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2018年03月07日
リハビリの効果が劇的に向上する方法
皆さんこんにちは。
言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
このページでは、リハビリの効果が上がる方法についてお話ししたいと思います。
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まず、皆さんが考える「リハビリの効果を上げる方法」は何ですか?
この質問は私が臨床実習で来る学生さんにいつも尋ねている質問でもあります。
学生さんからは、
学生A「病状をきちんと把握すること」
学生B「適切な訓練をする事」
学生C「患者さんの立場になって接すること」
学生D「毎日時間をかけて訓練をする事」
学生E「他職種と協力する事」
などなど…
ほとんど100%の確率で学生さんからはこういった答えが返ってきます。
そう!
みんな間違っていません。
そういった考え方はリハビリの療法士には必要な考え方です。
でも、リハビリの効果を上げる方法では、それらが1番ではないんです!
リハビリをする上で一番大事な事は…………
モチベーション(やる気)なんです!
「なんだ、そんな事か」と思ったら大間違いです!
モチベーションが高い方は一生懸命考え、一生懸命行動します。
リハビリ以外の時間で自主的に練習を行う方もいます。
訓練中にモチベーションが高い方と、低い方では能力の発揮の仕方も違います。
例えば、20kgのバーベルを持ち上げるとします。
モチベーションが高い方は、その時どうにかして持ち上げようと頑張ります。もし、持ち上げれなくても、次の日にどうやったら持ち上げれるか考えるはずですし、もう一度挑戦するはずです。
しかし、モチベーションが低い方は、その時持ち上げれたらそれで終わりです。もし、持ち上げれなくても次の日は考える事も触る事もないと思います。
この時には、モチベーションが高い方と低い人では筋肉の出力にもかなりの差が生まれています。
それが毎日続けば、もちろん意欲的な方のほうがリハビリが効果的なのは予想されると思います。
リハビリは言わばダイエットや禁煙、貯金などと同じような感じですね。
一生懸命頑張った人にはそれなりの効果が期待できるでしょうし、サボってしまった人はほとんど良い結果が得られないという事になると思います。
リハビリは楽に短時間で終わるものではありません!
毎日の積み重ねでほんの少しずつ良くなってきます。
また、ある程度の期間が経つと改善の幅が小さくなったりもしますし、途中で改善が停滞する事もあります。
脳卒中後のリハビリでは国によって6か月間が改善の見込みがある期間と定められています。
そんな何か月もかかるリハビリの中で、常に100%のモチベーションで訓練に臨むことは非常に難しいものです。
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モチベーションは二つの要因から成っていると言われています。
一つは「動因」(ドライブ)と呼ばれ人の内側から行動を引き起こすもので、「少しずつわかるようになってきて、なんだか最近英語の勉強するのが楽しい!」などといったものです。
臨床の現場では、できない事ばかり行うと患者さんのモチベーションを極端に下げる要因となります。
しかし、簡単なものばかりでは訓練になりませんし、出来ると思い込んでリハビリをやらなくなるケースもあります。
訓練課題の難易度調整は難しい所ではあるのですが、モチベーションを上げるためにも難易度調整が必要です。
訓練の難易度を上げる目安として、80%の割合で出来る程度となれば難易度を1段階上げるという風に書いている本があります。
しかし、私はモチベーションを上げるために、70%〜80%出来る課題を提供し続ける事が大事だと考えています。
または、80%、50%、60%、80%、といった具合に、最初は取り組みやすいレベル、中間でやや難しい課題を挟んで、最後に取り組みやすい課題で終わるといった内容でもいいと思います。
そうする事で、導入もスムーズにいきますし、明日へのやる気にもつながってくると思います。
もう一つは「誘因」(インセンティブ)と呼ばれる人の外側から人の行動を誘発させるもので、「次の英語のテストで90点以上とればお小遣いもらえるから頑張る!」といったものです。
これについてはリハビリでは成果報酬はほとんどないので、職場復帰、スポーツ復帰、自宅復帰などがこれに当てはまると思います。
・職場復帰しなくちゃいけないから頑張る!
・サッカーをしたいから頑張る!
・病院から出て、もう一度自宅へ帰りたい!
など、自身でリハビリを頑張ったら報酬があるという風に取り組む必要があります。
年配の方や、障害が重度の方は障害の受容が出来ずに、逃避行動や諦めなどがみられます。
そういった場合には、身内の方の協力もとても大切になってくると思います。
いかがだったでしょうか?
本日は効果的にリハビリを行う方法についてお話しさせて頂きました。
日々、訓練手技にばかり目が行きやすいリハビリの療法士ですが、こういった精神面にも目を向けるとより一層素晴らしい効果が得られると思います。
それではまた。
桃の助でした
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言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
このページでは、リハビリの効果が上がる方法についてお話ししたいと思います。
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まず、皆さんが考える「リハビリの効果を上げる方法」は何ですか?
この質問は私が臨床実習で来る学生さんにいつも尋ねている質問でもあります。
学生さんからは、
学生A「病状をきちんと把握すること」
学生B「適切な訓練をする事」
学生C「患者さんの立場になって接すること」
学生D「毎日時間をかけて訓練をする事」
学生E「他職種と協力する事」
などなど…
ほとんど100%の確率で学生さんからはこういった答えが返ってきます。
そう!
みんな間違っていません。
そういった考え方はリハビリの療法士には必要な考え方です。
でも、リハビリの効果を上げる方法では、それらが1番ではないんです!
リハビリをする上で一番大事な事は…………
モチベーション(やる気)なんです!
「なんだ、そんな事か」と思ったら大間違いです!
モチベーションが高い方は一生懸命考え、一生懸命行動します。
リハビリ以外の時間で自主的に練習を行う方もいます。
訓練中にモチベーションが高い方と、低い方では能力の発揮の仕方も違います。
例えば、20kgのバーベルを持ち上げるとします。
モチベーションが高い方は、その時どうにかして持ち上げようと頑張ります。もし、持ち上げれなくても、次の日にどうやったら持ち上げれるか考えるはずですし、もう一度挑戦するはずです。
しかし、モチベーションが低い方は、その時持ち上げれたらそれで終わりです。もし、持ち上げれなくても次の日は考える事も触る事もないと思います。
この時には、モチベーションが高い方と低い人では筋肉の出力にもかなりの差が生まれています。
それが毎日続けば、もちろん意欲的な方のほうがリハビリが効果的なのは予想されると思います。
リハビリは言わばダイエットや禁煙、貯金などと同じような感じですね。
一生懸命頑張った人にはそれなりの効果が期待できるでしょうし、サボってしまった人はほとんど良い結果が得られないという事になると思います。
リハビリは楽に短時間で終わるものではありません!
毎日の積み重ねでほんの少しずつ良くなってきます。
また、ある程度の期間が経つと改善の幅が小さくなったりもしますし、途中で改善が停滞する事もあります。
脳卒中後のリハビリでは国によって6か月間が改善の見込みがある期間と定められています。
そんな何か月もかかるリハビリの中で、常に100%のモチベーションで訓練に臨むことは非常に難しいものです。
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モチベーション
モチベーションは二つの要因から成っていると言われています。
【動因(ドライブ)】
一つは「動因」(ドライブ)と呼ばれ人の内側から行動を引き起こすもので、「少しずつわかるようになってきて、なんだか最近英語の勉強するのが楽しい!」などといったものです。
臨床の現場では、できない事ばかり行うと患者さんのモチベーションを極端に下げる要因となります。
しかし、簡単なものばかりでは訓練になりませんし、出来ると思い込んでリハビリをやらなくなるケースもあります。
訓練課題の難易度調整は難しい所ではあるのですが、モチベーションを上げるためにも難易度調整が必要です。
訓練の難易度を上げる目安として、80%の割合で出来る程度となれば難易度を1段階上げるという風に書いている本があります。
しかし、私はモチベーションを上げるために、70%〜80%出来る課題を提供し続ける事が大事だと考えています。
または、80%、50%、60%、80%、といった具合に、最初は取り組みやすいレベル、中間でやや難しい課題を挟んで、最後に取り組みやすい課題で終わるといった内容でもいいと思います。
そうする事で、導入もスムーズにいきますし、明日へのやる気にもつながってくると思います。
【誘因(インセンティブ)】
もう一つは「誘因」(インセンティブ)と呼ばれる人の外側から人の行動を誘発させるもので、「次の英語のテストで90点以上とればお小遣いもらえるから頑張る!」といったものです。
これについてはリハビリでは成果報酬はほとんどないので、職場復帰、スポーツ復帰、自宅復帰などがこれに当てはまると思います。
・職場復帰しなくちゃいけないから頑張る!
・サッカーをしたいから頑張る!
・病院から出て、もう一度自宅へ帰りたい!
など、自身でリハビリを頑張ったら報酬があるという風に取り組む必要があります。
年配の方や、障害が重度の方は障害の受容が出来ずに、逃避行動や諦めなどがみられます。
そういった場合には、身内の方の協力もとても大切になってくると思います。
いかがだったでしょうか?
