2018年09月07日
間違いやすい構音障害の訓練法
皆さんこんにちは!
当サイトを運営している言語聴覚士の桃の助です!
本日は、「間違いやすい構音障害の訓練法」についてお話ししたいと思います。
このテーマは言語聴覚士や言語聴覚士の卵の学生向けに書きますので、構音障害について知りたい方はこちらどうぞ↓↓↓
・構音障害
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それでは本題に入っていきたいと思います。
皆さんは、構音障害の方に対してどういった訓練法を用いていますか?
まずすぐに思いつくのは、口腔機能訓練、つまり口の体操だと思います。
構音障害では、麻痺を発症した方がなりやすいので、多くの場合は口の体操を行うと思います。
では、口の体操をして、構音は改善するのでしょうか?
答えは、NOです。
口の体操は、正しい運動を再獲得するために行う運動であり、構音に対してはベストの訓練とは言えません。
もちろん、全く効果がないというわけではありません。
口の体操自体は、顔の左右対称性を改善したり、筋力を強化したり、目的の方向へ正しく運動できるようにする訓練です。
なので、構音障害に対しての効果は薄いと思われます。
しかしながら、患者さんに対するバイオフィードバックでは非常に効果的だと思います。
自身の構音障害をあまり認識していない患者さんであっても、バイオフィードバックを行う事で、「自分は口が上手く動いていないんだ…」という認識を持つことができます。
なので、口の体操も合わせて行うといい結果を得られる可能性が高いです。
皆さんが会話をするときの事を思い浮かべて下さい。
口の体操のように、最大運動で会話をすることがありますか?
大きく口を開けて「あー、いー」なんて言わないですよね?
会話をしている時の口の中の運動は非常に複雑で、かつスピーディーです。
口の体操は速度を上げたとしても限度があります。
会話中の口の動きは、口の体操では得られないほどの速さで運動しています。
口の運動を行って構音障害を治そうとする事は、
100m走を早く走りたい(上手に話したい)のに、走らずに筋トレ(口の体操)ばかりしているようなものです。
効果がないとは言えませんが、最適な練習方法ともいえない事が分かると思います。
早く走りたいなら、走る練習をすることがベストです。
つまり、上手に話したいなら、話す練習をすることがベストなのです。
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ここまで読んで頂けた方にはだいたい分かると思いますが、構音障害の練習には構音練習が一番です。
代表的な訓練法を挙げるならば、
・ターゲット音をしぼった反復練習法
・早口言葉の練習
・文節を用いた練習法
などがあります。
その他にも、
・フリートークを多くする
・音階訓練法(声帯の動きも低下している方も多いため)
・呼吸訓練
・歌唱
などがあります。
ここに挙げた訓練のように、構音障害の問題は呼気から始まり、声帯、舌、口唇、鼻腔と様々な要素が合わさっています。
なので、口の体操だけでは、舌と口唇の最大運動ばかり練習していては、治りにくいことが分かると思います。
本日は、「間違いやすい構音障害の訓練法」についてお話しさせて頂きました。
様々な訓練法があるので、患者さんにどれが適しているのか考えながら選択して頂くと、素晴らしい結果が得られることでしょう。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
この他にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです!
【おすすめ記事】
・リハビリの効果が劇的に向上する方法
それではまた!桃の助でした!
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本日は、「間違いやすい構音障害の訓練法」についてお話ししたいと思います。
このテーマは言語聴覚士や言語聴覚士の卵の学生向けに書きますので、構音障害について知りたい方はこちらどうぞ↓↓↓
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間違いやすい構音障害の訓練法
それでは本題に入っていきたいと思います。
皆さんは、構音障害の方に対してどういった訓練法を用いていますか?
まずすぐに思いつくのは、口腔機能訓練、つまり口の体操だと思います。
構音障害では、麻痺を発症した方がなりやすいので、多くの場合は口の体操を行うと思います。
では、口の体操をして、構音は改善するのでしょうか?
答えは、NOです。
口の体操は、正しい運動を再獲得するために行う運動であり、構音に対してはベストの訓練とは言えません。
もちろん、全く効果がないというわけではありません。
口の体操自体は、顔の左右対称性を改善したり、筋力を強化したり、目的の方向へ正しく運動できるようにする訓練です。
なので、構音障害に対しての効果は薄いと思われます。
しかしながら、患者さんに対するバイオフィードバックでは非常に効果的だと思います。
自身の構音障害をあまり認識していない患者さんであっても、バイオフィードバックを行う事で、「自分は口が上手く動いていないんだ…」という認識を持つことができます。
なので、口の体操も合わせて行うといい結果を得られる可能性が高いです。
なぜ、口の体操が構音訓練のベストではないのか?
皆さんが会話をするときの事を思い浮かべて下さい。
口の体操のように、最大運動で会話をすることがありますか?
大きく口を開けて「あー、いー」なんて言わないですよね?
会話をしている時の口の中の運動は非常に複雑で、かつスピーディーです。
口の体操は速度を上げたとしても限度があります。
会話中の口の動きは、口の体操では得られないほどの速さで運動しています。
口の運動を行って構音障害を治そうとする事は、
100m走を早く走りたい(上手に話したい)のに、走らずに筋トレ(口の体操)ばかりしているようなものです。
効果がないとは言えませんが、最適な練習方法ともいえない事が分かると思います。
早く走りたいなら、走る練習をすることがベストです。
つまり、上手に話したいなら、話す練習をすることがベストなのです。
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どの訓練法を選択すべきか?
ここまで読んで頂けた方にはだいたい分かると思いますが、構音障害の練習には構音練習が一番です。
代表的な訓練法を挙げるならば、
・ターゲット音をしぼった反復練習法
・早口言葉の練習
・文節を用いた練習法
などがあります。
その他にも、
・フリートークを多くする
・音階訓練法(声帯の動きも低下している方も多いため)
・呼吸訓練
・歌唱
などがあります。
ここに挙げた訓練のように、構音障害の問題は呼気から始まり、声帯、舌、口唇、鼻腔と様々な要素が合わさっています。
なので、口の体操だけでは、舌と口唇の最大運動ばかり練習していては、治りにくいことが分かると思います。
おわりに
本日は、「間違いやすい構音障害の訓練法」についてお話しさせて頂きました。
様々な訓練法があるので、患者さんにどれが適しているのか考えながら選択して頂くと、素晴らしい結果が得られることでしょう。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
この他にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです!
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