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2018年02月26日
知的障がい児の言語障害の発見、評価
みなさんこんにちは!
言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士の説明は、こちらから
このページでは「知的障がい児の言語障害の発見、評価」についてお話したいと思います。
子どものことばの正常発達についての説明は、こちらから
発達障がいは、精神遅滞、知的障がい等だけでなく、聴覚障がい、視覚障がい等の様々な発達を阻害する要因によって生じる発達の遅れの事を意味します。
その中で、このページでは知的障がいを持つ子どもについてお話をしていきたいと思います。
※お断り:障がいの「がい」の字については様々な意見や見解がありますが、このページでは以下「がい」の字で統一させて頂きます。ご理解をお願い致します。
原材料はカツオ節と昆布だけの安心のお出汁
知的機能は様々な発達検査で測定され、知能指数(IQ)あるいは発達年齢(DA)として表現されます。
さらに、知能指数によって境界線、軽度、中等度、重度というように障がいの程度別に分類がなされています。
発達障がいをきたす成因分類は、原因が発生した時期によって大別し、
@出生前要因
A出生後要因
B妊娠後期、出生周辺
C低体重出生児など、原因と断定しにくいリスク要因
D精神疾患、自閉症
E不確定要因
F特定の要因なし
に分類されます。
問題の早期発見、早期療育は皆さんも大事だということは理解できると思います。
しかし、知的障がい児の言語能力についての評価は分からない事ばかりだと思います。
また、発見された知的障がい児の将来の言語能力を予測することも難しいのが現状です。
そこで、どういった内容を評価し、言語症状の遅れを発見するかを書いていきたいと思います。
@音源定位反応の遅れ
乳児は様々な感覚器官を使って外界の事象を受容しています。
音声言語の獲得には、聴覚の関与が大きく関わっています。
その聴覚が外界の事象をとらえたことを示す最初の徴候が音源定位です。
音源定位を簡単に言うと、左後ろ2mから名前を呼ばれた時に、呼んだ人の大体の位置が分かる機能の事です。これは、両耳の音の伝わり方で脳が判断しています。
A物の用途の理解の遅れ
物の用途は様々な感覚によって蓄えられた記憶と結びついて、意味を理解していきます。
記憶として最も蓄えられやすいものは、視覚からの記憶です。
乳幼児の視覚的記憶が定着してきたと判断できる場面は、帽子を頭に被ったり、靴を足に履く、などの行動が用途に応じて使い分けされる頃です。
知的障がい児は視覚に由来する物の用途の理解にも後れを示します。
B異種感覚連合の遅れ
乳児が手をたたく、手をあげるなどの仕草は両親とのコミュニケーションをさらに広げます。
乳児が手をたたく動作には両親の音声とともに動作の模倣があります。
初期にはこのしぐさと音声には関係性を持ちませんが、成長するにつれて音声が乳児の動作を誘発するようになります。
視覚を通して成立していた動作が、聴覚という異種感覚によっても同様の動作を誘発していくのです。
知的障がい児の場合は、この異種感覚が成立する時期が明らかに遅れます。
Cコミュニケーションの遅れ
乳児は声(泣き声、笑い声)や表情、手ざし、指さしなどのボディランゲージを使って周囲とコミュニケーションをとります。
これが周囲と交流する基礎となりますが、知的障がい児は遅れがみられます。
D弁別学習の遅れ
乳幼児の周りには様々な刺激がありますが、その状況で言葉を区別して、的確な応答が可能となってきます。
知的障がい児はこの弁別学習にも遅れがみられます。
E発話の遅れ
多くの知的障がい児の発見は2歳代です。
多くは発話が少ないか、全く話せないという状態です。
これは最も多くにみられる症状です。
F機能語を中心とした文章構成の遅れ
単語の発話が増加し始めても、文章への連鎖がなかなかみられないこともあります。
子供家具・雑貨のお店「こどもと暮らし」
知的障がい児にも沢山出来ることはありますが、今回は発達の遅れについてお話をさせて頂きました。
知的障がいについて適切な知識を得ることで、私たちの関わり方が少しでもいい方に向かえばと思います。
また、乳幼児期から苦手な分野を知ることで、その分野を両親や周りがサポートできると思います。
そういうサポートできる環境を作っていきたいですね。
それではまた。
桃の助でした
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言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士の説明は、こちらから
このページでは「知的障がい児の言語障害の発見、評価」についてお話したいと思います。
子どものことばの正常発達についての説明は、こちらから
発達障がいは、精神遅滞、知的障がい等だけでなく、聴覚障がい、視覚障がい等の様々な発達を阻害する要因によって生じる発達の遅れの事を意味します。
その中で、このページでは知的障がいを持つ子どもについてお話をしていきたいと思います。
※お断り:障がいの「がい」の字については様々な意見や見解がありますが、このページでは以下「がい」の字で統一させて頂きます。ご理解をお願い致します。
原材料はカツオ節と昆布だけの安心のお出汁
知的機能とは
知的機能は様々な発達検査で測定され、知能指数(IQ)あるいは発達年齢(DA)として表現されます。
さらに、知能指数によって境界線、軽度、中等度、重度というように障がいの程度別に分類がなされています。
発達障がいをきたす成因分類は、原因が発生した時期によって大別し、
@出生前要因
A出生後要因
B妊娠後期、出生周辺
C低体重出生児など、原因と断定しにくいリスク要因
D精神疾患、自閉症
E不確定要因
F特定の要因なし
に分類されます。
知的障がい児の言語障がいの発見、評価
問題の早期発見、早期療育は皆さんも大事だということは理解できると思います。
しかし、知的障がい児の言語能力についての評価は分からない事ばかりだと思います。
また、発見された知的障がい児の将来の言語能力を予測することも難しいのが現状です。
そこで、どういった内容を評価し、言語症状の遅れを発見するかを書いていきたいと思います。
@音源定位反応の遅れ
乳児は様々な感覚器官を使って外界の事象を受容しています。
音声言語の獲得には、聴覚の関与が大きく関わっています。
その聴覚が外界の事象をとらえたことを示す最初の徴候が音源定位です。
音源定位を簡単に言うと、左後ろ2mから名前を呼ばれた時に、呼んだ人の大体の位置が分かる機能の事です。これは、両耳の音の伝わり方で脳が判断しています。
A物の用途の理解の遅れ
物の用途は様々な感覚によって蓄えられた記憶と結びついて、意味を理解していきます。
記憶として最も蓄えられやすいものは、視覚からの記憶です。
乳幼児の視覚的記憶が定着してきたと判断できる場面は、帽子を頭に被ったり、靴を足に履く、などの行動が用途に応じて使い分けされる頃です。
知的障がい児は視覚に由来する物の用途の理解にも後れを示します。
B異種感覚連合の遅れ
乳児が手をたたく、手をあげるなどの仕草は両親とのコミュニケーションをさらに広げます。
乳児が手をたたく動作には両親の音声とともに動作の模倣があります。
初期にはこのしぐさと音声には関係性を持ちませんが、成長するにつれて音声が乳児の動作を誘発するようになります。
視覚を通して成立していた動作が、聴覚という異種感覚によっても同様の動作を誘発していくのです。
知的障がい児の場合は、この異種感覚が成立する時期が明らかに遅れます。
Cコミュニケーションの遅れ
乳児は声(泣き声、笑い声)や表情、手ざし、指さしなどのボディランゲージを使って周囲とコミュニケーションをとります。
これが周囲と交流する基礎となりますが、知的障がい児は遅れがみられます。
D弁別学習の遅れ
乳幼児の周りには様々な刺激がありますが、その状況で言葉を区別して、的確な応答が可能となってきます。
知的障がい児はこの弁別学習にも遅れがみられます。
E発話の遅れ
多くの知的障がい児の発見は2歳代です。
多くは発話が少ないか、全く話せないという状態です。
これは最も多くにみられる症状です。
F機能語を中心とした文章構成の遅れ
単語の発話が増加し始めても、文章への連鎖がなかなかみられないこともあります。
子供家具・雑貨のお店「こどもと暮らし」
知的障がい児にも沢山出来ることはありますが、今回は発達の遅れについてお話をさせて頂きました。
知的障がいについて適切な知識を得ることで、私たちの関わり方が少しでもいい方に向かえばと思います。
また、乳幼児期から苦手な分野を知ることで、その分野を両親や周りがサポートできると思います。
そういうサポートできる環境を作っていきたいですね。
それではまた。
桃の助でした
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2018年02月21日
失語症のタイプ 〜患者家族、医療・介護従事者向け〜
皆さんこんにちは。
言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
このページでの内容は、「失語症のタイプ」についてです。
失語症についての説明は、こちらから
このページの内容は、とても専門的で初めて見る方には非常に分かりにくい内容となっています。
対象としては、医師、看護師、介護士、リハビリ、失語を勉強中の学生、失語症を発症された方の家族さん向けです。
出来るだけ分かりやすいように書きますが、失語症について全くご存知でない方はまずは失語症について知っていただくために、上のリンクから概要を把握されることをお勧めします!
それでは本題に入ります。
医療従事者であれば、全失語、ブローカ失語、ウェルニッケ失語程度は聞いた事があると思います。
しかし、失語症のタイプはそれだけではないんです!!
その他にも沢山のタイプがあるので、ここではそれらも含めてご紹介したいと思います。
分かりやすくするために失語症のタイプ分類を表にまとめてみました。
失語症のタイプ分類をするうえで大事な事は、
@会話の流暢性はどうか?
A復唱はできるか?
B言葉の理解はどうか?
