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2018年05月14日
新人教育は報連相が大切 ~指導者・新人向け~
皆さんこんにちは。
当ブログを運営している桃の助です
5月になると4月に入社してきた新人さんもそろそろ仕事場に慣れてき始める頃ではないでしょうか。
そこで、このページでは新人教育についてお話ししたいと思います。
新人教育は、仕事を覚えたり、人との関わり方を学んだり、考え方を学んだり、と様々な事を学ぶ必要があります。
新しく入社した人は、同期に負けないように、または早く1人前になれるように必死だと思います。
そんな新人さんですが、実は間違った考えを持っている人が多いのです。
ほとんどは業務の事ばかり習得しようと躍起になっている場合が多いです。
しかし、私が考える新人さんにとって一番大切な事は、「報告・連絡・相談ができる」ことです。
そこで今回は「報告・連絡・相談」すなわち「報連相」についてお話ししたいと思います。
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新人教育をされた事がある方であれば、報連相の大切さはだいたいわかっているのではないでしょうか?
新人のみならず、何年たっても報連相はとても大切になってきます。
報連相をする事で、連絡不足のミス回避や、仕事が上手くいかない時に事前対処が出来ます。
先輩や上司に相談する事でアドバイスがもらえるはずです。
そうすると新人1人の力では対処できなかった事案も解決していくことでしょう。
・逐一報告できる能力のアピール
・ここまで仕事が進んでいるというアピール
・こういった考えをもって取り組んでいるというアピール etc…
報連相を受けないと先輩や上司は、なかなか新人の把握が難しいものです。
「新人さんは何を考えて仕事をしているんだろう?」
「どこまで仕事は進んでいるんだろうか?」
などと思われる前に積極的に報連相をしましょう。
そうする事で、新人さんは認められる存在になるでしょう。
先輩・上司は頼りにされると嬉しいものです。
相談に行けば「よく相談に来てくれた!」と言われるかもしれません。

新人指導をしていると、新人さんから的確でない報連相を受ける事があります。
どうして的確でないかと言うと、日記や日報のような報告を受ける事があるからです。
先輩・上司が欲しい情報は、「結果の報告」であって、「結果に対する内容の詳細」ではないのです。
過程(プロセス)の説明が長すぎて、「で?何が言いたいの?」という風になる事が多々あります。
新人さんは社会に出て間もないので、どういった風に報連相すればいいのか分からない人も多いようです。
なので、最初は指導者の方が「こういった内容で、こういった結果の報告を下さい」と伝えてあげて下さい。

新人さんは右も左も分からない状態で入社してきます。
不安がいっぱいな状態なので、怒られないようにビクビクしている新人さんも少なくありません。
もしかすると、「あの先輩は恐そうだなぁ…相談しにくいなぁ…」なんて思われているかもしれません。
新人さんに報連相を押しつける前に、先輩も報連相をしやすい姿勢を見せる必要があります。
そのためには普段から先輩から新人へ積極的に会話をする事も大切ですね。
新人には早く一人前になってほしいのが実際の所だと思います。
業務を一人でできる人材になったとしても、必ずミスを起こすことはあります。
なので、報連相を習慣化できる人材を育てる事が、ミスを少なくする最短の新人教育だと私は思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
この他にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです↓↓↓
それではまた。
桃の助でした
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当ブログを運営している桃の助です
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5月になると4月に入社してきた新人さんもそろそろ仕事場に慣れてき始める頃ではないでしょうか。
そこで、このページでは新人教育についてお話ししたいと思います。
新人教育は、仕事を覚えたり、人との関わり方を学んだり、考え方を学んだり、と様々な事を学ぶ必要があります。
新しく入社した人は、同期に負けないように、または早く1人前になれるように必死だと思います。
そんな新人さんですが、実は間違った考えを持っている人が多いのです。
ほとんどは業務の事ばかり習得しようと躍起になっている場合が多いです。
しかし、私が考える新人さんにとって一番大切な事は、「報告・連絡・相談ができる」ことです。
そこで今回は「報告・連絡・相談」すなわち「報連相」についてお話ししたいと思います。

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報連相の大切さ
新人教育をされた事がある方であれば、報連相の大切さはだいたいわかっているのではないでしょうか?
新人のみならず、何年たっても報連相はとても大切になってきます。
報連相でミス防止
報連相をする事で、連絡不足のミス回避や、仕事が上手くいかない時に事前対処が出来ます。
先輩や上司に相談する事でアドバイスがもらえるはずです。
そうすると新人1人の力では対処できなかった事案も解決していくことでしょう。
報連相は自分のアピールチャンス
・逐一報告できる能力のアピール
・ここまで仕事が進んでいるというアピール
・こういった考えをもって取り組んでいるというアピール etc…
報連相を受けないと先輩や上司は、なかなか新人の把握が難しいものです。
「新人さんは何を考えて仕事をしているんだろう?」
「どこまで仕事は進んでいるんだろうか?」
などと思われる前に積極的に報連相をしましょう。
そうする事で、新人さんは認められる存在になるでしょう。
相談は先輩・上司にとって嬉しいもの
先輩・上司は頼りにされると嬉しいものです。
相談に行けば「よく相談に来てくれた!」と言われるかもしれません。
的確な報連相を

新人指導をしていると、新人さんから的確でない報連相を受ける事があります。
どうして的確でないかと言うと、日記や日報のような報告を受ける事があるからです。
先輩・上司が欲しい情報は、「結果の報告」であって、「結果に対する内容の詳細」ではないのです。
過程(プロセス)の説明が長すぎて、「で?何が言いたいの?」という風になる事が多々あります。
新人さんは社会に出て間もないので、どういった風に報連相すればいいのか分からない人も多いようです。
なので、最初は指導者の方が「こういった内容で、こういった結果の報告を下さい」と伝えてあげて下さい。
報連相がしやすい環境を

新人さんは右も左も分からない状態で入社してきます。
不安がいっぱいな状態なので、怒られないようにビクビクしている新人さんも少なくありません。
もしかすると、「あの先輩は恐そうだなぁ…相談しにくいなぁ…」なんて思われているかもしれません。
新人さんに報連相を押しつける前に、先輩も報連相をしやすい姿勢を見せる必要があります。
そのためには普段から先輩から新人へ積極的に会話をする事も大切ですね。
おわりに
新人には早く一人前になってほしいのが実際の所だと思います。
業務を一人でできる人材になったとしても、必ずミスを起こすことはあります。
なので、報連相を習慣化できる人材を育てる事が、ミスを少なくする最短の新人教育だと私は思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
この他にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです↓↓↓
・仕事で一人前になる年数は?
・一つの視点にとらわれない大切さ
・鼻毛って何であるの?
・息切れ、咳、たんが慢性的に続く人は要注意!
それではまた。
桃の助でした
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2018年05月13日
叱った後はフォローが大事 ~子育て~
皆さんこんにちは。
当ブログを運営している桃の助です
赤ちゃんの時にはまだ何も分からないので叱る事は少ないと思いますが、子どもが成長してだんだん大きくなると子どもを叱る事もでてきますよね。
子育てをしているといろんな問題が発生します。
その都度、子どもを正しい方向へ導くために叱る事も多くなるのではないでしょうか?
そこで本日は、「叱った後はフォローが大事」という内容についてお話ししたいと思います。

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
皆さんは子どもを叱った後に後悔したことはありませんか?
「あんなに怒らなければよかった」
「あんな言い方しなければよかった」
「ママの事嫌いにならないかな?」
こんな風に思えるならまだあなたは優しいパパママだと思います。
できれば可愛いわが子を叱りたくはないですが、子育ての上では叱る場面も必ず出てくるはずです。
そこで、叱った後には必ずフォローする事がとても大切になってきます。
でも、どうすればいいフォローになるのか、意外と難しいですよね。
叱る事は子どもの教育上仕方ないと思います。
しかし、いつまでも怒ったままでは、子どもの居場所が無くなってしまいます。
そこでまずはパパママが気持ちを切り替える必要があります。
子どもは怒られて泣いている時でも、大人の表情をうかがっています。
子どもよりも先に大人が感情をコントロールできるはずですので、叱った時の表情よりも少し穏やかな表情に切り替えて、子どもに声をかけてあげてください。

もし子どもが泣いてしまった場合や反発している場合には、親から言われた内容はほとんど頭に入っていません。
そのため、叱った後に「どうして怒られたと思う?」「どうすれば良かった?」「約束を守れる?」などの質問形式の声掛けが必要になります。
そうする事で本当の意味で約束を守れる子どもに成長します。
ただ子どもを叱っただけでは、親に怒られないように行動する子に育ってしまう可能性があるので、注意が必要です。
子どもの事を思って叱っているという事を伝える事も必要です。
「〇〇ちゃんが好きだから言うんだよ」
「〇〇君の事が心配だから言うんだよ」
という風に伝えてあげて下さい。
子どもが愛情を感じ取る事で、その後の約束も守ってくれやすくなります。

叱った後に叱った人が子どもに話をするよりも、別の人が話を聞いてあげる事でよりスムーズにいくことが多いです。
「さっきパパが怒ってたけど、どうしてだと思う?」
「ママも一緒にごめんなさいするから、一緒に謝ろう」
などと声掛けする事で、子どもは受け入れやすくなります。

