2018年03月07日
リハビリの効果が劇的に向上する方法
皆さんこんにちは。
言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
このページでは、リハビリの効果が上がる方法についてお話ししたいと思います。
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まず、皆さんが考える「リハビリの効果を上げる方法」は何ですか?
この質問は私が臨床実習で来る学生さんにいつも尋ねている質問でもあります。
学生さんからは、
学生A「病状をきちんと把握すること」
学生B「適切な訓練をする事」
学生C「患者さんの立場になって接すること」
学生D「毎日時間をかけて訓練をする事」
学生E「他職種と協力する事」
などなど…
ほとんど100%の確率で学生さんからはこういった答えが返ってきます。
そう!
みんな間違っていません。
そういった考え方はリハビリの療法士には必要な考え方です。
でも、リハビリの効果を上げる方法では、それらが1番ではないんです!
リハビリをする上で一番大事な事は…………
モチベーション(やる気)なんです!
「なんだ、そんな事か」と思ったら大間違いです!
モチベーションが高い方は一生懸命考え、一生懸命行動します。
リハビリ以外の時間で自主的に練習を行う方もいます。
訓練中にモチベーションが高い方と、低い方では能力の発揮の仕方も違います。
例えば、20kgのバーベルを持ち上げるとします。
モチベーションが高い方は、その時どうにかして持ち上げようと頑張ります。もし、持ち上げれなくても、次の日にどうやったら持ち上げれるか考えるはずですし、もう一度挑戦するはずです。
しかし、モチベーションが低い方は、その時持ち上げれたらそれで終わりです。もし、持ち上げれなくても次の日は考える事も触る事もないと思います。
この時には、モチベーションが高い方と低い人では筋肉の出力にもかなりの差が生まれています。
それが毎日続けば、もちろん意欲的な方のほうがリハビリが効果的なのは予想されると思います。
リハビリは言わばダイエットや禁煙、貯金などと同じような感じですね。
一生懸命頑張った人にはそれなりの効果が期待できるでしょうし、サボってしまった人はほとんど良い結果が得られないという事になると思います。
リハビリは楽に短時間で終わるものではありません!
毎日の積み重ねでほんの少しずつ良くなってきます。
また、ある程度の期間が経つと改善の幅が小さくなったりもしますし、途中で改善が停滞する事もあります。
脳卒中後のリハビリでは国によって6か月間が改善の見込みがある期間と定められています。
そんな何か月もかかるリハビリの中で、常に100%のモチベーションで訓練に臨むことは非常に難しいものです。
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モチベーションは二つの要因から成っていると言われています。
一つは「動因」(ドライブ)と呼ばれ人の内側から行動を引き起こすもので、「少しずつわかるようになってきて、なんだか最近英語の勉強するのが楽しい!」などといったものです。
臨床の現場では、できない事ばかり行うと患者さんのモチベーションを極端に下げる要因となります。
しかし、簡単なものばかりでは訓練になりませんし、出来ると思い込んでリハビリをやらなくなるケースもあります。
訓練課題の難易度調整は難しい所ではあるのですが、モチベーションを上げるためにも難易度調整が必要です。
訓練の難易度を上げる目安として、80%の割合で出来る程度となれば難易度を1段階上げるという風に書いている本があります。
しかし、私はモチベーションを上げるために、70%〜80%出来る課題を提供し続ける事が大事だと考えています。
または、80%、50%、60%、80%、といった具合に、最初は取り組みやすいレベル、中間でやや難しい課題を挟んで、最後に取り組みやすい課題で終わるといった内容でもいいと思います。
そうする事で、導入もスムーズにいきますし、明日へのやる気にもつながってくると思います。
もう一つは「誘因」(インセンティブ)と呼ばれる人の外側から人の行動を誘発させるもので、「次の英語のテストで90点以上とればお小遣いもらえるから頑張る!」といったものです。
これについてはリハビリでは成果報酬はほとんどないので、職場復帰、スポーツ復帰、自宅復帰などがこれに当てはまると思います。
・職場復帰しなくちゃいけないから頑張る!
・サッカーをしたいから頑張る!
・病院から出て、もう一度自宅へ帰りたい!
など、自身でリハビリを頑張ったら報酬があるという風に取り組む必要があります。
年配の方や、障害が重度の方は障害の受容が出来ずに、逃避行動や諦めなどがみられます。
そういった場合には、身内の方の協力もとても大切になってくると思います。
いかがだったでしょうか?
本日は効果的にリハビリを行う方法についてお話しさせて頂きました。
日々、訓練手技にばかり目が行きやすいリハビリの療法士ですが、こういった精神面にも目を向けるとより一層素晴らしい効果が得られると思います。
それではまた。
桃の助でした
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言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
このページでは、リハビリの効果が上がる方法についてお話ししたいと思います。
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まず、皆さんが考える「リハビリの効果を上げる方法」は何ですか?
この質問は私が臨床実習で来る学生さんにいつも尋ねている質問でもあります。
学生さんからは、
学生A「病状をきちんと把握すること」
学生B「適切な訓練をする事」
学生C「患者さんの立場になって接すること」
学生D「毎日時間をかけて訓練をする事」
学生E「他職種と協力する事」
などなど…
ほとんど100%の確率で学生さんからはこういった答えが返ってきます。
そう!
みんな間違っていません。
そういった考え方はリハビリの療法士には必要な考え方です。
でも、リハビリの効果を上げる方法では、それらが1番ではないんです!
リハビリをする上で一番大事な事は…………
モチベーション(やる気)なんです!
「なんだ、そんな事か」と思ったら大間違いです!
モチベーションが高い方は一生懸命考え、一生懸命行動します。
リハビリ以外の時間で自主的に練習を行う方もいます。
訓練中にモチベーションが高い方と、低い方では能力の発揮の仕方も違います。
例えば、20kgのバーベルを持ち上げるとします。
モチベーションが高い方は、その時どうにかして持ち上げようと頑張ります。もし、持ち上げれなくても、次の日にどうやったら持ち上げれるか考えるはずですし、もう一度挑戦するはずです。
しかし、モチベーションが低い方は、その時持ち上げれたらそれで終わりです。もし、持ち上げれなくても次の日は考える事も触る事もないと思います。
この時には、モチベーションが高い方と低い人では筋肉の出力にもかなりの差が生まれています。
それが毎日続けば、もちろん意欲的な方のほうがリハビリが効果的なのは予想されると思います。
リハビリは言わばダイエットや禁煙、貯金などと同じような感じですね。
一生懸命頑張った人にはそれなりの効果が期待できるでしょうし、サボってしまった人はほとんど良い結果が得られないという事になると思います。
リハビリは楽に短時間で終わるものではありません!
毎日の積み重ねでほんの少しずつ良くなってきます。
また、ある程度の期間が経つと改善の幅が小さくなったりもしますし、途中で改善が停滞する事もあります。
脳卒中後のリハビリでは国によって6か月間が改善の見込みがある期間と定められています。
そんな何か月もかかるリハビリの中で、常に100%のモチベーションで訓練に臨むことは非常に難しいものです。
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モチベーション
モチベーションは二つの要因から成っていると言われています。
【動因(ドライブ)】
一つは「動因」(ドライブ)と呼ばれ人の内側から行動を引き起こすもので、「少しずつわかるようになってきて、なんだか最近英語の勉強するのが楽しい!」などといったものです。
臨床の現場では、できない事ばかり行うと患者さんのモチベーションを極端に下げる要因となります。
しかし、簡単なものばかりでは訓練になりませんし、出来ると思い込んでリハビリをやらなくなるケースもあります。
訓練課題の難易度調整は難しい所ではあるのですが、モチベーションを上げるためにも難易度調整が必要です。
訓練の難易度を上げる目安として、80%の割合で出来る程度となれば難易度を1段階上げるという風に書いている本があります。
しかし、私はモチベーションを上げるために、70%〜80%出来る課題を提供し続ける事が大事だと考えています。
または、80%、50%、60%、80%、といった具合に、最初は取り組みやすいレベル、中間でやや難しい課題を挟んで、最後に取り組みやすい課題で終わるといった内容でもいいと思います。
そうする事で、導入もスムーズにいきますし、明日へのやる気にもつながってくると思います。
【誘因(インセンティブ)】
もう一つは「誘因」(インセンティブ)と呼ばれる人の外側から人の行動を誘発させるもので、「次の英語のテストで90点以上とればお小遣いもらえるから頑張る!」といったものです。
これについてはリハビリでは成果報酬はほとんどないので、職場復帰、スポーツ復帰、自宅復帰などがこれに当てはまると思います。
・職場復帰しなくちゃいけないから頑張る!
・サッカーをしたいから頑張る!
・病院から出て、もう一度自宅へ帰りたい!
など、自身でリハビリを頑張ったら報酬があるという風に取り組む必要があります。
年配の方や、障害が重度の方は障害の受容が出来ずに、逃避行動や諦めなどがみられます。
そういった場合には、身内の方の協力もとても大切になってくると思います。
いかがだったでしょうか?
本日は効果的にリハビリを行う方法についてお話しさせて頂きました。
日々、訓練手技にばかり目が行きやすいリハビリの療法士ですが、こういった精神面にも目を向けるとより一層素晴らしい効果が得られると思います。
それではまた。
桃の助でした
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