が関係してきます。
例えば、
(例1)
@会話の流暢性はどうか? → 会話ができない(非流暢)
A復唱はできるか? → 復唱は全くできない(復唱不良)
B言葉の理解はどうか? → 言葉の理解ができない(聴理解不良)
という結果であれば、失語症のタイプは全失語となります。
(例2)
@会話の流暢性はどうか? → ほとんど問題なく話せる(流暢)
A復唱はできるか? → 復唱も問題ない(復唱良好)
B言葉の理解はどうか? → 言われた内容はほぼ理解できる(聴理解良好)
という結果であれば、失語症のタイプは失名詞失語となります。
この失語症タイプ分類一覧表を見れば、何となく大体のタイプは分類できそうですね
しかし、簡単な感じで書いてはみたものの、実際にタイプ分類してみると、「これは良好?不良?」と悩む場面があります
特に言葉の流暢さの判断が難しいんです。
私たち言語聴覚士は流暢性の判定は下の8項目から判断しています。
@発話速度
1分間に150文字以下の発話が非流暢、450文字以上は正常
Aプロソディ
音声の抑揚、リズムに異常があるかどうか
B構音
不明瞭な発話(音声)
C句の長さ
句の長さが2単語以下
D努力
発話の前に顔をしかめる、姿勢を変える、深呼吸をする事で、発話に弾みをつけようとしている様子
E発話の切迫
流暢性の場合は会話を止められない
F内容
流暢性は発話量は多いが内容に乏しい
非流暢性は発話は短いが本質的な情報を含んでいる
G錯語
他の音を発話したり、日本語に無い言葉を言う症状は流暢性の特徴
日本で最も多くみられるのが、ブローカ失語(34%)、ウェルニッケ失語(17%)、全失語(14%)となっています。
ここからは失語症のタイプ別に症状を書きたいと思います。
@ブローカ失語
【特徴】
・非流暢な発話
・自発話と同様に障害された復唱
・比較的良好な聴理解
・発語失行
・失文法
・自動的発話と意図的発話との乖離
・読解は良好
・仮名の書字が困難
・病巣:ブローカ領域、左中心前回および後回、島など環シルビウス言語領域前方
Aウェルニッケ失語
・流暢な発話
・復唱障害
・中等度以上の聴理解障害
・音韻性錯語
・語性錯語
・ジャーゴン
・錯文法
・病巣:ウェルニッケ領域を含む左側頭葉、角回、縁上回など、環シルビウス言語領域後方
B全失語
・非流暢な発話
・自発話と同様に障害された復唱
・重篤な聴理解障害
・病巣:環シルビウス言語領域を含む広範囲な病変
C伝導失語
・流暢な発話
・復唱障害
・良好な聴理解
・音韻性錯語
・音韻性錯読、錯書
・病巣:縁上回を中心とする左頭頂葉皮質および皮質下白質あるいは弓状束、島および聴覚野
D超皮質性感覚失語
・流暢な発話
・良好な復唱
・中〜重度の聴理解障害
・語性錯語
・自発書字困難
・病巣:左側頭ー頭頂ー後頭葉接合部分領域
E超皮質性運動失語
・非流暢な発話
・良好な復唱
・良好な聴理解
・自発話が著しく減少
・発話開始の遅れ、保続、声量低下
・病巣:ブローカ領域の前方あるいは上方、補足運動野を含む前頭葉内側面、側脳室前角の前外側部白質など
F超皮質性混合失語
・非流暢な発話
・良好な復唱
・重篤な聴理解障害
・自発話はほぼない
・反響言語や補完現象
・読み書きも重度障害
・病巣:ブローカ領域の前方あるいは上方および側頭ー頭頂ー後頭葉接合部領域
G失名詞失語
・流暢な発話
・良好な復唱
・良好な聴理解
・喚語困難が主症状
・病巣:確定しない。ブローカ失語、ウェルニッケ失語、伝導失語などから回復して移行した場合と、発症直後から失名詞失語の場合がある。
Hその他の失語:皮質下性失語
・視床失語
・被殻、内包失語 などもあります。
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こうして失語症の説明をすると非常に覚える事が沢山あります。私たち言語聴覚士も大体は覚えてはいますが、全てを暗記しているわけではありません
何度も見比べて目的の失語症のタイプが見つかって参考になればいいなと思います。
ちょっと難しい話にはなりましたが、いかがだったでしょうか?
このページでは失語症のタイプについてお話をさせて頂きました。
失語症のタイプを知ることで、どう接すればいいのか?どういった手段を用いればコミュニケーションが取れるようになるのか?などのヒントになることがあります。
そうやって適切なコミュニケーションのヒントになればいいなと思います。
失語症の方への訓練や接し方については別ページで説明したいと思います。
以上、桃の助でした
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言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
このページでの内容は、「失語症のタイプ」についてです。
失語症についての説明は、こちらから
このページの内容は、とても専門的で初めて見る方には非常に分かりにくい内容となっています。
対象としては、医師、看護師、介護士、リハビリ、失語を勉強中の学生、失語症を発症された方の家族さん向けです。
出来るだけ分かりやすいように書きますが、失語症について全くご存知でない方はまずは失語症について知っていただくために、上のリンクから概要を把握されることをお勧めします!
それでは本題に入ります。
医療従事者であれば、全失語、ブローカ失語、ウェルニッケ失語程度は聞いた事があると思います。
しかし、失語症のタイプはそれだけではないんです!!
その他にも沢山のタイプがあるので、ここではそれらも含めてご紹介したいと思います。
失語症のタイプ
失語症のタイプ分類一覧
分かりやすくするために失語症のタイプ分類を表にまとめてみました。
失語症のタイプ分類をするうえで大事な事は、
@会話の流暢性はどうか?
A復唱はできるか?
B言葉の理解はどうか?
が関係してきます。
例えば、
(例1)
@会話の流暢性はどうか? → 会話ができない(非流暢)
A復唱はできるか? → 復唱は全くできない(復唱不良)
B言葉の理解はどうか? → 言葉の理解ができない(聴理解不良)
という結果であれば、失語症のタイプは全失語となります。
(例2)
@会話の流暢性はどうか? → ほとんど問題なく話せる(流暢)
A復唱はできるか? → 復唱も問題ない(復唱良好)
B言葉の理解はどうか? → 言われた内容はほぼ理解できる(聴理解良好)
という結果であれば、失語症のタイプは失名詞失語となります。
この失語症タイプ分類一覧表を見れば、何となく大体のタイプは分類できそうですね
流暢性の判断
しかし、簡単な感じで書いてはみたものの、実際にタイプ分類してみると、「これは良好?不良?」と悩む場面があります
特に言葉の流暢さの判断が難しいんです。
私たち言語聴覚士は流暢性の判定は下の8項目から判断しています。
@発話速度
1分間に150文字以下の発話が非流暢、450文字以上は正常
Aプロソディ
音声の抑揚、リズムに異常があるかどうか
B構音
不明瞭な発話(音声)
C句の長さ
句の長さが2単語以下
D努力
発話の前に顔をしかめる、姿勢を変える、深呼吸をする事で、発話に弾みをつけようとしている様子
E発話の切迫
流暢性の場合は会話を止められない
F内容
流暢性は発話量は多いが内容に乏しい
非流暢性は発話は短いが本質的な情報を含んでいる
G錯語
他の音を発話したり、日本語に無い言葉を言う症状は流暢性の特徴
失語症のタイプ別症状
日本で最も多くみられるのが、ブローカ失語(34%)、ウェルニッケ失語(17%)、全失語(14%)となっています。
ここからは失語症のタイプ別に症状を書きたいと思います。
@ブローカ失語
【特徴】
・非流暢な発話
・自発話と同様に障害された復唱
・比較的良好な聴理解
・発語失行
・失文法
・自動的発話と意図的発話との乖離
・読解は良好
・仮名の書字が困難
・病巣:ブローカ領域、左中心前回および後回、島など環シルビウス言語領域前方
Aウェルニッケ失語
・流暢な発話
・復唱障害
・中等度以上の聴理解障害
・音韻性錯語
・語性錯語
・ジャーゴン
・錯文法
・病巣:ウェルニッケ領域を含む左側頭葉、角回、縁上回など、環シルビウス言語領域後方
B全失語
・非流暢な発話
・自発話と同様に障害された復唱
・重篤な聴理解障害
・病巣:環シルビウス言語領域を含む広範囲な病変
C伝導失語
・流暢な発話
・復唱障害
・良好な聴理解
・音韻性錯語
・音韻性錯読、錯書
・病巣:縁上回を中心とする左頭頂葉皮質および皮質下白質あるいは弓状束、島および聴覚野
D超皮質性感覚失語
・流暢な発話
・良好な復唱
・中〜重度の聴理解障害
・語性錯語
・自発書字困難
・病巣:左側頭ー頭頂ー後頭葉接合部分領域
E超皮質性運動失語
・非流暢な発話
・良好な復唱
・良好な聴理解
・自発話が著しく減少
・発話開始の遅れ、保続、声量低下
・病巣:ブローカ領域の前方あるいは上方、補足運動野を含む前頭葉内側面、側脳室前角の前外側部白質など
F超皮質性混合失語
・非流暢な発話
・良好な復唱
・重篤な聴理解障害
・自発話はほぼない
・反響言語や補完現象
・読み書きも重度障害
・病巣:ブローカ領域の前方あるいは上方および側頭ー頭頂ー後頭葉接合部領域
G失名詞失語
・流暢な発話
・良好な復唱
・良好な聴理解
・喚語困難が主症状
・病巣:確定しない。ブローカ失語、ウェルニッケ失語、伝導失語などから回復して移行した場合と、発症直後から失名詞失語の場合がある。
Hその他の失語:皮質下性失語
・視床失語
・被殻、内包失語 などもあります。
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こうして失語症の説明をすると非常に覚える事が沢山あります。私たち言語聴覚士も大体は覚えてはいますが、全てを暗記しているわけではありません
何度も見比べて目的の失語症のタイプが見つかって参考になればいいなと思います。
ちょっと難しい話にはなりましたが、いかがだったでしょうか?
このページでは失語症のタイプについてお話をさせて頂きました。
失語症のタイプを知ることで、どう接すればいいのか?どういった手段を用いればコミュニケーションが取れるようになるのか?などのヒントになることがあります。
そうやって適切なコミュニケーションのヒントになればいいなと思います。
失語症の方への訓練や接し方については別ページで説明したいと思います。
以上、桃の助でした
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2018年02月20日
誤嚥と誤飲の違いについて
皆さんこんにちは。
言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士をご存知でない方は、こちらから
このページでは、「誤嚥(ごえん)」と「誤飲(ごいん)」の違いについてお話したいと思います
一昔前まで、私が勤めている病院でも誤嚥と誤飲を誤って使用している看護師や介護士が沢山いました。
最近では誤嚥と誤飲を間違えるスタッフがいなくなったので、日々の私たちの努力が実を結んだかなと少し思っています
医療関係者でも間違う事がある「誤嚥」と「誤飲」
一般の方であれば、どちらがどういった物なのか分からない方もいるに違いないです。
ここは飲み込みのリハビリを専門としている言語聴覚士である私がお話をするしかない!
という考えに至りました(笑)
という訳で、このページでは誤嚥と誤飲の違いについてお話をしたいと思います
【誤嚥とは】
誤嚥を簡単にいうと、食事の途中などで誤って食べ物が気管に入ってしまう事をいいます。
水や唾などが気管に入ると咳き込んでしまいますよね?
その状態は誤嚥に近い状態です。
その場合、正確には喉頭で止まる事が多いのですが、飲み込みや咳の力が弱くなっている人は気管の中まで入り込んでしまいます。その状態が誤嚥という状態です。
つまり、食べ物や水分が気管の中や肺に入り込む事を誤嚥といい、飲み込みの機能が低下した人がなりやすいです。
【誤嚥の恐ろしさ】
誤嚥を繰り返すと誤嚥性肺炎になります。
これは病院で治療をしないとなかなか治りません。
また、飲み込みの力が低下している方は誤嚥性肺炎を何度も繰り返してしまいます。
飲み込みの訓練が必要であったり、食事の制限が出たりします。
最後には食事を満足に摂れずに亡くなる方もいます。
どうにか予防したいものですね
【対処方法】
近隣の病院を受診して相談しましょう。検査や対処方法を指導してもらえます。
誤嚥の予防方法や飲み込みの機能について知りたい方は、こちらから
【誤飲とは】
簡単に言うと、食べ物でない物を飲み込んでしまう事故です。
赤ちゃんや認知症によって判断力が低下した老人に多いです。
(赤ちゃんがボタン電池を食べようとしている)
【誤飲の恐ろしさ】
すぐに対処しなければならない場合がある。
@たばこ
Aペットボトルのキャップ
B電池
Cホウ酸団子
D貴金属
E洗剤、入浴剤
F化粧品
Gお金(硬貨)
H文房具 ………
硬貨やペットボトルのキャップなど気道を閉塞させる可能性がある物は、窒息の危険があります。
電池やたばこなどは胃で消化され、消化管の粘膜を傷つけたり、ニコチン中毒になることがあります。
たばこは葉っぱよりも灰皿の液体が非常に危険です。
これら上記の物を誤って飲み込んだ場合はすぐに病院へ行って取り出す必要があります。
食べ物と食べ物でないものを区別できるようになるのは早くて1歳6か月〜2歳以降です。したがって異物の誤飲は8か月〜2歳に多いといわれています。
また、認知症の老人では水分と洗剤の見分けがつかずに飲む事もあるので注意が必要です。
機能的な育児グッズや、おしゃれでかわいい出産祝いアイテムが揃う【I love baby(アイラブベビー)】
このページでは誤嚥と誤飲についてお話をさせて頂きました。
小さいお子さんや介護が必要なお年寄りが身近にいる方は気を付けて生活されてください。
以上、桃の助でした
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言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士をご存知でない方は、こちらから
このページでは、「誤嚥(ごえん)」と「誤飲(ごいん)」の違いについてお話したいと思います
一昔前まで、私が勤めている病院でも誤嚥と誤飲を誤って使用している看護師や介護士が沢山いました。
最近では誤嚥と誤飲を間違えるスタッフがいなくなったので、日々の私たちの努力が実を結んだかなと少し思っています
医療関係者でも間違う事がある「誤嚥」と「誤飲」
一般の方であれば、どちらがどういった物なのか分からない方もいるに違いないです。
ここは飲み込みのリハビリを専門としている言語聴覚士である私がお話をするしかない!