「はい!おしまい!」
と言って叱られている時間が終わった事を伝えてあげて下さい。
そうする事で、子どもは気持ちを切り替えやすくなり、その後もズルズルと引きずらないですみます。
子育ては親の思い通りにいかない事だらけです。
その時についカッとなって怒ってしまう事もあるかもしれません。
そんな時には必ずフォローする事を忘れないようにして下さい。
「叱る」と「フォロー」は必ずセットと覚えておいてください。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
このページ以外にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです↓↓↓
それではまた。
桃の助でした
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当ブログを運営している桃の助です
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赤ちゃんの時にはまだ何も分からないので叱る事は少ないと思いますが、子どもが成長してだんだん大きくなると子どもを叱る事もでてきますよね。
子育てをしているといろんな問題が発生します。
その都度、子どもを正しい方向へ導くために叱る事も多くなるのではないでしょうか?
そこで本日は、「叱った後はフォローが大事」という内容についてお話ししたいと思います。


叱った後に後悔
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皆さんは子どもを叱った後に後悔したことはありませんか?
「あんなに怒らなければよかった」
「あんな言い方しなければよかった」
「ママの事嫌いにならないかな?」
こんな風に思えるならまだあなたは優しいパパママだと思います。
できれば可愛いわが子を叱りたくはないですが、子育ての上では叱る場面も必ず出てくるはずです。
そこで、叱った後には必ずフォローする事がとても大切になってきます。
でも、どうすればいいフォローになるのか、意外と難しいですよね。
気持ちを切り替える
叱る事は子どもの教育上仕方ないと思います。
しかし、いつまでも怒ったままでは、子どもの居場所が無くなってしまいます。
そこでまずはパパママが気持ちを切り替える必要があります。
子どもは怒られて泣いている時でも、大人の表情をうかがっています。
子どもよりも先に大人が感情をコントロールできるはずですので、叱った時の表情よりも少し穏やかな表情に切り替えて、子どもに声をかけてあげてください。
どうして叱られたのか考えさせる

もし子どもが泣いてしまった場合や反発している場合には、親から言われた内容はほとんど頭に入っていません。
そのため、叱った後に「どうして怒られたと思う?」「どうすれば良かった?」「約束を守れる?」などの質問形式の声掛けが必要になります。
そうする事で本当の意味で約束を守れる子どもに成長します。
ただ子どもを叱っただけでは、親に怒られないように行動する子に育ってしまう可能性があるので、注意が必要です。
フォロー
子どもの事を思って叱っているという事を伝える事も必要です。
「〇〇ちゃんが好きだから言うんだよ」
「〇〇君の事が心配だから言うんだよ」
という風に伝えてあげて下さい。
子どもが愛情を感じ取る事で、その後の約束も守ってくれやすくなります。
パパが叱ったら、ママからフォローを

叱った後に叱った人が子どもに話をするよりも、別の人が話を聞いてあげる事でよりスムーズにいくことが多いです。
「さっきパパが怒ってたけど、どうしてだと思う?」
「ママも一緒にごめんなさいするから、一緒に謝ろう」
などと声掛けする事で、子どもは受け入れやすくなります。
終了の合図を明確に

「はい!おしまい!」
と言って叱られている時間が終わった事を伝えてあげて下さい。
そうする事で、子どもは気持ちを切り替えやすくなり、その後もズルズルと引きずらないですみます。
おわりに
子育ては親の思い通りにいかない事だらけです。
その時についカッとなって怒ってしまう事もあるかもしれません。
そんな時には必ずフォローする事を忘れないようにして下さい。
「叱る」と「フォロー」は必ずセットと覚えておいてください。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
このページ以外にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです↓↓↓
・わが子の成長は動画で残そう
・子どもにとってYou Tubeは害なのか?
・夜の居酒屋に子どもを連れて行くのはアリ?ナシ?
・子どもを叱る事の大切さ
・子どもを褒める事の大切さ
それではまた。
桃の助でした
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会話が減ると加齢が進む ~老年期~
皆さんこんにちは。
病院で言語訓練をしている桃の助です
私は、これまでに様々な分野を経験しており、入院、外来、通所、訪問、小児を経験しています。
その中で本日は、通所リハビリや訪問リハビリにたずさわっている中で感じた、会話の大切さについてお話ししたいと思います。
私たちが当たり前にしている会話ですが、老年期になると極端に少なくなっている人が目立ちます。
そういった人にどういった問題が生じるか書いていきます。
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私たちが何気なく行っている会話。
しかし、老年期の人は定年を迎え極端に人と接する機会が減少してしまいます。
人と接する事が少なくなる事で、会話をする機会もどんどん減少します。
会話が減少することで、実は体にとって様々な機能低下をきたす要因となる事を皆さんはご存知でしょうか?
では、会話をする機会が減る事で、どういった事が問題として生じていくか考えたいと思います。
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会話や食事をする事で口を使い、口の筋肉は保たれています。
会話する機会が減る事で徐々に唇や舌の筋力が低下し、言葉を話しにくい状態となってきます。
入れ歯になって言葉が不明瞭になる人も多いですが、入れ歯でなくても唇の筋力が低下して、もごもごと話をする人が増えてきます。
また、舌の動きが低下する事で、早口で話しをする事が出来なくなってきます。

口の機能が低下する事は皆さんだいたい想像できる事と思いますが、実は飲み込む力(嚥下力)も低下してきます。
人は飲み込む時に口で食べ物を飲み込みやすい形にしてからゴックンと勢いよく飲み込みます。
しかし、口の機能が低下する事で、飲み込みやすい形状にできず、喉の途中で止まってしまったり、悪い場合は肺炎になってしまいます(誤嚥性肺炎)。
また、会話量が減る事で発声機能も低下します。
発声機能が低下する事で、食べ物が喉に詰まった時に喀出できなくなってしまいます。

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会話は他者の話の内容を理解してそれに適した回答をする必要があります。
また、相手に対して不快感を与えないように適切な表現も考えなくてはいけません。
認知機能は記憶のほかに、判断力や理解力、想像力などを担っています。
会話を行う事で脳の様々な部位が活性化し、判断力や理解力、想像力などが維持されています。
逆に会話を行わない事で、脳の様々な部分が衰退していきます。
話すことで脳が活性化され、認知機能の低下予防が期待されます。

会話をすると笑ったり、悩んだり、時には泣いたり怒ったりと様々な感情になります。
特に、笑う事で表情筋は大きく運動しています。
会話量が減少し笑う事が減ると表情筋は減少し、動きが固くなり、表情が分かりにくい顔つきになってしまう事もあります。
また、表情筋の量が減る事で、顔のたるみやしわが目立つ原因ともなってきます。

