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2018年12月23日
USN(半側空間無視)の訓練方法で大切なこと
皆さんこんにちは!
当サイトを運営している桃の助です!
本日は、USN(半側空間無視)の訓練方法についてのお話しです。
USNについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ↓↓↓
・USN(半側空間無視)とは?
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ところで、皆さんはUSNの訓練をどういった方法でしていますか?
患者さんに対して、
「左を見て下さい!」
「左です!左!」
「もう!何度言ったら分かるの?」
なんて指導はやっていないですよね?笑
でも、そう言いたい気持ちは痛いほどわかります。
何度言っても左側を見れない患者さんって多いですもんね。
そうは言うものの、一番多い訓練方法としては、動作や課題をしながら左側に対して意識付けをしてもらう方法だと思います。
この方法は一般的に行われていますし、行動面での記憶から学習効果が得られやすい方法だとも思います。
しかし!
その指導が誤った代償方法を獲得させてはいないでしょうか?
訓練の時の患者さんの頸部、頭部、視点の動きをよく観察してみて下さい。
「左を見て!」
と言われた患者さんは、顔ごとまたは体ごと左側を見ていませんか?
皆さんが左右を見る時に、頸部の回旋主体で見る事は少ないと思います。
それは机や自分の身の回りになればなおさら少なくなるはずです。
(ただし、遠くの物を見る時は大きく回旋します。)
例えて言えば、BIT行動無視検査やTMT検査をしている程度であれば、頸部の回旋が主体で左右を確認する事はそれほど多くないはずです。
訓練後期で代償手段として頸部主体の回旋運動での代償はいいと思います。
しかし、訓練初期から代償手段を獲得するのではなく、視点を動かすように指導していく必要があると私は考えています。
そうは言っても、頭を動かさずに目だけ動かす方法はとても難しいです。
しかし、適切な訓練方法を選択すると、目だけで左側を見られるようになる場合があります。
では、その訓練方法についてですが、私の場合は、動眼神経麻痺や外転神経麻痺などで用いるような訓練方法を行っています。
これについては話すとどんどん脱線していきそうなので、いつか機会があればお話ししたいと思います。
皆さんもぜひ、眼球を主体に左側を見るように指導してみて下さい!
本日はここまでです!
それではまた!
桃の助でした!
ご質問等あればコメントでよろしくお願いします。
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当サイトを運営している桃の助です!
本日は、USN(半側空間無視)の訓練方法についてのお話しです。
USNについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ↓↓↓
・USN(半側空間無視)とは?
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ところで、皆さんはUSNの訓練をどういった方法でしていますか?
患者さんに対して、
「左を見て下さい!」
「左です!左!」
「もう!何度言ったら分かるの?」
なんて指導はやっていないですよね?笑
でも、そう言いたい気持ちは痛いほどわかります。
何度言っても左側を見れない患者さんって多いですもんね。
そうは言うものの、一番多い訓練方法としては、動作や課題をしながら左側に対して意識付けをしてもらう方法だと思います。
この方法は一般的に行われていますし、行動面での記憶から学習効果が得られやすい方法だとも思います。
しかし!
その指導が誤った代償方法を獲得させてはいないでしょうか?
訓練の時の患者さんの頸部、頭部、視点の動きをよく観察してみて下さい。
「左を見て!」
と言われた患者さんは、顔ごとまたは体ごと左側を見ていませんか?
皆さんが左右を見る時に、頸部の回旋主体で見る事は少ないと思います。
それは机や自分の身の回りになればなおさら少なくなるはずです。
(ただし、遠くの物を見る時は大きく回旋します。)
例えて言えば、BIT行動無視検査やTMT検査をしている程度であれば、頸部の回旋が主体で左右を確認する事はそれほど多くないはずです。
訓練後期で代償手段として頸部主体の回旋運動での代償はいいと思います。
しかし、訓練初期から代償手段を獲得するのではなく、視点を動かすように指導していく必要があると私は考えています。
そうは言っても、頭を動かさずに目だけ動かす方法はとても難しいです。
しかし、適切な訓練方法を選択すると、目だけで左側を見られるようになる場合があります。
では、その訓練方法についてですが、私の場合は、動眼神経麻痺や外転神経麻痺などで用いるような訓練方法を行っています。
これについては話すとどんどん脱線していきそうなので、いつか機会があればお話ししたいと思います。
皆さんもぜひ、眼球を主体に左側を見るように指導してみて下さい!