という考えに至りました(笑)
という訳で、このページでは誤嚥と誤飲の違いについてお話をしたいと思います
誤嚥と誤飲(ごえんとごいん)
誤嚥
【誤嚥とは】
誤嚥を簡単にいうと、食事の途中などで誤って食べ物が気管に入ってしまう事をいいます。
水や唾などが気管に入ると咳き込んでしまいますよね?
その状態は誤嚥に近い状態です。
その場合、正確には喉頭で止まる事が多いのですが、飲み込みや咳の力が弱くなっている人は気管の中まで入り込んでしまいます。その状態が誤嚥という状態です。
つまり、食べ物や水分が気管の中や肺に入り込む事を誤嚥といい、飲み込みの機能が低下した人がなりやすいです。
【誤嚥の恐ろしさ】
誤嚥を繰り返すと誤嚥性肺炎になります。
これは病院で治療をしないとなかなか治りません。
また、飲み込みの力が低下している方は誤嚥性肺炎を何度も繰り返してしまいます。
飲み込みの訓練が必要であったり、食事の制限が出たりします。
最後には食事を満足に摂れずに亡くなる方もいます。
どうにか予防したいものですね
【対処方法】
近隣の病院を受診して相談しましょう。検査や対処方法を指導してもらえます。
誤嚥の予防方法や飲み込みの機能について知りたい方は、こちらから
誤飲
【誤飲とは】
簡単に言うと、食べ物でない物を飲み込んでしまう事故です。
赤ちゃんや認知症によって判断力が低下した老人に多いです。
(赤ちゃんがボタン電池を食べようとしている)
【誤飲の恐ろしさ】
すぐに対処しなければならない場合がある。
@たばこ
Aペットボトルのキャップ
B電池
Cホウ酸団子
D貴金属
E洗剤、入浴剤
F化粧品
Gお金(硬貨)
H文房具 ………
硬貨やペットボトルのキャップなど気道を閉塞させる可能性がある物は、窒息の危険があります。
電池やたばこなどは胃で消化され、消化管の粘膜を傷つけたり、ニコチン中毒になることがあります。
たばこは葉っぱよりも灰皿の液体が非常に危険です。
これら上記の物を誤って飲み込んだ場合はすぐに病院へ行って取り出す必要があります。
食べ物と食べ物でないものを区別できるようになるのは早くて1歳6か月〜2歳以降です。したがって異物の誤飲は8か月〜2歳に多いといわれています。
また、認知症の老人では水分と洗剤の見分けがつかずに飲む事もあるので注意が必要です。
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2018年02月18日
加齢による摂食・嚥下障害について
皆さんこんにちは。
言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明はこちらから
このページではタイトルの通り、「加齢による摂食・嚥下障害」についてお話したいと思います。
ご存知でない方のために、
摂食(せっしょく)は食べ物を食べること
嚥下(えんげ)は食べ物を飲み込むことを指します。
嚥下障害についての説明はこちらから
大きく分けて症状は4つです。
@歯牙欠損
これは歯が抜けて無くなることで、固形物を咀嚼(噛む事)が困難になります。
「別にあんまり噛まなくても飲み込めるよ」と思っていたら大間違いです!
人間は飲み込む前に、食べ物を飲み込みやすい形になるよう口の中で整えています。(専門用語で食塊形成と言います)
歯が無くなるということは、硬い食べ物が食べれなくなるので食事の種類が制限されます。
また、よく噛めずに大きな塊のまま咽頭に流れ込んでしまいます。
A口腔・咽頭の感覚低下
感覚が低下することで、一口量が増加します。そうすると一度に飲み込む量が増えるので、飲み込みにくくなります。
また咽頭(喉)の感覚が低下する事で、飲み込みがなかなか開始されない状態となります。(嚥下反射惹起遅延)
唾液が喉に溜まってしまい、知らず知らずのうちに気管の中に入ってしまい、肺炎になってしまう事もあります。
喉頭周囲の感覚が低下すれば、気管の中に食べ物が入っても「ムセない」状態になる事もあります。
普通は少しの唾液でもゲホゲホむせてしまいますが、老人の場合は無症状で気管の中に流れ込む人も結構います。
B口腔・咽頭の筋力低下
口腔の筋力が低下すれば、食べ物を口の中で飲み込みやすい形にするまでに時間が長くなります。
そうすると食事の時間がどんどん長くなり、疲労感や満腹感から食事を必要量摂れなくなる方も出てきます。
また、喉に全て送り込めずに口の中に残ってしまいます。
口腔、咽頭両方のの筋力が落ちる事で、飲み込みの力が弱くなり、喉の途中で食べ物が止まってしまいます。
C舌・舌骨・喉頭の下垂
簡単に言うと、飲み込みに必要な器官が運動しにくい位置になってしまう事です。
不適切な位置に移動してしまう事で、口腔に留まる時間の延長、口腔内残留、嚥下圧低下、液体の誤嚥、喉頭閉鎖不全、食道入口部開大不全、咽頭残留などが生じてしまいます。
専門用語ばかりですみません
人は毎年1歳ずつ着実に年をとっていきます。
当たり前の事ですが、1年1年少しずつ体力の低下や筋力の低下などみられてきます。
でも、どうにかして加齢による摂食嚥下障害は防ぎたいものですよね?
ここからは、予防方法防と改善策を考えていきたいと思います。
@沢山会話をする
高齢になると社会から孤立してしまう方が多くなってしまいます。仕事をしている時は様々な人と話す機会がありますが、定年退職を機に会話の回数が極端に減るようです。そうする事で口の機能が徐々に低下して嚥下障害を発症してしまいます。そういった機能低下を防ぐために沢山会話をする事は機能維持に欠かせないと言えます。また、認知症予防にもなります。
Aカラオケ
口の機能や喉の機能、肺機能を保つためにカラオケは非常に効果的な予防方法です!
私自身、カラオケは非常にオススメな予防方法と考えています
B嚥下体操
その名の通り、嚥下機能を保つために考案された体操です。具体的には、
⑴首を回す
⑵肩を回す
⑶口を大きく開け、強く閉じる(あー、んー/開口・閉口)
⑷唇を前に突き出したり、横に引く(うー、いーの運動/突出・横引き)
⑸舌を出して前後左右上下に動かす
⑹息吹き(大きくふーっと息を吐く)
⑺パタカラ発声(パタカラを素早く発声する)
⑴〜⑺を毎日各10回ずつ行います。
これら@〜Bを行うと機能維持・機能改善が期待されます。
もし、嚥下障害になってしまったら…
誤嚥性肺炎を防ぐ事が最優先です。
@トロミをつける
大部分の方は食べ物よりも水分から嚥下障害が目立つようになります。
片栗粉でトロミをつける要領で、専用のトロミ付加剤でトロミをつけます。
(片栗粉でも出来ないことはないですが、味が変化したり、だまができやすかったりするので、トロミ剤が絶対にお勧めです)
A歯科受診
自分の歯と入れ歯を比べると、入れ歯になっただけで、噛む力が1/3〜1/5程度へ落ちるという研究があります。さらに、ぐらついている状態であればほとんど正常な咀嚼は出来ていないと思われます。
先ほどお話したように、噛める状態を作る事は非常に大切です。適切な口腔の状態が望ましいので、そうでない場合は歯科受診をお勧めします。
B食事の形を工夫する
ご飯が噛みにくい方はお粥に変える。そのまま食べていた魚を一口大にきざむなど、噛みやすい、飲み込みやすい形に工夫する事も非常に大事です。
Cゆっくり食べる、一口量を少なくする
ゆっくり食べる、一口量を少なくする事で誤嚥性肺炎のリスクを回避する事ができる可能性があります。
よく噛み、急いで食べないように心掛けたいですね
ここでは加齢による摂食嚥下障害についてお話しさせて頂きました。
いまから予防方法を実践されるといいかもしれないですね。
それではまた。
桃の助でした
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言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明はこちらから
このページではタイトルの通り、「加齢による摂食・嚥下障害」についてお話したいと思います。
ご存知でない方のために、
摂食(せっしょく)は食べ物を食べること
嚥下(えんげ)は食べ物を飲み込むことを指します。
嚥下障害についての説明はこちらから
加齢による摂食・嚥下障害
症状
大きく分けて症状は4つです。
@歯牙欠損
これは歯が抜けて無くなることで、固形物を咀嚼(噛む事)が困難になります。
「別にあんまり噛まなくても飲み込めるよ」と思っていたら大間違いです!
人間は飲み込む前に、食べ物を飲み込みやすい形になるよう口の中で整えています。(専門用語で食塊形成と言います)
歯が無くなるということは、硬い食べ物が食べれなくなるので食事の種類が制限されます。
また、よく噛めずに大きな塊のまま咽頭に流れ込んでしまいます。
A口腔・咽頭の感覚低下
感覚が低下することで、一口量が増加します。そうすると一度に飲み込む量が増えるので、飲み込みにくくなります。
また咽頭(喉)の感覚が低下する事で、飲み込みがなかなか開始されない状態となります。(嚥下反射惹起遅延)
唾液が喉に溜まってしまい、知らず知らずのうちに気管の中に入ってしまい、肺炎になってしまう事もあります。
喉頭周囲の感覚が低下すれば、気管の中に食べ物が入っても「ムセない」状態になる事もあります。
普通は少しの唾液でもゲホゲホむせてしまいますが、老人の場合は無症状で気管の中に流れ込む人も結構います。
B口腔・咽頭の筋力低下
口腔の筋力が低下すれば、食べ物を口の中で飲み込みやすい形にするまでに時間が長くなります。
そうすると食事の時間がどんどん長くなり、疲労感や満腹感から食事を必要量摂れなくなる方も出てきます。
また、喉に全て送り込めずに口の中に残ってしまいます。
口腔、咽頭両方のの筋力が落ちる事で、飲み込みの力が弱くなり、喉の途中で食べ物が止まってしまいます。
C舌・舌骨・喉頭の下垂
簡単に言うと、飲み込みに必要な器官が運動しにくい位置になってしまう事です。
不適切な位置に移動してしまう事で、口腔に留まる時間の延長、口腔内残留、嚥下圧低下、液体の誤嚥、喉頭閉鎖不全、食道入口部開大不全、咽頭残留などが生じてしまいます。
専門用語ばかりですみません
予防方法・改善策
人は毎年1歳ずつ着実に年をとっていきます。
当たり前の事ですが、1年1年少しずつ体力の低下や筋力の低下などみられてきます。
でも、どうにかして加齢による摂食嚥下障害は防ぎたいものですよね?