上に書いた通り、会話が減ると様々な症状が出現しやすくなってしまいます。
そして、大げさに聞こえるかもしれませんが、会話が減ると寿命が短くなる可能性があるのです。
口の機能や飲み込みの機能が低下する事で、誤嚥性肺炎になる可能性がぐっと高まります。
肺炎は日本人の死因の第3位です。
肺炎にはウイルス性の物もありますが、誤嚥性肺炎で亡くなる方も非常に多いです。
なので、決して他人事ではないのです。
また、認知症になると活動量が減り、身体機能も低下する原因となります。
身体機能が低下すればさらに寿命を縮めてしまう原因となり得ます。
私の経験では会話量が減る人は、男性に多いです。
また、夫婦間の中でどの程度日常から会話をしているかでも変わってきます。
全く会話が無い夫婦もいれば、奥さんが一方的に話をして旦那さんはただ聞いているだけという家庭もあります。
機能低下を予防するには必ず声をだして会話をする事が大切です。
なので、実家を離れて暮らしている方もたまには両親に電話をかけたり、帰省して話をしてみてください。
そうすることで少しは症状が出にくくなると思います。
それではまた。
桃の助でした
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病院で言語訓練をしている桃の助です
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私は、これまでに様々な分野を経験しており、入院、外来、通所、訪問、小児を経験しています。
その中で本日は、通所リハビリや訪問リハビリにたずさわっている中で感じた、会話の大切さについてお話ししたいと思います。
私たちが当たり前にしている会話ですが、老年期になると極端に少なくなっている人が目立ちます。
そういった人にどういった問題が生じるか書いていきます。
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会話が少ないことによって生じる問題
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私たちが何気なく行っている会話。
しかし、老年期の人は定年を迎え極端に人と接する機会が減少してしまいます。
人と接する事が少なくなる事で、会話をする機会もどんどん減少します。
会話が減少することで、実は体にとって様々な機能低下をきたす要因となる事を皆さんはご存知でしょうか?
では、会話をする機会が減る事で、どういった事が問題として生じていくか考えたいと思います。
口の筋肉が減少する
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会話や食事をする事で口を使い、口の筋肉は保たれています。
会話する機会が減る事で徐々に唇や舌の筋力が低下し、言葉を話しにくい状態となってきます。
入れ歯になって言葉が不明瞭になる人も多いですが、入れ歯でなくても唇の筋力が低下して、もごもごと話をする人が増えてきます。
また、舌の動きが低下する事で、早口で話しをする事が出来なくなってきます。
飲み込む力が低下する
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口の機能が低下する事は皆さんだいたい想像できる事と思いますが、実は飲み込む力(嚥下力)も低下してきます。
人は飲み込む時に口で食べ物を飲み込みやすい形にしてからゴックンと勢いよく飲み込みます。
しかし、口の機能が低下する事で、飲み込みやすい形状にできず、喉の途中で止まってしまったり、悪い場合は肺炎になってしまいます(誤嚥性肺炎)。
また、会話量が減る事で発声機能も低下します。
発声機能が低下する事で、食べ物が喉に詰まった時に喀出できなくなってしまいます。
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認知機能が低下する
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会話は他者の話の内容を理解してそれに適した回答をする必要があります。
また、相手に対して不快感を与えないように適切な表現も考えなくてはいけません。
認知機能は記憶のほかに、判断力や理解力、想像力などを担っています。
会話を行う事で脳の様々な部位が活性化し、判断力や理解力、想像力などが維持されています。
逆に会話を行わない事で、脳の様々な部分が衰退していきます。
話すことで脳が活性化され、認知機能の低下予防が期待されます。
表情筋が減少する
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会話をすると笑ったり、悩んだり、時には泣いたり怒ったりと様々な感情になります。
特に、笑う事で表情筋は大きく運動しています。
会話量が減少し笑う事が減ると表情筋は減少し、動きが固くなり、表情が分かりにくい顔つきになってしまう事もあります。
また、表情筋の量が減る事で、顔のたるみやしわが目立つ原因ともなってきます。
会話減少は寿命を縮める
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上に書いた通り、会話が減ると様々な症状が出現しやすくなってしまいます。
そして、大げさに聞こえるかもしれませんが、会話が減ると寿命が短くなる可能性があるのです。
口の機能や飲み込みの機能が低下する事で、誤嚥性肺炎になる可能性がぐっと高まります。
肺炎は日本人の死因の第3位です。
肺炎にはウイルス性の物もありますが、誤嚥性肺炎で亡くなる方も非常に多いです。
なので、決して他人事ではないのです。
また、認知症になると活動量が減り、身体機能も低下する原因となります。
身体機能が低下すればさらに寿命を縮めてしまう原因となり得ます。
おわりに
私の経験では会話量が減る人は、男性に多いです。
また、夫婦間の中でどの程度日常から会話をしているかでも変わってきます。
全く会話が無い夫婦もいれば、奥さんが一方的に話をして旦那さんはただ聞いているだけという家庭もあります。
機能低下を予防するには必ず声をだして会話をする事が大切です。
なので、実家を離れて暮らしている方もたまには両親に電話をかけたり、帰省して話をしてみてください。
そうすることで少しは症状が出にくくなると思います。
それではまた。
桃の助でした
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2018年05月11日
仕事で一人前になる年数は?
皆さんこんにちは。
当ブログを運営している桃の助です
私は病院に勤務しており、実習生の指導や新人の指導も行っています。
4月になると新入社員も入ってきて、新人への指導も大変ですね。
早く一人前になってほしいものですが、意外と時間がかかるものです。
そこで今回は、仕事で一人前になるのは何年か考えていきたいと思います。
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よく耳にする3年論ですね。
私も学生時代に「3年間は絶対に仕事を止めないで続けなさい。」と先生に言われました。
1年目:先輩について回り、仕事を見学する。基礎的な知識を得る。
2年目:先輩の仕事を徐々にもらい、自分でも出来るようになる。
3年目:だいたいの仕事が自分で出来るようになる。
3年論を提唱している人の流れはこんな感じだと思います。
確かに仕事をこなすだけなら3年で習得できそうですね。
一人前かどうかを表すものとして、さまざまな事柄が挙げられます。
お金を稼げること、一人で仕事が回せること、誰にも負けない優れた能力を持つことetc‥‥
どれも間違いだとは言い切れません。
しかし、恐らく一人前についての定義はないと思います。
また、会社や上司が違えば一人前の定義も変わってきます。
言わば、雰囲気での主観評価だと思います。
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私は親から「10年一人前だから10年は絶対に続けなさい」という風に言われました。
昔の職人さんが10年一人前と言われていたそうなので、私にもそう言っていたみたいです。
私の過去を振り返ると、
私は病院に勤務して3年目で天狗になりました。(もちろん例えです)
仕事が自分一人で回せるようになり、何でも分かった気でいたような気がします。
言わば、先輩たちと何ら変わらないレベルで仕事が出来ていると勘違いしていました。
そして5年目で伸びた鼻をポキッと折られました。
分からない事が多くなったり、仕事でのミスを起こし、壁にぶつかりました。
その後は毎日仕事の合間に勉強を沢山しました。
そしてようやく10年目で一人前になれたのではないかと思えるようになりました。
私が経験した感覚では、一人前の定義に一番近い物として、「他者からの信頼」ではないかと私自身は考えます。
また、自分が一人前になったのではないかと考えれる材料として、「自信」だと思います。
今となっては、親が私に言った10年一人前という言葉は、あながち間違っていなかったと私は感じています。
就職してすぐに辞めてしまう人もいると思います。
一度しかない人生なので後悔しなければそれでいいと思います。
しかし、3年、5年、10年と続けていると、いろんな物が見えてくるようになると思います。
3年、5年、10年と続けてもし仕事が合わないと思えば転職すればいいのです。
その時には即戦力となるスキルを身につけているはずなので、必要とされる人材になっているはずです。
それではまた。
桃の助でした
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当ブログを運営している桃の助です
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私は病院に勤務しており、実習生の指導や新人の指導も行っています。
4月になると新入社員も入ってきて、新人への指導も大変ですね。
早く一人前になってほしいものですが、意外と時間がかかるものです。
そこで今回は、仕事で一人前になるのは何年か考えていきたいと思います。

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3年論
よく耳にする3年論ですね。
私も学生時代に「3年間は絶対に仕事を止めないで続けなさい。」と先生に言われました。
1年目:先輩について回り、仕事を見学する。基礎的な知識を得る。
2年目:先輩の仕事を徐々にもらい、自分でも出来るようになる。
3年目:だいたいの仕事が自分で出来るようになる。
3年論を提唱している人の流れはこんな感じだと思います。
確かに仕事をこなすだけなら3年で習得できそうですね。
一人前の定義
一人前かどうかを表すものとして、さまざまな事柄が挙げられます。
お金を稼げること、一人で仕事が回せること、誰にも負けない優れた能力を持つことetc‥‥
どれも間違いだとは言い切れません。
しかし、恐らく一人前についての定義はないと思います。
また、会社や上司が違えば一人前の定義も変わってきます。
言わば、雰囲気での主観評価だと思います。
私の実感

私は親から「10年一人前だから10年は絶対に続けなさい」という風に言われました。
昔の職人さんが10年一人前と言われていたそうなので、私にもそう言っていたみたいです。
私の過去を振り返ると、
私は病院に勤務して3年目で天狗になりました。(もちろん例えです)
仕事が自分一人で回せるようになり、何でも分かった気でいたような気がします。
言わば、先輩たちと何ら変わらないレベルで仕事が出来ていると勘違いしていました。
そして5年目で伸びた鼻をポキッと折られました。
分からない事が多くなったり、仕事でのミスを起こし、壁にぶつかりました。
その後は毎日仕事の合間に勉強を沢山しました。
そしてようやく10年目で一人前になれたのではないかと思えるようになりました。
私が経験した感覚では、一人前の定義に一番近い物として、「他者からの信頼」ではないかと私自身は考えます。
また、自分が一人前になったのではないかと考えれる材料として、「自信」だと思います。
今となっては、親が私に言った10年一人前という言葉は、あながち間違っていなかったと私は感じています。
おわりに
就職してすぐに辞めてしまう人もいると思います。
一度しかない人生なので後悔しなければそれでいいと思います。
しかし、3年、5年、10年と続けていると、いろんな物が見えてくるようになると思います。
3年、5年、10年と続けてもし仕事が合わないと思えば転職すればいいのです。
その時には即戦力となるスキルを身につけているはずなので、必要とされる人材になっているはずです。
それではまた。
桃の助でした
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あくびが出てしまう
皆さんこんにちは。
桃の助です
このページでは「あくび」についてお話ししたいと思います。
あくびと言うと、眠くなった時や疲れた時、退屈な時に出ますよね。
いつもあくびが出て困っているという人は、もしかしたら病気の可能性も。
そんなあくびについて、どうして出てしまうのか、注意が必要な場合をお話しをしたいと思います。
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あくびをすると、大きく口を開けて深く息を吸い込みます。
また、自然と背中が伸びる姿勢になったり涙が出たりします。
これらの一連の動作に伴い、脳の働きが活発になって覚醒レベルが上がります。
同時に、血圧が少し下がり、自律神経のうち「昼の神経」ともいわれる交感神経の活動が落ちることも知られています。
眠たいときに出るあくびは、眠気を少し減らして寝床へ入りたくなるまでの時間を稼ぎ、寝床へ入ったらグッスリ眠るために役立ちます。
会社の会議や自動車の運転中など、眠ってはいけないけれど退屈なときに出るあくびは、眠気を減らして集中力を保つようにしてくれます。
口を大きく開けたり思いっきり背伸びをしたりしたときに、アゴや体幹の筋肉が引き伸ばされます。この刺激が脳に伝わり、脳が活性化されます。
しかし、どうして動物があくびをするのか、いまだ分からないのが現状です。
脳への酸素供給、顔面のストレッチ、内耳の圧力を外気と調整、体温の調整など様々な説が考えられています。
また、あくびは他人にうつる(伝染する)と言われていますが、あくびが他人にうつるメカニズムも今のところ解明されていません。
しかし、面白い事に、人から人へうつるだけでなく、人から犬などの多種へもあくびはうつる事が確認されています。
その他にも、脳が他者に共感するからという説もあり、知らない人のあくびより親しい人のあくびのほうがうつるというデータもあります。
眠気も感じず、退屈でもない時にでるあくびには、病気や身体の不調が隠れている場合もあります。
「眠くないのにあくびが出る」というときは、病気のサインがないかチェックしてみましょう。
睡眠不足がかなりたまっているのに、自分ではそれを自覚していない状態を、「睡眠不足症候群」といいます。
この状態になるとあまり眠気を感じなくなり、あくびばかりが出る人がいます。
慢性的な睡眠不足に気づけないでいると、身体にさまざまな不調が生じる他、うつ病などの病気のリスクを高める可能性も。
睡眠時間が短めで、感情のコントロールが難しかったりミスや事故が多い人は、睡眠不足症候群の可能性があります。できれば10~20分の仮眠をとり、夜の睡眠時間を見直してみましょう。
脳梗塞や脳出血、脳腫瘍などの脳の病気や、心筋梗塞などの心臓の病気、胃潰瘍などからの大出血などでは、脳の血流量が減ります。
酸素は血液によって運ばれるので、血流量が減ると脳が酸欠状態になります。
脳の酸欠状態を防ぐために、あくびが起こります。
意識のレベルが下がってあくびをしている人を見たら、脳や心臓などの急病の可能性がありますので、すぐに救急車を呼んでください。
血糖降下薬の内服やインシュリンの注射をしている糖尿病の患者さんがあくびを始めたら、低血糖になっている可能性があります。
脳以外ではブドウ糖のほかにタンパク質や脂肪もエネルギー源として使えますが、脳はブドウ糖からしかエネルギーを作れません。
ですから、低血糖になると脳は働きが低下して意識がなくなる危険があります。そのためあくびをして覚醒度を上げ、ブドウ糖の補給を促すのです。
こんなときはすぐに、病院からもらっているブドウ糖をなめたり、アメや甘いジュースをとったりしましょう。
口を開け過ぎるとアゴの関節が外れる(顎関節脱臼)ことがあるので、注意が必要です。
片側のアゴが脱臼すると痛みのほかに、顔が左右非対称になる、舌が動かしにくい、口が閉まりにくい、会話がしにくいなどの症状がでます。
両側のアゴが脱臼すると、下あごが出っ張って口が閉まらなくなり、よだれが垂れて出てしまいます。
アゴの脱臼が疑われたら、整形外科などの外科系の医師に診てもらいましょう。多くの場合、簡単な操作で脱臼を戻してくれます。まれに、脱臼を整復しにくいときがあります。そんなときは骨折も疑われますので、口腔(こうくう)外科などの専門医を紹介してもらいましょう。
一度脱臼すると二度、三度と脱臼の癖がつきやすいので、普段から大きな口であくびをしている方は注意が必要ですね。
あくびは眠たい時や退屈な時によく出る生理現象です。
しかし、そうでない場合に出るあくびには注意が必要なので、もし当てはまる方は気を付けたいですね。
もし不安な方は病院を受診してみてはいかがでしょうか。
それではまた。
桃の助でした
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桃の助です
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このページでは「あくび」についてお話ししたいと思います。
あくびと言うと、眠くなった時や疲れた時、退屈な時に出ますよね。
いつもあくびが出て困っているという人は、もしかしたら病気の可能性も。
そんなあくびについて、どうして出てしまうのか、注意が必要な場合をお話しをしたいと思います。

