2018年02月09日
高次脳機能障害ってどんな病気?
皆さんこんにちは
本日は、「高次脳機能障害」についてお話したいと思います。
皆さんは高次脳機能障害という病気はご存知ですか?
高次脳機能障害とは、事故や脳梗塞、脳出血などの脳血管障害によって引き起こる思考や認知の障害です。
近年、世間でも話題として少しずつ取り上げられるようになってきたので、ご存知の方もいるのではないでしょうか?
このページでは高次脳機能障害の症状や実際について書きたいと思います
途中でかなり専門的な話になるところもあると思いますが、難しい所は流して下さい
一応、出来るだけ分かりやすく書きたいと思います
国が定めている高次脳機能障害の症状は、
@注意障害
A記憶障害
B遂行機能障害
C社会的行動障害
となっています。
これらの中には
・失語症
・失行症
・失認症
・半側空間無視
・地誌的障害
などの症状も含まれます。
いきなり漢字だらけの難しい言葉が出てきましたね笑
・記憶障害は何となく皆さんご想像がつくと思います。
・注意障害とは簡単に説明すると、@注意の持続が難しい、A沢山の選択肢の中から一つの物を見つける事が難しい、B一か所に集中してしまい他の場所に意識を向ける事が難しい、C2つの事を同時に行う事が難しい、などの症状が注意障害です。
・遂行機能障害とは、自分で計画をたて、そのための流れを作成し、実際に行動し、結果を検証し抑制・修正をする能力です。
もっと具体的にかつ簡単に言うと、料理やATM操作など日常生活で必ず行うような事が難しくなる状態です。
・社会的行動障害とは、欲求・感情を抑制する力や会話能力・意欲が低下し、固執・依存・退行・抑鬱などの行動や状態が見られる事です。
コミュニケーション能力や意欲が低下したような状態ですね。
高次脳機能障害の出現症状と頻度
⑴失語症…56.9%
⑵注意障害…29.8%
⑶記憶障害…26.2%
⑷行動と情緒の障害…20.4%
⑸半側空間無視…20.2%
⑹遂行機能障害…16.0%
⑺失行…11.1%
⑻半側身体失認…5.9%
⑼地誌的障害…5.9%
⑽失認…5.1%
(平成11年度東京都高次脳機能障害者実態調査報告書より)
高次脳機能障害の原因
⑴脳血管障害…79.7%
⑵頭部外傷…10.1%
⑶脳腫瘍…4.2%
⑷脳炎…1.5%
⑸低酸素脳症…1.1%
⑹アルコール症…0.7%
⑺その他…2.7%
(平成11年度東京都高次脳機能障害者実態調査報告書より)
となっています。
@専門的な評価
高次脳機能障害の評価には専門的な評価が多数あります。
TMT、BADS、RBMT、WAIS-V、BIT、CATなど…挙げれば他にもかなりの数の検査があります。
これらの検査は専門的な知識が必要ですので、もし高次脳障害が疑われる場合はお近くの専門機関又は病院を受診する事をお勧めします。
A日常生活や仕事場面の観察
高次脳機能障害は日常生活を注意深く観察すると発見する事が出来ます。
以下の項目に当てはまる方は要注意です。
・脳卒中になった事がある
・物忘れが多くなったように感じる
・2つの事を同時に出来なくなった
・言葉が出てこない事がある
・家事が今までより時間がかかる
・お金の計算が出来ない
・物や壁によくぶつかるようになった
・集中力が続かない
・道順や場所を覚えれなくなった
これらの症状が当てはまる方は要注意です。
高次脳機能障害の可能性があるので、もし心配な方は近隣の医療機関を受診して下さい。
今回は高次脳機能障害についてお話をさせて頂きました。
高次脳機能障害は脳血管障害になって必ず出る症状という訳では無いですが、軽症の場合見落とされやすい症状です。
少しでも知っているだけで、いつか身の回りで役に立つ時がくるかもしれないですね。
それではまた。
桃の助でした
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本日は、「高次脳機能障害」についてお話したいと思います。
皆さんは高次脳機能障害という病気はご存知ですか?