ここからは、予防方法防と改善策を考えていきたいと思います。
@沢山会話をする
高齢になると社会から孤立してしまう方が多くなってしまいます。仕事をしている時は様々な人と話す機会がありますが、定年退職を機に会話の回数が極端に減るようです。そうする事で口の機能が徐々に低下して嚥下障害を発症してしまいます。そういった機能低下を防ぐために沢山会話をする事は機能維持に欠かせないと言えます。また、認知症予防にもなります。
Aカラオケ
口の機能や喉の機能、肺機能を保つためにカラオケは非常に効果的な予防方法です!
私自身、カラオケは非常にオススメな予防方法と考えています
B嚥下体操
その名の通り、嚥下機能を保つために考案された体操です。具体的には、
⑴首を回す
⑵肩を回す
⑶口を大きく開け、強く閉じる(あー、んー/開口・閉口)
⑷唇を前に突き出したり、横に引く(うー、いーの運動/突出・横引き)
⑸舌を出して前後左右上下に動かす
⑹息吹き(大きくふーっと息を吐く)
⑺パタカラ発声(パタカラを素早く発声する)
⑴〜⑺を毎日各10回ずつ行います。
これら@〜Bを行うと機能維持・機能改善が期待されます。
もし、嚥下障害になってしまったら…
誤嚥性肺炎を防ぐ事が最優先です。
@トロミをつける
大部分の方は食べ物よりも水分から嚥下障害が目立つようになります。
片栗粉でトロミをつける要領で、専用のトロミ付加剤でトロミをつけます。
(片栗粉でも出来ないことはないですが、味が変化したり、だまができやすかったりするので、トロミ剤が絶対にお勧めです)
A歯科受診
自分の歯と入れ歯を比べると、入れ歯になっただけで、噛む力が1/3〜1/5程度へ落ちるという研究があります。さらに、ぐらついている状態であればほとんど正常な咀嚼は出来ていないと思われます。
先ほどお話したように、噛める状態を作る事は非常に大切です。適切な口腔の状態が望ましいので、そうでない場合は歯科受診をお勧めします。
B食事の形を工夫する
ご飯が噛みにくい方はお粥に変える。そのまま食べていた魚を一口大にきざむなど、噛みやすい、飲み込みやすい形に工夫する事も非常に大事です。
Cゆっくり食べる、一口量を少なくする
ゆっくり食べる、一口量を少なくする事で誤嚥性肺炎のリスクを回避する事ができる可能性があります。
よく噛み、急いで食べないように心掛けたいですね
ここでは加齢による摂食嚥下障害についてお話しさせて頂きました。
いまから予防方法を実践されるといいかもしれないですね。
それではまた。
桃の助でした
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2018年02月15日
子どもの言葉の発達について 〜0歳から6歳頃まで〜
皆さんこんにちは。
言語聴覚士として日々働いている桃の助です
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生まれてから子どもは少しずつ身体的にも言語的にも成長していきますね。
昨日まで寝返り出来なかったのに、今日は寝返りが出来るようになっていて驚く事もあると思います
かと思えば3、4歳になると言葉もだいぶ覚え、時には生意気な事を言って喧嘩することもあるかもしれません
でも、こどもって可愛いですよね
ちょっと話が脱線しそうになりましたが、
今回は「0歳〜6歳頃までの子どもの言葉の獲得・発達」についてお話したいと思います。
※注意※今から発達段階について書きますが、子どもの成長速度は個人差があります。一般的な内容を書いていますので、ここに当てはまっていないからといって遅れがあるという訳ではありません。
(誕生)産声・叫喚音
・それまで母親の胎内で守られていた赤ちゃんが、産道を通って外界に出てきたとき、はじめて自力で肺呼吸を始めます。この時に初めて発する声が産声(うぶごえ)です。
・呼吸のリズムに合わせて泣き声(叫喚音)を発する程度です。この声は抑揚や音の高さの変化はありません。
(生後2〜3か月頃)プレジャーサイン
・変化を持たせた泣き方が始まります。
・空腹やおむつが濡れた不快な状況で泣き声をあげます。
・この頃になると、お母さん方は泣き声や泣く時間で何を求めているのか少しずつ分かりだすと思います。この頃の赤ちゃんの泣き声に専門的な観点から研究をしても、特に変化はないそうです。(母親ってすごいですね)
・不快な状況でないのにそれまでの鳴き声(叫喚音)とは違う声を出します。これをプレジャーサイン(非叫喚音)といいます。母親が赤ちゃんの目を見て優しく話しかけると、赤ちゃんもそれに応じるかのようにプレジャーサインを出すようになります。
(生後3〜5か月頃)喃語
・プレジャーサインが著明になって、やがて「マママ…」「ブブブ…」といった発声をするようになります。この発声を喃語(なんご)といいます。
・この喃語が反復されて反復喃語が出現し始めます。
・どこの国の言語でも同じような発声がみられます。この時期に子どもは発話の準備をしているんでしょうね。
(生後10か月頃〜)初語
・話し言葉の機能をかなり理解しており、名前を呼ばれるとそちらを向いたり、手を挙げて応答するようになります。
・「めっ!」と言われると、叱られたと理解して泣き出すこともあります。
・言葉の理解とともに、周りの大人の真似をする場面もみられるようになります。
・食べ物を見て「マンマ」、車を見て「ブッブー」という言葉が次第に出てき始めます。これが初語です。
この頃にお勧めの本↓
単語期・一語文
・初語が出現してから、しばらくの間は言葉が急激に増えるわけではありません。
・たった一つの言葉をあらゆる状況下で使用します。
・母親がそばに来てほしい時に「マンマ」、ご飯を食べたいときにも「マンマ」、おやつを食べたい時にも「マンマ」といった具合に、全てを「マンマ」という一言でやってのけてしまいます。
・文法上1語で文とは言えませんが、その1語には文章のような意味が含まれていると考え、一語文と呼ぶ事があります。または単語期と言われます。
この頃にお勧めの本↓
二語文
・この頃になると飛躍的に言葉の獲得が進みます。
・名詞が一番早く獲得され、次いで感動詞が出現し、形容詞、動詞、助詞が続きます。
・感動詞は他の語彙が増えるに従って、表出する機会が減っていきます。
・10〜15語の語彙を獲得すると2つの語を使った2語文「パパ キタ」、「ワタシ ノ」などを使用するようになります。
・2語文を使用し始めると、「コレ ナニ?」という質問が2歳近くで出現します。実際に質問する時に使用する場合もありますが、自分が知っている物を尋ねてやりとりを楽しむ事もあります。
・かんしゃく型の抵抗(泣きわめく、座り込んで暴れる)などがみられます。
この頃にお勧めの本↓
この頃はトイレの習慣化が難しいので、絵本で意識付けできれば効果的ですね
多語文
・語彙数が増加して語が連結して出現することが多くなります。
・2語文から3語文、4語文といった多語文が話されるようになります。
・2歳半ばになると「そして」「だから」「それで」といった接続詞を使って、文と文を繋ぐことができるようになります。
・「どうして?」「なんで?」といった質問を頻繁にするようになります。(「なんで?」という質問にこちらが答えたら、さらに「なんで?」と質問される事も多いですよね)
・3歳代になると語彙数は約800〜1,000語へ増えます。
・4歳代になると語彙数は約1,500〜2,000語へ増え、日常生活には困らない程度となります。
・パーソナリティの形成過程として自立心・自己意識の形成が芽生えます。強情なほどに強い自己主張をするため、親にすれば反抗現象に映ります。
・自分の事を「おれ」「ぼく」「わたし」と呼べるようになります。
・それまで抵抗方法はかんしゃく型の抵抗でしたが、言語型(からかう、口ごたえ)へうつります。
この頃にお勧めの本↓
・4歳頃になると、日常生活では困らない程度の語彙数を獲得し、会話のルールも理解します。
・まれに、これまで流暢に話していたのに、「あのね…」「えーっと」などを話の途中で何度も使ったり、言葉がつっかえたりする吃音(きつおん)の症状を呈する事もあります。これはその子の中で内言が誕生しているためではないかと考えられています。
・就学してからの言葉は、学校生活という組織化された中で生活するため、それまでの言葉とは違った組織の中で求められる言葉使いになっていきます。
この頃にお勧めの本↓
今日は、子どもの言葉の獲得・発達についてお話させて頂きました。
言葉の障害などについてはまた別ページでお話をさせて頂こうと思います。
何かご質問などあればコメント欄にご記入ください。
それではまた、桃の助でした
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生まれてから子どもは少しずつ身体的にも言語的にも成長していきますね。
昨日まで寝返り出来なかったのに、今日は寝返りが出来るようになっていて驚く事もあると思います
かと思えば3、4歳になると言葉もだいぶ覚え、時には生意気な事を言って喧嘩することもあるかもしれません
でも、こどもって可愛いですよね
ちょっと話が脱線しそうになりましたが、
今回は「0歳〜6歳頃までの子どもの言葉の獲得・発達」についてお話したいと思います。
子どもの言葉の獲得・発達
※注意※今から発達段階について書きますが、子どもの成長速度は個人差があります。一般的な内容を書いていますので、ここに当てはまっていないからといって遅れがあるという訳ではありません。
誕生〜生後10か月頃
(誕生)産声・叫喚音
・それまで母親の胎内で守られていた赤ちゃんが、産道を通って外界に出てきたとき、はじめて自力で肺呼吸を始めます。この時に初めて発する声が産声(うぶごえ)です。
・呼吸のリズムに合わせて泣き声(叫喚音)を発する程度です。この声は抑揚や音の高さの変化はありません。
(生後2〜3か月頃)プレジャーサイン
・変化を持たせた泣き方が始まります。
・空腹やおむつが濡れた不快な状況で泣き声をあげます。
・この頃になると、お母さん方は泣き声や泣く時間で何を求めているのか少しずつ分かりだすと思います。この頃の赤ちゃんの泣き声に専門的な観点から研究をしても、特に変化はないそうです。(母親ってすごいですね)
・不快な状況でないのにそれまでの鳴き声(叫喚音)とは違う声を出します。これをプレジャーサイン(非叫喚音)といいます。母親が赤ちゃんの目を見て優しく話しかけると、赤ちゃんもそれに応じるかのようにプレジャーサインを出すようになります。
(生後3〜5か月頃)喃語
・プレジャーサインが著明になって、やがて「マママ…」「ブブブ…」といった発声をするようになります。この発声を喃語(なんご)といいます。
・この喃語が反復されて反復喃語が出現し始めます。
・どこの国の言語でも同じような発声がみられます。この時期に子どもは発話の準備をしているんでしょうね。
(生後10か月頃〜)初語
・話し言葉の機能をかなり理解しており、名前を呼ばれるとそちらを向いたり、手を挙げて応答するようになります。
・「めっ!」と言われると、叱られたと理解して泣き出すこともあります。
・言葉の理解とともに、周りの大人の真似をする場面もみられるようになります。
・食べ物を見て「マンマ」、車を見て「ブッブー」という言葉が次第に出てき始めます。これが初語です。
この頃にお勧めの本↓
だるまさんシリーズ「が・の・と」(3冊化粧ケース入り) [ かがくいひろし ] 価格:2,754円 |
生後10か月〜1歳6か月頃
単語期・一語文
・初語が出現してから、しばらくの間は言葉が急激に増えるわけではありません。
・たった一つの言葉をあらゆる状況下で使用します。
・母親がそばに来てほしい時に「マンマ」、ご飯を食べたいときにも「マンマ」、おやつを食べたい時にも「マンマ」といった具合に、全てを「マンマ」という一言でやってのけてしまいます。
・文法上1語で文とは言えませんが、その1語には文章のような意味が含まれていると考え、一語文と呼ぶ事があります。または単語期と言われます。
この頃にお勧めの本↓
おつきさまこんばんは (福音館あかちゃんの絵本) [ 林明子 ] 価格:864円 |
1歳半〜2歳頃
二語文
・この頃になると飛躍的に言葉の獲得が進みます。
・名詞が一番早く獲得され、次いで感動詞が出現し、形容詞、動詞、助詞が続きます。
・感動詞は他の語彙が増えるに従って、表出する機会が減っていきます。
・10〜15語の語彙を獲得すると2つの語を使った2語文「パパ キタ」、「ワタシ ノ」などを使用するようになります。
・2語文を使用し始めると、「コレ ナニ?」という質問が2歳近くで出現します。実際に質問する時に使用する場合もありますが、自分が知っている物を尋ねてやりとりを楽しむ事もあります。
・かんしゃく型の抵抗(泣きわめく、座り込んで暴れる)などがみられます。
この頃にお勧めの本↓
ノンタンおしっこしーしー (赤ちゃん版ノンタン) [ キヨノサチコ ] 価格:648円 |
この頃はトイレの習慣化が難しいので、絵本で意識付けできれば効果的ですね
2歳〜3歳
多語文
・語彙数が増加して語が連結して出現することが多くなります。
・2語文から3語文、4語文といった多語文が話されるようになります。
・2歳半ばになると「そして」「だから」「それで」といった接続詞を使って、文と文を繋ぐことができるようになります。
・「どうして?」「なんで?」といった質問を頻繁にするようになります。(「なんで?」という質問にこちらが答えたら、さらに「なんで?」と質問される事も多いですよね)
・3歳代になると語彙数は約800〜1,000語へ増えます。
・4歳代になると語彙数は約1,500〜2,000語へ増え、日常生活には困らない程度となります。
・パーソナリティの形成過程として自立心・自己意識の形成が芽生えます。強情なほどに強い自己主張をするため、親にすれば反抗現象に映ります。
・自分の事を「おれ」「ぼく」「わたし」と呼べるようになります。
・それまで抵抗方法はかんしゃく型の抵抗でしたが、言語型(からかう、口ごたえ)へうつります。
この頃にお勧めの本↓
だいすきぎゅっぎゅっ/フィリス・ゲイシャイトー/ミム・グリーン/デイヴィッド・ウォーカー【1000円以上送料無料】 価格:1,188円 |
4歳〜6歳
・4歳頃になると、日常生活では困らない程度の語彙数を獲得し、会話のルールも理解します。
・まれに、これまで流暢に話していたのに、「あのね…」「えーっと」などを話の途中で何度も使ったり、言葉がつっかえたりする吃音(きつおん)の症状を呈する事もあります。これはその子の中で内言が誕生しているためではないかと考えられています。
・就学してからの言葉は、学校生活という組織化された中で生活するため、それまでの言葉とは違った組織の中で求められる言葉使いになっていきます。
この頃にお勧めの本↓
シーモアのともだち ちょっとやさしいチャレンジミッケ! おとなもこどももいっしょにあそべるかくれんぼ絵本/ウォルター・ウィック/糸井重里【1000円以上送料無料】 価格:1,404円 |
今日は、子どもの言葉の獲得・発達についてお話させて頂きました。
言葉の障害などについてはまた別ページでお話をさせて頂こうと思います。
何かご質問などあればコメント欄にご記入ください。
それではまた、桃の助でした
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音声障害について〜声の病気〜
皆さんこんにちは。
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このページでは「音声障害」についてお話したいと思います。
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声の質、強さ、高さ、持続、自在にコントロールする柔軟性が、性別、年齢、社会文化的背景などから考えて正常範囲から逸脱している場合や、本人のニーズを満たさない場合に音声障害といいます。
また、その声を病的音声といいます。
イメージしやすく言うと、ガラガラ声、高すぎる声、低すぎる声、短すぎる声、弱すぎる声などがこれに当てはまります。
@声帯の病変によるもの
声帯ポリープ、声帯結節、ポリープ様声帯、声帯溝症、喉頭炎、声帯嚢胞、肉芽腫、白斑症、乳頭腫、喉頭癌、喉頭外傷、声帯硬化病変など
A声帯の運動障害によるもの
喉頭麻痺
B声帯に病変を認めないもの
機能性発声障害(心因性を含む)、痙攣性発声障害、音声振戦症、変声障害、ホルモン音声障害、老人性喉頭など
・音声障害の分類は原因によって器質性と機能性に分類したり、発声時の喉頭の緊張によって過緊張性と低緊張性に分けることもあります。
・原因としては喉頭疾患に限らず、内分泌疾患や神経疾患によるものもあるため、それら原因疾患の治療が優先される事もある。
・声の濫用、誤用によって二次的に声帯の病理的変化が現れるものとして、声帯結節、声帯ポリープ、喉頭炎、ポリープ様声帯、声帯嚢腫などがある。
・ポリープ様声帯は喫煙の影響が非常に大きいと言われています。
・心理的ストレス、聴覚障害などによって喉頭の疾患や運動障害が無いにも関わらず音声障害が出現する事も多い。
下記のような悩みを抱える方
・喉の調子がいつも悪く、スッキリしない。
・自分の息が気になる。
・季節の変わり目になると風邪や体調不良になりやすい。
・胃腸の調子が悪い。でも薬には頼りたくない。
・毎日はつらつとしていたい。
・消化器系に活性パワーを与えたい。
こういった症状に当てはまる方はこちら↓
もし、喉の市販薬や喉の休息をとっても治らない場合は、専門的な診察が必要な場合があるので耳鼻咽喉科を受診して下さい。
風邪や声の使い過ぎなどの声枯れでない場合は専門的な治療が必要な場合があります。
@外科的治療(音声外科)
A薬物療法
B音声治療
があります。
@外科的治療(音声外科)とは
喉頭顕微鏡下手術あるいは喉頭微細手術と喉頭枠組手術がある。
喉頭微細手術では、ポリープなどの病的組織の除去や、声門閉鎖不全に対する声帯内注入などが行われる。
枠組手術は喉頭麻痺などに対して麻痺側の声帯位の移動や声帯の緊張の調整が行われる。
A薬物療法
喉頭の急性の炎症が認められる場合などは薬物療法がおこなわれる。
抗生物質、抗炎症製剤、抗アレルギー剤、ステロイド剤などが必要に応じて投与される。
B音声治療
指導や訓練を通じて発声の習慣や方法を変えることによって、声の改善を図る治療法である。
これら@〜Bが単独、または複数を組み合わせて行われる。
・最長発声持続時間(できるだけ長く「あー」と発声できる時間):男性30秒、女性20秒
・話声位(普段の声の高さ):男性C3(ドの音)付近、女性A3#(ラとシの間)付近
・生理的声域(一番低い声〜一番高い声):男性C2#〜D5(37半音)、女性C3〜G5(30半音)
・強さ:70〜100dB前後(70dBは近くでセミの鳴き声を聞く程度、100dBは電車が通る時のガード下程度)
・呼気流率:男性101ml/s程度、女性92ml/s程度
本日は音声障害についてお話をさせて頂きました。
それではまた。
桃の助でした
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言語聴覚士の桃の助です
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このページでは「音声障害」についてお話したいと思います。
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音声障害(おんせいしょうがい)
音声障害とは
声の質、強さ、高さ、持続、自在にコントロールする柔軟性が、性別、年齢、社会文化的背景などから考えて正常範囲から逸脱している場合や、本人のニーズを満たさない場合に音声障害といいます。
また、その声を病的音声といいます。
イメージしやすく言うと、ガラガラ声、高すぎる声、低すぎる声、短すぎる声、弱すぎる声などがこれに当てはまります。
音声障害の分類
@声帯の病変によるもの
声帯ポリープ、声帯結節、ポリープ様声帯、声帯溝症、喉頭炎、声帯嚢胞、肉芽腫、白斑症、乳頭腫、喉頭癌、喉頭外傷、声帯硬化病変など
A声帯の運動障害によるもの
喉頭麻痺
B声帯に病変を認めないもの
機能性発声障害(心因性を含む)、痙攣性発声障害、音声振戦症、変声障害、ホルモン音声障害、老人性喉頭など
・音声障害の分類は原因によって器質性と機能性に分類したり、発声時の喉頭の緊張によって過緊張性と低緊張性に分けることもあります。
・原因としては喉頭疾患に限らず、内分泌疾患や神経疾患によるものもあるため、それら原因疾患の治療が優先される事もある。
・声の濫用、誤用によって二次的に声帯の病理的変化が現れるものとして、声帯結節、声帯ポリープ、喉頭炎、ポリープ様声帯、声帯嚢腫などがある。
・ポリープ様声帯は喫煙の影響が非常に大きいと言われています。
・心理的ストレス、聴覚障害などによって喉頭の疾患や運動障害が無いにも関わらず音声障害が出現する事も多い。
音声障害かな?と感じたら
下記のような悩みを抱える方
・喉の調子がいつも悪く、スッキリしない。
・自分の息が気になる。
・季節の変わり目になると風邪や体調不良になりやすい。
・胃腸の調子が悪い。でも薬には頼りたくない。
・毎日はつらつとしていたい。
・消化器系に活性パワーを与えたい。
こういった症状に当てはまる方はこちら↓
もし、喉の市販薬や喉の休息をとっても治らない場合は、専門的な診察が必要な場合があるので耳鼻咽喉科を受診して下さい。
音声障害の治療
風邪や声の使い過ぎなどの声枯れでない場合は専門的な治療が必要な場合があります。
@外科的治療(音声外科)
A薬物療法
B音声治療
があります。
@外科的治療(音声外科)とは
喉頭顕微鏡下手術あるいは喉頭微細手術と喉頭枠組手術がある。
喉頭微細手術では、ポリープなどの病的組織の除去や、声門閉鎖不全に対する声帯内注入などが行われる。
枠組手術は喉頭麻痺などに対して麻痺側の声帯位の移動や声帯の緊張の調整が行われる。
A薬物療法
喉頭の急性の炎症が認められる場合などは薬物療法がおこなわれる。
抗生物質、抗炎症製剤、抗アレルギー剤、ステロイド剤などが必要に応じて投与される。
B音声治療
指導や訓練を通じて発声の習慣や方法を変えることによって、声の改善を図る治療法である。
これら@〜Bが単独、または複数を組み合わせて行われる。
音声の正常値
・最長発声持続時間(できるだけ長く「あー」と発声できる時間):男性30秒、女性20秒
・話声位(普段の声の高さ):男性C3(ドの音)付近、女性A3#(ラとシの間)付近
・生理的声域(一番低い声〜一番高い声):男性C2#〜D5(37半音)、女性C3〜G5(30半音)
・強さ:70〜100dB前後(70dBは近くでセミの鳴き声を聞く程度、100dBは電車が通る時のガード下程度)
・呼気流率:男性101ml/s程度、女性92ml/s程度
本日は音声障害についてお話をさせて頂きました。
それではまた。
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2018年02月12日
認知症について 〜認知症を知り、予防しよう〜
皆さんこんにちは
言語聴覚士の桃の助です。
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本日は「認知症」についてお話ししたいと思います。
高齢化が進んでいる日本では、認知症を患う方も増加しています。
江戸時代は人生50年
昭和の頃は人生60〜70年
一昔前は人生80年
最近は人生90年近くなっており、年々寿命は長くなっています
一度きりしか無い人生、最後まで元気に過ごしたいものですよね。
しかし、早い人では60代から徐々に認知症の症状が出てしまう方もいるのが現実です