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あくびのメカニズム
あくびをすると、大きく口を開けて深く息を吸い込みます。
また、自然と背中が伸びる姿勢になったり涙が出たりします。
これらの一連の動作に伴い、脳の働きが活発になって覚醒レベルが上がります。
同時に、血圧が少し下がり、自律神経のうち「昼の神経」ともいわれる交感神経の活動が落ちることも知られています。
眠たいときに出るあくびは、眠気を少し減らして寝床へ入りたくなるまでの時間を稼ぎ、寝床へ入ったらグッスリ眠るために役立ちます。
会社の会議や自動車の運転中など、眠ってはいけないけれど退屈なときに出るあくびは、眠気を減らして集中力を保つようにしてくれます。
口を大きく開けたり思いっきり背伸びをしたりしたときに、アゴや体幹の筋肉が引き伸ばされます。この刺激が脳に伝わり、脳が活性化されます。
しかし、どうして動物があくびをするのか、いまだ分からないのが現状です。
脳への酸素供給、顔面のストレッチ、内耳の圧力を外気と調整、体温の調整など様々な説が考えられています。
また、あくびは他人にうつる(伝染する)と言われていますが、あくびが他人にうつるメカニズムも今のところ解明されていません。
しかし、面白い事に、人から人へうつるだけでなく、人から犬などの多種へもあくびはうつる事が確認されています。
その他にも、脳が他者に共感するからという説もあり、知らない人のあくびより親しい人のあくびのほうがうつるというデータもあります。
心配なあくび
眠気も感じず、退屈でもない時にでるあくびには、病気や身体の不調が隠れている場合もあります。
「眠くないのにあくびが出る」というときは、病気のサインがないかチェックしてみましょう。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠不足がかなりたまっているのに、自分ではそれを自覚していない状態を、「睡眠不足症候群」といいます。
この状態になるとあまり眠気を感じなくなり、あくびばかりが出る人がいます。
慢性的な睡眠不足に気づけないでいると、身体にさまざまな不調が生じる他、うつ病などの病気のリスクを高める可能性も。
睡眠時間が短めで、感情のコントロールが難しかったりミスや事故が多い人は、睡眠不足症候群の可能性があります。できれば10~20分の仮眠をとり、夜の睡眠時間を見直してみましょう。
脳・心臓の病気
脳梗塞や脳出血、脳腫瘍などの脳の病気や、心筋梗塞などの心臓の病気、胃潰瘍などからの大出血などでは、脳の血流量が減ります。
酸素は血液によって運ばれるので、血流量が減ると脳が酸欠状態になります。
脳の酸欠状態を防ぐために、あくびが起こります。
意識のレベルが下がってあくびをしている人を見たら、脳や心臓などの急病の可能性がありますので、すぐに救急車を呼んでください。
低血糖
血糖降下薬の内服やインシュリンの注射をしている糖尿病の患者さんがあくびを始めたら、低血糖になっている可能性があります。
脳以外ではブドウ糖のほかにタンパク質や脂肪もエネルギー源として使えますが、脳はブドウ糖からしかエネルギーを作れません。
ですから、低血糖になると脳は働きが低下して意識がなくなる危険があります。そのためあくびをして覚醒度を上げ、ブドウ糖の補給を促すのです。
こんなときはすぐに、病院からもらっているブドウ糖をなめたり、アメや甘いジュースをとったりしましょう。
大きなあくびにはご注意
口を開け過ぎるとアゴの関節が外れる(顎関節脱臼)ことがあるので、注意が必要です。
片側のアゴが脱臼すると痛みのほかに、顔が左右非対称になる、舌が動かしにくい、口が閉まりにくい、会話がしにくいなどの症状がでます。
両側のアゴが脱臼すると、下あごが出っ張って口が閉まらなくなり、よだれが垂れて出てしまいます。
アゴの脱臼が疑われたら、整形外科などの外科系の医師に診てもらいましょう。多くの場合、簡単な操作で脱臼を戻してくれます。まれに、脱臼を整復しにくいときがあります。そんなときは骨折も疑われますので、口腔(こうくう)外科などの専門医を紹介してもらいましょう。
一度脱臼すると二度、三度と脱臼の癖がつきやすいので、普段から大きな口であくびをしている方は注意が必要ですね。
おわりに
あくびは眠たい時や退屈な時によく出る生理現象です。
しかし、そうでない場合に出るあくびには注意が必要なので、もし当てはまる方は気を付けたいですね。
もし不安な方は病院を受診してみてはいかがでしょうか。
それではまた。
桃の助でした
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2018年05月09日
一つの視点にとらわれない大切さ
皆さんこんにちは。
桃の助です
本日は「一つの視点にとらわれない大切さ」についてお話ししたいと思います。
一般の方にも知って頂きたい内容ですが、医療・介護のスタッフには特に読んで頂ければと思います。
また、これからの時期、医療現場では臨床実習を行う学生が増えます。
医療的内容を例にして書いていきますので、指導者の方や実習に臨む学生の方にもぜひ読んで頂けたらと思います。
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どんな仕事に就いていても長年の経験から、物事を判断する事が多いと思います。
医療現場でも「この症状はこの病気だ」「こういった場合にはこう動こう」という考え方になると思います。
それが長年の経験であって、皆さんのスキルであり決して悪い事ではありません。
しかしそういった判断は、時として誤った判断になりかねません。
セオリー通りの症状であれば経験から判断してほぼ間違いないと思います。
ただし、医療現場・介護現場は人を相手にする職場です。
機械相手の仕事では無い分、色々な症状や原因が重なって出る事があります。
例を挙げると、患者さんの「お腹が痛い」という発言には
①食べすぎ
②内科的問題
③心配してほしい
④食べ物の食べ合わせが良くなかった
⑤薬を誤った量飲んでしまった
など、様々な背景が考えられます。
こういった場合にすぐに食べすぎや内科的問題が頭をよぎると思いますが、背景にはたくさんの要因が隠れている場合があるのです。
その背景の要因を考えながら、1つないし、複数の原因をつきとめる必要があるのです。
人は必ずと言っていいほど、固定観念が形成されています。
固定観念とは、一度正しいと思い込んだ結果、容易に変えることができなくなった考えをいいます。
(固定観念の例)
あなたの会社で普段からあまり仕事をテキパキ出来ていないと感じる同僚がいたとします。
その同僚がある時、期日通りに仕事を終えれなかったとします。
その場合は、「また、あいつか」「やっぱりな」などとあなたは思うかもしれません。
この「また、あいつか」「やっぱりな」という考え方があなたの固定観念です。
普段からあまり仕事が出来ない同僚を見て、今回も同様のケースだろうと決めつけてしまっています。
この同僚は普段通り怠けていて期日に間に合わなかったのかもしれません。
しかし、実は期日に間に合わなかった別の理由があるのかもしれません。
確かに、いくら理由があったとしても期日に間に合わない事は良くない事です。
しかし、決めつけは良くありません。
何かしら重大な事実を隠している可能性もあります。
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なぜ、多面的にとらえる事が出来ないかというと、一つは知識不足です。
知識が足りていないので、多面的に考えようとしても選択肢が少なく、どうしても1個~数個の要素しか考える事ができません。
または全く見当もつかない場合もあるかもしれません。そういった場合には個人の力ではどうにもなりません。
改善策としては、こればかりは勉強するしかありません。
経験不足も一つの視点しか持てない原因となります。
多面的にとらえるためにも、やはり経験は大切です。
こういった症状の場合は、この病気の可能性もあるし、こっちの病気の可能性もある、といった具合に経験する事が大切です。
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この方法が多面的に考える習慣が身につく方法かもしれません。
会議などで他人の意見を聞くことで、「そういった考え方があったのか!」「なるほど!」といった具合に即吸収する事ができると思います。
しかし、様々な意見が出る会議であれば、間違った答えの場合もあります。
発言力がある人の意見が正しいのではなく、どれが本当に正しいのか自分で答えを導き出す力も必要となってきます。
「本当にこれであっているのか?」
「これが最善の方法なのか?」
といった具合に普段から自問自答する習慣を持つと、今まで見えていなかった原因や解決策が見えてくるようになると思います。
医療現場の方は、「様々な角度から原因を考えなさい」と教わったはずです。
しかし、現状はどうでしょうか?恐らく、総合的に判断できている方は少ないのではないでしょうか?
忙しい業務の中でなかなかじっくりと考える時間は少ないと思いますが、もう一度初心に戻り、患者さん一人一人の病態を考える時間を持てればいいですね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
この他にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです。
興味がある方はこちらのリンクからどうぞ↓↓↓↓
それではまた。
桃の助でした
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桃の助です
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本日は「一つの視点にとらわれない大切さ」についてお話ししたいと思います。
一般の方にも知って頂きたい内容ですが、医療・介護のスタッフには特に読んで頂ければと思います。
また、これからの時期、医療現場では臨床実習を行う学生が増えます。
医療的内容を例にして書いていきますので、指導者の方や実習に臨む学生の方にもぜひ読んで頂けたらと思います。
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多面的に考える
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どんな仕事に就いていても長年の経験から、物事を判断する事が多いと思います。
医療現場でも「この症状はこの病気だ」「こういった場合にはこう動こう」という考え方になると思います。
それが長年の経験であって、皆さんのスキルであり決して悪い事ではありません。
しかしそういった判断は、時として誤った判断になりかねません。
セオリー通りの症状であれば経験から判断してほぼ間違いないと思います。
ただし、医療現場・介護現場は人を相手にする職場です。
機械相手の仕事では無い分、色々な症状や原因が重なって出る事があります。
例を挙げると、患者さんの「お腹が痛い」という発言には
①食べすぎ
②内科的問題
③心配してほしい
④食べ物の食べ合わせが良くなかった
⑤薬を誤った量飲んでしまった
など、様々な背景が考えられます。
こういった場合にすぐに食べすぎや内科的問題が頭をよぎると思いますが、背景にはたくさんの要因が隠れている場合があるのです。
その背景の要因を考えながら、1つないし、複数の原因をつきとめる必要があるのです。
固定観念が邪魔をする
人は必ずと言っていいほど、固定観念が形成されています。
固定観念とは、一度正しいと思い込んだ結果、容易に変えることができなくなった考えをいいます。
(固定観念の例)
あなたの会社で普段からあまり仕事をテキパキ出来ていないと感じる同僚がいたとします。
その同僚がある時、期日通りに仕事を終えれなかったとします。
その場合は、「また、あいつか」「やっぱりな」などとあなたは思うかもしれません。
この「また、あいつか」「やっぱりな」という考え方があなたの固定観念です。
普段からあまり仕事が出来ない同僚を見て、今回も同様のケースだろうと決めつけてしまっています。
この同僚は普段通り怠けていて期日に間に合わなかったのかもしれません。
しかし、実は期日に間に合わなかった別の理由があるのかもしれません。
確かに、いくら理由があったとしても期日に間に合わない事は良くない事です。
しかし、決めつけは良くありません。
何かしら重大な事実を隠している可能性もあります。
どうすれば多面的に考える事が出来るか?
知識を得る
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なぜ、多面的にとらえる事が出来ないかというと、一つは知識不足です。
知識が足りていないので、多面的に考えようとしても選択肢が少なく、どうしても1個~数個の要素しか考える事ができません。
または全く見当もつかない場合もあるかもしれません。そういった場合には個人の力ではどうにもなりません。
改善策としては、こればかりは勉強するしかありません。
経験を積む
経験不足も一つの視点しか持てない原因となります。
多面的にとらえるためにも、やはり経験は大切です。
こういった症状の場合は、この病気の可能性もあるし、こっちの病気の可能性もある、といった具合に経験する事が大切です。
他人の考え方を知る
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この方法が多面的に考える習慣が身につく方法かもしれません。
会議などで他人の意見を聞くことで、「そういった考え方があったのか!」「なるほど!」といった具合に即吸収する事ができると思います。
しかし、様々な意見が出る会議であれば、間違った答えの場合もあります。
発言力がある人の意見が正しいのではなく、どれが本当に正しいのか自分で答えを導き出す力も必要となってきます。
普段から自問自答をする習慣を身につける
「本当にこれであっているのか?」
「これが最善の方法なのか?」
といった具合に普段から自問自答する習慣を持つと、今まで見えていなかった原因や解決策が見えてくるようになると思います。
おわりに
医療現場の方は、「様々な角度から原因を考えなさい」と教わったはずです。
しかし、現状はどうでしょうか?恐らく、総合的に判断できている方は少ないのではないでしょうか?
忙しい業務の中でなかなかじっくりと考える時間は少ないと思いますが、もう一度初心に戻り、患者さん一人一人の病態を考える時間を持てればいいですね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
この他にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです。
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・口腔ケアの時はあくびに注意
・口腔ケアで口を開いてくれない!対処法!
・ムセの無い誤嚥(不顕性誤嚥、silent aspiration)
・失行について
・認知症による自動車運転停止について
・失語症のタイプ
それではまた。
桃の助でした
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11か月頃の赤ちゃんの発達
皆さんこんにちは。
当ブログを運営している桃の助です
このページでは11か月頃の赤ちゃんについてお話しします。
生後11か月頃になると、身体機能も発達し、言葉も少しずつ上手になってきます。
どんどん成長して気づけばつかまり立ちも出来るようになります。
ここからは、身長や体重、身体面、情緒・言語面についてお話ししたいと思います。
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・男の子:身長69.4~78.5cm 体重7.51~10.82kg
・女の子:身長67.4~76.7cm 体重7.02~10.27kg
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早い子では10か月頃から伝い歩きをする子がいますが、だいたい11か月頃から伝い歩きを出来るようになってきます。
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パパママが赤ちゃんを立たせると、何もつかまずに立っていられる子もいます。
しかし、まだ赤ちゃんなので、すぐにペタッと座り込んでしまうので注意は必要です。
うちの子は発達が遅いのでは?と心配になるパパママもいると思います。
焦らないで大丈夫です。
1歳までにひとり立ちできる赤ちゃんは全体の半分くらいなので、まだ伝い歩きやひとり立ちができなくても心配しないで見守ってください。
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10か月頃までつまめなかった玩具をつまめるようになったり、フタの開け閉めが出来るようになってきます。
なので、この頃にはさらに誤飲防止対策が必要となります。
赤ちゃんに触れさせないようにしまっていた物も、フタや棚を開けれるようになってくるので、棚やフタには開放防止の対策をしたいですね。

