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2018年11月28日
乳幼児の聴覚診断チェック(0〜5歳)
皆さんこんにちは!
当サイトを運営している桃の助です!
本日は、子どもの聴覚についてのお話しです。
成人の聴覚障害についてはこちらから↓↓↓
・聴覚障害について
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聴覚について各年齢ごとにQ&A方式で解説していきたいと思います!
Q 大人が近くで声をかけたり、突然に大きな音がしても反応がありません。
A 出生時に、新生児聴覚スクリーニング検査(OAEや自動ABRなど)は受けましたか?
「異常なし」であってもその後に聴覚障害が起こる事もありますので、その後の様子に注意を向けて下さい。
Q 日常の中での生活音(テレビの音やドアの開閉など)が聞こえても音がする方に顔を向けることがありません。
A 人の声(とりわけ日常よくお世話をしてくれるパパ、ママ、おじいちゃん、おばあちゃん)に対しての反応はどうでしょうか?
名前を呼んでみて顔を向けるかどうかを見てください。
Q おとなしくほとんど声を出さないようなのですが、大丈夫でしょうか?
A この時期は喃語(「バ、バ、バ」「アーウ」など)が出始める頃です。
大人が話しかけたり、歌を聞かせたりするとそちらに顔を向けて一緒に声を出したりする頃ですので、ほとんど声を出さない場合は少し気になります。
Q 身振りをしながら「おいで」と言うとこちらへ来ますが、言葉だけで言った時には知らんぷりしています。
A お母さんの言葉そのものが聞こえていない場合と、言葉は聞こえていてもその内容を理解できていない場合とが考えられます。
後ろからささやき声で呼びかけてみて下さい。
振り向けば聞こえているという事になりますので、言葉の獲得を待ちましょう。
Q 簡単な言葉をマネさせようと大人が言って聞かせても言葉がでません。しつこく何度も言ってあげるといいのでしょうか?
A ママの言葉が聞こえているかどうか確かめることが必要です。
聞こえていないのに何度も聞かせていても言葉のマネはできないかもしれません。
マネではなくても自らの発声があるかどうかも確認してみて下さい。
Q 「〇〇を持ってきて」など簡単な言いつけをしても出来ないことが多いです。知的な遅れがあるのではないかと心配です。
A この時期に、知的な遅れがあるのではないかという事は気になると思います。
しかし、知的な遅れというよりも、耳の聞こえが悪いという場合もあります。
ジェスチャーをつけながら言いつけをした時、応じて出来るのであれば、聞こえの問題があるかもしれません。
Q 1歳6か月健診で、「意味のある単語を3つ以上話しますか?」と聞かれましたが、わが子はまだ意味のある言葉は言っていないと気づきました。
A まわりのお子さんと比べると心配になってしまうかもしれないですね。
しかし、言葉の発達は個人差がとても大きいもので、特にこの時期は顕著です。
発している言葉は少ないけれど、大人が言う事は理解しているかな?などに気を付けてみて下さい。
Q 生活や遊びの中で耳の聞こえをチェックする方法がありますか?
A 絵カード(子どもが知っている身近な物が描かれているもの)を5〜6枚並べて、大人は口元を隠してささやき声で話し、子どもに指さしをさせてみてください。
全部指さしが出来れば聞こえの問題はないと思っていいでしょう。
Q 言葉の発音が不明瞭で、間違って発音している音もあります。どういった原因が考えられますか?
A 耳の聞こえが悪い場合には発音が歪んだり誤りが見られたり、全体的に不明瞭になったりすることがあります。
聞こえに問題がない場合は、機能性構音障害や発達性構音障害といった口や耳に問題がないにもかかわらず発音に症状がみられる事があります。
他にも原因がある可能性があるので、早めに検査される事をおすすめします。
Q 集団生活の中でお友達と一緒に行動できなかったり、落ち着かない様子が多いです。
発達障がいの症状と似ているようなのですが…。
A 耳の聞こえが悪い時にも発達障がいと同様の様子が見られることがあります。
特に片耳だけが聞こえていない時には、聞こえの悪さを本人も周りも気づかない事が多いです。
中耳炎や鼻炎など耳鼻科の疾患を繰り返していないかなど、耳の聞こえの問題も確認されてはいかがでしょうか?
最後まで読んで頂きありがとうございます!
もし気になる点があればかかりつけの医師に相談することをおすすめします。
このほかにも様々な記事を書いているので、読んで頂ければ嬉しいです!
子どもの発達について知りたい方はこちらから↓↓
・子どもの発達
それではまた!
桃の助でした!
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本日は、子どもの聴覚についてのお話しです。
成人の聴覚障害についてはこちらから↓↓↓
・聴覚障害について
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聴覚について各年齢ごとにQ&A方式で解説していきたいと思います!
生後1か月
Q 大人が近くで声をかけたり、突然に大きな音がしても反応がありません。
A 出生時に、新生児聴覚スクリーニング検査(OAEや自動ABRなど)は受けましたか?