本日は効果的にリハビリを行う方法についてお話しさせて頂きました。
日々、訓練手技にばかり目が行きやすいリハビリの療法士ですが、こういった精神面にも目を向けるとより一層素晴らしい効果が得られると思います。
それではまた。
桃の助でした
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2018年03月05日
認知症による自動車運転停止について
皆さんこんにちは。
言語聴覚士として日々病院で勤務している桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
このページでは「認知症による運転停止について」お話ししたいと思います。
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最近はニュースでも高齢者の高速道路の逆走や、アクセルとブレーキの踏み間違いによる危険運転などが取り上げられており、高齢者の運転に注目が高まっています。
私の身近なところでは、制限速度50キロの道を20キロで走るシルバーマークの車がいたり、ウィンカーを出さずに左折したり等、少し危険だなと思うドライバーを見かける事があります。
こういった方は判断力が低下していたり、認知症の初期症状が出現している可能性が高く、自動車運転を続ける事はリスクがあると私個人は考えています。
では、どういった方がどのくらい免許停止になっているかお話ししたいと思います。
75歳以上のドライバーは3年に1度の免許更新時などに認知機能検査を受ける必要があります。
昨年2017年3月から認知機能検査を強化した改正道路交通法が施行されています。
(法改正はまだまだ世間には認知されていないのが現状ですが…)
認知機能検査によって、第1分類(認知症のおそれ)、第2分類(認知機能低下のおそれ)、第3分類(認知機能低下のおそれなし)に判定されます。
今までは第1分類と判定されたうち一定の交通違反をした人だけ医師の診断を受ける義務がありました。
しかし、昨年の改正後は第1分類となったドライバー全てが受診の対象となっています。
医師から認知症と診断を受けてしまうと運転は停止となります。
逆に、認知症の無しと診断を受ければ運転を続ける事ができます。
2017年末での75歳以上の運転免許保有者は540万人となっています。
警視庁によると、その中で第1分類と判定された人のうち、医師の診断によって
免許継続が認められたのは9841人(39.6%)
免許の取り消し等は1351人(5.4%)
免許を更新しなかったのは2571人(10.4%)
という結果でした。(診断待ち等の2万4816人は除く)
取り消し、更新をしなかった約4,000人(15.8%)の方が運転をしない、または出来ない環境になった事が分かります。
これが一番の問題だと思います。
医師から認知症の診断を受けてしまうと無条件に運転停止となります。
都会で生活されている方は公共交通機関があるので、車が無くても移動はさほど不便に感じないかもしれません。
しかし、田舎の方では生活が自動車無しには成り立たないという方も少なくありません。
そういった方は買い物にも行けなくなってしまい、生活の質が非常に落ちてしまいます。
そういった方のために我々は代償手段を提案する必要があります。
・宅配サービスを受けるようにするのか。
・介護保険を持っていれば、ヘルパーと一緒に買い物に行くのか
など、食品を調達するために代償手段を提案しなくてはいけません。
その他にも趣味がドライブの場合はもっと複雑です。
その方にとっての生きがいが無くなってしまい、認知症をさらに加速させてしまう結果になることもあります。
こういった方たちのためにも、認知症の診断は慎重に、認知症の診断が出た場合はその後のフォローをする必要があると考えられます。
生鮮食品も充実【イトーヨーカドーネットスーパー】
このページでは認知症による自動車運転停止についてお話ししました。
自動車運転を停止する場合は医療側としても意見が分かれる所ではあります。
しかし、認知症による判断能力低下で他の人を危険にさらす訳にもいけません。
難しい問題ではありますが、適切な判断をされることを願っています。
それではまた。
桃の助でした
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言語聴覚士として日々病院で勤務している桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
このページでは「認知症による運転停止について」お話ししたいと思います。
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最近はニュースでも高齢者の高速道路の逆走や、アクセルとブレーキの踏み間違いによる危険運転などが取り上げられており、高齢者の運転に注目が高まっています。
私の身近なところでは、制限速度50キロの道を20キロで走るシルバーマークの車がいたり、ウィンカーを出さずに左折したり等、少し危険だなと思うドライバーを見かける事があります。
こういった方は判断力が低下していたり、認知症の初期症状が出現している可能性が高く、自動車運転を続ける事はリスクがあると私個人は考えています。
では、どういった方がどのくらい免許停止になっているかお話ししたいと思います。
道路交通法の改正
75歳以上のドライバーは3年に1度の免許更新時などに認知機能検査を受ける必要があります。
昨年2017年3月から認知機能検査を強化した改正道路交通法が施行されています。
(法改正はまだまだ世間には認知されていないのが現状ですが…)
認知機能検査によって、第1分類(認知症のおそれ)、第2分類(認知機能低下のおそれ)、第3分類(認知機能低下のおそれなし)に判定されます。
今までは第1分類と判定されたうち一定の交通違反をした人だけ医師の診断を受ける義務がありました。
しかし、昨年の改正後は第1分類となったドライバー全てが受診の対象となっています。
医師から認知症と診断を受けてしまうと運転は停止となります。
逆に、認知症の無しと診断を受ければ運転を続ける事ができます。
運転停止者の数
2017年末での75歳以上の運転免許保有者は540万人となっています。
警視庁によると、その中で第1分類と判定された人のうち、医師の診断によって
免許継続が認められたのは9841人(39.6%)
免許の取り消し等は1351人(5.4%)
免許を更新しなかったのは2571人(10.4%)
という結果でした。(診断待ち等の2万4816人は除く)
取り消し、更新をしなかった約4,000人(15.8%)の方が運転をしない、または出来ない環境になった事が分かります。
認知症の診断を受けてしまった場合どうするか
これが一番の問題だと思います。
医師から認知症の診断を受けてしまうと無条件に運転停止となります。
都会で生活されている方は公共交通機関があるので、車が無くても移動はさほど不便に感じないかもしれません。
しかし、田舎の方では生活が自動車無しには成り立たないという方も少なくありません。
そういった方は買い物にも行けなくなってしまい、生活の質が非常に落ちてしまいます。
そういった方のために我々は代償手段を提案する必要があります。
・宅配サービスを受けるようにするのか。
・介護保険を持っていれば、ヘルパーと一緒に買い物に行くのか
など、食品を調達するために代償手段を提案しなくてはいけません。
その他にも趣味がドライブの場合はもっと複雑です。
その方にとっての生きがいが無くなってしまい、認知症をさらに加速させてしまう結果になることもあります。
こういった方たちのためにも、認知症の診断は慎重に、認知症の診断が出た場合はその後のフォローをする必要があると考えられます。
生鮮食品も充実【イトーヨーカドーネットスーパー】
このページでは認知症による自動車運転停止についてお話ししました。
自動車運転を停止する場合は医療側としても意見が分かれる所ではあります。
しかし、認知症による判断能力低下で他の人を危険にさらす訳にもいけません。
難しい問題ではありますが、適切な判断をされることを願っています。
それではまた。
桃の助でした
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2018年03月04日
カラオケはアンチエイジングに最適!
皆さんこんにちは。
言語聴覚士として日々病院で勤務している桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
このページでは「カラオケがアンチエイジングに適している」事についてお話ししたいと思います。
なぜカラオケがアンチエイジングに適しているのか、言葉のスペシャリストである言語聴覚士として体の機能ごとに説明します。
声を出すには呼気・吸気を行う必要があります。
歳をとると知らず知らずのうちに声が小さくなってしまいます。
日々の生活では大きな声を出すことはあまりないと思います。
その中で気づかないうちに小さくなってしまう事もあるのです。
原因としては、呼吸筋や胸郭の動きが悪くなることが原因となることが多いです。
呼吸筋や胸郭の動きは呼吸の大きさに大きく関係しています。
小さな声で話している方は肺が大きく膨らまないので、呼吸筋が固くなったり少なくなっている事もあります。
そのため胸郭の動きが悪くなり、大きく息を吸えなくなります。
また、腹筋の筋力低下も原因として考えられます。
なぜ、カラオケが呼吸に良いかと言うと、カラオケをすると一息で何文節かを歌わなければなりません。
そのためには大きく息を吸う必要があるので、呼吸筋が大きく動き固さがとれます。
また、大きな声で歌う事で、より一層胸郭の大きな運動となります。
声を出すには呼気が声帯を通過するときに、声帯の振動で音を作る必要があります。
音は声帯の柔軟性が非常に大切で、柔軟性や緊張の程度によって高音・低音を出しています。
普段の会話では、ある一定の声域でしか会話をしません。
つまり、普段の会話では高音域、低音域の発声はほぼ行っていないということになります。
そのため老年期になると高音が出ない、低音が出ない、高音低音どちらもでないという方が非常に多くなります。
気づいた時には声帯が固くなってしまい、声域が狭まった状態となってしまっています。
カラオケをすることで、普段使用していない低音域も高音域も出すことになります。
様々な声域を出すことで、声帯の柔軟性が保たれ、いつまでも声域の広い声帯を保つことができます。
(音声障害についての詳細は別ページをご参照ください)
おじいちゃん、おばあちゃんが何を言っているか分からないということはたまにありますよね。
これは口の機能が低下しているため、会話の明瞭さが低下しているので聞き取りにくい発話になってしまいます。
主に唇、舌の筋力が低下すると聞き取りにくい発話になってしまいます。
カラオケをすることで口腔の運動にもなり、普段は開けないような大きな口も開けることになります。
(構音障害についての詳細は別ページをご参照ください)
カラオケではテロップが流れますよね?
曲の速度に合わせて、歌を歌う必要があります。
画面を見て、文字を理解しながら曲に合わせて声をだす。
この動作が脳の運動には非常に効果的なんです!!
カラオケでは前頭葉、側頭葉、後頭葉といった広範囲の脳をフル稼働して歌う必要があります。
そうすることで脳は活性化し、認知症の予防になるという訳です。
また、昔の曲を思い出すことは海馬を刺激して記憶力低下にも役立ちます。
その他にも計算や塗り絵などが認知症予防には適していると言われていますが、計算や塗り絵は実は脳の一部分しか使用していないんです。
(計算や塗り絵が効果がないという訳ではありません)
なので、カラオケが最強の脳のアンチエイジングと私は考えています。
(認知症についての詳細は別ページをご参照ください)
いかがだったでしょうか?
このページではカラオケがアンチエイジングに適しているという内容をお話しさせて頂きました。
このページを読んで「今日から少しでも歌を歌ってみようかな?」と考えて頂けたら、私としても非常に嬉しいです
また、カラオケ屋さんに行くのは少し億劫だなと思われる方は家庭用カラオケもあるので、参考までに。
それではまた。
桃の助でした
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言語聴覚士として日々病院で勤務している桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
このページでは「カラオケがアンチエイジングに適している」事についてお話ししたいと思います。
なぜカラオケがアンチエイジングに適しているのか、言葉のスペシャリストである言語聴覚士として体の機能ごとに説明します。
@呼吸機能
声を出すには呼気・吸気を行う必要があります。
歳をとると知らず知らずのうちに声が小さくなってしまいます。
日々の生活では大きな声を出すことはあまりないと思います。
その中で気づかないうちに小さくなってしまう事もあるのです。
原因としては、呼吸筋や胸郭の動きが悪くなることが原因となることが多いです。
呼吸筋や胸郭の動きは呼吸の大きさに大きく関係しています。
小さな声で話している方は肺が大きく膨らまないので、呼吸筋が固くなったり少なくなっている事もあります。
そのため胸郭の動きが悪くなり、大きく息を吸えなくなります。
また、腹筋の筋力低下も原因として考えられます。
なぜ、カラオケが呼吸に良いかと言うと、カラオケをすると一息で何文節かを歌わなければなりません。
そのためには大きく息を吸う必要があるので、呼吸筋が大きく動き固さがとれます。
また、大きな声で歌う事で、より一層胸郭の大きな運動となります。
A声帯
声を出すには呼気が声帯を通過するときに、声帯の振動で音を作る必要があります。
音は声帯の柔軟性が非常に大切で、柔軟性や緊張の程度によって高音・低音を出しています。
普段の会話では、ある一定の声域でしか会話をしません。
つまり、普段の会話では高音域、低音域の発声はほぼ行っていないということになります。
そのため老年期になると高音が出ない、低音が出ない、高音低音どちらもでないという方が非常に多くなります。
気づいた時には声帯が固くなってしまい、声域が狭まった状態となってしまっています。
カラオケをすることで、普段使用していない低音域も高音域も出すことになります。
様々な声域を出すことで、声帯の柔軟性が保たれ、いつまでも声域の広い声帯を保つことができます。
(音声障害についての詳細は別ページをご参照ください)
B口腔機能
おじいちゃん、おばあちゃんが何を言っているか分からないということはたまにありますよね。
これは口の機能が低下しているため、会話の明瞭さが低下しているので聞き取りにくい発話になってしまいます。
主に唇、舌の筋力が低下すると聞き取りにくい発話になってしまいます。
カラオケをすることで口腔の運動にもなり、普段は開けないような大きな口も開けることになります。
(構音障害についての詳細は別ページをご参照ください)
C認知症予防
カラオケではテロップが流れますよね?
曲の速度に合わせて、歌を歌う必要があります。
画面を見て、文字を理解しながら曲に合わせて声をだす。
この動作が脳の運動には非常に効果的なんです!!