言葉の理解がだんだん進んできて、少しずつパパママが言った内容を理解してきます。
パパママが「ちょうだい」と言うと持っている物を渡してくれたり、「ママどこ?」と尋ねるとママの方を向いたりすることができます。
その他にも、「おいで」「ありがとう」なども理解します。
なので、生後11か月頃にはどんどん物を見せながら言葉を教えてあげて下さい。

欲しい物を指さしながら、「アッアッ」など言葉で訴えれるようになってきます。
また、「マンマンマ‥‥」など意味の無いような表出も増えてきます。
要求がわからない場合もあると思いますが、「何が欲しいの?」と問いかけながら、視線や指さしの方向から、どれが欲しいのか赤ちゃんの気持ちをくみとってあげて下さい。

少しずつ生活のリズムがとれてきて、お昼寝が1回になります。
1回でまとまって寝る事で、夜の睡眠も長くなってきます。
また、夜の寝つきを良くするためにお昼寝はダラダラととらず、出来るだけ15時くらいに起こすようにしましょう。
また、お風呂は睡眠の40分~1時間前に入ると眠りやすくなります。
ただし、中には夜泣きが続いていたり、長く昼寝をしたり、昼寝を2回したりする子もいます。
そういった場合には公園などに外出したり、お散歩したりする事で、少しずつ生活リズムが整ってきます。

そろそろ歩き始めるかな?と感じたらお外用のファーストシューズを準備しましょう。
あまり大きすぎず、横幅がゆったりとした作りの物がお勧めです。
目安としては足のサイズより0.5cm~1.0cmくらい大きい物を選ぶといいでしょう。
歩きやすくするために、裏面は固い素材の物よりも柔らかい素材の物がいいです。
成長してすぐに履けなくなるという話を聞いた事があるかもしれませんが、あまりに大きすぎる靴は歩きにくく、転倒しやすくなります。
靴屋さんに行くと足の大きさを測定してくれるところもあるので、一度足の大きさを計測してもらうといいですね。