「異常なし」であってもその後に聴覚障害が起こる事もありますので、その後の様子に注意を向けて下さい。
生後3か月
Q 日常の中での生活音(テレビの音やドアの開閉など)が聞こえても音がする方に顔を向けることがありません。
A 人の声(とりわけ日常よくお世話をしてくれるパパ、ママ、おじいちゃん、おばあちゃん)に対しての反応はどうでしょうか?
名前を呼んでみて顔を向けるかどうかを見てください。
生後6か月
Q おとなしくほとんど声を出さないようなのですが、大丈夫でしょうか?
A この時期は喃語(「バ、バ、バ」「アーウ」など)が出始める頃です。
大人が話しかけたり、歌を聞かせたりするとそちらに顔を向けて一緒に声を出したりする頃ですので、ほとんど声を出さない場合は少し気になります。
生後9か月
Q 身振りをしながら「おいで」と言うとこちらへ来ますが、言葉だけで言った時には知らんぷりしています。
A お母さんの言葉そのものが聞こえていない場合と、言葉は聞こえていてもその内容を理解できていない場合とが考えられます。
後ろからささやき声で呼びかけてみて下さい。
振り向けば聞こえているという事になりますので、言葉の獲得を待ちましょう。
生後10か月
Q 簡単な言葉をマネさせようと大人が言って聞かせても言葉がでません。しつこく何度も言ってあげるといいのでしょうか?
A ママの言葉が聞こえているかどうか確かめることが必要です。
聞こえていないのに何度も聞かせていても言葉のマネはできないかもしれません。
マネではなくても自らの発声があるかどうかも確認してみて下さい。
生後12か月〜15カ月
Q 「〇〇を持ってきて」など簡単な言いつけをしても出来ないことが多いです。知的な遅れがあるのではないかと心配です。
A この時期に、知的な遅れがあるのではないかという事は気になると思います。
しかし、知的な遅れというよりも、耳の聞こえが悪いという場合もあります。
ジェスチャーをつけながら言いつけをした時、応じて出来るのであれば、聞こえの問題があるかもしれません。
1歳6か月
Q 1歳6か月健診で、「意味のある単語を3つ以上話しますか?」と聞かれましたが、わが子はまだ意味のある言葉は言っていないと気づきました。
A まわりのお子さんと比べると心配になってしまうかもしれないですね。
しかし、言葉の発達は個人差がとても大きいもので、特にこの時期は顕著です。
発している言葉は少ないけれど、大人が言う事は理解しているかな?などに気を付けてみて下さい。
3歳6か月
Q 生活や遊びの中で耳の聞こえをチェックする方法がありますか?
A 絵カード(子どもが知っている身近な物が描かれているもの)を5〜6枚並べて、大人は口元を隠してささやき声で話し、子どもに指さしをさせてみてください。
全部指さしが出来れば聞こえの問題はないと思っていいでしょう。
4歳
Q 言葉の発音が不明瞭で、間違って発音している音もあります。どういった原因が考えられますか?
A 耳の聞こえが悪い場合には発音が歪んだり誤りが見られたり、全体的に不明瞭になったりすることがあります。
聞こえに問題がない場合は、機能性構音障害や発達性構音障害といった口や耳に問題がないにもかかわらず発音に症状がみられる事があります。
他にも原因がある可能性があるので、早めに検査される事をおすすめします。
5歳
Q 集団生活の中でお友達と一緒に行動できなかったり、落ち着かない様子が多いです。
発達障がいの症状と似ているようなのですが…。
A 耳の聞こえが悪い時にも発達障がいと同様の様子が見られることがあります。
特に片耳だけが聞こえていない時には、聞こえの悪さを本人も周りも気づかない事が多いです。
中耳炎や鼻炎など耳鼻科の疾患を繰り返していないかなど、耳の聞こえの問題も確認されてはいかがでしょうか?
おわりに
最後まで読んで頂きありがとうございます!
もし気になる点があればかかりつけの医師に相談することをおすすめします。
このほかにも様々な記事を書いているので、読んで頂ければ嬉しいです!
子どもの発達について知りたい方はこちらから↓↓
・子どもの発達
それではまた!
桃の助でした!
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2018年03月14日
聴力とコミュニケーション障害の関係について
みなさんこんにちは。
言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
皆さん、聴覚障害という言葉はご存知ですよね?
皆さんが想像しているように、聴覚障害は耳の聞こえの障害です。
聴覚障害の程度によって音の聞き取れる大きさが変わってきます。
また、音が聞き取れても、言葉が分からないといった方もいらっしゃいます。
生まれつき聴覚障害を有しているお子さんは、言語の遅れがみられることもあります。
その中で、このページでは聴力とコミュニケーション障害の関係についてお話しします。
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主に、1,000Hz(低音域)と4,000Hz(高音域)の聴力を調べます。
1000Hzでは30dB以下
4000Hzでは30dB以下
であれば異常なしです。
dB(デシベル)とは音圧の単位です。
【音の目安:鉛筆で書く時の音、図書館内、ささやき声】
・小さい会話のみ聞き取りにくい。
・静かな場所での女性の4、5人の集まりで声が小さい人の話を正確に理解出来ない。
・10人程度の広い部屋の会議で発音が不明瞭な話者の発言が正確に理解できない。
・最高語音明瞭度は80%以上が多く、必要に応じて補聴器が勧められる。
(※最高語音明瞭度とは、言葉が理解できる割合です。)
【音の目安:家庭用エアコンの室外機、静かな事務所、小さな声】
・普通の会話でしばしば不自由を感じる
・大きい声で正面から話してもらえば会話を理解できる。
・話しを正確に理解できないままに相づちを打つことが時々ある。
・補聴器なしの社会生活では孤立がちになる。
・最高語音明瞭度は70%程度が多く、補聴器を常用することが勧められる。
【音の目安:走行中の自動車内、デパートの中、普通の声〜大きな声】
・大きい声で話してもらっても会話を理解できないことが少なくない。
・後方で行われている会話に気づかない。
・耳元ではっきり話される言葉のみ理解できる。
・最高語音明瞭度は個人差が大きい。
・コミュニケーションには補聴器使用が必須だが、その効果は語音明瞭度によって異なる。
【音の目安:救急車のサイレン、パチンコ店内、かなり大きな声】
・非常に大きい声か、補聴器使用による会話のみ聴取できる。
・会話が聴取できていも、聴覚のみでは理解できない事が少なくない。
・重要な内容の伝達では、メモの併用などが必要。
・最高語音明瞭度は50%以下が多く、会話理解には補聴器を使用しても注意の集中が必要。
【音の目安:自動車のクラクション、電車が通る時のガード下、怒鳴り声】
・補聴器を使用しても聴覚のみでは内容を理解できない。
・読話や筆談の併用が必要。
・最高語音明瞭度は20%以下が多く、聴覚は補助的になる。
原則的には良聴耳の平均聴力レベルが40dB以上の難聴の方となります。
【北の国から届いたブルーベリー】
このページでは聴力とコミュニケーションの関係についてお話ししました。
他ページで補聴器や聴覚検査などについては書いていきたいと思います。
それではまた。
桃の助でした
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言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
皆さん、聴覚障害という言葉はご存知ですよね?
皆さんが想像しているように、聴覚障害は耳の聞こえの障害です。
聴覚障害の程度によって音の聞き取れる大きさが変わってきます。
また、音が聞き取れても、言葉が分からないといった方もいらっしゃいます。
生まれつき聴覚障害を有しているお子さんは、言語の遅れがみられることもあります。
その中で、このページでは聴力とコミュニケーション障害の関係についてお話しします。
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聴力検査
主に、1,000Hz(低音域)と4,000Hz(高音域)の聴力を調べます。
1000Hzでは30dB以下
4000Hzでは30dB以下
であれば異常なしです。
dB(デシベル)とは音圧の単位です。
聴力レベルとコミュニケーション障害の関係
30dB〜40dBの難聴
【音の目安:鉛筆で書く時の音、図書館内、ささやき声】
・小さい会話のみ聞き取りにくい。
・静かな場所での女性の4、5人の集まりで声が小さい人の話を正確に理解出来ない。
・10人程度の広い部屋の会議で発音が不明瞭な話者の発言が正確に理解できない。
・最高語音明瞭度は80%以上が多く、必要に応じて補聴器が勧められる。
(※最高語音明瞭度とは、言葉が理解できる割合です。)
45dB〜55dBの難聴
【音の目安:家庭用エアコンの室外機、静かな事務所、小さな声】
・普通の会話でしばしば不自由を感じる
・大きい声で正面から話してもらえば会話を理解できる。
・話しを正確に理解できないままに相づちを打つことが時々ある。
・補聴器なしの社会生活では孤立がちになる。
・最高語音明瞭度は70%程度が多く、補聴器を常用することが勧められる。
60〜70dBの難聴
【音の目安:走行中の自動車内、デパートの中、普通の声〜大きな声】
・大きい声で話してもらっても会話を理解できないことが少なくない。
・後方で行われている会話に気づかない。
・耳元ではっきり話される言葉のみ理解できる。
・最高語音明瞭度は個人差が大きい。
・コミュニケーションには補聴器使用が必須だが、その効果は語音明瞭度によって異なる。
75dB〜90dBの難聴
【音の目安:救急車のサイレン、パチンコ店内、かなり大きな声】
・非常に大きい声か、補聴器使用による会話のみ聴取できる。
・会話が聴取できていも、聴覚のみでは理解できない事が少なくない。
・重要な内容の伝達では、メモの併用などが必要。
・最高語音明瞭度は50%以下が多く、会話理解には補聴器を使用しても注意の集中が必要。
95dB以上の難聴
【音の目安:自動車のクラクション、電車が通る時のガード下、怒鳴り声】
・補聴器を使用しても聴覚のみでは内容を理解できない。
・読話や筆談の併用が必要。
・最高語音明瞭度は20%以下が多く、聴覚は補助的になる。
補聴器の適応
原則的には良聴耳の平均聴力レベルが40dB以上の難聴の方となります。
【北の国から届いたブルーベリー】
このページでは聴力とコミュニケーションの関係についてお話ししました。
他ページで補聴器や聴覚検査などについては書いていきたいと思います。
それではまた。
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