しかも結構な人数です
仮に65歳で認知症になったと仮定し、90歳まで生きるとすれば、25年間もの間認知症と付き合わなければいけません。
子育ても落ち着き退職して「ゆっくりと旅行に行きたい」「習い事をしたい」「趣味に没頭したい」と考えていた事も出来なくなる可能性があります。
そこで、本日は認知症について正しい知識を学び、どうすれば認知症を防げるのかを考えていきたいと思います
まずは認知症について色々なタイプがあるので、書きたいと思います。
@アルツハイマー病
A脳血管性認知症
Bレヴィ小体型認知症
Cピック病
Dその他の認知症
@アルツハイマー病
認知症患者の多くを占める進行性の神経変性疾患です。記憶や認知症障害から始まり、次第に大脳皮質症状が加わって、寝たきりとなり死亡します。65歳未満の発症を早発性アルツハイマー病、65歳以上を晩発性アルツハイマー病あるいはアルツハイマー型認知症と呼びます。男性よりも女性にやや多いです。
A脳血管性認知症
脳血管障害によって生じる認知症です。皮質領域の大きな梗塞による広範な虚血性病変や、記憶や認知機能回路の脳梗塞によるもの、小脳梗塞の多発などで発症します。高齢者に多く、段階的に増悪して徐々に進行し、寝たきり状態を起こします。パーキンソン症候群、失禁、片麻痺を伴うことが多いです。
Bレヴィ小体型認知症
アルツハイマー病に次いで2番目に多い認知症です。老年期に発症して進行性の認知症とパーキンソン症候群が主の症状です。初期から落ち着きのなさ、錯乱、困惑などせん妄様の認知障害が変動的にみられ、人や小動物などの幻視を訴える事が多いです。症状は進行性で、振戦、筋固縮、無動が目立つようになり、寝たきりとなります。病態としては側頭葉、島回、帯状回大脳皮質の神経細胞内に広範に大脳皮質レヴィ小体が出現します。
Cピック病
前頭葉、側頭葉に限局した脳萎縮を起こす初老期の認知症です。50〜60歳代に始まって、人格の変化や社会技能の低下、感情鈍麻、行動の脱抑制がみられます。記憶や見当識は初期には保たれますが、自発話の減少や、同じ語句を繰り返すことが特徴的です。
Dその他の認知症
1)進行性核上性麻痺
2)パーキンソン病に伴う認知症
3)皮質基底核変性症(CBD)
4)ハンチントン舞踏病
5)筋萎縮性側索硬化症(ALS)
6)正常圧水頭症
7)HIVによる認知症
8)薬物による認知症に似た症状
ここではDその他の認知症についての詳細は割愛させて頂きます。
これだけの症状を見ると、認知症という病気は非常に恐い病気だということが分かります。
ここからは私が実際場面で体験している認知症の症状を下に書きたいと思います。
@物忘れ
A日付や今いる場所が分からない
Bゴミ箱に排泄する
C趣味などにも興味関心がなくなる
Dこちらが言っている事を理解できない
E的確な判断ができない
F食事を摂りたがらなくなる
G消極的、無動
H自分がどこから来たか、どこへ行けばいいか分からない
I体力の低下(活動低下などによる二次的障害)
J文字を読めなくなる、書けなくなる
K暴力的、暴言的になる
L判断が遅くなる
M抑制がきかず、すぐに行動しようとする
Nデイサービスに来ていたり、入院していても何か理由をつけて家に帰ろうとする
O昼と夜の区別がつかない
P計算ができない
など、挙げるとかなりの数がすぐに思いつきました。もっと時間をかけて思い出すとさらに色々な症状が思い出せそうです
また、一度認知症になると、なかなか改善しないのが厄介なところです。
そこで、認知症にならないために、どういった生活を心がけることがいいのか、私なりに考えてみました
もちろん、教科書的な内容も含まれていますが、是非参考にしてみてください。
@規則正しい生活をする
当たり前の事ですが、規則正しい生活をすることは体にとって脳にとっても非常に良いことです。決まった時間に起床し、決まった時間に食事を摂り、適度な運動を心がけるだけで、している人としていない人ではかなりの差がでると思います。また、日中に昼寝を2時間以上すると認知症になりやすいというデータもあるくらいなので、昼寝が習慣になっている人は要注意ですね。
Aいろいろな人と会話をする。
人間にとってコミュニケーションをとることは非常に良いことです。脳の活性化だけでなく、ストレスの解消にもつながります。耳で聞いて、答えを考え、言葉を発する。この一連の流れで脳の様々な部位が活性化されます。
B音読、計算をする
音読は一番脳を使用すると考えられています。また、計算をすることで知的な低下も防ぐ事ができます。家計簿をつけることもお勧めです。
C旅行をする
旅行は脳機能をフル活用する行動の一つです。自分の生活範囲は歳を重ねるごとに狭まってきます。そうするとだんだん慣れた環境や、慣れた行動だけの生活になってきます。旅行をすると、ホテルや旅館の予約、目的地までの移動方法の検討、金銭の計算など様々な行動が必要となります。もしお金に余裕があれば是非趣味にして頂ければと思います。
D趣味を持つ
認知症になりやすい方は家で一日中テレビを見て過ごしている方が多いです。なので、盆栽でもいいですし、料理教室に通うこともいいです。パズルを作る事でもいいです。何か1つでいいので趣味を持つことは非常にいいことと思います。
本日は認知症についてお話をさせて頂きました。
病気の内容なので少し堅い内容でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
良ければ別の記事も読んでいただければ嬉しいです
それではまた。
桃の助でした。
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本日は「認知症」についてお話ししたいと思います。
高齢化が進んでいる日本では、認知症を患う方も増加しています。
江戸時代は人生50年
昭和の頃は人生60〜70年
一昔前は人生80年
最近は人生90年近くなっており、年々寿命は長くなっています
一度きりしか無い人生、最後まで元気に過ごしたいものですよね。
しかし、早い人では60代から徐々に認知症の症状が出てしまう方もいるのが現実です
しかも結構な人数です
仮に65歳で認知症になったと仮定し、90歳まで生きるとすれば、25年間もの間認知症と付き合わなければいけません。
子育ても落ち着き退職して「ゆっくりと旅行に行きたい」「習い事をしたい」「趣味に没頭したい」と考えていた事も出来なくなる可能性があります。
そこで、本日は認知症について正しい知識を学び、どうすれば認知症を防げるのかを考えていきたいと思います
認知症(にんちしょう、dementia)について
まずは認知症について色々なタイプがあるので、書きたいと思います。
〜認知症のタイプ〜
@アルツハイマー病
A脳血管性認知症
Bレヴィ小体型認知症
Cピック病
Dその他の認知症
@アルツハイマー病
認知症患者の多くを占める進行性の神経変性疾患です。記憶や認知症障害から始まり、次第に大脳皮質症状が加わって、寝たきりとなり死亡します。65歳未満の発症を早発性アルツハイマー病、65歳以上を晩発性アルツハイマー病あるいはアルツハイマー型認知症と呼びます。男性よりも女性にやや多いです。
A脳血管性認知症
脳血管障害によって生じる認知症です。皮質領域の大きな梗塞による広範な虚血性病変や、記憶や認知機能回路の脳梗塞によるもの、小脳梗塞の多発などで発症します。高齢者に多く、段階的に増悪して徐々に進行し、寝たきり状態を起こします。パーキンソン症候群、失禁、片麻痺を伴うことが多いです。
Bレヴィ小体型認知症
アルツハイマー病に次いで2番目に多い認知症です。老年期に発症して進行性の認知症とパーキンソン症候群が主の症状です。初期から落ち着きのなさ、錯乱、困惑などせん妄様の認知障害が変動的にみられ、人や小動物などの幻視を訴える事が多いです。症状は進行性で、振戦、筋固縮、無動が目立つようになり、寝たきりとなります。病態としては側頭葉、島回、帯状回大脳皮質の神経細胞内に広範に大脳皮質レヴィ小体が出現します。
Cピック病
前頭葉、側頭葉に限局した脳萎縮を起こす初老期の認知症です。50〜60歳代に始まって、人格の変化や社会技能の低下、感情鈍麻、行動の脱抑制がみられます。記憶や見当識は初期には保たれますが、自発話の減少や、同じ語句を繰り返すことが特徴的です。
Dその他の認知症
1)進行性核上性麻痺
2)パーキンソン病に伴う認知症
3)皮質基底核変性症(CBD)
4)ハンチントン舞踏病
5)筋萎縮性側索硬化症(ALS)
6)正常圧水頭症
7)HIVによる認知症
8)薬物による認知症に似た症状
ここではDその他の認知症についての詳細は割愛させて頂きます。
これだけの症状を見ると、認知症という病気は非常に恐い病気だということが分かります。
〜認知症の症状 実体験〜
ここからは私が実際場面で体験している認知症の症状を下に書きたいと思います。
@物忘れ
A日付や今いる場所が分からない
Bゴミ箱に排泄する
C趣味などにも興味関心がなくなる
Dこちらが言っている事を理解できない
E的確な判断ができない
F食事を摂りたがらなくなる
G消極的、無動
H自分がどこから来たか、どこへ行けばいいか分からない
I体力の低下(活動低下などによる二次的障害)
J文字を読めなくなる、書けなくなる
K暴力的、暴言的になる
L判断が遅くなる
M抑制がきかず、すぐに行動しようとする
Nデイサービスに来ていたり、入院していても何か理由をつけて家に帰ろうとする
O昼と夜の区別がつかない
P計算ができない
など、挙げるとかなりの数がすぐに思いつきました。もっと時間をかけて思い出すとさらに色々な症状が思い出せそうです
また、一度認知症になると、なかなか改善しないのが厄介なところです。
そこで、認知症にならないために、どういった生活を心がけることがいいのか、私なりに考えてみました
もちろん、教科書的な内容も含まれていますが、是非参考にしてみてください。
〜認知症の予防、進行防止〜
@規則正しい生活をする
当たり前の事ですが、規則正しい生活をすることは体にとって脳にとっても非常に良いことです。決まった時間に起床し、決まった時間に食事を摂り、適度な運動を心がけるだけで、している人としていない人ではかなりの差がでると思います。また、日中に昼寝を2時間以上すると認知症になりやすいというデータもあるくらいなので、昼寝が習慣になっている人は要注意ですね。
Aいろいろな人と会話をする。
人間にとってコミュニケーションをとることは非常に良いことです。脳の活性化だけでなく、ストレスの解消にもつながります。耳で聞いて、答えを考え、言葉を発する。この一連の流れで脳の様々な部位が活性化されます。
B音読、計算をする
音読は一番脳を使用すると考えられています。また、計算をすることで知的な低下も防ぐ事ができます。家計簿をつけることもお勧めです。
C旅行をする
旅行は脳機能をフル活用する行動の一つです。自分の生活範囲は歳を重ねるごとに狭まってきます。そうするとだんだん慣れた環境や、慣れた行動だけの生活になってきます。旅行をすると、ホテルや旅館の予約、目的地までの移動方法の検討、金銭の計算など様々な行動が必要となります。もしお金に余裕があれば是非趣味にして頂ければと思います。
D趣味を持つ
認知症になりやすい方は家で一日中テレビを見て過ごしている方が多いです。なので、盆栽でもいいですし、料理教室に通うこともいいです。パズルを作る事でもいいです。何か1つでいいので趣味を持つことは非常にいいことと思います。
本日は認知症についてお話をさせて頂きました。
病気の内容なので少し堅い内容でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
良ければ別の記事も読んでいただければ嬉しいです
それではまた。
桃の助でした。
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2018年02月10日
嚥下障害ってどんな病気?