この時期は、様々な感触や形状のものを手づかみで食べる経験や、上手に飲み込めなくて吐き出すような失敗を重ねていくことで、食べ方を学んでいきます。
離乳食に少量の油を使用できるようになることから、焼いたり、炒めたりといった調理法ができ、レシピのバリエーションが広がります。
赤ちゃんにとって、食事が楽しい時間になるように心がけていきたいですね。
ついこの前までハイハイがやっとだった赤ちゃんが、いつの間にかつかまり立ちをしている事もあるでしょう。
身体面や言語面が成長して、可愛かった赤ちゃんがさらに可愛くなりますね。
日に日に成長する赤ちゃんですが、色々な物に興味を持ち口に入れるので、誤飲にはくれぐれも注意してください。
その他にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです。
それではまた。
子育て頑張って下さいね
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このページでは11か月頃の赤ちゃんについてお話しします。
生後11か月頃になると、身体機能も発達し、言葉も少しずつ上手になってきます。
どんどん成長して気づけばつかまり立ちも出来るようになります。
ここからは、身長や体重、身体面、情緒・言語面についてお話ししたいと思います。

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身長・体重
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・男の子:身長69.4~78.5cm 体重7.51~10.82kg
・女の子:身長67.4~76.7cm 体重7.02~10.27kg
身体面の発達
伝い歩きが出来るようになる
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早い子では10か月頃から伝い歩きをする子がいますが、だいたい11か月頃から伝い歩きを出来るようになってきます。
一人で立てるようになる子も
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パパママが赤ちゃんを立たせると、何もつかまずに立っていられる子もいます。
しかし、まだ赤ちゃんなので、すぐにペタッと座り込んでしまうので注意は必要です。
うちの子は発達が遅いのでは?と心配になるパパママもいると思います。
焦らないで大丈夫です。
1歳までにひとり立ちできる赤ちゃんは全体の半分くらいなので、まだ伝い歩きやひとり立ちができなくても心配しないで見守ってください。
指先の力が強くなる
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10か月頃までつまめなかった玩具をつまめるようになったり、フタの開け閉めが出来るようになってきます。
なので、この頃にはさらに誤飲防止対策が必要となります。
赤ちゃんに触れさせないようにしまっていた物も、フタや棚を開けれるようになってくるので、棚やフタには開放防止の対策をしたいですね。
情緒・言語面の発達
言葉の理解が進む
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言葉の理解がだんだん進んできて、少しずつパパママが言った内容を理解してきます。
パパママが「ちょうだい」と言うと持っている物を渡してくれたり、「ママどこ?」と尋ねるとママの方を向いたりすることができます。
その他にも、「おいで」「ありがとう」なども理解します。
なので、生後11か月頃にはどんどん物を見せながら言葉を教えてあげて下さい。
表現の発達

欲しい物を指さしながら、「アッアッ」など言葉で訴えれるようになってきます。
また、「マンマンマ‥‥」など意味の無いような表出も増えてきます。
要求がわからない場合もあると思いますが、「何が欲しいの?」と問いかけながら、視線や指さしの方向から、どれが欲しいのか赤ちゃんの気持ちをくみとってあげて下さい。
生活リズム
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少しずつ生活のリズムがとれてきて、お昼寝が1回になります。
1回でまとまって寝る事で、夜の睡眠も長くなってきます。
また、夜の寝つきを良くするためにお昼寝はダラダラととらず、出来るだけ15時くらいに起こすようにしましょう。
また、お風呂は睡眠の40分~1時間前に入ると眠りやすくなります。
ただし、中には夜泣きが続いていたり、長く昼寝をしたり、昼寝を2回したりする子もいます。
そういった場合には公園などに外出したり、お散歩したりする事で、少しずつ生活リズムが整ってきます。
ファーストシューズの準備を
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そろそろ歩き始めるかな?と感じたらお外用のファーストシューズを準備しましょう。
あまり大きすぎず、横幅がゆったりとした作りの物がお勧めです。
目安としては足のサイズより0.5cm~1.0cmくらい大きい物を選ぶといいでしょう。
歩きやすくするために、裏面は固い素材の物よりも柔らかい素材の物がいいです。
成長してすぐに履けなくなるという話を聞いた事があるかもしれませんが、あまりに大きすぎる靴は歩きにくく、転倒しやすくなります。
靴屋さんに行くと足の大きさを測定してくれるところもあるので、一度足の大きさを計測してもらうといいですね。
離乳食のポイント
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この時期は、様々な感触や形状のものを手づかみで食べる経験や、上手に飲み込めなくて吐き出すような失敗を重ねていくことで、食べ方を学んでいきます。
離乳食に少量の油を使用できるようになることから、焼いたり、炒めたりといった調理法ができ、レシピのバリエーションが広がります。
赤ちゃんにとって、食事が楽しい時間になるように心がけていきたいですね。
おわりに
ついこの前までハイハイがやっとだった赤ちゃんが、いつの間にかつかまり立ちをしている事もあるでしょう。
身体面や言語面が成長して、可愛かった赤ちゃんがさらに可愛くなりますね。
日に日に成長する赤ちゃんですが、色々な物に興味を持ち口に入れるので、誤飲にはくれぐれも注意してください。
その他にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです。
・赤ちゃんが土を食べても平気なの?病院へ行くべき?
・わが子の成長は動画に残そう
・子どもにとってYou Tubeは害なのか?
・夜の居酒屋に子どもを連れて行くのはアリ?ナシ?
・子どもを叱る事の大切さ
・子どもを褒める事の大切さ
・子どもの成長祝いについて
・知能指数IQを高くする子育て法
それではまた。
子育て頑張って下さいね
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桃の助でした
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2018年05月07日
口腔ケアの時はあくびに注意! ~医療・介護スタッフ向け~
皆さんこんにちは。
言語聴覚士の桃の助です
本日は口腔ケアのあくびについてお話ししたいと思います。
このページは医療・介護の現場で働いている方向けとなります。
それでは本題ですが、皆さんは寝たきりの方の口腔ケアの介助をする時に気をつけている事などありますか?
多くの方が、嘔吐を防ぐために奥まで入れないように気をつける、疲労感が出ないように出来るだけスピーディーなケアを心がけているのではないでしょうか?
そういったケアはもちろん大切です!
でも、本日はもう一つ注意点を知って欲しいのです。
それは、
あくびの最中、またはあくびの後には口腔ケアの手を止める事です!
では、なぜ口腔ケアを中断する必要があるのかお話ししていきたいと思います。
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患者さんがあくびをすると口の中が大きく見えるので、歯磨きをしたくなりますよね。
でも、ちょっと待ってください。
人はあくびの後には必ず、「唾液を飲み込む」のです。
唾液を飲み込むという事は、口を閉じなくてはいけません。
その時に歯ブラシを口の中に入れていると、患者さんは口を開けたままの状態をキープする必要があります。
そうすると、口を開けたまま唾液を飲み込む。
または、不自然な状態で唾液を飲み込むことになります。
こういった状態は嚥下に対してあまりいい状態とは言えません。
なので、あくびをした時と、後には口腔ケアの手を休める必要があります。
せっかく誤嚥性肺炎予防で口腔ケアを行っているのに、口腔ケア中に誤嚥してしまう可能性があります。
なので、ごっくん(嚥下反射)を確認してから口腔ケアを再開してみてください。
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上で説明した通り、口を開けたまま飲み込む事は嚥下に対していい状態とは言えません。
話を聞くより、実際に皆さんが自分で試してみると実感しやすいと思います。
(体験例)近くにある食べ物でもいいですし、水でもいいですので、口を開けたまま飲み込んでみてください。
どうですか?やっていただけたでしょうか?
かなり飲み込みにくさがあると思います。
なかにはむせてしまう方もいるのではないでしょうか?
実際に体感して頂くと分かるのですが、口を開けたまま飲み込む事は嚥下しにくい状態になっています。
元気な私たちがやってみても難しい開口嚥下です。
これを嚥下機能が落ちた老人の方が行うと、かなりの確率でむせ込んでしまいます。
なので、絶対に口を開けた状態で嚥下しないように配慮する必要があるのです。
次に、歯ブラシが口の中にある状態で飲み込む事がなぜ難しいのか説明したいと思います。
これも実際に皆さんに体験してもらうのが一番分かりやすいのですが、これについては若干抵抗があると思うので、想像してみてください。
(体験例)飴をなめた状態でクッキーを食べたとします。その状態でクッキーだけを食べてみてください。
想像しただけでも食べにくさが分かると思います。
間違って飴の方も噛んでしまう可能性がありますよね?
人は食べ物や唾をのむ前に、飲み込む前準備があります。
その前準備の中で、舌や歯を使って飲み込みやすい形に整えているのです。
つまり、歯ブラシが口の中にある状態は、飲み込む前準備がしにくい状態となってしまいます。
なので、嚥下機能が低下している老人の方は、歯磨きをしながら唾を飲み込む事はやや苦手です。
いかがだったでしょうか?
意外と知られていないあくび後の嚥下。
あくびをした時と、後にはケアはしないという事は知っているという方もいたかもしれません。
しかし、なぜしてはいけないのか知らない方は非常に多いと思います。
以前、私が看護師の方々に講義をさせて頂いた際には、ほとんどの方が知らないという結果でした。
ぜひこれを機に、あくびの後は口腔ケアを中断して嚥下反射が起きるのを待ってみてください。
(注:なかには嚥下機能が重度に障害されていて、あくび後の嚥下反射が起きない方もいます)
その他にもいろいろな記事を書いています。読んで頂けると嬉しいです。
興味がある方は下のリンクよりどうぞ↓↓↓↓
・ムセの無い誤嚥(不顕性誤嚥、silent aspiration)について
・誤嚥性肺炎について
・嚥下障害ってどんな病気?
・加齢による摂食、嚥下障害について
・食べにくい、飲み込みにくい食材まとめ
それではまた。
桃の助でした
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言語聴覚士の桃の助です
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本日は口腔ケアのあくびについてお話ししたいと思います。
このページは医療・介護の現場で働いている方向けとなります。
それでは本題ですが、皆さんは寝たきりの方の口腔ケアの介助をする時に気をつけている事などありますか?
多くの方が、嘔吐を防ぐために奥まで入れないように気をつける、疲労感が出ないように出来るだけスピーディーなケアを心がけているのではないでしょうか?
そういったケアはもちろん大切です!
でも、本日はもう一つ注意点を知って欲しいのです。
それは、
あくびの最中、またはあくびの後には口腔ケアの手を止める事です!
では、なぜ口腔ケアを中断する必要があるのかお話ししていきたいと思います。