カラオケでは前頭葉、側頭葉、後頭葉といった広範囲の脳をフル稼働して歌う必要があります。
そうすることで脳は活性化し、認知症の予防になるという訳です。
また、昔の曲を思い出すことは海馬を刺激して記憶力低下にも役立ちます。
その他にも計算や塗り絵などが認知症予防には適していると言われていますが、計算や塗り絵は実は脳の一部分しか使用していないんです。
(計算や塗り絵が効果がないという訳ではありません)
なので、カラオケが最強の脳のアンチエイジングと私は考えています。
(認知症についての詳細は別ページをご参照ください)
いかがだったでしょうか?
このページではカラオケがアンチエイジングに適しているという内容をお話しさせて頂きました。
このページを読んで「今日から少しでも歌を歌ってみようかな?」と考えて頂けたら、私としても非常に嬉しいです
また、カラオケ屋さんに行くのは少し億劫だなと思われる方は家庭用カラオケもあるので、参考までに。
価格:10,800円 |
オン・ステージ パーソナルカラオケ PK-NE01W(S) デジタルワイヤレスタイプ 価格:31,748円 |
それではまた。
桃の助でした
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2018年03月02日
誤嚥性肺炎について
皆さんこんにちは。
言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
このページでは、「誤嚥性肺炎」についてお話したいと思います。
誤嚥性肺炎は最近テレビなどでも話題になっている病気の1つですね。
結論から言うと、誤嚥性肺炎は飲み込みの機能が低下した人がなる肺炎です!
ここでは、どういった方がなりやすいのか、どういった症状が出るのか、予防方法などについてお話ししたいと思います!
嚥下障害を詳しく知りたい方は、こちらから
誤嚥性肺炎は、嚥下機能障害のため唾液や食べ物、あるいは胃液などと一緒に細菌を気道に誤って吸引することにより発症します。
吐物を大量に吸引した場合には胃酸による化学性肺炎を起こすことがあり、メンデルソン症候群と呼ばれます。
嚥下機能の低下した高齢者、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などの神経疾患や寝たきりの患者に多く発生します。
肺炎球菌や口腔内の常在菌である嫌気性菌が原因となることが多いとされます。
高齢者や神経疾患などで寝たきりの患者では口腔内の清潔が十分に保たれていないこともあり、この場合、口腔内で肺炎の原因となる細菌がより多く増殖してしまいます。
また、高齢者や寝たきり患者では咳反射が弱くなり嚥下機能が低下します。その結果、口腔内の細菌が気管から肺へと吸引され、肺炎を発症します。
また、栄養状態が不良であることや免疫機能の低下なども発症に関与してきます。
その他に、嘔吐などで食物と胃液を一度に多く誤嚥して発症する場合もあります。
この場合は重症肺炎になる事があります。
肺炎では発熱、咳、膿のような痰が典型的な症状です。
しかしこれらの症状がなく、なんとなく元気がない、食欲がない、のどがゴロゴロとなる、などの症状のみがみられることが多いのが誤嚥性肺炎の特徴です。
また、微熱が続く事も誤嚥性肺炎の1つのサインとなります。
誤嚥が明らかな場合や嚥下機能低下が確認されている患者では胸部エックス線写真で肺炎像を確認することで診断できます。
主に誤嚥性肺炎の場合は肺の右下に炎症が起こりやすいです。
白血球増加や炎症反応の亢進も重要な所見です。寝たきりの高齢者など誤嚥性肺炎の高リスク患者で肺炎が発症した場合には、誤嚥性肺炎を考えます。
抗菌薬を用いた薬物療法が基本です。
呼吸状態や全身状態が不良な場合は入院して治療を行います。
同時に口腔ケアの徹底、嚥下指導・訓練も重要です。
嚥下指導・訓練は医師又は言語聴覚士が行います。
また、嚥下機能に悪影響を及ぼす薬物を内服していないかチェックし、その上で、嚥下反射を改善する効果が確認されているACE阻害薬などの適応を検討することがあります。
喫煙で気道粘膜の浄化が抑制され、細菌が付着しやすくなるとされるため禁煙は重要です。また誤嚥防止のリハビリも有効とされています。
介護者は、患者の食事の際に十分に上体を起こし、ゆっくりと咀嚼・嚥下するよう指導することが大切です。
最近テレビなどで周知されている肺炎球菌のワクチンも受けておくべきでしょう。
高齢者や中枢神経系障害などで寝たきりの患者に発症し、慢性的に繰り返し発症する場合もあるので、予後不良の場合も少なくありません。
日々病院で勤務をしていると、以下のような経過を数年でたどる方がいます。
(1)脳梗塞や加齢によって嚥下機能が低下する
(2)肺に食物や細菌が入ってしまう(誤嚥性肺炎)
(3)入院し治療を行う→退院
(4)入院によって体力や咳の力が弱まる
(5)再び誤嚥性肺炎で入院をする
(6)入院によって体力がさらに低下し、十分な食事量を摂れなくなる
(7)免疫力が低下する
(8)誤嚥性肺炎を繰り返す
(9)さらに嚥下機能低下、体力低下、咳の力が弱まる
(10)口から食事を摂れなくなる
これは一例ですが、誤嚥性肺炎が寿命を縮める要因ともなり得ます。
肺炎は、悪性新生物、心疾患についで3番目に死亡率が高い病気です。
普段から予防を心がけて一年でも健康に生活したものですね。
そのためには今からの禁煙をお勧めします!
今日からいきなり禁煙は難しいと思うので、口寂しさを紛らわすためにまずはリキッドタイプのニコチンなし、タールなしタイプから始めてみてはいかがでしょうか?
女性に大人気のフレンバー!新しいライフスタイル&ファッションスタイルとして愛用されています
それではまた。
桃の助でした
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言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
このページでは、「誤嚥性肺炎」についてお話したいと思います。
誤嚥性肺炎は最近テレビなどでも話題になっている病気の1つですね。
結論から言うと、誤嚥性肺炎は飲み込みの機能が低下した人がなる肺炎です!
ここでは、どういった方がなりやすいのか、どういった症状が出るのか、予防方法などについてお話ししたいと思います!
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)
誤嚥性肺炎とは
物を飲み込む働きを嚥下機能、口から食道へ入るべきものが気管に入ってしまうことを誤嚥と言います。嚥下障害を詳しく知りたい方は、こちらから
誤嚥性肺炎は、嚥下機能障害のため唾液や食べ物、あるいは胃液などと一緒に細菌を気道に誤って吸引することにより発症します。
吐物を大量に吸引した場合には胃酸による化学性肺炎を起こすことがあり、メンデルソン症候群と呼ばれます。
原因
嚥下機能の低下した高齢者、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などの神経疾患や寝たきりの患者に多く発生します。
肺炎球菌や口腔内の常在菌である嫌気性菌が原因となることが多いとされます。
発生のメカニズム
高齢者や神経疾患などで寝たきりの患者では口腔内の清潔が十分に保たれていないこともあり、この場合、口腔内で肺炎の原因となる細菌がより多く増殖してしまいます。
また、高齢者や寝たきり患者では咳反射が弱くなり嚥下機能が低下します。その結果、口腔内の細菌が気管から肺へと吸引され、肺炎を発症します。
また、栄養状態が不良であることや免疫機能の低下なども発症に関与してきます。
その他に、嘔吐などで食物と胃液を一度に多く誤嚥して発症する場合もあります。
この場合は重症肺炎になる事があります。
症状
肺炎では発熱、咳、膿のような痰が典型的な症状です。
しかしこれらの症状がなく、なんとなく元気がない、食欲がない、のどがゴロゴロとなる、などの症状のみがみられることが多いのが誤嚥性肺炎の特徴です。
また、微熱が続く事も誤嚥性肺炎の1つのサインとなります。
診断
誤嚥が明らかな場合や嚥下機能低下が確認されている患者では胸部エックス線写真で肺炎像を確認することで診断できます。
主に誤嚥性肺炎の場合は肺の右下に炎症が起こりやすいです。
白血球増加や炎症反応の亢進も重要な所見です。寝たきりの高齢者など誤嚥性肺炎の高リスク患者で肺炎が発症した場合には、誤嚥性肺炎を考えます。
治療
抗菌薬を用いた薬物療法が基本です。
呼吸状態や全身状態が不良な場合は入院して治療を行います。
同時に口腔ケアの徹底、嚥下指導・訓練も重要です。
嚥下指導・訓練は医師又は言語聴覚士が行います。
また、嚥下機能に悪影響を及ぼす薬物を内服していないかチェックし、その上で、嚥下反射を改善する効果が確認されているACE阻害薬などの適応を検討することがあります。
生活上の注意
喫煙で気道粘膜の浄化が抑制され、細菌が付着しやすくなるとされるため禁煙は重要です。また誤嚥防止のリハビリも有効とされています。
介護者は、患者の食事の際に十分に上体を起こし、ゆっくりと咀嚼・嚥下するよう指導することが大切です。
最近テレビなどで周知されている肺炎球菌のワクチンも受けておくべきでしょう。
予後
高齢者や中枢神経系障害などで寝たきりの患者に発症し、慢性的に繰り返し発症する場合もあるので、予後不良の場合も少なくありません。
経過の一例
日々病院で勤務をしていると、以下のような経過を数年でたどる方がいます。
(1)脳梗塞や加齢によって嚥下機能が低下する
(2)肺に食物や細菌が入ってしまう(誤嚥性肺炎)
(3)入院し治療を行う→退院
(4)入院によって体力や咳の力が弱まる
(5)再び誤嚥性肺炎で入院をする
(6)入院によって体力がさらに低下し、十分な食事量を摂れなくなる
(7)免疫力が低下する
(8)誤嚥性肺炎を繰り返す
(9)さらに嚥下機能低下、体力低下、咳の力が弱まる
(10)口から食事を摂れなくなる
これは一例ですが、誤嚥性肺炎が寿命を縮める要因ともなり得ます。
肺炎は、悪性新生物、心疾患についで3番目に死亡率が高い病気です。
普段から予防を心がけて一年でも健康に生活したものですね。
そのためには今からの禁煙をお勧めします!
今日からいきなり禁煙は難しいと思うので、口寂しさを紛らわすためにまずはリキッドタイプのニコチンなし、タールなしタイプから始めてみてはいかがでしょうか?
女性に大人気のフレンバー!新しいライフスタイル&ファッションスタイルとして愛用されています
それではまた。
桃の助でした
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2018年02月26日
知的障がい児の言語障害の発見、評価
みなさんこんにちは!