皆さんこんにちは
言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明はこちら
今日は嚥下障害についてお話をしたいと思います!
病気についてのお話ですので少し難しい内容ですが、最後まで読んで頂けると嬉しいです
嚥下障害は高齢者に多い病気で、食べるものが制限されたり、最悪の場合は食事を全く摂れない状態となってしまいます
ここからはさらに詳しく書いていきたいと思います
嚥下障害を知る前に大切な事が、正常な嚥下を知る事です!
嚥下は簡単に言うと「食物を飲み込む事」です。
つまり、嚥下障害は飲み込みの障害となります。
一言で食べると言っても、実は意識せずに人間は沢山のことをやっています。
分かりやすいように嚥下の流れを下に書きます。
@食べ物を見てそれが食べ物と認識します。
A適切な大きさの口を開き、食べ物を口の中に摂りこみます。
B歯で噛んで咀嚼します。この時に舌を器用に動かして飲み込みやすい形に食べ物を整えます。(これを専門用語で食塊形成と言います。)
C舌や口蓋(口の天井)を狭めて口腔内の圧を一気に高め、喉に食べ物を送り込みます。
D誤って気管に食べ物が入り込まないように喉を狭めたり、喉頭蓋で気管に蓋をします。
E食道の蠕動運動によって胃に食べ物が送り込まれます。
これが嚥下の一連の流れです。つまり、この一連の流れのどこかで機能低下が起きた時に嚥下障害が発症します。
胃までの送り込みに失敗して、食べ物が途中で気管に流れ込んでしまった状態を誤嚥(ごえん)と言います。誤嚥してしまうと誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)になることもあります。
誤嚥性肺炎になると入院して治療が必要となります。
@脳梗塞や脳出血などの脳血管障害
A生まれつきの器質的異常や機能不全など
B傾眠や昏睡状態(寝ているような状態)
C神経系の疾患や筋疾患(パーキンソン病や重症筋無力症など)
D隠れ脳梗塞(ラクナ梗塞:小さな無症状の脳梗塞)
E加齢
@〜Cは病気にならないと嚥下障害は発症しませんが、D、Eについては誰でも嚥下障害を発症する可能性があります。
Dの小さな隠れ脳梗塞(ラクナ梗塞)については、70代以上の方で高頻度で知らず知らずのうちに発症しています。身体の麻痺は無いのに最近飲み込みが難しくなってきた、口の動きが鈍くなった等の症状が出現する可能性があります。
また、高齢者は加齢に伴って徐々に体力や筋力が衰えてしまいます。これは身体の筋肉だけでなく、口や喉の筋肉も徐々に低下してきます。筋力の低下によって飲み込みの機能が低下して嚥下障害になってしまうのです。
@食べたり飲んだりした時にむせる、咳き込む
A食後に痰が増える
B食後に痰が絡んだような声が出る
C言葉が不明瞭
D声が小さい、咳が大きく出せない
@〜Bは要注意です!
C、Dは嚥下障害の可能性があります。
あなたの身近な方に上記の症状の方はいないでしょうか?
もしこれらの症状に1つでも当てはまる方は医療機関に相談した方がいいかもしれません。
ここまで読んで頂ければ嚥下障害についてかなり詳しくなっていると思います
次に予防方法についてお話したいと思います。
@沢山会話をする
高齢になると社会から孤立してしまう方が多くなってしまいます。仕事をしている時は様々な人と話す機会がありますが、定年退職を機に会話の回数が極端に減るようです。そうする事で口の機能が徐々に低下して嚥下障害を発症してしまいます。そういった機能低下を防ぐために沢山会話をする事は機能維持に欠かせないと言えます。また、認知症予防にもなります。
Aカラオケ
口の機能や喉の機能、肺機能を保つためにカラオケは非常に効果的な予防方法です!
私自身、カラオケは非常にオススメな予防方法と考えています
B嚥下体操
その名の通り、嚥下機能を保つために考案された体操です。具体的には、
⑴首を回す
⑵肩を回す
⑶口を大きく開け、強く閉じる(あー、んー/開口・閉口)
⑷唇を前に突き出したり、横に引く(うー、いーの運動/突出・横引き)
⑸舌を出して前後左右上下に動かす
⑹息吹き(大きくふーっと息を吐く)
⑺パタカラ発声(パタカラを素早く発声する)
⑴〜⑺を毎日各10回ずつ行います。
本日は嚥下障害についてお話をしましたが、いかがでしたか?
少し分かりにくい所もあったかもしれません。更に詳しく知りたい方はコメントをよろしくお願いします。
それではまた。
桃の助でした
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言語聴覚士の桃の助です
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今日は嚥下障害についてお話をしたいと思います!
病気についてのお話ですので少し難しい内容ですが、最後まで読んで頂けると嬉しいです
嚥下障害は高齢者に多い病気で、食べるものが制限されたり、最悪の場合は食事を全く摂れない状態となってしまいます
ここからはさらに詳しく書いていきたいと思います
嚥下障害(えんげしょうがい、Dysphagia)とは
〜嚥下について〜
嚥下障害を知る前に大切な事が、正常な嚥下を知る事です!
嚥下は簡単に言うと「食物を飲み込む事」です。
つまり、嚥下障害は飲み込みの障害となります。
一言で食べると言っても、実は意識せずに人間は沢山のことをやっています。
分かりやすいように嚥下の流れを下に書きます。
〜嚥下の流れ〜
@食べ物を見てそれが食べ物と認識します。
A適切な大きさの口を開き、食べ物を口の中に摂りこみます。
B歯で噛んで咀嚼します。この時に舌を器用に動かして飲み込みやすい形に食べ物を整えます。(これを専門用語で食塊形成と言います。)
C舌や口蓋(口の天井)を狭めて口腔内の圧を一気に高め、喉に食べ物を送り込みます。
D誤って気管に食べ物が入り込まないように喉を狭めたり、喉頭蓋で気管に蓋をします。
E食道の蠕動運動によって胃に食べ物が送り込まれます。
これが嚥下の一連の流れです。つまり、この一連の流れのどこかで機能低下が起きた時に嚥下障害が発症します。
〜誤嚥(ごえん)について〜
胃までの送り込みに失敗して、食べ物が途中で気管に流れ込んでしまった状態を誤嚥(ごえん)と言います。誤嚥してしまうと誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)になることもあります。
誤嚥性肺炎になると入院して治療が必要となります。
〜嚥下障害の原因〜
@脳梗塞や脳出血などの脳血管障害
A生まれつきの器質的異常や機能不全など
B傾眠や昏睡状態(寝ているような状態)
C神経系の疾患や筋疾患(パーキンソン病や重症筋無力症など)
D隠れ脳梗塞(ラクナ梗塞:小さな無症状の脳梗塞)
E加齢
@〜Cは病気にならないと嚥下障害は発症しませんが、D、Eについては誰でも嚥下障害を発症する可能性があります。
Dの小さな隠れ脳梗塞(ラクナ梗塞)については、70代以上の方で高頻度で知らず知らずのうちに発症しています。身体の麻痺は無いのに最近飲み込みが難しくなってきた、口の動きが鈍くなった等の症状が出現する可能性があります。
また、高齢者は加齢に伴って徐々に体力や筋力が衰えてしまいます。これは身体の筋肉だけでなく、口や喉の筋肉も徐々に低下してきます。筋力の低下によって飲み込みの機能が低下して嚥下障害になってしまうのです。
〜嚥下障害の見分け方〜
@食べたり飲んだりした時にむせる、咳き込む
A食後に痰が増える
B食後に痰が絡んだような声が出る
C言葉が不明瞭
D声が小さい、咳が大きく出せない
@〜Bは要注意です!
C、Dは嚥下障害の可能性があります。
あなたの身近な方に上記の症状の方はいないでしょうか?
もしこれらの症状に1つでも当てはまる方は医療機関に相談した方がいいかもしれません。
〜嚥下障害の予防〜
ここまで読んで頂ければ嚥下障害についてかなり詳しくなっていると思います
次に予防方法についてお話したいと思います。
@沢山会話をする
高齢になると社会から孤立してしまう方が多くなってしまいます。仕事をしている時は様々な人と話す機会がありますが、定年退職を機に会話の回数が極端に減るようです。そうする事で口の機能が徐々に低下して嚥下障害を発症してしまいます。そういった機能低下を防ぐために沢山会話をする事は機能維持に欠かせないと言えます。また、認知症予防にもなります。
Aカラオケ
口の機能や喉の機能、肺機能を保つためにカラオケは非常に効果的な予防方法です!
私自身、カラオケは非常にオススメな予防方法と考えています
B嚥下体操
その名の通り、嚥下機能を保つために考案された体操です。具体的には、
⑴首を回す
⑵肩を回す
⑶口を大きく開け、強く閉じる(あー、んー/開口・閉口)
⑷唇を前に突き出したり、横に引く(うー、いーの運動/突出・横引き)
⑸舌を出して前後左右上下に動かす
⑹息吹き(大きくふーっと息を吐く)
⑺パタカラ発声(パタカラを素早く発声する)
⑴〜⑺を毎日各10回ずつ行います。
本日は嚥下障害についてお話をしましたが、いかがでしたか?
少し分かりにくい所もあったかもしれません。更に詳しく知りたい方はコメントをよろしくお願いします。
それではまた。
桃の助でした
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2018年02月09日
高次脳機能障害ってどんな病気?
皆さんこんにちは
本日は、「高次脳機能障害」についてお話したいと思います。
皆さんは高次脳機能障害という病気はご存知ですか?
高次脳機能障害とは、事故や脳梗塞、脳出血などの脳血管障害によって引き起こる思考や認知の障害です。
近年、世間でも話題として少しずつ取り上げられるようになってきたので、ご存知の方もいるのではないでしょうか?