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なぜあくびの後は注意が必要なのか?
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患者さんがあくびをすると口の中が大きく見えるので、歯磨きをしたくなりますよね。
でも、ちょっと待ってください。
人はあくびの後には必ず、「唾液を飲み込む」のです。
唾液を飲み込むという事は、口を閉じなくてはいけません。
その時に歯ブラシを口の中に入れていると、患者さんは口を開けたままの状態をキープする必要があります。
そうすると、口を開けたまま唾液を飲み込む。
または、不自然な状態で唾液を飲み込むことになります。
こういった状態は嚥下に対してあまりいい状態とは言えません。
なので、あくびをした時と、後には口腔ケアの手を休める必要があります。
せっかく誤嚥性肺炎予防で口腔ケアを行っているのに、口腔ケア中に誤嚥してしまう可能性があります。
なので、ごっくん(嚥下反射)を確認してから口腔ケアを再開してみてください。
口を開けたまま飲み込みをするリスク
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上で説明した通り、口を開けたまま飲み込む事は嚥下に対していい状態とは言えません。
話を聞くより、実際に皆さんが自分で試してみると実感しやすいと思います。
(体験例)近くにある食べ物でもいいですし、水でもいいですので、口を開けたまま飲み込んでみてください。
どうですか?やっていただけたでしょうか?
かなり飲み込みにくさがあると思います。
なかにはむせてしまう方もいるのではないでしょうか?
実際に体感して頂くと分かるのですが、口を開けたまま飲み込む事は嚥下しにくい状態になっています。
元気な私たちがやってみても難しい開口嚥下です。
これを嚥下機能が落ちた老人の方が行うと、かなりの確率でむせ込んでしまいます。
なので、絶対に口を開けた状態で嚥下しないように配慮する必要があるのです。
歯ブラシを口の中に入れたまま飲み込むリスク
次に、歯ブラシが口の中にある状態で飲み込む事がなぜ難しいのか説明したいと思います。
これも実際に皆さんに体験してもらうのが一番分かりやすいのですが、これについては若干抵抗があると思うので、想像してみてください。
(体験例)飴をなめた状態でクッキーを食べたとします。その状態でクッキーだけを食べてみてください。
想像しただけでも食べにくさが分かると思います。
間違って飴の方も噛んでしまう可能性がありますよね?
人は食べ物や唾をのむ前に、飲み込む前準備があります。
その前準備の中で、舌や歯を使って飲み込みやすい形に整えているのです。
つまり、歯ブラシが口の中にある状態は、飲み込む前準備がしにくい状態となってしまいます。
なので、嚥下機能が低下している老人の方は、歯磨きをしながら唾を飲み込む事はやや苦手です。
おわりに
いかがだったでしょうか?
意外と知られていないあくび後の嚥下。
あくびをした時と、後にはケアはしないという事は知っているという方もいたかもしれません。
しかし、なぜしてはいけないのか知らない方は非常に多いと思います。
以前、私が看護師の方々に講義をさせて頂いた際には、ほとんどの方が知らないという結果でした。
ぜひこれを機に、あくびの後は口腔ケアを中断して嚥下反射が起きるのを待ってみてください。
(注:なかには嚥下機能が重度に障害されていて、あくび後の嚥下反射が起きない方もいます)
その他にもいろいろな記事を書いています。読んで頂けると嬉しいです。
興味がある方は下のリンクよりどうぞ↓↓↓↓
・ムセの無い誤嚥(不顕性誤嚥、silent aspiration)について
・誤嚥性肺炎について
・嚥下障害ってどんな病気?
・加齢による摂食、嚥下障害について
・食べにくい、飲み込みにくい食材まとめ
それではまた。
桃の助でした
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
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2018年05月05日
息切れ、せき、たんが慢性的に続く人は要注意
皆さんこんにちは。
当ブログを運営している桃の助です

皆さんは、階段をのぼった後に息切れはしないでしょうか?
または、慢性的な咳(せき)や痰(たん)はないでしょうか?
こんな症状があったら
「季節の変わり目だから風邪をひいたかな?」
「歳のせいかな?」
なんて思いますよね。
でも、実はCOPD(シーオーピーディー:慢性閉塞性肺疾患)という肺の病気の可能性があるんです。
COPDはとても恐い病気なので、これを読んで気を付けて頂けたらと思います。
タバコを吸っている方はぜひ最後まで読んで下さい!

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タバコを吸っている人が主にかかる病気で、別名「タバコ病」と言います。
喫煙はガンや脳卒中など、様々な病気を引き起こします。
なかでも、COPDにかかる人の90%以上が喫煙が原因です。
タバコの煙などの有害な空気は肺に炎症を起こし、やがて体内に酸素を取り込む働きをする肺胞を破壊します。
肺胞が壊れると息を素早く吐き出せなくなって、体を動かすと息切れが起こるようになります。
また、気道が狭くなり酸素を十分に取り込むことが出来なくなるため、全身の健康にも影響が出てきます。
日本でCOPDの疑いがある方は530万人以上、40歳以上の約10人に1人と言われています。
このうち治療を受けている人はわずか22万人です。
したがって500万人以上の方が自分がCOPDであることを知らず、何の治療もせずに生活しているという事になります。

COPDは重症化すると死亡率の高い、命にかかわる病気です。
厚生労働省が発表したデータでは、年間に日本で1万6000人以上の方がCOPDで亡くなっており、男性の死亡原因としては第7位です。
世界でもCOPDは主な死亡原因のひとつであり、WHO(世界保健機関)によると2020年には死亡内訳の第3位になると予想されています。
COPDは、風邪でもないのに咳や痰が続いたり、階段の上り下りで息切れを感じたりする症状から始まります。
ごくありふれた症状なので見過ごされやすく、発見が遅れがちです。
進行すると着替えや入浴などのちょっとした動きでさえ息苦しく、日常生活もままならなくなります。

軽症の場合、症状は日常生活ではほとんど分からない程度です。
時々咳が出たり、痰が絡んだりする程度なので気にしない方が多いと思います。
しかし、この時点から徐々に体内ではCOPDが進行しています。

この時点で咳や痰が頻繁に出るようになっています。
しかし、皆さん異常は感じているものの、ただの風邪だろうと思ってなかなか受診しない方が多いです。

階段の上り下りで息切れを感じます。
また、息切れを強く自覚する状態で、生活に支障をきたすほど症状が悪化します。
この段階までくると皆さん受診をするようになります。

ここまでくるとかなり息が吐きづらくなり、呼吸不全が起こります。
日常生活ができず、症状の悪化により死亡の恐れもあります。

壊れてしまった肺胞は、元に戻る事はありません!
しかしながら早くから治療を始めれば、残っている肺の機能を守る事も可能です。
適切な治療により、生活に支障が出るほどまでに重症化する事を防ぐ事もできます。
また、禁煙はCOPDになる可能性を下げ、病気の進行を遅らせ、死亡率を減少させる、もっとも効果的な方法です。
COPDが心配な方は、一日も早く禁煙をしましょう!
以下の項目で一つでも当てはまるようでしたら、まずは一度、医師にご相談ください。
①40歳以上で、タバコを吸っている。または吸っていた。
②咳、痰がしつこく続くことがある。
③階段を上ると息切れがする。
COPDは決して珍しい病気ではありません。
もしかしてCOPDかもしれないと思ったら、医師に相談してください。
また、予防するには禁煙が最適です!
いきなりタバコを止める事が難しい方は電子タバコから開始して、後々は禁煙出来るように頑張って下さい。
それではまた。
桃の助でした
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当ブログを運営している桃の助です
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皆さんは、階段をのぼった後に息切れはしないでしょうか?
または、慢性的な咳(せき)や痰(たん)はないでしょうか?
こんな症状があったら
「季節の変わり目だから風邪をひいたかな?」
「歳のせいかな?」
なんて思いますよね。
でも、実はCOPD(シーオーピーディー:慢性閉塞性肺疾患)という肺の病気の可能性があるんです。
COPDはとても恐い病気なので、これを読んで気を付けて頂けたらと思います。
タバコを吸っている方はぜひ最後まで読んで下さい!
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COPDとは
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タバコを吸っている人が主にかかる病気で、別名「タバコ病」と言います。
喫煙はガンや脳卒中など、様々な病気を引き起こします。
なかでも、COPDにかかる人の90%以上が喫煙が原因です。
タバコの煙などの有害な空気は肺に炎症を起こし、やがて体内に酸素を取り込む働きをする肺胞を破壊します。
肺胞が壊れると息を素早く吐き出せなくなって、体を動かすと息切れが起こるようになります。
また、気道が狭くなり酸素を十分に取り込むことが出来なくなるため、全身の健康にも影響が出てきます。
意外と身近な病気
日本でCOPDの疑いがある方は530万人以上、40歳以上の約10人に1人と言われています。
このうち治療を受けている人はわずか22万人です。
したがって500万人以上の方が自分がCOPDであることを知らず、何の治療もせずに生活しているという事になります。
命にかかわる重大な病気
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COPDは重症化すると死亡率の高い、命にかかわる病気です。
厚生労働省が発表したデータでは、年間に日本で1万6000人以上の方がCOPDで亡くなっており、男性の死亡原因としては第7位です。
世界でもCOPDは主な死亡原因のひとつであり、WHO(世界保健機関)によると2020年には死亡内訳の第3位になると予想されています。
症状は気づきにくく、発見が遅れがち
COPDは、風邪でもないのに咳や痰が続いたり、階段の上り下りで息切れを感じたりする症状から始まります。
ごくありふれた症状なので見過ごされやすく、発見が遅れがちです。
進行すると着替えや入浴などのちょっとした動きでさえ息苦しく、日常生活もままならなくなります。
軽症

