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2018年02月12日

認知症について 〜認知症を知り、予防しよう〜

皆さんこんにちは
言語聴覚士の桃の助です。
言語聴覚士についてはこちらから


本日は「認知症」についてお話ししたいと思います。

高齢化が進んでいる日本では、認知症を患う方も増加しています。

江戸時代は人生50年
昭和の頃は人生60〜70年
一昔前は人生80年
最近は人生90年近くなっており、年々寿命は長くなっています

一度きりしか無い人生、最後まで元気に過ごしたいものですよね。
しかし、早い人では60代から徐々に認知症の症状が出てしまう方もいるのが現実です
しかも結構な人数です

仮に65歳で認知症になったと仮定し、90歳まで生きるとすれば、25年間もの間認知症と付き合わなければいけません。
子育ても落ち着き退職して「ゆっくりと旅行に行きたい」「習い事をしたい」「趣味に没頭したい」と考えていた事も出来なくなる可能性があります。
そこで、本日は認知症について正しい知識を学び、どうすれば認知症を防げるのかを考えていきたいと思います







認知症(にんちしょう、dementia)について


まずは認知症について色々なタイプがあるので、書きたいと思います。
〜認知症のタイプ〜

@アルツハイマー病
A脳血管性認知症
Bレヴィ小体型認知症
Cピック病
Dその他の認知症

@アルツハイマー病
 認知症患者の多くを占める進行性の神経変性疾患です。記憶や認知症障害から始まり、次第に大脳皮質症状が加わって、寝たきりとなり死亡します。65歳未満の発症を早発性アルツハイマー病、65歳以上を晩発性アルツハイマー病あるいはアルツハイマー型認知症と呼びます。男性よりも女性にやや多いです。

A脳血管性認知症
 脳血管障害によって生じる認知症です。皮質領域の大きな梗塞による広範な虚血性病変や、記憶や認知機能回路の脳梗塞によるもの、小脳梗塞の多発などで発症します。高齢者に多く、段階的に増悪して徐々に進行し、寝たきり状態を起こします。パーキンソン症候群、失禁、片麻痺を伴うことが多いです。

Bレヴィ小体型認知症
 アルツハイマー病に次いで2番目に多い認知症です。老年期に発症して進行性の認知症とパーキンソン症候群が主の症状です。初期から落ち着きのなさ、錯乱、困惑などせん妄様の認知障害が変動的にみられ、人や小動物などの幻視を訴える事が多いです。症状は進行性で、振戦、筋固縮、無動が目立つようになり、寝たきりとなります。病態としては側頭葉、島回、帯状回大脳皮質の神経細胞内に広範に大脳皮質レヴィ小体が出現します。

Cピック病
 前頭葉、側頭葉に限局した脳萎縮を起こす初老期の認知症です。50〜60歳代に始まって、人格の変化や社会技能の低下、感情鈍麻、行動の脱抑制がみられます。記憶や見当識は初期には保たれますが、自発話の減少や、同じ語句を繰り返すことが特徴的です。

Dその他の認知症
 1)進行性核上性麻痺
 2)パーキンソン病に伴う認知症
 3)皮質基底核変性症(CBD)
 4)ハンチントン舞踏病
 5)筋萎縮性側索硬化症(ALS)
 6)正常圧水頭症
 7)HIVによる認知症
 8)薬物による認知症に似た症状
 ここではDその他の認知症についての詳細は割愛させて頂きます。


これだけの症状を見ると、認知症という病気は非常に恐い病気だということが分かります。


〜認知症の症状 実体験〜

ここからは私が実際場面で体験している認知症の症状を下に書きたいと思います。
@物忘れ
A日付や今いる場所が分からない
Bゴミ箱に排泄する
C趣味などにも興味関心がなくなる
Dこちらが言っている事を理解できない
E的確な判断ができない
F食事を摂りたがらなくなる
G消極的、無動
H自分がどこから来たか、どこへ行けばいいか分からない
I体力の低下(活動低下などによる二次的障害)
J文字を読めなくなる、書けなくなる
K暴力的、暴言的になる
L判断が遅くなる
M抑制がきかず、すぐに行動しようとする
Nデイサービスに来ていたり、入院していても何か理由をつけて家に帰ろうとする
O昼と夜の区別がつかない
P計算ができない

など、挙げるとかなりの数がすぐに思いつきました。もっと時間をかけて思い出すとさらに色々な症状が思い出せそうです
また、一度認知症になると、なかなか改善しないのが厄介なところです。


そこで、認知症にならないために、どういった生活を心がけることがいいのか、私なりに考えてみました
もちろん、教科書的な内容も含まれていますが、是非参考にしてみてください。

〜認知症の予防、進行防止〜

@規則正しい生活をする
 当たり前の事ですが、規則正しい生活をすることは体にとって脳にとっても非常に良いことです。決まった時間に起床し、決まった時間に食事を摂り、適度な運動を心がけるだけで、している人としていない人ではかなりの差がでると思います。また、日中に昼寝を2時間以上すると認知症になりやすいというデータもあるくらいなので、昼寝が習慣になっている人は要注意ですね。

Aいろいろな人と会話をする。
 人間にとってコミュニケーションをとることは非常に良いことです。脳の活性化だけでなく、ストレスの解消にもつながります。耳で聞いて、答えを考え、言葉を発する。この一連の流れで脳の様々な部位が活性化されます。

B音読、計算をする
 音読は一番脳を使用すると考えられています。また、計算をすることで知的な低下も防ぐ事ができます。家計簿をつけることもお勧めです。

C旅行をする
 旅行は脳機能をフル活用する行動の一つです。自分の生活範囲は歳を重ねるごとに狭まってきます。そうするとだんだん慣れた環境や、慣れた行動だけの生活になってきます。旅行をすると、ホテルや旅館の予約、目的地までの移動方法の検討、金銭の計算など様々な行動が必要となります。もしお金に余裕があれば是非趣味にして頂ければと思います。

D趣味を持つ
 認知症になりやすい方は家で一日中テレビを見て過ごしている方が多いです。なので、盆栽でもいいですし、料理教室に通うこともいいです。パズルを作る事でもいいです。何か1つでいいので趣味を持つことは非常にいいことと思います。







本日は認知症についてお話をさせて頂きました。
病気の内容なので少し堅い内容でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

良ければ別の記事も読んでいただければ嬉しいです


それではまた。
桃の助でした。


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posted by 桃の助 at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 認知症

2018年02月10日

嚥下障害ってどんな病気?

皆さんこんにちは

言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明はこちら

今日は嚥下障害についてお話をしたいと思います!
病気についてのお話ですので少し難しい内容ですが、最後まで読んで頂けると嬉しいです


嚥下障害は高齢者に多い病気で、食べるものが制限されたり、最悪の場合は食事を全く摂れない状態となってしまいます

ここからはさらに詳しく書いていきたいと思います




嚥下障害(えんげしょうがい、Dysphagia)とは


〜嚥下について〜

嚥下障害を知る前に大切な事が、正常な嚥下を知る事です!
嚥下は簡単に言うと「食物を飲み込む事」です。
つまり、嚥下障害は飲み込みの障害となります。
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一言で食べると言っても、実は意識せずに人間は沢山のことをやっています。
分かりやすいように嚥下の流れを下に書きます。

〜嚥下の流れ〜

@食べ物を見てそれが食べ物と認識します。
A適切な大きさの口を開き、食べ物を口の中に摂りこみます。
B歯で噛んで咀嚼します。この時に舌を器用に動かして飲み込みやすい形に食べ物を整えます。(これを専門用語で食塊形成と言います。)
C舌や口蓋(口の天井)を狭めて口腔内の圧を一気に高め、喉に食べ物を送り込みます。
D誤って気管に食べ物が入り込まないように喉を狭めたり、喉頭蓋で気管に蓋をします。
E食道の蠕動運動によって胃に食べ物が送り込まれます。

これが嚥下の一連の流れです。つまり、この一連の流れのどこかで機能低下が起きた時に嚥下障害が発症します。

〜誤嚥(ごえん)について〜

胃までの送り込みに失敗して、食べ物が途中で気管に流れ込んでしまった状態を誤嚥(ごえん)と言います。誤嚥してしまうと誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)になることもあります。
誤嚥性肺炎になると入院して治療が必要となります。


〜嚥下障害の原因〜

@脳梗塞や脳出血などの脳血管障害
A生まれつきの器質的異常や機能不全など
B傾眠や昏睡状態(寝ているような状態)
C神経系の疾患や筋疾患(パーキンソン病や重症筋無力症など)
D隠れ脳梗塞(ラクナ梗塞:小さな無症状の脳梗塞)
E加齢

@〜Cは病気にならないと嚥下障害は発症しませんが、D、Eについては誰でも嚥下障害を発症する可能性があります。
Dの小さな隠れ脳梗塞(ラクナ梗塞)については、70代以上の方で高頻度で知らず知らずのうちに発症しています。身体の麻痺は無いのに最近飲み込みが難しくなってきた、口の動きが鈍くなった等の症状が出現する可能性があります。
また、高齢者は加齢に伴って徐々に体力や筋力が衰えてしまいます。これは身体の筋肉だけでなく、口や喉の筋肉も徐々に低下してきます。筋力の低下によって飲み込みの機能が低下して嚥下障害になってしまうのです。


〜嚥下障害の見分け方〜

@食べたり飲んだりした時にむせる、咳き込む
A食後に痰が増える
B食後に痰が絡んだような声が出る
C言葉が不明瞭
D声が小さい、咳が大きく出せない
@〜Bは要注意です!
C、Dは嚥下障害の可能性があります。
あなたの身近な方に上記の症状の方はいないでしょうか?
もしこれらの症状に1つでも当てはまる方は医療機関に相談した方がいいかもしれません。


〜嚥下障害の予防〜

ここまで読んで頂ければ嚥下障害についてかなり詳しくなっていると思います
次に予防方法についてお話したいと思います。

@沢山会話をする
高齢になると社会から孤立してしまう方が多くなってしまいます。仕事をしている時は様々な人と話す機会がありますが、定年退職を機に会話の回数が極端に減るようです。そうする事で口の機能が徐々に低下して嚥下障害を発症してしまいます。そういった機能低下を防ぐために沢山会話をする事は機能維持に欠かせないと言えます。また、認知症予防にもなります。

Aカラオケ
口の機能や喉の機能、肺機能を保つためにカラオケは非常に効果的な予防方法です!
私自身、カラオケは非常にオススメな予防方法と考えています

B嚥下体操
その名の通り、嚥下機能を保つために考案された体操です。具体的には、
⑴首を回す
⑵肩を回す
⑶口を大きく開け、強く閉じる(あー、んー/開口・閉口)
⑷唇を前に突き出したり、横に引く(うー、いーの運動/突出・横引き)
⑸舌を出して前後左右上下に動かす
⑹息吹き(大きくふーっと息を吐く)
⑺パタカラ発声(パタカラを素早く発声する)
⑴〜⑺を毎日各10回ずつ行います。







本日は嚥下障害についてお話をしましたが、いかがでしたか?
少し分かりにくい所もあったかもしれません。更に詳しく知りたい方はコメントをよろしくお願いします。

それではまた。
桃の助でした


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2018年02月09日

高次脳機能障害ってどんな病気?

皆さんこんにちは

本日は、「高次脳機能障害」についてお話したいと思います。


皆さんは高次脳機能障害という病気はご存知ですか?
高次脳機能障害とは、事故や脳梗塞、脳出血などの脳血管障害によって引き起こる思考や認知の障害です。

近年、世間でも話題として少しずつ取り上げられるようになってきたので、ご存知の方もいるのではないでしょうか?

このページでは高次脳機能障害の症状や実際について書きたいと思います
途中でかなり専門的な話になるところもあると思いますが、難しい所は流して下さい
一応、出来るだけ分かりやすく書きたいと思います


高次脳機能障害とは

国が定めている高次脳機能障害の症状は、
@注意障害
A記憶障害
B遂行機能障害
C社会的行動障害

となっています。

これらの中には
・失語症
・失行症
・失認症
・半側空間無視
・地誌的障害
などの症状も含まれます。


いきなり漢字だらけの難しい言葉が出てきましたね

記憶障害は何となく皆さんご想像がつくと思います。

注意障害とは簡単に説明すると、@注意の持続が難しい、A沢山の選択肢の中から一つの物を見つける事が難しい、B一か所に集中してしまい他の場所に意識を向ける事が難しい、C2つの事を同時に行う事が難しい、などの症状が注意障害です。

