2018年05月13日
会話が減ると加齢が進む 〜老年期〜
皆さんこんにちは。
病院で言語訓練をしている桃の助です
私は、これまでに様々な分野を経験しており、入院、外来、通所、訪問、小児を経験しています。
その中で本日は、通所リハビリや訪問リハビリにたずさわっている中で感じた、会話の大切さについてお話ししたいと思います。
私たちが当たり前にしている会話ですが、老年期になると極端に少なくなっている人が目立ちます。
そういった人にどういった問題が生じるか書いていきます。
スポンサード リンク
私たちが何気なく行っている会話。
しかし、老年期の人は定年を迎え極端に人と接する機会が減少してしまいます。
人と接する事が少なくなる事で、会話をする機会もどんどん減少します。
会話が減少することで、実は体にとって様々な機能低下をきたす要因となる事を皆さんはご存知でしょうか?
では、会話をする機会が減る事で、どういった事が問題として生じていくか考えたいと思います。
会話や食事をする事で口を使い、口の筋肉は保たれています。
会話する機会が減る事で徐々に唇や舌の筋力が低下し、言葉を話しにくい状態となってきます。
入れ歯になって言葉が不明瞭になる人も多いですが、入れ歯でなくても唇の筋力が低下して、もごもごと話をする人が増えてきます。
また、舌の動きが低下する事で、早口で話しをする事が出来なくなってきます。
口の機能が低下する事は皆さんだいたい想像できる事と思いますが、実は飲み込む力(嚥下力)も低下してきます。
人は飲み込む時に口で食べ物を飲み込みやすい形にしてからゴックンと勢いよく飲み込みます。
しかし、口の機能が低下する事で、飲み込みやすい形状にできず、喉の途中で止まってしまったり、悪い場合は肺炎になってしまいます(誤嚥性肺炎)。
また、会話量が減る事で発声機能も低下します。
発声機能が低下する事で、食べ物が喉に詰まった時に喀出できなくなってしまいます。
スポンサードリンク
会話は他者の話の内容を理解してそれに適した回答をする必要があります。
また、相手に対して不快感を与えないように適切な表現も考えなくてはいけません。
認知機能は記憶のほかに、判断力や理解力、想像力などを担っています。
会話を行う事で脳の様々な部位が活性化し、判断力や理解力、想像力などが維持されています。
逆に会話を行わない事で、脳の様々な部分が衰退していきます。
話すことで脳が活性化され、認知機能の低下予防が期待されます。
会話をすると笑ったり、悩んだり、時には泣いたり怒ったりと様々な感情になります。
特に、笑う事で表情筋は大きく運動しています。
会話量が減少し笑う事が減ると表情筋は減少し、動きが固くなり、表情が分かりにくい顔つきになってしまう事もあります。
また、表情筋の量が減る事で、顔のたるみやしわが目立つ原因ともなってきます。
上に書いた通り、会話が減ると様々な症状が出現しやすくなってしまいます。
そして、大げさに聞こえるかもしれませんが、会話が減ると寿命が短くなる可能性があるのです。
口の機能や飲み込みの機能が低下する事で、誤嚥性肺炎になる可能性がぐっと高まります。
肺炎は日本人の死因の第3位です。
肺炎にはウイルス性の物もありますが、誤嚥性肺炎で亡くなる方も非常に多いです。
なので、決して他人事ではないのです。
また、認知症になると活動量が減り、身体機能も低下する原因となります。
身体機能が低下すればさらに寿命を縮めてしまう原因となり得ます。
私の経験では会話量が減る人は、男性に多いです。
また、夫婦間の中でどの程度日常から会話をしているかでも変わってきます。
全く会話が無い夫婦もいれば、奥さんが一方的に話をして旦那さんはただ聞いているだけという家庭もあります。
機能低下を予防するには必ず声をだして会話をする事が大切です。
なので、実家を離れて暮らしている方もたまには両親に電話をかけたり、帰省して話をしてみてください。
そうすることで少しは症状が出にくくなると思います。
それではまた。
桃の助でした
ブログランキング参加中です。もしよければクリックしてください。活動の励みになります
スポンサード リンク
病院で言語訓練をしている桃の助です
私は、これまでに様々な分野を経験しており、入院、外来、通所、訪問、小児を経験しています。
その中で本日は、通所リハビリや訪問リハビリにたずさわっている中で感じた、会話の大切さについてお話ししたいと思います。
私たちが当たり前にしている会話ですが、老年期になると極端に少なくなっている人が目立ちます。
そういった人にどういった問題が生じるか書いていきます。
スポンサード リンク
会話が少ないことによって生じる問題
私たちが何気なく行っている会話。
しかし、老年期の人は定年を迎え極端に人と接する機会が減少してしまいます。
人と接する事が少なくなる事で、会話をする機会もどんどん減少します。
会話が減少することで、実は体にとって様々な機能低下をきたす要因となる事を皆さんはご存知でしょうか?