言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士の説明は、こちらから
このページでは「知的障がい児の言語障害の発見、評価」についてお話したいと思います。
子どものことばの正常発達についての説明は、こちらから
発達障がいは、精神遅滞、知的障がい等だけでなく、聴覚障がい、視覚障がい等の様々な発達を阻害する要因によって生じる発達の遅れの事を意味します。
その中で、このページでは知的障がいを持つ子どもについてお話をしていきたいと思います。
※お断り:障がいの「がい」の字については様々な意見や見解がありますが、このページでは以下「がい」の字で統一させて頂きます。ご理解をお願い致します。
原材料はカツオ節と昆布だけの安心のお出汁
知的機能は様々な発達検査で測定され、知能指数(IQ)あるいは発達年齢(DA)として表現されます。
さらに、知能指数によって境界線、軽度、中等度、重度というように障がいの程度別に分類がなされています。
発達障がいをきたす成因分類は、原因が発生した時期によって大別し、
@出生前要因
A出生後要因
B妊娠後期、出生周辺
C低体重出生児など、原因と断定しにくいリスク要因
D精神疾患、自閉症
E不確定要因
F特定の要因なし
に分類されます。
問題の早期発見、早期療育は皆さんも大事だということは理解できると思います。
しかし、知的障がい児の言語能力についての評価は分からない事ばかりだと思います。
また、発見された知的障がい児の将来の言語能力を予測することも難しいのが現状です。
そこで、どういった内容を評価し、言語症状の遅れを発見するかを書いていきたいと思います。
@音源定位反応の遅れ
乳児は様々な感覚器官を使って外界の事象を受容しています。
音声言語の獲得には、聴覚の関与が大きく関わっています。
その聴覚が外界の事象をとらえたことを示す最初の徴候が音源定位です。
音源定位を簡単に言うと、左後ろ2mから名前を呼ばれた時に、呼んだ人の大体の位置が分かる機能の事です。これは、両耳の音の伝わり方で脳が判断しています。
A物の用途の理解の遅れ
物の用途は様々な感覚によって蓄えられた記憶と結びついて、意味を理解していきます。
記憶として最も蓄えられやすいものは、視覚からの記憶です。
乳幼児の視覚的記憶が定着してきたと判断できる場面は、帽子を頭に被ったり、靴を足に履く、などの行動が用途に応じて使い分けされる頃です。
知的障がい児は視覚に由来する物の用途の理解にも後れを示します。
B異種感覚連合の遅れ
乳児が手をたたく、手をあげるなどの仕草は両親とのコミュニケーションをさらに広げます。
乳児が手をたたく動作には両親の音声とともに動作の模倣があります。
初期にはこのしぐさと音声には関係性を持ちませんが、成長するにつれて音声が乳児の動作を誘発するようになります。
視覚を通して成立していた動作が、聴覚という異種感覚によっても同様の動作を誘発していくのです。
知的障がい児の場合は、この異種感覚が成立する時期が明らかに遅れます。
Cコミュニケーションの遅れ
乳児は声(泣き声、笑い声)や表情、手ざし、指さしなどのボディランゲージを使って周囲とコミュニケーションをとります。
これが周囲と交流する基礎となりますが、知的障がい児は遅れがみられます。
D弁別学習の遅れ
乳幼児の周りには様々な刺激がありますが、その状況で言葉を区別して、的確な応答が可能となってきます。
知的障がい児はこの弁別学習にも遅れがみられます。
E発話の遅れ
多くの知的障がい児の発見は2歳代です。
多くは発話が少ないか、全く話せないという状態です。
これは最も多くにみられる症状です。
F機能語を中心とした文章構成の遅れ
単語の発話が増加し始めても、文章への連鎖がなかなかみられないこともあります。
子供家具・雑貨のお店「こどもと暮らし」
知的障がい児にも沢山出来ることはありますが、今回は発達の遅れについてお話をさせて頂きました。
知的障がいについて適切な知識を得ることで、私たちの関わり方が少しでもいい方に向かえばと思います。
また、乳幼児期から苦手な分野を知ることで、その分野を両親や周りがサポートできると思います。
そういうサポートできる環境を作っていきたいですね。
それではまた。
桃の助でした
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言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士の説明は、こちらから
このページでは「知的障がい児の言語障害の発見、評価」についてお話したいと思います。
子どものことばの正常発達についての説明は、こちらから
発達障がいは、精神遅滞、知的障がい等だけでなく、聴覚障がい、視覚障がい等の様々な発達を阻害する要因によって生じる発達の遅れの事を意味します。
その中で、このページでは知的障がいを持つ子どもについてお話をしていきたいと思います。
※お断り:障がいの「がい」の字については様々な意見や見解がありますが、このページでは以下「がい」の字で統一させて頂きます。ご理解をお願い致します。
原材料はカツオ節と昆布だけの安心のお出汁
知的機能とは
知的機能は様々な発達検査で測定され、知能指数(IQ)あるいは発達年齢(DA)として表現されます。
さらに、知能指数によって境界線、軽度、中等度、重度というように障がいの程度別に分類がなされています。
発達障がいをきたす成因分類は、原因が発生した時期によって大別し、
@出生前要因
A出生後要因
B妊娠後期、出生周辺
C低体重出生児など、原因と断定しにくいリスク要因
D精神疾患、自閉症
E不確定要因
F特定の要因なし
に分類されます。
知的障がい児の言語障がいの発見、評価
問題の早期発見、早期療育は皆さんも大事だということは理解できると思います。
しかし、知的障がい児の言語能力についての評価は分からない事ばかりだと思います。
また、発見された知的障がい児の将来の言語能力を予測することも難しいのが現状です。
そこで、どういった内容を評価し、言語症状の遅れを発見するかを書いていきたいと思います。
@音源定位反応の遅れ
乳児は様々な感覚器官を使って外界の事象を受容しています。
音声言語の獲得には、聴覚の関与が大きく関わっています。
その聴覚が外界の事象をとらえたことを示す最初の徴候が音源定位です。
音源定位を簡単に言うと、左後ろ2mから名前を呼ばれた時に、呼んだ人の大体の位置が分かる機能の事です。これは、両耳の音の伝わり方で脳が判断しています。
A物の用途の理解の遅れ
物の用途は様々な感覚によって蓄えられた記憶と結びついて、意味を理解していきます。
記憶として最も蓄えられやすいものは、視覚からの記憶です。
乳幼児の視覚的記憶が定着してきたと判断できる場面は、帽子を頭に被ったり、靴を足に履く、などの行動が用途に応じて使い分けされる頃です。
知的障がい児は視覚に由来する物の用途の理解にも後れを示します。
B異種感覚連合の遅れ
乳児が手をたたく、手をあげるなどの仕草は両親とのコミュニケーションをさらに広げます。
乳児が手をたたく動作には両親の音声とともに動作の模倣があります。
初期にはこのしぐさと音声には関係性を持ちませんが、成長するにつれて音声が乳児の動作を誘発するようになります。
視覚を通して成立していた動作が、聴覚という異種感覚によっても同様の動作を誘発していくのです。
知的障がい児の場合は、この異種感覚が成立する時期が明らかに遅れます。
Cコミュニケーションの遅れ
乳児は声(泣き声、笑い声)や表情、手ざし、指さしなどのボディランゲージを使って周囲とコミュニケーションをとります。
これが周囲と交流する基礎となりますが、知的障がい児は遅れがみられます。
D弁別学習の遅れ
乳幼児の周りには様々な刺激がありますが、その状況で言葉を区別して、的確な応答が可能となってきます。
知的障がい児はこの弁別学習にも遅れがみられます。
E発話の遅れ
多くの知的障がい児の発見は2歳代です。
多くは発話が少ないか、全く話せないという状態です。
これは最も多くにみられる症状です。
F機能語を中心とした文章構成の遅れ
単語の発話が増加し始めても、文章への連鎖がなかなかみられないこともあります。
子供家具・雑貨のお店「こどもと暮らし」
知的障がい児にも沢山出来ることはありますが、今回は発達の遅れについてお話をさせて頂きました。
知的障がいについて適切な知識を得ることで、私たちの関わり方が少しでもいい方に向かえばと思います。
また、乳幼児期から苦手な分野を知ることで、その分野を両親や周りがサポートできると思います。
そういうサポートできる環境を作っていきたいですね。
それではまた。
桃の助でした
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2018年02月21日
失語症のタイプ 〜患者家族、医療・介護従事者向け〜
皆さんこんにちは。
言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
このページでの内容は、「失語症のタイプ」についてです。
失語症についての説明は、こちらから
このページの内容は、とても専門的で初めて見る方には非常に分かりにくい内容となっています。
対象としては、医師、看護師、介護士、リハビリ、失語を勉強中の学生、失語症を発症された方の家族さん向けです。
出来るだけ分かりやすいように書きますが、失語症について全くご存知でない方はまずは失語症について知っていただくために、上のリンクから概要を把握されることをお勧めします!
それでは本題に入ります。
医療従事者であれば、全失語、ブローカ失語、ウェルニッケ失語程度は聞いた事があると思います。
しかし、失語症のタイプはそれだけではないんです!!
その他にも沢山のタイプがあるので、ここではそれらも含めてご紹介したいと思います。
分かりやすくするために失語症のタイプ分類を表にまとめてみました。
失語症のタイプ分類をするうえで大事な事は、
@会話の流暢性はどうか?
A復唱はできるか?
B言葉の理解はどうか?
が関係してきます。
例えば、
(例1)
@会話の流暢性はどうか? → 会話ができない(非流暢)
A復唱はできるか? → 復唱は全くできない(復唱不良)
B言葉の理解はどうか? → 言葉の理解ができない(聴理解不良)
という結果であれば、失語症のタイプは全失語となります。
(例2)
@会話の流暢性はどうか? → ほとんど問題なく話せる(流暢)
A復唱はできるか? → 復唱も問題ない(復唱良好)
B言葉の理解はどうか? → 言われた内容はほぼ理解できる(聴理解良好)
という結果であれば、失語症のタイプは失名詞失語となります。
この失語症タイプ分類一覧表を見れば、何となく大体のタイプは分類できそうですね
しかし、簡単な感じで書いてはみたものの、実際にタイプ分類してみると、「これは良好?不良?」と悩む場面があります
特に言葉の流暢さの判断が難しいんです。
私たち言語聴覚士は流暢性の判定は下の8項目から判断しています。
@発話速度
1分間に150文字以下の発話が非流暢、450文字以上は正常
Aプロソディ
音声の抑揚、リズムに異常があるかどうか
B構音
不明瞭な発話(音声)
C句の長さ
句の長さが2単語以下
D努力
発話の前に顔をしかめる、姿勢を変える、深呼吸をする事で、発話に弾みをつけようとしている様子
E発話の切迫
流暢性の場合は会話を止められない
F内容
流暢性は発話量は多いが内容に乏しい
非流暢性は発話は短いが本質的な情報を含んでいる
G錯語
他の音を発話したり、日本語に無い言葉を言う症状は流暢性の特徴
日本で最も多くみられるのが、ブローカ失語(34%)、ウェルニッケ失語(17%)、全失語(14%)となっています。
ここからは失語症のタイプ別に症状を書きたいと思います。
@ブローカ失語
【特徴】
・非流暢な発話
・自発話と同様に障害された復唱
・比較的良好な聴理解
・発語失行
・失文法
・自動的発話と意図的発話との乖離
・読解は良好
・仮名の書字が困難
・病巣:ブローカ領域、左中心前回および後回、島など環シルビウス言語領域前方
Aウェルニッケ失語
・流暢な発話
・復唱障害
・中等度以上の聴理解障害
・音韻性錯語
・語性錯語
・ジャーゴン
・錯文法
・病巣:ウェルニッケ領域を含む左側頭葉、角回、縁上回など、環シルビウス言語領域後方
B全失語
・非流暢な発話
・自発話と同様に障害された復唱
・重篤な聴理解障害
・病巣:環シルビウス言語領域を含む広範囲な病変
C伝導失語
・流暢な発話
・復唱障害
・良好な聴理解
・音韻性錯語
・音韻性錯読、錯書
・病巣:縁上回を中心とする左頭頂葉皮質および皮質下白質あるいは弓状束、島および聴覚野
D超皮質性感覚失語
・流暢な発話
・良好な復唱
・中〜重度の聴理解障害
・語性錯語
・自発書字困難
・病巣:左側頭ー頭頂ー後頭葉接合部分領域
E超皮質性運動失語
・非流暢な発話
・良好な復唱
・良好な聴理解
・自発話が著しく減少
・発話開始の遅れ、保続、声量低下
・病巣:ブローカ領域の前方あるいは上方、補足運動野を含む前頭葉内側面、側脳室前角の前外側部白質など
F超皮質性混合失語
・非流暢な発話
・良好な復唱
・重篤な聴理解障害
・自発話はほぼない
・反響言語や補完現象
・読み書きも重度障害
・病巣:ブローカ領域の前方あるいは上方および側頭ー頭頂ー後頭葉接合部領域
G失名詞失語
・流暢な発話
・良好な復唱
・良好な聴理解
・喚語困難が主症状
・病巣:確定しない。ブローカ失語、ウェルニッケ失語、伝導失語などから回復して移行した場合と、発症直後から失名詞失語の場合がある。
Hその他の失語:皮質下性失語
・視床失語
・被殻、内包失語 などもあります。
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こうして失語症の説明をすると非常に覚える事が沢山あります。私たち言語聴覚士も大体は覚えてはいますが、全てを暗記しているわけではありません
何度も見比べて目的の失語症のタイプが見つかって参考になればいいなと思います。
ちょっと難しい話にはなりましたが、いかがだったでしょうか?