遂行機能障害とは、自分で計画をたて、そのための流れを作成し、実際に行動し、結果を検証し抑制・修正をする能力です。
もっと具体的にかつ簡単に言うと、料理やATM操作など日常生活で必ず行うような事が難しくなる状態です。

社会的行動障害とは、欲求・感情を抑制する力や会話能力・意欲が低下し、固執・依存・退行・抑鬱などの行動や状態が見られる事です。
コミュニケーション能力や意欲が低下したような状態ですね。


高次脳機能障害の出現症状と頻度
⑴失語症…56.9%
⑵注意障害…29.8%
⑶記憶障害…26.2%
⑷行動と情緒の障害…20.4%
⑸半側空間無視…20.2%
⑹遂行機能障害…16.0%
⑺失行…11.1%
⑻半側身体失認…5.9%
⑼地誌的障害…5.9%
⑽失認…5.1%
(平成11年度東京都高次脳機能障害者実態調査報告書より)


高次脳機能障害の原因
⑴脳血管障害…79.7%
⑵頭部外傷…10.1%
⑶脳腫瘍…4.2%
⑷脳炎…1.5%
⑸低酸素脳症…1.1%
⑹アルコール症…0.7%
⑺その他…2.7%
(平成11年度東京都高次脳機能障害者実態調査報告書より)
となっています。


症状の評価

@専門的な評価
高次脳機能障害の評価には専門的な評価が多数あります。
TMT、BADS、RBMT、WAIS-V、BIT、CATなど…挙げれば他にもかなりの数の検査があります。
これらの検査は専門的な知識が必要ですので、もし高次脳障害が疑われる場合はお近くの専門機関又は病院を受診する事をお勧めします。


A日常生活や仕事場面の観察
高次脳機能障害は日常生活を注意深く観察すると発見する事が出来ます。

以下の項目に当てはまる方は要注意です。
・脳卒中になった事がある
・物忘れが多くなったように感じる
・2つの事を同時に出来なくなった
・言葉が出てこない事がある
・家事が今までより時間がかかる
・お金の計算が出来ない
・物や壁によくぶつかるようになった
・集中力が続かない
・道順や場所を覚えれなくなった

これらの症状が当てはまる方は要注意です。
高次脳機能障害の可能性があるので、もし心配な方は近隣の医療機関を受診して下さい。







今回は高次脳機能障害についてお話をさせて頂きました。
高次脳機能障害は脳血管障害になって必ず出る症状という訳では無いですが、軽症の場合見落とされやすい症状です。
少しでも知っているだけで、いつか身の回りで役に立つ時がくるかもしれないですね。


それではまた。
桃の助でした


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2018年02月06日

失語症って何?〜病気について〜

皆さんこんにちは
日々、言語聴覚士として病院で働いている桃の助と言います

今日は失語症についてお話ししたいと思います。

皆さんが失語症という文字を見ると、言葉が全く話せなくなる状態に思われるかもしれません。
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でも実際の失語症は症状の出方や程度が様々なんです

症状が軽い方はほとんど会話に困らない程度ですが、症状が重い方は一言も言葉が出ず、話の内容も理解出来ないという方もいます。

このページでは失語症の原因や症状についてお話をしていきます



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失語症(しつごしょう、aphasia)

[原因]
主に脳出血、脳梗塞などの脳血管障害によって脳の言語機能の中枢が損傷される事で出現します。
つまり、脳以外の病気で失語症になる事はありません。


[症状]
高次脳機能障害の1種で、言語機能の「聞く」「話す」「読む」「書く」「推論する」といった機能が障害されます。
(※高次脳機能障害については別ページでお話しさせて頂きます)


【失語症の具体的な症状】
@相手が言っている事が理解できなくなる。
A言葉が思い出せない、または別の言葉を発してしまう。
B文字が読めない。
C文字が書けない。
D適切な判断が出来なくなる。
E計算が出来なくなる。


[主な脳の損傷部位]
@前頭葉:脳の前方の部分です。
A側頭葉:脳の左右側方の部分です。
B頭頂葉:脳の上側の部分です。
C皮質下:脳の内側の部分です。

この損傷部位を見ていただければ、脳の大部分で失語症になる可能性がある事が分かると思います

ただし、ほとんどの方で左脳の損傷でしか失語症にはなりません。
まれに右脳の損傷で失語症になる方もいますが、大部分の方は左脳に言語中枢が存在すると考えられています。

損傷部位をまとめると…
左脳の前頭葉、側頭葉、頭頂葉、皮質下
で失語症になる可能性があります。
脳にダメージがない状態で話しが出来にくくなった場合は、その他の病気(精神疾患など)を疑った方がいいかもしれません

これらの症状は個人差があるので、一概に全て出現するという訳ではないのですが、多かれ少なかれ失語症の方にはみられます。


【脳の損傷部位による症状分類】
失語症は脳の損傷した部位によって異なった症状が出現します。
例えば、
・前頭葉の損傷:理解は良いが、スムーズに会話ができなくなる。
・側頭葉の損傷:理解が難しいが、スムーズな受け答えができる。
・頭頂葉の損傷:漢字は読めるが、仮名が分からなくなる。
これらはごく一部の限局した症状紹介です。実際には様々な症状が複合的に出現します。
(※専門的な症状分類は別ページで紹介したいと思います。)


【もしあなたが言葉が出にくい状態になったらどうすればいいの?】
迷わず、かかりつけの病院へ相談しましょう!
小さな個人病院ではまれに見抜けない事もあるかもしれませんが、ほとんどの場合は検査をして頂けると思います。


今日は失語症についてお話をさせていただきました。

もっと詳しく知りたい方はコメントを下さい。

それではまた。桃の助でした



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posted by 桃の助 at 12:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 失語症

2018年02月04日

構音障害って何?

皆さんこんにちは。
日々言語聴覚士として働いている桃の助です

今日は「構音障害」について説明したいと思います。

構音障害って何の事?と思う方もいるかもしれません。
「もう知っているよ。」という方も知らない情報があるかもしれないので、最後までお付き合いください。

それでは本題です。
まず、構音障害についてインターネットで調べてみました。
「正確な構音が出来ない状態。あるいは語音を作る過程の障害が構音障害です。」と書いてありました。

うん!分かりません!

それでは分かりやすく説明していきたいと思います。

まず声が出る仕組みについてですが、声を出すためには、
@息を吸う
A息を吐く
B声帯を振動させて音を作る(発声)
C舌や唇を動かして様々な音を生成する(構音)

という流れになります。


構音障害は「C舌や唇を動かして様々な音を生成する」の障害なんです!

つまり、何らかの原因で舌や唇の動きが目的の音に対してきちんと動いていない状態となっている事が構音障害という事です。


[構音障害の要因]
@は脳卒中などにより舌や口唇に麻痺が出現した状態
Aは生まれつき又は事故や病気などによって舌や唇などが欠けている状態
Bは@、Aの状態が無いにも関わらず、正しい音が作れない状態


が主な要因となります。


専門用語で
@運動障害性構音障害
A器質性構音障害
B機能性構音障害
と言います。
@は主に脳卒中や神経系の問題が原因となるので成人がなりやすいです。
A、Bは主に生まれつき又は発達の過程で発症するので、こどもに多い症状です。また、Bについては難聴による発達の遅れも考えられるので、注意が必要です。

これらの症状や訓練方法などについては別ページで紹介したいと思います。

今日は構音障害についてお話をさせて頂きました!
皆さん興味を持って頂けたでしょうか?もっと知りたいという方は別ページで説明しますのでそちらもよろしくお願いします

それではまた!
桃の助でした。



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2018年02月03日

言語聴覚士ってどんな仕事?

どうも、皆さんこんにちは。

日々、病院で言語聴覚士として働いている桃の助です

今日は言語聴覚士の仕事をご存知でない方のために仕事内容を説明したいと思います。

言語聴覚士と聞くと、「言葉と聞こえの人?」という事くらいは想像できると思います!
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そうなんです!言語聴覚士というのはまさに言葉と聞こえの訓練をするリハビリの一職種なんです

リハビリの一職種?
リハビリというと歩く練習をする理学療法士が一般的ですよね?
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リハビリの中で言語聴覚士というと仕事は、若干影に隠れた存在なんです

普通に暮らしている方には馴染みの薄い仕事なのは間違いないです!