このページでは高次脳機能障害の症状や実際について書きたいと思います
途中でかなり専門的な話になるところもあると思いますが、難しい所は流して下さい
一応、出来るだけ分かりやすく書きたいと思います
国が定めている高次脳機能障害の症状は、
@注意障害
A記憶障害
B遂行機能障害
C社会的行動障害
となっています。
これらの中には
・失語症
・失行症
・失認症
・半側空間無視
・地誌的障害
などの症状も含まれます。
いきなり漢字だらけの難しい言葉が出てきましたね笑
・記憶障害は何となく皆さんご想像がつくと思います。
・注意障害とは簡単に説明すると、@注意の持続が難しい、A沢山の選択肢の中から一つの物を見つける事が難しい、B一か所に集中してしまい他の場所に意識を向ける事が難しい、C2つの事を同時に行う事が難しい、などの症状が注意障害です。
・遂行機能障害とは、自分で計画をたて、そのための流れを作成し、実際に行動し、結果を検証し抑制・修正をする能力です。
もっと具体的にかつ簡単に言うと、料理やATM操作など日常生活で必ず行うような事が難しくなる状態です。
・社会的行動障害とは、欲求・感情を抑制する力や会話能力・意欲が低下し、固執・依存・退行・抑鬱などの行動や状態が見られる事です。
コミュニケーション能力や意欲が低下したような状態ですね。
高次脳機能障害の出現症状と頻度
⑴失語症…56.9%
⑵注意障害…29.8%
⑶記憶障害…26.2%
⑷行動と情緒の障害…20.4%
⑸半側空間無視…20.2%
⑹遂行機能障害…16.0%
⑺失行…11.1%
⑻半側身体失認…5.9%
⑼地誌的障害…5.9%
⑽失認…5.1%
(平成11年度東京都高次脳機能障害者実態調査報告書より)
高次脳機能障害の原因
⑴脳血管障害…79.7%
⑵頭部外傷…10.1%
⑶脳腫瘍…4.2%
⑷脳炎…1.5%
⑸低酸素脳症…1.1%
⑹アルコール症…0.7%
⑺その他…2.7%
(平成11年度東京都高次脳機能障害者実態調査報告書より)
となっています。
@専門的な評価
高次脳機能障害の評価には専門的な評価が多数あります。
TMT、BADS、RBMT、WAIS-V、BIT、CATなど…挙げれば他にもかなりの数の検査があります。
これらの検査は専門的な知識が必要ですので、もし高次脳障害が疑われる場合はお近くの専門機関又は病院を受診する事をお勧めします。
A日常生活や仕事場面の観察
高次脳機能障害は日常生活を注意深く観察すると発見する事が出来ます。
以下の項目に当てはまる方は要注意です。
・脳卒中になった事がある
・物忘れが多くなったように感じる
・2つの事を同時に出来なくなった
・言葉が出てこない事がある
・家事が今までより時間がかかる
・お金の計算が出来ない
・物や壁によくぶつかるようになった
・集中力が続かない
・道順や場所を覚えれなくなった
これらの症状が当てはまる方は要注意です。
高次脳機能障害の可能性があるので、もし心配な方は近隣の医療機関を受診して下さい。
今回は高次脳機能障害についてお話をさせて頂きました。
高次脳機能障害は脳血管障害になって必ず出る症状という訳では無いですが、軽症の場合見落とされやすい症状です。
少しでも知っているだけで、いつか身の回りで役に立つ時がくるかもしれないですね。
それではまた。
桃の助でした
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本日は、「高次脳機能障害」についてお話したいと思います。
皆さんは高次脳機能障害という病気はご存知ですか?
高次脳機能障害とは、事故や脳梗塞、脳出血などの脳血管障害によって引き起こる思考や認知の障害です。
近年、世間でも話題として少しずつ取り上げられるようになってきたので、ご存知の方もいるのではないでしょうか?
このページでは高次脳機能障害の症状や実際について書きたいと思います
途中でかなり専門的な話になるところもあると思いますが、難しい所は流して下さい
一応、出来るだけ分かりやすく書きたいと思います
高次脳機能障害とは
国が定めている高次脳機能障害の症状は、
@注意障害
A記憶障害
B遂行機能障害
C社会的行動障害
となっています。
これらの中には
・失語症
・失行症
・失認症
・半側空間無視
・地誌的障害
などの症状も含まれます。
いきなり漢字だらけの難しい言葉が出てきましたね笑
・記憶障害は何となく皆さんご想像がつくと思います。
・注意障害とは簡単に説明すると、@注意の持続が難しい、A沢山の選択肢の中から一つの物を見つける事が難しい、B一か所に集中してしまい他の場所に意識を向ける事が難しい、C2つの事を同時に行う事が難しい、などの症状が注意障害です。
・遂行機能障害とは、自分で計画をたて、そのための流れを作成し、実際に行動し、結果を検証し抑制・修正をする能力です。
もっと具体的にかつ簡単に言うと、料理やATM操作など日常生活で必ず行うような事が難しくなる状態です。
・社会的行動障害とは、欲求・感情を抑制する力や会話能力・意欲が低下し、固執・依存・退行・抑鬱などの行動や状態が見られる事です。
コミュニケーション能力や意欲が低下したような状態ですね。
高次脳機能障害の出現症状と頻度
⑴失語症…56.9%
⑵注意障害…29.8%
⑶記憶障害…26.2%
⑷行動と情緒の障害…20.4%
⑸半側空間無視…20.2%
⑹遂行機能障害…16.0%
⑺失行…11.1%
⑻半側身体失認…5.9%
⑼地誌的障害…5.9%
⑽失認…5.1%
(平成11年度東京都高次脳機能障害者実態調査報告書より)
高次脳機能障害の原因
⑴脳血管障害…79.7%
⑵頭部外傷…10.1%
⑶脳腫瘍…4.2%
⑷脳炎…1.5%
⑸低酸素脳症…1.1%
⑹アルコール症…0.7%
⑺その他…2.7%
(平成11年度東京都高次脳機能障害者実態調査報告書より)
となっています。
症状の評価
@専門的な評価
高次脳機能障害の評価には専門的な評価が多数あります。
TMT、BADS、RBMT、WAIS-V、BIT、CATなど…挙げれば他にもかなりの数の検査があります。
これらの検査は専門的な知識が必要ですので、もし高次脳障害が疑われる場合はお近くの専門機関又は病院を受診する事をお勧めします。
A日常生活や仕事場面の観察
高次脳機能障害は日常生活を注意深く観察すると発見する事が出来ます。
以下の項目に当てはまる方は要注意です。
・脳卒中になった事がある
・物忘れが多くなったように感じる
・2つの事を同時に出来なくなった
・言葉が出てこない事がある
・家事が今までより時間がかかる
・お金の計算が出来ない
・物や壁によくぶつかるようになった
・集中力が続かない
・道順や場所を覚えれなくなった
これらの症状が当てはまる方は要注意です。
高次脳機能障害の可能性があるので、もし心配な方は近隣の医療機関を受診して下さい。
今回は高次脳機能障害についてお話をさせて頂きました。
高次脳機能障害は脳血管障害になって必ず出る症状という訳では無いですが、軽症の場合見落とされやすい症状です。
少しでも知っているだけで、いつか身の回りで役に立つ時がくるかもしれないですね。
それではまた。
桃の助でした
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2018年02月06日
失語症って何?〜病気について〜
皆さんこんにちは
日々、言語聴覚士として病院で働いている桃の助と言います
今日は失語症についてお話ししたいと思います。
皆さんが失語症という文字を見ると、言葉が全く話せなくなる状態に思われるかもしれません。
でも実際の失語症は症状の出方や程度が様々なんです
症状が軽い方はほとんど会話に困らない程度ですが、症状が重い方は一言も言葉が出ず、話の内容も理解出来ないという方もいます。
このページでは失語症の原因や症状についてお話をしていきます
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[原因]
主に脳出血、脳梗塞などの脳血管障害によって脳の言語機能の中枢が損傷される事で出現します。
つまり、脳以外の病気で失語症になる事はありません。
[症状]
高次脳機能障害の1種で、言語機能の「聞く」「話す」「読む」「書く」「推論する」といった機能が障害されます。
(※高次脳機能障害については別ページでお話しさせて頂きます)
【失語症の具体的な症状】
@相手が言っている事が理解できなくなる。
A言葉が思い出せない、または別の言葉を発してしまう。
B文字が読めない。
C文字が書けない。
D適切な判断が出来なくなる。
E計算が出来なくなる。
[主な脳の損傷部位]
@前頭葉:脳の前方の部分です。
A側頭葉:脳の左右側方の部分です。
B頭頂葉:脳の上側の部分です。
C皮質下:脳の内側の部分です。
この損傷部位を見ていただければ、脳の大部分で失語症になる可能性がある事が分かると思います
ただし、ほとんどの方で左脳の損傷でしか失語症にはなりません。
まれに右脳の損傷で失語症になる方もいますが、大部分の方は左脳に言語中枢が存在すると考えられています。
損傷部位をまとめると…
左脳の前頭葉、側頭葉、頭頂葉、皮質下
で失語症になる可能性があります。
脳にダメージがない状態で話しが出来にくくなった場合は、その他の病気(精神疾患など)を疑った方がいいかもしれません
これらの症状は個人差があるので、一概に全て出現するという訳ではないのですが、多かれ少なかれ失語症の方にはみられます。
【脳の損傷部位による症状分類】
失語症は脳の損傷した部位によって異なった症状が出現します。
例えば、
・前頭葉の損傷:理解は良いが、スムーズに会話ができなくなる。
・側頭葉の損傷:理解が難しいが、スムーズな受け答えができる。
・頭頂葉の損傷:漢字は読めるが、仮名が分からなくなる。
これらはごく一部の限局した症状紹介です。実際には様々な症状が複合的に出現します。
(※専門的な症状分類は別ページで紹介したいと思います。)
【もしあなたが言葉が出にくい状態になったらどうすればいいの?】
迷わず、かかりつけの病院へ相談しましょう!
小さな個人病院ではまれに見抜けない事もあるかもしれませんが、ほとんどの場合は検査をして頂けると思います。
今日は失語症についてお話をさせていただきました。
もっと詳しく知りたい方はコメントを下さい。
それではまた。桃の助でした
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日々、言語聴覚士として病院で働いている桃の助と言います
今日は失語症についてお話ししたいと思います。
皆さんが失語症という文字を見ると、言葉が全く話せなくなる状態に思われるかもしれません。
でも実際の失語症は症状の出方や程度が様々なんです
症状が軽い方はほとんど会話に困らない程度ですが、症状が重い方は一言も言葉が出ず、話の内容も理解出来ないという方もいます。
このページでは失語症の原因や症状についてお話をしていきます
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失語症(しつごしょう、aphasia)
[原因]
主に脳出血、脳梗塞などの脳血管障害によって脳の言語機能の中枢が損傷される事で出現します。
つまり、脳以外の病気で失語症になる事はありません。
[症状]
高次脳機能障害の1種で、言語機能の「聞く」「話す」「読む」「書く」「推論する」といった機能が障害されます。
(※高次脳機能障害については別ページでお話しさせて頂きます)
【失語症の具体的な症状】
@相手が言っている事が理解できなくなる。
A言葉が思い出せない、または別の言葉を発してしまう。
B文字が読めない。
C文字が書けない。
D適切な判断が出来なくなる。
E計算が出来なくなる。
[主な脳の損傷部位]
@前頭葉:脳の前方の部分です。
A側頭葉:脳の左右側方の部分です。
B頭頂葉:脳の上側の部分です。
C皮質下:脳の内側の部分です。
この損傷部位を見ていただければ、脳の大部分で失語症になる可能性がある事が分かると思います
ただし、ほとんどの方で左脳の損傷でしか失語症にはなりません。
まれに右脳の損傷で失語症になる方もいますが、大部分の方は左脳に言語中枢が存在すると考えられています。
損傷部位をまとめると…
左脳の前頭葉、側頭葉、頭頂葉、皮質下
で失語症になる可能性があります。
脳にダメージがない状態で話しが出来にくくなった場合は、その他の病気(精神疾患など)を疑った方がいいかもしれません
これらの症状は個人差があるので、一概に全て出現するという訳ではないのですが、多かれ少なかれ失語症の方にはみられます。
【脳の損傷部位による症状分類】
失語症は脳の損傷した部位によって異なった症状が出現します。
例えば、
・前頭葉の損傷:理解は良いが、スムーズに会話ができなくなる。
・側頭葉の損傷:理解が難しいが、スムーズな受け答えができる。
・頭頂葉の損傷:漢字は読めるが、仮名が分からなくなる。
これらはごく一部の限局した症状紹介です。実際には様々な症状が複合的に出現します。
(※専門的な症状分類は別ページで紹介したいと思います。)
【もしあなたが言葉が出にくい状態になったらどうすればいいの?】
迷わず、かかりつけの病院へ相談しましょう!
小さな個人病院ではまれに見抜けない事もあるかもしれませんが、ほとんどの場合は検査をして頂けると思います。
今日は失語症についてお話をさせていただきました。
もっと詳しく知りたい方はコメントを下さい。
それではまた。桃の助でした
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