このページでは失語症のタイプについてお話をさせて頂きました。
失語症のタイプを知ることで、どう接すればいいのか?どういった手段を用いればコミュニケーションが取れるようになるのか?などのヒントになることがあります。
そうやって適切なコミュニケーションのヒントになればいいなと思います。
失語症の方への訓練や接し方については別ページで説明したいと思います。
以上、桃の助でした
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言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
このページでの内容は、「失語症のタイプ」についてです。
失語症についての説明は、こちらから
このページの内容は、とても専門的で初めて見る方には非常に分かりにくい内容となっています。
対象としては、医師、看護師、介護士、リハビリ、失語を勉強中の学生、失語症を発症された方の家族さん向けです。
出来るだけ分かりやすいように書きますが、失語症について全くご存知でない方はまずは失語症について知っていただくために、上のリンクから概要を把握されることをお勧めします!
それでは本題に入ります。
医療従事者であれば、全失語、ブローカ失語、ウェルニッケ失語程度は聞いた事があると思います。
しかし、失語症のタイプはそれだけではないんです!!
その他にも沢山のタイプがあるので、ここではそれらも含めてご紹介したいと思います。
失語症のタイプ
失語症のタイプ分類一覧
分かりやすくするために失語症のタイプ分類を表にまとめてみました。
失語症のタイプ分類をするうえで大事な事は、
@会話の流暢性はどうか?
A復唱はできるか?
B言葉の理解はどうか?
が関係してきます。
例えば、
(例1)
@会話の流暢性はどうか? → 会話ができない(非流暢)
A復唱はできるか? → 復唱は全くできない(復唱不良)
B言葉の理解はどうか? → 言葉の理解ができない(聴理解不良)
という結果であれば、失語症のタイプは全失語となります。
(例2)
@会話の流暢性はどうか? → ほとんど問題なく話せる(流暢)
A復唱はできるか? → 復唱も問題ない(復唱良好)
B言葉の理解はどうか? → 言われた内容はほぼ理解できる(聴理解良好)
という結果であれば、失語症のタイプは失名詞失語となります。
この失語症タイプ分類一覧表を見れば、何となく大体のタイプは分類できそうですね
流暢性の判断
しかし、簡単な感じで書いてはみたものの、実際にタイプ分類してみると、「これは良好?不良?」と悩む場面があります
特に言葉の流暢さの判断が難しいんです。
私たち言語聴覚士は流暢性の判定は下の8項目から判断しています。
@発話速度
1分間に150文字以下の発話が非流暢、450文字以上は正常
Aプロソディ
音声の抑揚、リズムに異常があるかどうか
B構音
不明瞭な発話(音声)
C句の長さ
句の長さが2単語以下
D努力
発話の前に顔をしかめる、姿勢を変える、深呼吸をする事で、発話に弾みをつけようとしている様子
E発話の切迫
流暢性の場合は会話を止められない
F内容
流暢性は発話量は多いが内容に乏しい
非流暢性は発話は短いが本質的な情報を含んでいる
G錯語
他の音を発話したり、日本語に無い言葉を言う症状は流暢性の特徴
失語症のタイプ別症状
日本で最も多くみられるのが、ブローカ失語(34%)、ウェルニッケ失語(17%)、全失語(14%)となっています。
ここからは失語症のタイプ別に症状を書きたいと思います。
@ブローカ失語
【特徴】
・非流暢な発話
・自発話と同様に障害された復唱
・比較的良好な聴理解
・発語失行
・失文法
・自動的発話と意図的発話との乖離
・読解は良好
・仮名の書字が困難
・病巣:ブローカ領域、左中心前回および後回、島など環シルビウス言語領域前方
Aウェルニッケ失語
・流暢な発話
・復唱障害
・中等度以上の聴理解障害
・音韻性錯語
・語性錯語
・ジャーゴン
・錯文法
・病巣:ウェルニッケ領域を含む左側頭葉、角回、縁上回など、環シルビウス言語領域後方
B全失語
・非流暢な発話
・自発話と同様に障害された復唱
・重篤な聴理解障害
・病巣:環シルビウス言語領域を含む広範囲な病変
C伝導失語
・流暢な発話
・復唱障害
・良好な聴理解
・音韻性錯語
・音韻性錯読、錯書
・病巣:縁上回を中心とする左頭頂葉皮質および皮質下白質あるいは弓状束、島および聴覚野
D超皮質性感覚失語
・流暢な発話
・良好な復唱
・中〜重度の聴理解障害
・語性錯語
・自発書字困難
・病巣:左側頭ー頭頂ー後頭葉接合部分領域
E超皮質性運動失語
・非流暢な発話
・良好な復唱
・良好な聴理解
・自発話が著しく減少
・発話開始の遅れ、保続、声量低下
・病巣:ブローカ領域の前方あるいは上方、補足運動野を含む前頭葉内側面、側脳室前角の前外側部白質など
F超皮質性混合失語
・非流暢な発話
・良好な復唱
・重篤な聴理解障害
・自発話はほぼない
・反響言語や補完現象
・読み書きも重度障害
・病巣:ブローカ領域の前方あるいは上方および側頭ー頭頂ー後頭葉接合部領域
G失名詞失語
・流暢な発話
・良好な復唱
・良好な聴理解
・喚語困難が主症状
・病巣:確定しない。ブローカ失語、ウェルニッケ失語、伝導失語などから回復して移行した場合と、発症直後から失名詞失語の場合がある。
Hその他の失語:皮質下性失語
・視床失語
・被殻、内包失語 などもあります。
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こうして失語症の説明をすると非常に覚える事が沢山あります。私たち言語聴覚士も大体は覚えてはいますが、全てを暗記しているわけではありません
何度も見比べて目的の失語症のタイプが見つかって参考になればいいなと思います。
ちょっと難しい話にはなりましたが、いかがだったでしょうか?
このページでは失語症のタイプについてお話をさせて頂きました。
失語症のタイプを知ることで、どう接すればいいのか?どういった手段を用いればコミュニケーションが取れるようになるのか?などのヒントになることがあります。
そうやって適切なコミュニケーションのヒントになればいいなと思います。
失語症の方への訓練や接し方については別ページで説明したいと思います。
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2018年02月20日
誤嚥と誤飲の違いについて
皆さんこんにちは。
言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士をご存知でない方は、こちらから
このページでは、「誤嚥(ごえん)」と「誤飲(ごいん)」の違いについてお話したいと思います
一昔前まで、私が勤めている病院でも誤嚥と誤飲を誤って使用している看護師や介護士が沢山いました。
最近では誤嚥と誤飲を間違えるスタッフがいなくなったので、日々の私たちの努力が実を結んだかなと少し思っています
医療関係者でも間違う事がある「誤嚥」と「誤飲」
一般の方であれば、どちらがどういった物なのか分からない方もいるに違いないです。
ここは飲み込みのリハビリを専門としている言語聴覚士である私がお話をするしかない!
という考えに至りました(笑)
という訳で、このページでは誤嚥と誤飲の違いについてお話をしたいと思います
【誤嚥とは】
誤嚥を簡単にいうと、食事の途中などで誤って食べ物が気管に入ってしまう事をいいます。
水や唾などが気管に入ると咳き込んでしまいますよね?
その状態は誤嚥に近い状態です。
その場合、正確には喉頭で止まる事が多いのですが、飲み込みや咳の力が弱くなっている人は気管の中まで入り込んでしまいます。その状態が誤嚥という状態です。
つまり、食べ物や水分が気管の中や肺に入り込む事を誤嚥といい、飲み込みの機能が低下した人がなりやすいです。
【誤嚥の恐ろしさ】
誤嚥を繰り返すと誤嚥性肺炎になります。
これは病院で治療をしないとなかなか治りません。
また、飲み込みの力が低下している方は誤嚥性肺炎を何度も繰り返してしまいます。
飲み込みの訓練が必要であったり、食事の制限が出たりします。
最後には食事を満足に摂れずに亡くなる方もいます。
どうにか予防したいものですね
【対処方法】
近隣の病院を受診して相談しましょう。検査や対処方法を指導してもらえます。
誤嚥の予防方法や飲み込みの機能について知りたい方は、こちらから
【誤飲とは】
簡単に言うと、食べ物でない物を飲み込んでしまう事故です。
赤ちゃんや認知症によって判断力が低下した老人に多いです。
(赤ちゃんがボタン電池を食べようとしている)
【誤飲の恐ろしさ】
すぐに対処しなければならない場合がある。
@たばこ
Aペットボトルのキャップ
B電池
Cホウ酸団子
D貴金属
E洗剤、入浴剤
F化粧品
Gお金(硬貨)
H文房具 ………
硬貨やペットボトルのキャップなど気道を閉塞させる可能性がある物は、窒息の危険があります。
電池やたばこなどは胃で消化され、消化管の粘膜を傷つけたり、ニコチン中毒になることがあります。
たばこは葉っぱよりも灰皿の液体が非常に危険です。
これら上記の物を誤って飲み込んだ場合はすぐに病院へ行って取り出す必要があります。
食べ物と食べ物でないものを区別できるようになるのは早くて1歳6か月〜2歳以降です。したがって異物の誤飲は8か月〜2歳に多いといわれています。
また、認知症の老人では水分と洗剤の見分けがつかずに飲む事もあるので注意が必要です。
機能的な育児グッズや、おしゃれでかわいい出産祝いアイテムが揃う【I love baby(アイラブベビー)】
このページでは誤嚥と誤飲についてお話をさせて頂きました。
小さいお子さんや介護が必要なお年寄りが身近にいる方は気を付けて生活されてください。
以上、桃の助でした
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一昔前まで、私が勤めている病院でも誤嚥と誤飲を誤って使用している看護師や介護士が沢山いました。
最近では誤嚥と誤飲を間違えるスタッフがいなくなったので、日々の私たちの努力が実を結んだかなと少し思っています
医療関係者でも間違う事がある「誤嚥」と「誤飲」
一般の方であれば、どちらがどういった物なのか分からない方もいるに違いないです。
ここは飲み込みのリハビリを専門としている言語聴覚士である私がお話をするしかない!