でも、言語聴覚士という仕事はとても大切な仕事という事を本日は知って頂きたいと思います!

なぜ馴染みの薄い仕事かと言うと、言語聴覚士が対象とする患者さんは、

@脳卒中で言語障害などが出た方
A生まれつき言葉が不自由な方
B加齢による飲み込みや会話能力が低下した方
C事故などによる高次脳機能障害が出た方
D耳の聞こえが低下している方

などの治療をするので、普通に生活している方は全く存在すらも知らない方もいるのが現状です
(言語症状や飲み込みの症状などについては、別のページで説明したいと思います。)


あまり存在を知られていない言語聴覚士ですが、実はとても大切な仕事なんです!

もしあなたが脳梗塞を発症して歩けなくなり一生、車椅子生活になったとします。
それでも不自由はあるものの、生活できるイメージは持てると思います。

今度は、脳梗塞になって一生食事が出来ない生活を想像してみて下さい。
毎日当たり前のように食べているご飯も、喉が渇いた時に当たり前に飲んでいる水も、お菓子もスイーツも外食も………全て食べる事が出来なくなります!

当たり前に食べている食事が、実は人間にとって生きがいだったりするものなんです!

少なくとも私の経験では、「歩けなくてもいいから、ご飯だけは食べれるようにしてくれ!」と言うと患者さんが大半です


他にも、脳梗塞や事故で全く話せない状況になる方もいます。
昨日まであんなに達者に話していたのに、何を言われても理解できない、「おはよう」も言えない体になる事だってあります
一言も話せない、他人が言っている言葉が分からない状況は、想像しただけで精神的ストレスが物凄いものだと思います。

そういった普段は何気なく行なっている、人生の生きがいを取り戻すために日々訓練をしているのが「言語聴覚士」という仕事です

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皆さんに分かりやすくするために少しオーバーに書いていますが、実際にこういった症状を発症する方は毎日どこかにいます。

少しでも言語聴覚士という仕事が皆さんに認知されて、言語聴覚士を目指してくれる若者が増えればいいなと思います!

桃の助でした



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2018年02月02日

はじめまして!

皆さん、はじめまして!
日々、言語聴覚士として働いている桃の助といいます。
言語聴覚士ってどんな仕事?と思う方は沢山いると思います。
言語聴覚士は簡単に言うと、言葉や食事(飲み込み)のリハビリです。

このブログでは他のサイトやブログでは紹介されていないリハビリや、病気について紹介していきたいと思います
病院で実際に働いて日々治療を行なっている者だからこそ知り得る情報や知識などを皆さんに発信できたらと考えています。

【経歴】
田舎に産まれる
下矢印1
田舎の小学校に通う
下矢印1
田舎の中学校に通う
下矢印1
田舎の高校に通う
下矢印1
リハビリの専門学校に通う
下矢印1
中規模病院に就職

私は病院に就職して早10年以上経過しました
年齢はご想像にお任せします
病院では、入院、外来、訪問、通所、小児を経験しています。
日々勉強の毎日です!

【ブログを始めた動機】
近年はインターネットも普及しており、スマホやパソコンで調べたい事はすぐに調べる事が出来る便利な時代になっていますよね。
でも、リハビリの事や病気の事って本やインターネットで調べても、意外と目的の内容は見つからなかったりするものです
専門の勉強会に行くと1回で5,000円〜20,000円くらいするものです
2万円って冷静に考えると500円の弁当が40個も買える金額ですよ!
13日間分の食事代になります!
高すぎます!

勉強したい、病気についてもっと詳しく知りたいと思っている人は沢山いるはず!
少なくとも私はあまりお金をかけずに、でも色んな事を知りたい人間です
そう感じている人は必ず他にも沢山いるはず!
そういう人に役立つ情報を発信していきたいと考えたのが始める動機です。

色々な情報を発信していくので、よろしくお願いします
プロフィール
桃の助さんの画像
桃の助
皆さんはじめまして! 日々、病院で言語聴覚士として勤務している桃の助といいます。 言語聴覚士として実際場面にいることで知り得る情報を皆さんに発信していきたいと思います。 子どもの発達や障害、大人の障害はもちろんですが、健康や予防方法についてもお話ししたいと思います。 何か気になることなどあればコメントを宜しくお願いします。
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