはじめた。

最初は軽いものだったのが、どんどん酷い状況になっていき、

これはまずいと神社へ奉納しようとするが…という話。

ホラーというよりはバカリズムの雰囲気もあり、ちょっとユーモラス。

神社は鳥居からってのが分かるストーリーでした。

どうしても「怖がらせる」って「瞬間風速」は強くても長続きしないじゃないですか。

CMほど短くないし、映画または1本もののドラマほど長くないオムニバスドラマで、

どんな話が適してるかって考えると、「怖がらせる」ってあんま向いてないだろうなあ…。

この「呪いの絵馬」みたいにそんな深くないけど先がちょっと気になる程度が良いバランスだと思った。



第4話は「もう1人のエレベーター」。

主演は乃木坂メンバー数人。

演出は1、2話と同じ鶴田法男。

まあ今まで第1話、2話、3話の感想を書いたじゃないですか。

この第4話…まさに自分が思うオムニバステレビドラマの「ホラーの鉄板」な作り。

余計なところがいっさいなし!

これで良いと思うんですよ…テレビドラマは。

何度も書くけど尺もないし、予算もない中でストーリーを膨らませるのは難しい。

「視聴者を怖がらせる」って話なら「そこだけに集中」した話の方が良いって。

この話を簡単に説明すると、病院でエレベーターが勝手に地下1階へ行き、

扉が開いたとおもったら向こうから幽霊的なのが迫ってくる…ってだけ。

1話、2話の時も書きましたが、「キャー」って言って次のシーンって、冷めるよね。

「その後私は引っ越しました」だとか、「その後私は仕事をやめました」だとか、どうでも良い。

潔く、バンッ!「キャー!」END。

オムニバスなんだもん、これで良いよこれで。

ただ、6話あって、全部コレでも困ってしまうので、そう考えると難しいなあ。

鶴田法男も同じく悩んだのであろうか。

とりあえず、この第4話が一番ホラーとして良い出来だと思う。



第5話は「誘う沼」。

主演は柳葉敏郎。

演出はやっぱり鶴田法男。

簡単に言うと、妻を亡くしたぎばちゃんが子どもたちと妻が行きたがっていたロッジへ旅行に。

そこで霊的なものの存在を感じるのだが妻が会いに来てくれたんじゃないかと思い、

子ども達が帰る中、ぎばちゃんは1人ロッジに残るのであった…みたいな。

これが結構、話としては悪くない。

妻を亡くしたという喪失感につけこむ霊的な存在。

ショートストーリーとして分かりやすいし、ちゃんと話が作れている。

ただ、気になるとしたらぎばちゃん。

あの人の独特の存在感なんだけど、翌日子ども達が会ったら明らかにおかしい。

演技がオーバーなのかなんなのか分からないけど、異様な空気感が霊よりも怖い。



そして最後の第6話は「夏の知らせ」。

主演はあっちゃんこと前田敦子です。

演出は…まあいっか…鶴田法男ね。

話としては、田舎から東京にきたあっちゃん。

しかし東京に来る前に父親とはケンカをしていた。

その後、一度も顔を合わせることなく父親は事故で無くなってしまう。

東京に来たけどなかなかパッとしない中で、

ふと自分が撮った写真に父親らしき人影が映っているのを見つける。

それ以降、自分のまわりに父親らしき存在を感じはじめるのだが…みたいな。

最後の話はホラーというよりは感動系。

「世にも奇妙な物語」でもそうだけどオムニバスで怖い話の中に良い話があると、

余計に良い話に見えますよね。

この話も良い話なんだけど、だったらもうちょっとアプローチあっただろうと鹿賀丈史に言ってやりたい。

ただ、なんと言ってもあっちゃんですよ、あっちゃん。

普通の人が観たらどうなのか分からないけど、

最近は元AKBってよりも「前田敦子」って感じがする。

AKBって看板が辞めてもついてまわるし、それがよくもわるくもなんだろうけど、

最近は1人の前田敦子としての存在感が出てきている。

女優っていう言葉がちょっと重いんだと思うけど、

十分演技というものができていると思う。

ジャニーズだから、とか、AKB、元AKBだからダメって本当によくない見方だと思います。

まずは映画「もらとりあむタマ子」から観てみては…いや、あれはまだアイドル映画的な感じか。

それでももうちょっと評価されても良いと思うんだけどなあ。


と、まあそんな6本の番組です。

こうして改めて観るとテレビドラマって「テレビドラマ」って感じがしますね。

それが悪い訳じゃないんですけど。



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思いついた事を羅列。 映画「DETH FOREST 恐怖の森2」みたいなくだらない映画が凄い好き。 映画の感想は基本的にネタバレなしを心掛けています。
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