という考えに至りました(笑)
という訳で、このページでは誤嚥と誤飲の違いについてお話をしたいと思います
誤嚥と誤飲(ごえんとごいん)
誤嚥
【誤嚥とは】
誤嚥を簡単にいうと、食事の途中などで誤って食べ物が気管に入ってしまう事をいいます。
水や唾などが気管に入ると咳き込んでしまいますよね?
その状態は誤嚥に近い状態です。
その場合、正確には喉頭で止まる事が多いのですが、飲み込みや咳の力が弱くなっている人は気管の中まで入り込んでしまいます。その状態が誤嚥という状態です。
つまり、食べ物や水分が気管の中や肺に入り込む事を誤嚥といい、飲み込みの機能が低下した人がなりやすいです。
【誤嚥の恐ろしさ】
誤嚥を繰り返すと誤嚥性肺炎になります。
これは病院で治療をしないとなかなか治りません。
また、飲み込みの力が低下している方は誤嚥性肺炎を何度も繰り返してしまいます。
飲み込みの訓練が必要であったり、食事の制限が出たりします。
最後には食事を満足に摂れずに亡くなる方もいます。
どうにか予防したいものですね
【対処方法】
近隣の病院を受診して相談しましょう。検査や対処方法を指導してもらえます。
誤嚥の予防方法や飲み込みの機能について知りたい方は、こちらから
誤飲
【誤飲とは】
簡単に言うと、食べ物でない物を飲み込んでしまう事故です。
赤ちゃんや認知症によって判断力が低下した老人に多いです。
(赤ちゃんがボタン電池を食べようとしている)
【誤飲の恐ろしさ】
すぐに対処しなければならない場合がある。
@たばこ
Aペットボトルのキャップ
B電池
Cホウ酸団子
D貴金属
E洗剤、入浴剤
F化粧品
Gお金(硬貨)
H文房具 ………
硬貨やペットボトルのキャップなど気道を閉塞させる可能性がある物は、窒息の危険があります。
電池やたばこなどは胃で消化され、消化管の粘膜を傷つけたり、ニコチン中毒になることがあります。
たばこは葉っぱよりも灰皿の液体が非常に危険です。
これら上記の物を誤って飲み込んだ場合はすぐに病院へ行って取り出す必要があります。
食べ物と食べ物でないものを区別できるようになるのは早くて1歳6か月〜2歳以降です。したがって異物の誤飲は8か月〜2歳に多いといわれています。
また、認知症の老人では水分と洗剤の見分けがつかずに飲む事もあるので注意が必要です。
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小さいお子さんや介護が必要なお年寄りが身近にいる方は気を付けて生活されてください。
以上、桃の助でした
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2018年02月18日
加齢による摂食・嚥下障害について
皆さんこんにちは。
言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明はこちらから
このページではタイトルの通り、「加齢による摂食・嚥下障害」についてお話したいと思います。
ご存知でない方のために、
摂食(せっしょく)は食べ物を食べること
嚥下(えんげ)は食べ物を飲み込むことを指します。
嚥下障害についての説明はこちらから
大きく分けて症状は4つです。
@歯牙欠損
これは歯が抜けて無くなることで、固形物を咀嚼(噛む事)が困難になります。
「別にあんまり噛まなくても飲み込めるよ」と思っていたら大間違いです!
人間は飲み込む前に、食べ物を飲み込みやすい形になるよう口の中で整えています。(専門用語で食塊形成と言います)
歯が無くなるということは、硬い食べ物が食べれなくなるので食事の種類が制限されます。
また、よく噛めずに大きな塊のまま咽頭に流れ込んでしまいます。
A口腔・咽頭の感覚低下
感覚が低下することで、一口量が増加します。そうすると一度に飲み込む量が増えるので、飲み込みにくくなります。
また咽頭(喉)の感覚が低下する事で、飲み込みがなかなか開始されない状態となります。(嚥下反射惹起遅延)
唾液が喉に溜まってしまい、知らず知らずのうちに気管の中に入ってしまい、肺炎になってしまう事もあります。
喉頭周囲の感覚が低下すれば、気管の中に食べ物が入っても「ムセない」状態になる事もあります。
普通は少しの唾液でもゲホゲホむせてしまいますが、老人の場合は無症状で気管の中に流れ込む人も結構います。
B口腔・咽頭の筋力低下
口腔の筋力が低下すれば、食べ物を口の中で飲み込みやすい形にするまでに時間が長くなります。
そうすると食事の時間がどんどん長くなり、疲労感や満腹感から食事を必要量摂れなくなる方も出てきます。
また、喉に全て送り込めずに口の中に残ってしまいます。
口腔、咽頭両方のの筋力が落ちる事で、飲み込みの力が弱くなり、喉の途中で食べ物が止まってしまいます。
C舌・舌骨・喉頭の下垂
簡単に言うと、飲み込みに必要な器官が運動しにくい位置になってしまう事です。
不適切な位置に移動してしまう事で、口腔に留まる時間の延長、口腔内残留、嚥下圧低下、液体の誤嚥、喉頭閉鎖不全、食道入口部開大不全、咽頭残留などが生じてしまいます。
専門用語ばかりですみません
人は毎年1歳ずつ着実に年をとっていきます。
当たり前の事ですが、1年1年少しずつ体力の低下や筋力の低下などみられてきます。
でも、どうにかして加齢による摂食嚥下障害は防ぎたいものですよね?
ここからは、予防方法防と改善策を考えていきたいと思います。
@沢山会話をする
高齢になると社会から孤立してしまう方が多くなってしまいます。仕事をしている時は様々な人と話す機会がありますが、定年退職を機に会話の回数が極端に減るようです。そうする事で口の機能が徐々に低下して嚥下障害を発症してしまいます。そういった機能低下を防ぐために沢山会話をする事は機能維持に欠かせないと言えます。また、認知症予防にもなります。
Aカラオケ
口の機能や喉の機能、肺機能を保つためにカラオケは非常に効果的な予防方法です!
私自身、カラオケは非常にオススメな予防方法と考えています
B嚥下体操
その名の通り、嚥下機能を保つために考案された体操です。具体的には、
⑴首を回す
⑵肩を回す
⑶口を大きく開け、強く閉じる(あー、んー/開口・閉口)
⑷唇を前に突き出したり、横に引く(うー、いーの運動/突出・横引き)
⑸舌を出して前後左右上下に動かす
⑹息吹き(大きくふーっと息を吐く)
⑺パタカラ発声(パタカラを素早く発声する)
⑴〜⑺を毎日各10回ずつ行います。
これら@〜Bを行うと機能維持・機能改善が期待されます。
もし、嚥下障害になってしまったら…
誤嚥性肺炎を防ぐ事が最優先です。
@トロミをつける
大部分の方は食べ物よりも水分から嚥下障害が目立つようになります。
片栗粉でトロミをつける要領で、専用のトロミ付加剤でトロミをつけます。
(片栗粉でも出来ないことはないですが、味が変化したり、だまができやすかったりするので、トロミ剤が絶対にお勧めです)
A歯科受診
自分の歯と入れ歯を比べると、入れ歯になっただけで、噛む力が1/3〜1/5程度へ落ちるという研究があります。さらに、ぐらついている状態であればほとんど正常な咀嚼は出来ていないと思われます。
先ほどお話したように、噛める状態を作る事は非常に大切です。適切な口腔の状態が望ましいので、そうでない場合は歯科受診をお勧めします。
B食事の形を工夫する
ご飯が噛みにくい方はお粥に変える。そのまま食べていた魚を一口大にきざむなど、噛みやすい、飲み込みやすい形に工夫する事も非常に大事です。
Cゆっくり食べる、一口量を少なくする
ゆっくり食べる、一口量を少なくする事で誤嚥性肺炎のリスクを回避する事ができる可能性があります。
よく噛み、急いで食べないように心掛けたいですね
ここでは加齢による摂食嚥下障害についてお話しさせて頂きました。
いまから予防方法を実践されるといいかもしれないですね。
それではまた。
桃の助でした
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言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明はこちらから
このページではタイトルの通り、「加齢による摂食・嚥下障害」についてお話したいと思います。
ご存知でない方のために、
摂食(せっしょく)は食べ物を食べること
嚥下(えんげ)は食べ物を飲み込むことを指します。
嚥下障害についての説明はこちらから
加齢による摂食・嚥下障害
症状
大きく分けて症状は4つです。
@歯牙欠損
これは歯が抜けて無くなることで、固形物を咀嚼(噛む事)が困難になります。
「別にあんまり噛まなくても飲み込めるよ」と思っていたら大間違いです!
人間は飲み込む前に、食べ物を飲み込みやすい形になるよう口の中で整えています。(専門用語で食塊形成と言います)
歯が無くなるということは、硬い食べ物が食べれなくなるので食事の種類が制限されます。
また、よく噛めずに大きな塊のまま咽頭に流れ込んでしまいます。
A口腔・咽頭の感覚低下
感覚が低下することで、一口量が増加します。そうすると一度に飲み込む量が増えるので、飲み込みにくくなります。
また咽頭(喉)の感覚が低下する事で、飲み込みがなかなか開始されない状態となります。(嚥下反射惹起遅延)
唾液が喉に溜まってしまい、知らず知らずのうちに気管の中に入ってしまい、肺炎になってしまう事もあります。
喉頭周囲の感覚が低下すれば、気管の中に食べ物が入っても「ムセない」状態になる事もあります。
普通は少しの唾液でもゲホゲホむせてしまいますが、老人の場合は無症状で気管の中に流れ込む人も結構います。
B口腔・咽頭の筋力低下
口腔の筋力が低下すれば、食べ物を口の中で飲み込みやすい形にするまでに時間が長くなります。
そうすると食事の時間がどんどん長くなり、疲労感や満腹感から食事を必要量摂れなくなる方も出てきます。
また、喉に全て送り込めずに口の中に残ってしまいます。
口腔、咽頭両方のの筋力が落ちる事で、飲み込みの力が弱くなり、喉の途中で食べ物が止まってしまいます。
C舌・舌骨・喉頭の下垂
簡単に言うと、飲み込みに必要な器官が運動しにくい位置になってしまう事です。
不適切な位置に移動してしまう事で、口腔に留まる時間の延長、口腔内残留、嚥下圧低下、液体の誤嚥、喉頭閉鎖不全、食道入口部開大不全、咽頭残留などが生じてしまいます。
専門用語ばかりですみません
予防方法・改善策
人は毎年1歳ずつ着実に年をとっていきます。
当たり前の事ですが、1年1年少しずつ体力の低下や筋力の低下などみられてきます。
でも、どうにかして加齢による摂食嚥下障害は防ぎたいものですよね?
ここからは、予防方法防と改善策を考えていきたいと思います。
@沢山会話をする
高齢になると社会から孤立してしまう方が多くなってしまいます。仕事をしている時は様々な人と話す機会がありますが、定年退職を機に会話の回数が極端に減るようです。そうする事で口の機能が徐々に低下して嚥下障害を発症してしまいます。そういった機能低下を防ぐために沢山会話をする事は機能維持に欠かせないと言えます。また、認知症予防にもなります。
Aカラオケ
口の機能や喉の機能、肺機能を保つためにカラオケは非常に効果的な予防方法です!
私自身、カラオケは非常にオススメな予防方法と考えています
B嚥下体操
その名の通り、嚥下機能を保つために考案された体操です。具体的には、
⑴首を回す
⑵肩を回す
⑶口を大きく開け、強く閉じる(あー、んー/開口・閉口)
⑷唇を前に突き出したり、横に引く(うー、いーの運動/突出・横引き)
⑸舌を出して前後左右上下に動かす
⑹息吹き(大きくふーっと息を吐く)
⑺パタカラ発声(パタカラを素早く発声する)
⑴〜⑺を毎日各10回ずつ行います。
これら@〜Bを行うと機能維持・機能改善が期待されます。
もし、嚥下障害になってしまったら…
誤嚥性肺炎を防ぐ事が最優先です。
@トロミをつける
大部分の方は食べ物よりも水分から嚥下障害が目立つようになります。
片栗粉でトロミをつける要領で、専用のトロミ付加剤でトロミをつけます。
(片栗粉でも出来ないことはないですが、味が変化したり、だまができやすかったりするので、トロミ剤が絶対にお勧めです)
A歯科受診
自分の歯と入れ歯を比べると、入れ歯になっただけで、噛む力が1/3〜1/5程度へ落ちるという研究があります。さらに、ぐらついている状態であればほとんど正常な咀嚼は出来ていないと思われます。
先ほどお話したように、噛める状態を作る事は非常に大切です。適切な口腔の状態が望ましいので、そうでない場合は歯科受診をお勧めします。
B食事の形を工夫する
ご飯が噛みにくい方はお粥に変える。そのまま食べていた魚を一口大にきざむなど、噛みやすい、飲み込みやすい形に工夫する事も非常に大事です。
Cゆっくり食べる、一口量を少なくする
ゆっくり食べる、一口量を少なくする事で誤嚥性肺炎のリスクを回避する事ができる可能性があります。
よく噛み、急いで食べないように心掛けたいですね
ここでは加齢による摂食嚥下障害についてお話しさせて頂きました。
いまから予防方法を実践されるといいかもしれないですね。
それではまた。
桃の助でした
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2018年02月15日
子どもの言葉の発達について 〜0歳から6歳頃まで〜
皆さんこんにちは。
言語聴覚士として日々働いている桃の助です
言語聴覚士についての説明はこちらから
生まれてから子どもは少しずつ身体的にも言語的にも成長していきますね。
昨日まで寝返り出来なかったのに、今日は寝返りが出来るようになっていて驚く事もあると思います
かと思えば3、4歳になると言葉もだいぶ覚え、時には生意気な事を言って喧嘩することもあるかもしれません
でも、こどもって可愛いですよね
ちょっと話が脱線しそうになりましたが、
今回は「0歳〜6歳頃までの子どもの言葉の獲得・発達」についてお話したいと思います。
※注意※今から発達段階について書きますが、子どもの成長速度は個人差があります。一般的な内容を書いていますので、ここに当てはまっていないからといって遅れがあるという訳ではありません。
(誕生)産声・叫喚音
・それまで母親の胎内で守られていた赤ちゃんが、産道を通って外界に出てきたとき、はじめて自力で肺呼吸を始めます。この時に初めて発する声が産声(うぶごえ)です。
・呼吸のリズムに合わせて泣き声(叫喚音)を発する程度です。この声は抑揚や音の高さの変化はありません。
(生後2〜3か月頃)プレジャーサイン
・変化を持たせた泣き方が始まります。
・空腹やおむつが濡れた不快な状況で泣き声をあげます。
・この頃になると、お母さん方は泣き声や泣く時間で何を求めているのか少しずつ分かりだすと思います。この頃の赤ちゃんの泣き声に専門的な観点から研究をしても、特に変化はないそうです。(母親ってすごいですね)
・不快な状況でないのにそれまでの鳴き声(叫喚音)とは違う声を出します。これをプレジャーサイン(非叫喚音)といいます。母親が赤ちゃんの目を見て優しく話しかけると、赤ちゃんもそれに応じるかのようにプレジャーサインを出すようになります。
(生後3〜5か月頃)喃語
・プレジャーサインが著明になって、やがて「マママ…」「ブブブ…」といった発声をするようになります。この発声を喃語(なんご)といいます。
・この喃語が反復されて反復喃語が出現し始めます。
・どこの国の言語でも同じような発声がみられます。この時期に子どもは発話の準備をしているんでしょうね。
(生後10か月頃〜)初語
・話し言葉の機能をかなり理解しており、名前を呼ばれるとそちらを向いたり、手を挙げて応答するようになります。
・「めっ!」と言われると、叱られたと理解して泣き出すこともあります。
・言葉の理解とともに、周りの大人の真似をする場面もみられるようになります。
・食べ物を見て「マンマ」、車を見て「ブッブー」という言葉が次第に出てき始めます。これが初語です。
この頃にお勧めの本↓
単語期・一語文
・初語が出現してから、しばらくの間は言葉が急激に増えるわけではありません。
・たった一つの言葉をあらゆる状況下で使用します。
・母親がそばに来てほしい時に「マンマ」、ご飯を食べたいときにも「マンマ」、おやつを食べたい時にも「マンマ」といった具合に、全てを「マンマ」という一言でやってのけてしまいます。
・文法上1語で文とは言えませんが、その1語には文章のような意味が含まれていると考え、一語文と呼ぶ事があります。または単語期と言われます。
この頃にお勧めの本↓
二語文
・この頃になると飛躍的に言葉の獲得が進みます。
・名詞が一番早く獲得され、次いで感動詞が出現し、形容詞、動詞、助詞が続きます。
・感動詞は他の語彙が増えるに従って、表出する機会が減っていきます。
・10〜15語の語彙を獲得すると2つの語を使った2語文「パパ キタ」、「ワタシ ノ」などを使用するようになります。
・2語文を使用し始めると、「コレ ナニ?」という質問が2歳近くで出現します。実際に質問する時に使用する場合もありますが、自分が知っている物を尋ねてやりとりを楽しむ事もあります。
・かんしゃく型の抵抗(泣きわめく、座り込んで暴れる)などがみられます。
この頃にお勧めの本↓
この頃はトイレの習慣化が難しいので、絵本で意識付けできれば効果的ですね
多語文
・語彙数が増加して語が連結して出現することが多くなります。
・2語文から3語文、4語文といった多語文が話されるようになります。
・2歳半ばになると「そして」「だから」「それで」といった接続詞を使って、文と文を繋ぐことができるようになります。
・「どうして?」「なんで?」といった質問を頻繁にするようになります。(「なんで?」という質問にこちらが答えたら、さらに「なんで?」と質問される事も多いですよね)
・3歳代になると語彙数は約800〜1,000語へ増えます。
・4歳代になると語彙数は約1,500〜2,000語へ増え、日常生活には困らない程度となります。
・パーソナリティの形成過程として自立心・自己意識の形成が芽生えます。強情なほどに強い自己主張をするため、親にすれば反抗現象に映ります。
・自分の事を「おれ」「ぼく」「わたし」と呼べるようになります。
・それまで抵抗方法はかんしゃく型の抵抗でしたが、言語型(からかう、口ごたえ)へうつります。
この頃にお勧めの本↓
・4歳頃になると、日常生活では困らない程度の語彙数を獲得し、会話のルールも理解します。
・まれに、これまで流暢に話していたのに、「あのね…」「えーっと」などを話の途中で何度も使ったり、言葉がつっかえたりする吃音(きつおん)の症状を呈する事もあります。これはその子の中で内言が誕生しているためではないかと考えられています。
・就学してからの言葉は、学校生活という組織化された中で生活するため、それまでの言葉とは違った組織の中で求められる言葉使いになっていきます。
この頃にお勧めの本↓
今日は、子どもの言葉の獲得・発達についてお話させて頂きました。
言葉の障害などについてはまた別ページでお話をさせて頂こうと思います。
何かご質問などあればコメント欄にご記入ください。
それではまた、桃の助でした
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言語聴覚士として日々働いている桃の助です
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生まれてから子どもは少しずつ身体的にも言語的にも成長していきますね。
昨日まで寝返り出来なかったのに、今日は寝返りが出来るようになっていて驚く事もあると思います
かと思えば3、4歳になると言葉もだいぶ覚え、時には生意気な事を言って喧嘩することもあるかもしれません
でも、こどもって可愛いですよね
ちょっと話が脱線しそうになりましたが、
今回は「0歳〜6歳頃までの子どもの言葉の獲得・発達」についてお話したいと思います。
子どもの言葉の獲得・発達
※注意※今から発達段階について書きますが、子どもの成長速度は個人差があります。一般的な内容を書いていますので、ここに当てはまっていないからといって遅れがあるという訳ではありません。
誕生〜生後10か月頃
(誕生)産声・叫喚音
・それまで母親の胎内で守られていた赤ちゃんが、産道を通って外界に出てきたとき、はじめて自力で肺呼吸を始めます。この時に初めて発する声が産声(うぶごえ)です。
・呼吸のリズムに合わせて泣き声(叫喚音)を発する程度です。この声は抑揚や音の高さの変化はありません。
(生後2〜3か月頃)プレジャーサイン
・変化を持たせた泣き方が始まります。
・空腹やおむつが濡れた不快な状況で泣き声をあげます。
・この頃になると、お母さん方は泣き声や泣く時間で何を求めているのか少しずつ分かりだすと思います。この頃の赤ちゃんの泣き声に専門的な観点から研究をしても、特に変化はないそうです。(母親ってすごいですね)
・不快な状況でないのにそれまでの鳴き声(叫喚音)とは違う声を出します。これをプレジャーサイン(非叫喚音)といいます。母親が赤ちゃんの目を見て優しく話しかけると、赤ちゃんもそれに応じるかのようにプレジャーサインを出すようになります。
(生後3〜5か月頃)喃語
・プレジャーサインが著明になって、やがて「マママ…」「ブブブ…」といった発声をするようになります。この発声を喃語(なんご)といいます。
・この喃語が反復されて反復喃語が出現し始めます。
・どこの国の言語でも同じような発声がみられます。この時期に子どもは発話の準備をしているんでしょうね。
(生後10か月頃〜)初語
・話し言葉の機能をかなり理解しており、名前を呼ばれるとそちらを向いたり、手を挙げて応答するようになります。
・「めっ!」と言われると、叱られたと理解して泣き出すこともあります。
・言葉の理解とともに、周りの大人の真似をする場面もみられるようになります。
・食べ物を見て「マンマ」、車を見て「ブッブー」という言葉が次第に出てき始めます。これが初語です。
この頃にお勧めの本↓
だるまさんシリーズ「が・の・と」(3冊化粧ケース入り) [ かがくいひろし ] 価格:2,754円 |
生後10か月〜1歳6か月頃
単語期・一語文
・初語が出現してから、しばらくの間は言葉が急激に増えるわけではありません。