高次脳機能障害とは、事故や脳梗塞、脳出血などの脳血管障害によって引き起こる思考や認知の障害です。
近年、世間でも話題として少しずつ取り上げられるようになってきたので、ご存知の方もいるのではないでしょうか?
このページでは高次脳機能障害の症状や実際について書きたいと思います
途中でかなり専門的な話になるところもあると思いますが、難しい所は流して下さい
一応、出来るだけ分かりやすく書きたいと思います
高次脳機能障害とは
国が定めている高次脳機能障害の症状は、
@注意障害
A記憶障害
B遂行機能障害
C社会的行動障害
となっています。
これらの中には
・失語症
・失行症
・失認症
・半側空間無視
・地誌的障害
などの症状も含まれます。
いきなり漢字だらけの難しい言葉が出てきましたね笑
・記憶障害は何となく皆さんご想像がつくと思います。
・注意障害とは簡単に説明すると、@注意の持続が難しい、A沢山の選択肢の中から一つの物を見つける事が難しい、B一か所に集中してしまい他の場所に意識を向ける事が難しい、C2つの事を同時に行う事が難しい、などの症状が注意障害です。
・遂行機能障害とは、自分で計画をたて、そのための流れを作成し、実際に行動し、結果を検証し抑制・修正をする能力です。
もっと具体的にかつ簡単に言うと、料理やATM操作など日常生活で必ず行うような事が難しくなる状態です。
・社会的行動障害とは、欲求・感情を抑制する力や会話能力・意欲が低下し、固執・依存・退行・抑鬱などの行動や状態が見られる事です。
コミュニケーション能力や意欲が低下したような状態ですね。
高次脳機能障害の出現症状と頻度
⑴失語症…56.9%
⑵注意障害…29.8%
⑶記憶障害…26.2%
⑷行動と情緒の障害…20.4%
⑸半側空間無視…20.2%
⑹遂行機能障害…16.0%
⑺失行…11.1%
⑻半側身体失認…5.9%
⑼地誌的障害…5.9%
⑽失認…5.1%
(平成11年度東京都高次脳機能障害者実態調査報告書より)
高次脳機能障害の原因
⑴脳血管障害…79.7%
⑵頭部外傷…10.1%
⑶脳腫瘍…4.2%
⑷脳炎…1.5%
⑸低酸素脳症…1.1%
⑹アルコール症…0.7%
⑺その他…2.7%
(平成11年度東京都高次脳機能障害者実態調査報告書より)
となっています。
症状の評価
@専門的な評価
高次脳機能障害の評価には専門的な評価が多数あります。
TMT、BADS、RBMT、WAIS-V、BIT、CATなど…挙げれば他にもかなりの数の検査があります。
これらの検査は専門的な知識が必要ですので、もし高次脳障害が疑われる場合はお近くの専門機関又は病院を受診する事をお勧めします。
A日常生活や仕事場面の観察
高次脳機能障害は日常生活を注意深く観察すると発見する事が出来ます。
以下の項目に当てはまる方は要注意です。
・脳卒中になった事がある
・物忘れが多くなったように感じる
・2つの事を同時に出来なくなった
・言葉が出てこない事がある
・家事が今までより時間がかかる
・お金の計算が出来ない
・物や壁によくぶつかるようになった
・集中力が続かない
・道順や場所を覚えれなくなった
これらの症状が当てはまる方は要注意です。
高次脳機能障害の可能性があるので、もし心配な方は近隣の医療機関を受診して下さい。
今回は高次脳機能障害についてお話をさせて頂きました。
高次脳機能障害は脳血管障害になって必ず出る症状という訳では無いですが、軽症の場合見落とされやすい症状です。
少しでも知っているだけで、いつか身の回りで役に立つ時がくるかもしれないですね。
それではまた。
桃の助でした
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