本日はここまでです!
それではまた!
桃の助でした!
ご質問等あればコメントでよろしくお願いします。
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2018年09月07日
間違いやすい構音障害の訓練法
皆さんこんにちは!
当サイトを運営している言語聴覚士の桃の助です!
本日は、「間違いやすい構音障害の訓練法」についてお話ししたいと思います。
このテーマは言語聴覚士や言語聴覚士の卵の学生向けに書きますので、構音障害について知りたい方はこちらどうぞ↓↓↓
・構音障害
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それでは本題に入っていきたいと思います。
皆さんは、構音障害の方に対してどういった訓練法を用いていますか?
まずすぐに思いつくのは、口腔機能訓練、つまり口の体操だと思います。
構音障害では、麻痺を発症した方がなりやすいので、多くの場合は口の体操を行うと思います。
では、口の体操をして、構音は改善するのでしょうか?
答えは、NOです。
口の体操は、正しい運動を再獲得するために行う運動であり、構音に対してはベストの訓練とは言えません。
もちろん、全く効果がないというわけではありません。
口の体操自体は、顔の左右対称性を改善したり、筋力を強化したり、目的の方向へ正しく運動できるようにする訓練です。
なので、構音障害に対しての効果は薄いと思われます。
しかしながら、患者さんに対するバイオフィードバックでは非常に効果的だと思います。
自身の構音障害をあまり認識していない患者さんであっても、バイオフィードバックを行う事で、「自分は口が上手く動いていないんだ…」という認識を持つことができます。
なので、口の体操も合わせて行うといい結果を得られる可能性が高いです。
皆さんが会話をするときの事を思い浮かべて下さい。
口の体操のように、最大運動で会話をすることがありますか?
大きく口を開けて「あー、いー」なんて言わないですよね?
会話をしている時の口の中の運動は非常に複雑で、かつスピーディーです。
口の体操は速度を上げたとしても限度があります。
会話中の口の動きは、口の体操では得られないほどの速さで運動しています。
口の運動を行って構音障害を治そうとする事は、
100m走を早く走りたい(上手に話したい)のに、走らずに筋トレ(口の体操)ばかりしているようなものです。
効果がないとは言えませんが、最適な練習方法ともいえない事が分かると思います。
早く走りたいなら、走る練習をすることがベストです。
つまり、上手に話したいなら、話す練習をすることがベストなのです。
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ここまで読んで頂けた方にはだいたい分かると思いますが、構音障害の練習には構音練習が一番です。
代表的な訓練法を挙げるならば、
・ターゲット音をしぼった反復練習法
・早口言葉の練習
・文節を用いた練習法
などがあります。
その他にも、
・フリートークを多くする
・音階訓練法(声帯の動きも低下している方も多いため)
・呼吸訓練
・歌唱
などがあります。
ここに挙げた訓練のように、構音障害の問題は呼気から始まり、声帯、舌、口唇、鼻腔と様々な要素が合わさっています。
なので、口の体操だけでは、舌と口唇の最大運動ばかり練習していては、治りにくいことが分かると思います。
本日は、「間違いやすい構音障害の訓練法」についてお話しさせて頂きました。
様々な訓練法があるので、患者さんにどれが適しているのか考えながら選択して頂くと、素晴らしい結果が得られることでしょう。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
この他にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです!
【おすすめ記事】
・リハビリの効果が劇的に向上する方法
それではまた!桃の助でした!
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当サイトを運営している言語聴覚士の桃の助です!
本日は、「間違いやすい構音障害の訓練法」についてお話ししたいと思います。
このテーマは言語聴覚士や言語聴覚士の卵の学生向けに書きますので、構音障害について知りたい方はこちらどうぞ↓↓↓
・構音障害
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間違いやすい構音障害の訓練法
それでは本題に入っていきたいと思います。
皆さんは、構音障害の方に対してどういった訓練法を用いていますか?
まずすぐに思いつくのは、口腔機能訓練、つまり口の体操だと思います。
構音障害では、麻痺を発症した方がなりやすいので、多くの場合は口の体操を行うと思います。
では、口の体操をして、構音は改善するのでしょうか?
答えは、NOです。
口の体操は、正しい運動を再獲得するために行う運動であり、構音に対してはベストの訓練とは言えません。
もちろん、全く効果がないというわけではありません。
口の体操自体は、顔の左右対称性を改善したり、筋力を強化したり、目的の方向へ正しく運動できるようにする訓練です。
なので、構音障害に対しての効果は薄いと思われます。
しかしながら、患者さんに対するバイオフィードバックでは非常に効果的だと思います。
自身の構音障害をあまり認識していない患者さんであっても、バイオフィードバックを行う事で、「自分は口が上手く動いていないんだ…」という認識を持つことができます。
なので、口の体操も合わせて行うといい結果を得られる可能性が高いです。
なぜ、口の体操が構音訓練のベストではないのか?
皆さんが会話をするときの事を思い浮かべて下さい。
口の体操のように、最大運動で会話をすることがありますか?
大きく口を開けて「あー、いー」なんて言わないですよね?
会話をしている時の口の中の運動は非常に複雑で、かつスピーディーです。
口の体操は速度を上げたとしても限度があります。
会話中の口の動きは、口の体操では得られないほどの速さで運動しています。
口の運動を行って構音障害を治そうとする事は、
100m走を早く走りたい(上手に話したい)のに、走らずに筋トレ(口の体操)ばかりしているようなものです。
効果がないとは言えませんが、最適な練習方法ともいえない事が分かると思います。
早く走りたいなら、走る練習をすることがベストです。
つまり、上手に話したいなら、話す練習をすることがベストなのです。
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どの訓練法を選択すべきか?
ここまで読んで頂けた方にはだいたい分かると思いますが、構音障害の練習には構音練習が一番です。
代表的な訓練法を挙げるならば、
・ターゲット音をしぼった反復練習法
・早口言葉の練習
・文節を用いた練習法
などがあります。
その他にも、
・フリートークを多くする
・音階訓練法(声帯の動きも低下している方も多いため)
・呼吸訓練
・歌唱
などがあります。
ここに挙げた訓練のように、構音障害の問題は呼気から始まり、声帯、舌、口唇、鼻腔と様々な要素が合わさっています。
なので、口の体操だけでは、舌と口唇の最大運動ばかり練習していては、治りにくいことが分かると思います。
おわりに
本日は、「間違いやすい構音障害の訓練法」についてお話しさせて頂きました。
様々な訓練法があるので、患者さんにどれが適しているのか考えながら選択して頂くと、素晴らしい結果が得られることでしょう。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
この他にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです!
【おすすめ記事】
・リハビリの効果が劇的に向上する方法
それではまた!桃の助でした!
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2018年03月07日
リハビリの効果が劇的に向上する方法
皆さんこんにちは。
言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
このページでは、リハビリの効果が上がる方法についてお話ししたいと思います。
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まず、皆さんが考える「リハビリの効果を上げる方法」は何ですか?
この質問は私が臨床実習で来る学生さんにいつも尋ねている質問でもあります。
学生さんからは、
学生A「病状をきちんと把握すること」
学生B「適切な訓練をする事」
学生C「患者さんの立場になって接すること」
学生D「毎日時間をかけて訓練をする事」
学生E「他職種と協力する事」
などなど…
ほとんど100%の確率で学生さんからはこういった答えが返ってきます。
そう!
みんな間違っていません。
そういった考え方はリハビリの療法士には必要な考え方です。
でも、リハビリの効果を上げる方法では、それらが1番ではないんです!
リハビリをする上で一番大事な事は…………
モチベーション(やる気)なんです!
「なんだ、そんな事か」と思ったら大間違いです!
モチベーションが高い方は一生懸命考え、一生懸命行動します。
リハビリ以外の時間で自主的に練習を行う方もいます。
訓練中にモチベーションが高い方と、低い方では能力の発揮の仕方も違います。
例えば、20kgのバーベルを持ち上げるとします。
モチベーションが高い方は、その時どうにかして持ち上げようと頑張ります。もし、持ち上げれなくても、次の日にどうやったら持ち上げれるか考えるはずですし、もう一度挑戦するはずです。
しかし、モチベーションが低い方は、その時持ち上げれたらそれで終わりです。もし、持ち上げれなくても次の日は考える事も触る事もないと思います。
この時には、モチベーションが高い方と低い人では筋肉の出力にもかなりの差が生まれています。
それが毎日続けば、もちろん意欲的な方のほうがリハビリが効果的なのは予想されると思います。
リハビリは言わばダイエットや禁煙、貯金などと同じような感じですね。
一生懸命頑張った人にはそれなりの効果が期待できるでしょうし、サボってしまった人はほとんど良い結果が得られないという事になると思います。
リハビリは楽に短時間で終わるものではありません!
毎日の積み重ねでほんの少しずつ良くなってきます。
また、ある程度の期間が経つと改善の幅が小さくなったりもしますし、途中で改善が停滞する事もあります。
脳卒中後のリハビリでは国によって6か月間が改善の見込みがある期間と定められています。
そんな何か月もかかるリハビリの中で、常に100%のモチベーションで訓練に臨むことは非常に難しいものです。
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モチベーションは二つの要因から成っていると言われています。
一つは「動因」(ドライブ)と呼ばれ人の内側から行動を引き起こすもので、「少しずつわかるようになってきて、なんだか最近英語の勉強するのが楽しい!」などといったものです。
臨床の現場では、できない事ばかり行うと患者さんのモチベーションを極端に下げる要因となります。
しかし、簡単なものばかりでは訓練になりませんし、出来ると思い込んでリハビリをやらなくなるケースもあります。
訓練課題の難易度調整は難しい所ではあるのですが、モチベーションを上げるためにも難易度調整が必要です。
訓練の難易度を上げる目安として、80%の割合で出来る程度となれば難易度を1段階上げるという風に書いている本があります。
しかし、私はモチベーションを上げるために、70%〜80%出来る課題を提供し続ける事が大事だと考えています。
または、80%、50%、60%、80%、といった具合に、最初は取り組みやすいレベル、中間でやや難しい課題を挟んで、最後に取り組みやすい課題で終わるといった内容でもいいと思います。
そうする事で、導入もスムーズにいきますし、明日へのやる気にもつながってくると思います。
もう一つは「誘因」(インセンティブ)と呼ばれる人の外側から人の行動を誘発させるもので、「次の英語のテストで90点以上とればお小遣いもらえるから頑張る!」といったものです。
これについてはリハビリでは成果報酬はほとんどないので、職場復帰、スポーツ復帰、自宅復帰などがこれに当てはまると思います。
・職場復帰しなくちゃいけないから頑張る!
・サッカーをしたいから頑張る!
・病院から出て、もう一度自宅へ帰りたい!
など、自身でリハビリを頑張ったら報酬があるという風に取り組む必要があります。
年配の方や、障害が重度の方は障害の受容が出来ずに、逃避行動や諦めなどがみられます。
そういった場合には、身内の方の協力もとても大切になってくると思います。
いかがだったでしょうか?
本日は効果的にリハビリを行う方法についてお話しさせて頂きました。
日々、訓練手技にばかり目が行きやすいリハビリの療法士ですが、こういった精神面にも目を向けるとより一層素晴らしい効果が得られると思います。
それではまた。
桃の助でした
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言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
このページでは、リハビリの効果が上がる方法についてお話ししたいと思います。
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まず、皆さんが考える「リハビリの効果を上げる方法」は何ですか?
この質問は私が臨床実習で来る学生さんにいつも尋ねている質問でもあります。
学生さんからは、
学生A「病状をきちんと把握すること」
学生B「適切な訓練をする事」
学生C「患者さんの立場になって接すること」
学生D「毎日時間をかけて訓練をする事」
学生E「他職種と協力する事」
などなど…
ほとんど100%の確率で学生さんからはこういった答えが返ってきます。
そう!
みんな間違っていません。
そういった考え方はリハビリの療法士には必要な考え方です。
でも、リハビリの効果を上げる方法では、それらが1番ではないんです!
リハビリをする上で一番大事な事は…………
モチベーション(やる気)なんです!
「なんだ、そんな事か」と思ったら大間違いです!
モチベーションが高い方は一生懸命考え、一生懸命行動します。
リハビリ以外の時間で自主的に練習を行う方もいます。
訓練中にモチベーションが高い方と、低い方では能力の発揮の仕方も違います。
例えば、20kgのバーベルを持ち上げるとします。
モチベーションが高い方は、その時どうにかして持ち上げようと頑張ります。もし、持ち上げれなくても、次の日にどうやったら持ち上げれるか考えるはずですし、もう一度挑戦するはずです。
しかし、モチベーションが低い方は、その時持ち上げれたらそれで終わりです。もし、持ち上げれなくても次の日は考える事も触る事もないと思います。
この時には、モチベーションが高い方と低い人では筋肉の出力にもかなりの差が生まれています。
それが毎日続けば、もちろん意欲的な方のほうがリハビリが効果的なのは予想されると思います。
リハビリは言わばダイエットや禁煙、貯金などと同じような感じですね。
一生懸命頑張った人にはそれなりの効果が期待できるでしょうし、サボってしまった人はほとんど良い結果が得られないという事になると思います。
リハビリは楽に短時間で終わるものではありません!
毎日の積み重ねでほんの少しずつ良くなってきます。
また、ある程度の期間が経つと改善の幅が小さくなったりもしますし、途中で改善が停滞する事もあります。
脳卒中後のリハビリでは国によって6か月間が改善の見込みがある期間と定められています。
そんな何か月もかかるリハビリの中で、常に100%のモチベーションで訓練に臨むことは非常に難しいものです。
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モチベーション
モチベーションは二つの要因から成っていると言われています。
【動因(ドライブ)】
一つは「動因」(ドライブ)と呼ばれ人の内側から行動を引き起こすもので、「少しずつわかるようになってきて、なんだか最近英語の勉強するのが楽しい!」などといったものです。
臨床の現場では、できない事ばかり行うと患者さんのモチベーションを極端に下げる要因となります。
しかし、簡単なものばかりでは訓練になりませんし、出来ると思い込んでリハビリをやらなくなるケースもあります。
訓練課題の難易度調整は難しい所ではあるのですが、モチベーションを上げるためにも難易度調整が必要です。
訓練の難易度を上げる目安として、80%の割合で出来る程度となれば難易度を1段階上げるという風に書いている本があります。
しかし、私はモチベーションを上げるために、70%〜80%出来る課題を提供し続ける事が大事だと考えています。
または、80%、50%、60%、80%、といった具合に、最初は取り組みやすいレベル、中間でやや難しい課題を挟んで、最後に取り組みやすい課題で終わるといった内容でもいいと思います。
そうする事で、導入もスムーズにいきますし、明日へのやる気にもつながってくると思います。
【誘因(インセンティブ)】
もう一つは「誘因」(インセンティブ)と呼ばれる人の外側から人の行動を誘発させるもので、「次の英語のテストで90点以上とればお小遣いもらえるから頑張る!」といったものです。
これについてはリハビリでは成果報酬はほとんどないので、職場復帰、スポーツ復帰、自宅復帰などがこれに当てはまると思います。
・職場復帰しなくちゃいけないから頑張る!
・サッカーをしたいから頑張る!
・病院から出て、もう一度自宅へ帰りたい!
など、自身でリハビリを頑張ったら報酬があるという風に取り組む必要があります。
年配の方や、障害が重度の方は障害の受容が出来ずに、逃避行動や諦めなどがみられます。
そういった場合には、身内の方の協力もとても大切になってくると思います。
いかがだったでしょうか?
本日は効果的にリハビリを行う方法についてお話しさせて頂きました。
日々、訓練手技にばかり目が行きやすいリハビリの療法士ですが、こういった精神面にも目を向けるとより一層素晴らしい効果が得られると思います。
それではまた。
桃の助でした
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