・たった一つの言葉をあらゆる状況下で使用します。
・母親がそばに来てほしい時に「マンマ」、ご飯を食べたいときにも「マンマ」、おやつを食べたい時にも「マンマ」といった具合に、全てを「マンマ」という一言でやってのけてしまいます。
・文法上1語で文とは言えませんが、その1語には文章のような意味が含まれていると考え、一語文と呼ぶ事があります。または単語期と言われます。
この頃にお勧めの本↓
おつきさまこんばんは (福音館あかちゃんの絵本) [ 林明子 ] 価格:864円 |
1歳半〜2歳頃
二語文
・この頃になると飛躍的に言葉の獲得が進みます。
・名詞が一番早く獲得され、次いで感動詞が出現し、形容詞、動詞、助詞が続きます。
・感動詞は他の語彙が増えるに従って、表出する機会が減っていきます。
・10〜15語の語彙を獲得すると2つの語を使った2語文「パパ キタ」、「ワタシ ノ」などを使用するようになります。
・2語文を使用し始めると、「コレ ナニ?」という質問が2歳近くで出現します。実際に質問する時に使用する場合もありますが、自分が知っている物を尋ねてやりとりを楽しむ事もあります。
・かんしゃく型の抵抗(泣きわめく、座り込んで暴れる)などがみられます。
この頃にお勧めの本↓
ノンタンおしっこしーしー (赤ちゃん版ノンタン) [ キヨノサチコ ] 価格:648円 |
この頃はトイレの習慣化が難しいので、絵本で意識付けできれば効果的ですね
2歳〜3歳
多語文
・語彙数が増加して語が連結して出現することが多くなります。
・2語文から3語文、4語文といった多語文が話されるようになります。
・2歳半ばになると「そして」「だから」「それで」といった接続詞を使って、文と文を繋ぐことができるようになります。
・「どうして?」「なんで?」といった質問を頻繁にするようになります。(「なんで?」という質問にこちらが答えたら、さらに「なんで?」と質問される事も多いですよね)
・3歳代になると語彙数は約800〜1,000語へ増えます。
・4歳代になると語彙数は約1,500〜2,000語へ増え、日常生活には困らない程度となります。
・パーソナリティの形成過程として自立心・自己意識の形成が芽生えます。強情なほどに強い自己主張をするため、親にすれば反抗現象に映ります。
・自分の事を「おれ」「ぼく」「わたし」と呼べるようになります。
・それまで抵抗方法はかんしゃく型の抵抗でしたが、言語型(からかう、口ごたえ)へうつります。
この頃にお勧めの本↓
だいすきぎゅっぎゅっ/フィリス・ゲイシャイトー/ミム・グリーン/デイヴィッド・ウォーカー【1000円以上送料無料】 価格:1,188円 |
4歳〜6歳
・4歳頃になると、日常生活では困らない程度の語彙数を獲得し、会話のルールも理解します。
・まれに、これまで流暢に話していたのに、「あのね…」「えーっと」などを話の途中で何度も使ったり、言葉がつっかえたりする吃音(きつおん)の症状を呈する事もあります。これはその子の中で内言が誕生しているためではないかと考えられています。
・就学してからの言葉は、学校生活という組織化された中で生活するため、それまでの言葉とは違った組織の中で求められる言葉使いになっていきます。
この頃にお勧めの本↓
シーモアのともだち ちょっとやさしいチャレンジミッケ! おとなもこどももいっしょにあそべるかくれんぼ絵本/ウォルター・ウィック/糸井重里【1000円以上送料無料】 価格:1,404円 |
今日は、子どもの言葉の獲得・発達についてお話させて頂きました。
言葉の障害などについてはまた別ページでお話をさせて頂こうと思います。
何かご質問などあればコメント欄にご記入ください。
それではまた、桃の助でした
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音声障害について〜声の病気〜
皆さんこんにちは。
言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明はこちらから
このページでは「音声障害」についてお話したいと思います。
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声の質、強さ、高さ、持続、自在にコントロールする柔軟性が、性別、年齢、社会文化的背景などから考えて正常範囲から逸脱している場合や、本人のニーズを満たさない場合に音声障害といいます。
また、その声を病的音声といいます。
イメージしやすく言うと、ガラガラ声、高すぎる声、低すぎる声、短すぎる声、弱すぎる声などがこれに当てはまります。
@声帯の病変によるもの
声帯ポリープ、声帯結節、ポリープ様声帯、声帯溝症、喉頭炎、声帯嚢胞、肉芽腫、白斑症、乳頭腫、喉頭癌、喉頭外傷、声帯硬化病変など
A声帯の運動障害によるもの
喉頭麻痺
B声帯に病変を認めないもの
機能性発声障害(心因性を含む)、痙攣性発声障害、音声振戦症、変声障害、ホルモン音声障害、老人性喉頭など
・音声障害の分類は原因によって器質性と機能性に分類したり、発声時の喉頭の緊張によって過緊張性と低緊張性に分けることもあります。
・原因としては喉頭疾患に限らず、内分泌疾患や神経疾患によるものもあるため、それら原因疾患の治療が優先される事もある。
・声の濫用、誤用によって二次的に声帯の病理的変化が現れるものとして、声帯結節、声帯ポリープ、喉頭炎、ポリープ様声帯、声帯嚢腫などがある。
・ポリープ様声帯は喫煙の影響が非常に大きいと言われています。
・心理的ストレス、聴覚障害などによって喉頭の疾患や運動障害が無いにも関わらず音声障害が出現する事も多い。
下記のような悩みを抱える方
・喉の調子がいつも悪く、スッキリしない。
・自分の息が気になる。
・季節の変わり目になると風邪や体調不良になりやすい。
・胃腸の調子が悪い。でも薬には頼りたくない。
・毎日はつらつとしていたい。
・消化器系に活性パワーを与えたい。
こういった症状に当てはまる方はこちら↓
もし、喉の市販薬や喉の休息をとっても治らない場合は、専門的な診察が必要な場合があるので耳鼻咽喉科を受診して下さい。
風邪や声の使い過ぎなどの声枯れでない場合は専門的な治療が必要な場合があります。
@外科的治療(音声外科)
A薬物療法
B音声治療
があります。
@外科的治療(音声外科)とは
喉頭顕微鏡下手術あるいは喉頭微細手術と喉頭枠組手術がある。
喉頭微細手術では、ポリープなどの病的組織の除去や、声門閉鎖不全に対する声帯内注入などが行われる。
枠組手術は喉頭麻痺などに対して麻痺側の声帯位の移動や声帯の緊張の調整が行われる。
A薬物療法
喉頭の急性の炎症が認められる場合などは薬物療法がおこなわれる。
抗生物質、抗炎症製剤、抗アレルギー剤、ステロイド剤などが必要に応じて投与される。
B音声治療
指導や訓練を通じて発声の習慣や方法を変えることによって、声の改善を図る治療法である。
これら@〜Bが単独、または複数を組み合わせて行われる。
・最長発声持続時間(できるだけ長く「あー」と発声できる時間):男性30秒、女性20秒
・話声位(普段の声の高さ):男性C3(ドの音)付近、女性A3#(ラとシの間)付近
・生理的声域(一番低い声〜一番高い声):男性C2#〜D5(37半音)、女性C3〜G5(30半音)
・強さ:70〜100dB前後(70dBは近くでセミの鳴き声を聞く程度、100dBは電車が通る時のガード下程度)
・呼気流率:男性101ml/s程度、女性92ml/s程度
本日は音声障害についてお話をさせて頂きました。
それではまた。
桃の助でした
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言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明はこちらから
このページでは「音声障害」についてお話したいと思います。
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音声障害(おんせいしょうがい)
音声障害とは
声の質、強さ、高さ、持続、自在にコントロールする柔軟性が、性別、年齢、社会文化的背景などから考えて正常範囲から逸脱している場合や、本人のニーズを満たさない場合に音声障害といいます。
また、その声を病的音声といいます。
イメージしやすく言うと、ガラガラ声、高すぎる声、低すぎる声、短すぎる声、弱すぎる声などがこれに当てはまります。
音声障害の分類
@声帯の病変によるもの
声帯ポリープ、声帯結節、ポリープ様声帯、声帯溝症、喉頭炎、声帯嚢胞、肉芽腫、白斑症、乳頭腫、喉頭癌、喉頭外傷、声帯硬化病変など
A声帯の運動障害によるもの
喉頭麻痺
B声帯に病変を認めないもの
機能性発声障害(心因性を含む)、痙攣性発声障害、音声振戦症、変声障害、ホルモン音声障害、老人性喉頭など
・音声障害の分類は原因によって器質性と機能性に分類したり、発声時の喉頭の緊張によって過緊張性と低緊張性に分けることもあります。
・原因としては喉頭疾患に限らず、内分泌疾患や神経疾患によるものもあるため、それら原因疾患の治療が優先される事もある。
・声の濫用、誤用によって二次的に声帯の病理的変化が現れるものとして、声帯結節、声帯ポリープ、喉頭炎、ポリープ様声帯、声帯嚢腫などがある。
・ポリープ様声帯は喫煙の影響が非常に大きいと言われています。
・心理的ストレス、聴覚障害などによって喉頭の疾患や運動障害が無いにも関わらず音声障害が出現する事も多い。
音声障害かな?と感じたら
下記のような悩みを抱える方
・喉の調子がいつも悪く、スッキリしない。
・自分の息が気になる。
・季節の変わり目になると風邪や体調不良になりやすい。
・胃腸の調子が悪い。でも薬には頼りたくない。
・毎日はつらつとしていたい。
・消化器系に活性パワーを与えたい。
こういった症状に当てはまる方はこちら↓
もし、喉の市販薬や喉の休息をとっても治らない場合は、専門的な診察が必要な場合があるので耳鼻咽喉科を受診して下さい。
音声障害の治療
風邪や声の使い過ぎなどの声枯れでない場合は専門的な治療が必要な場合があります。
@外科的治療(音声外科)
A薬物療法
B音声治療
があります。
@外科的治療(音声外科)とは
喉頭顕微鏡下手術あるいは喉頭微細手術と喉頭枠組手術がある。
喉頭微細手術では、ポリープなどの病的組織の除去や、声門閉鎖不全に対する声帯内注入などが行われる。
枠組手術は喉頭麻痺などに対して麻痺側の声帯位の移動や声帯の緊張の調整が行われる。
A薬物療法
喉頭の急性の炎症が認められる場合などは薬物療法がおこなわれる。
抗生物質、抗炎症製剤、抗アレルギー剤、ステロイド剤などが必要に応じて投与される。
B音声治療
指導や訓練を通じて発声の習慣や方法を変えることによって、声の改善を図る治療法である。
これら@〜Bが単独、または複数を組み合わせて行われる。
音声の正常値
・最長発声持続時間(できるだけ長く「あー」と発声できる時間):男性30秒、女性20秒
・話声位(普段の声の高さ):男性C3(ドの音)付近、女性A3#(ラとシの間)付近
・生理的声域(一番低い声〜一番高い声):男性C2#〜D5(37半音)、女性C3〜G5(30半音)
・強さ:70〜100dB前後(70dBは近くでセミの鳴き声を聞く程度、100dBは電車が通る時のガード下程度)
・呼気流率:男性101ml/s程度、女性92ml/s程度
本日は音声障害についてお話をさせて頂きました。
それではまた。
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