軽症の場合、症状は日常生活ではほとんど分からない程度です。
時々咳が出たり、痰が絡んだりする程度なので気にしない方が多いと思います。
しかし、この時点から徐々に体内ではCOPDが進行しています。
中等症

この時点で咳や痰が頻繁に出るようになっています。
しかし、皆さん異常は感じているものの、ただの風邪だろうと思ってなかなか受診しない方が多いです。
重症

階段の上り下りで息切れを感じます。
また、息切れを強く自覚する状態で、生活に支障をきたすほど症状が悪化します。
この段階までくると皆さん受診をするようになります。
最重症

ここまでくるとかなり息が吐きづらくなり、呼吸不全が起こります。
日常生活ができず、症状の悪化により死亡の恐れもあります。
早くから治療を始める事が大切

壊れてしまった肺胞は、元に戻る事はありません!
しかしながら早くから治療を始めれば、残っている肺の機能を守る事も可能です。
適切な治療により、生活に支障が出るほどまでに重症化する事を防ぐ事もできます。
また、禁煙はCOPDになる可能性を下げ、病気の進行を遅らせ、死亡率を減少させる、もっとも効果的な方法です。
COPDが心配な方は、一日も早く禁煙をしましょう!
いますぐCOPDチェック
以下の項目で一つでも当てはまるようでしたら、まずは一度、医師にご相談ください。
①40歳以上で、タバコを吸っている。または吸っていた。
②咳、痰がしつこく続くことがある。
③階段を上ると息切れがする。
おわりに
COPDは決して珍しい病気ではありません。
もしかしてCOPDかもしれないと思ったら、医師に相談してください。
また、予防するには禁煙が最適です!
いきなりタバコを止める事が難しい方は電子タバコから開始して、後々は禁煙出来るように頑張って下さい。
それではまた。
桃の助でした

ブログランキング参加中です。もしよければクリックしてください。活動の励みになります

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2018年05月04日
ムセの無い誤嚥(不顕性誤嚥、silent aspiration)について ~医療・介護スタッフ向け~
皆さんこんにちは。
言語聴覚士の桃の助です
本日は「ムセの無い誤嚥」についてお話ししたいと思います。
専門的な用語で「不顕性誤嚥」や「silent aspiration」といいます。
その名の通り、顕著でない誤嚥、または静かな誤嚥という意味があります。
それではムセの無い誤嚥とはどういったものか、お話ししたいと思います。
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皆さんは誤嚥したと思うときはどんな時でしょうか?
恐らく、ひどく咳き込んだ時が誤嚥した時と思うと思います。
確かにひどく咳き込んだ時は喉頭内または気管内に食べ物が流れ込んで誤嚥している可能性が高いです。
でも、咳が出ない誤嚥がある事をご存知でしょうか?
その咳き込まない誤嚥の事を不顕性誤嚥といいます。
それは食べ物を食べている時に起こる事もありますし、寝ている時に起こる事もあります。
老人は咽頭の感覚が低下している人が多いからです。
歳をとっていなくても脳卒中などで感覚が低下してしまう人もいます。
そういった人では喉頭や気管の中に食べ物が流れ込んでいても、気づかない、またはムセが出ない事があります。
誤嚥すると肺炎になる可能性が高くなります。
肺炎は日本人の死亡内訳で第3位です。
肺炎が治癒したとしても、治療期間中に全身の筋力が低下して歩けなくなってしまう人もいます。
なので、寿命を縮める直接的原因にもなりますし、間接的な原因ともなりますので、注意が必要です!
食事を摂っている人であれば、嚥下内視鏡検査(VE)や嚥下造影検査(VF)などの専門的な検査を行うと高い確率で発見する事が出来ます!
食事を摂っていて原因不明の熱が続いている場合は、不顕性誤嚥が疑われるので、お医者さんに相談しましょう。
食事を摂っていない人であれば、日常の観察が大切になってきます。
食事を摂っていない人であっても、睡眠中に唾液が気管内に流れこんでしまう事があります。
ある研究では、脳血管障害をもつ高齢者の場合に、両側脳梗塞群の92%、片側群の66%、非脳梗塞群の16%で不顕性誤嚥がみられたそうです。
食事を摂っていない人の不顕性誤嚥を疑うポイントとしては、
①原因不明の微熱が続いている
②痰の量が多い
③口腔内の環境が悪い(虫歯や汚れ)
④吸引した時にあまり苦しまない
⑤経鼻管を挿入した時になかなか入らない
⑥咳の力がとても弱い
ぜひ、普段の仕事で確認してみてください。
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お医者さんに相談しましょう。
食事を食べている人であれば専門的な検査を行える医療機関を紹介してもらえると思います。
食事を食べていない人であれば、こまめな吸引と口腔ケアがとても大切になってきます。
食事を食べていない人の不顕性誤嚥は主に唾液です。
口腔内をきれいな状態に保ち、細菌の繁殖を防ぐ事がとても大切です。
また、気管内に唾液が入り込んだとしても吸引をこまめに行っていれば、ある程度肺炎は防ぐ事が出来ます。
いかがでしょうか?
本日はムセの無い誤嚥についてお話ししました。
その他にも嚥下障害について書いていますので、よかったら下のリンクから閲覧してみてくださいね。
それではまた。
桃の助でした
合わせて読みたい→誤嚥性肺炎について
→嚥下障害ってどんな病気?
→加齢による摂食・嚥下障害について
→誤嚥と誤飲の違いについて
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言語聴覚士の桃の助です
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本日は「ムセの無い誤嚥」についてお話ししたいと思います。
専門的な用語で「不顕性誤嚥」や「silent aspiration」といいます。
その名の通り、顕著でない誤嚥、または静かな誤嚥という意味があります。
それではムセの無い誤嚥とはどういったものか、お話ししたいと思います。
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不顕性誤嚥(silent aspiration)
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皆さんは誤嚥したと思うときはどんな時でしょうか?
恐らく、ひどく咳き込んだ時が誤嚥した時と思うと思います。
確かにひどく咳き込んだ時は喉頭内または気管内に食べ物が流れ込んで誤嚥している可能性が高いです。
でも、咳が出ない誤嚥がある事をご存知でしょうか?
その咳き込まない誤嚥の事を不顕性誤嚥といいます。
それは食べ物を食べている時に起こる事もありますし、寝ている時に起こる事もあります。
なぜ誤嚥しても咳が出ないの?
老人は咽頭の感覚が低下している人が多いからです。
歳をとっていなくても脳卒中などで感覚が低下してしまう人もいます。
そういった人では喉頭や気管の中に食べ物が流れ込んでいても、気づかない、またはムセが出ない事があります。
なぜ不顕性誤嚥がいけないのか?
誤嚥すると肺炎になる可能性が高くなります。
肺炎は日本人の死亡内訳で第3位です。
肺炎が治癒したとしても、治療期間中に全身の筋力が低下して歩けなくなってしまう人もいます。
なので、寿命を縮める直接的原因にもなりますし、間接的な原因ともなりますので、注意が必要です!
どうすれば不顕性誤嚥を見抜けるのか?
食事を摂っている人
食事を摂っている人であれば、嚥下内視鏡検査(VE)や嚥下造影検査(VF)などの専門的な検査を行うと高い確率で発見する事が出来ます!
食事を摂っていて原因不明の熱が続いている場合は、不顕性誤嚥が疑われるので、お医者さんに相談しましょう。
食事を摂っていない人
食事を摂っていない人であれば、日常の観察が大切になってきます。
食事を摂っていない人であっても、睡眠中に唾液が気管内に流れこんでしまう事があります。
ある研究では、脳血管障害をもつ高齢者の場合に、両側脳梗塞群の92%、片側群の66%、非脳梗塞群の16%で不顕性誤嚥がみられたそうです。
食事を摂っていない人の不顕性誤嚥を疑うポイントとしては、
①原因不明の微熱が続いている
②痰の量が多い
③口腔内の環境が悪い(虫歯や汚れ)
④吸引した時にあまり苦しまない
⑤経鼻管を挿入した時になかなか入らない
⑥咳の力がとても弱い
ぜひ、普段の仕事で確認してみてください。
不顕性誤嚥が疑われたらどうすればいいのか?
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お医者さんに相談しましょう。
食事を食べている人であれば専門的な検査を行える医療機関を紹介してもらえると思います。
食事を食べていない人であれば、こまめな吸引と口腔ケアがとても大切になってきます。
食事を食べていない人の不顕性誤嚥は主に唾液です。
口腔内をきれいな状態に保ち、細菌の繁殖を防ぐ事がとても大切です。
また、気管内に唾液が入り込んだとしても吸引をこまめに行っていれば、ある程度肺炎は防ぐ事が出来ます。
おわりに
いかがでしょうか?
本日はムセの無い誤嚥についてお話ししました。
その他にも嚥下障害について書いていますので、よかったら下のリンクから閲覧してみてくださいね。
それではまた。
桃の助でした
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合わせて読みたい→誤嚥性肺炎について
→嚥下障害ってどんな病気?
→加齢による摂食・嚥下障害について
→誤嚥と誤飲の違いについて
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