では、会話をする機会が減る事で、どういった事が問題として生じていくか考えたいと思います。
口の筋肉が減少する
会話や食事をする事で口を使い、口の筋肉は保たれています。
会話する機会が減る事で徐々に唇や舌の筋力が低下し、言葉を話しにくい状態となってきます。
入れ歯になって言葉が不明瞭になる人も多いですが、入れ歯でなくても唇の筋力が低下して、もごもごと話をする人が増えてきます。
また、舌の動きが低下する事で、早口で話しをする事が出来なくなってきます。
飲み込む力が低下する
口の機能が低下する事は皆さんだいたい想像できる事と思いますが、実は飲み込む力(嚥下力)も低下してきます。
人は飲み込む時に口で食べ物を飲み込みやすい形にしてからゴックンと勢いよく飲み込みます。
しかし、口の機能が低下する事で、飲み込みやすい形状にできず、喉の途中で止まってしまったり、悪い場合は肺炎になってしまいます(誤嚥性肺炎)。
また、会話量が減る事で発声機能も低下します。
発声機能が低下する事で、食べ物が喉に詰まった時に喀出できなくなってしまいます。
スポンサードリンク
認知機能が低下する
会話は他者の話の内容を理解してそれに適した回答をする必要があります。
また、相手に対して不快感を与えないように適切な表現も考えなくてはいけません。
認知機能は記憶のほかに、判断力や理解力、想像力などを担っています。
会話を行う事で脳の様々な部位が活性化し、判断力や理解力、想像力などが維持されています。
逆に会話を行わない事で、脳の様々な部分が衰退していきます。
話すことで脳が活性化され、認知機能の低下予防が期待されます。
表情筋が減少する
会話をすると笑ったり、悩んだり、時には泣いたり怒ったりと様々な感情になります。
特に、笑う事で表情筋は大きく運動しています。
会話量が減少し笑う事が減ると表情筋は減少し、動きが固くなり、表情が分かりにくい顔つきになってしまう事もあります。
また、表情筋の量が減る事で、顔のたるみやしわが目立つ原因ともなってきます。
会話減少は寿命を縮める
上に書いた通り、会話が減ると様々な症状が出現しやすくなってしまいます。
そして、大げさに聞こえるかもしれませんが、会話が減ると寿命が短くなる可能性があるのです。
口の機能や飲み込みの機能が低下する事で、誤嚥性肺炎になる可能性がぐっと高まります。
肺炎は日本人の死因の第3位です。
肺炎にはウイルス性の物もありますが、誤嚥性肺炎で亡くなる方も非常に多いです。
なので、決して他人事ではないのです。
また、認知症になると活動量が減り、身体機能も低下する原因となります。
身体機能が低下すればさらに寿命を縮めてしまう原因となり得ます。
おわりに
私の経験では会話量が減る人は、男性に多いです。
また、夫婦間の中でどの程度日常から会話をしているかでも変わってきます。
全く会話が無い夫婦もいれば、奥さんが一方的に話をして旦那さんはただ聞いているだけという家庭もあります。
機能低下を予防するには必ず声をだして会話をする事が大切です。
なので、実家を離れて暮らしている方もたまには両親に電話をかけたり、帰省して話をしてみてください。
そうすることで少しは症状が出にくくなると思います。
それではまた。
桃の助でした
ブログランキング参加中です。もしよければクリックしてください。活動の励みになります
スポンサード リンク
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7651328
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック