2012年12月05日
冬桜と温泉旅(4)
「冬桜」の名所は、桜山公園だけでなく城峯公園も有名です。
城峯公園は、下久保ダム建設により誕生した神流湖を見おろす公園として整備され、
薄紅色の小さな八重の花をつける十月桜が植栽されています。
神流川の埼玉県側に位置し、冬桜を鑑賞できるほか、下久保ダム(神流湖)を一望でき
テントサイトやバンガローなどのキャンプ場もあり、バーベキューやジンギスカンができます。
城峯公園に行くには、本庄駅からバスに乗り神川町神泉総合支所前バス停まで行き、
そこで町営バスに乗換えて城峯公園バス停で降りることとなります。
車の場合は、本庄児玉I.C.から国道462号を群馬県方面へ向かい、約45分で到着します。
国道462号を進み、鬼石の町を過ぎると登坂車線が現れ、下久保トンネルをくぐってすぐを
左折すると下久保ダムに到着するので、そのまま通り過ぎ「冬桜の宿神泉」へと向かいます。
視界が開けたところの右側に「冬桜の宿 神泉」を確認したら、もう城峯公園に着きます。
もう一つ、国道462号の登坂車線が始まる手前を左折していくルートもありますが、
下久保ダムを経由する方がわかりやすくて走りやすいと思います。
ちなみに、公園内には無料の駐車場が複数箇所用意されています。
城峯公園は桜山公園に比べると標高が低いため、12月くらいでも冬桜は未だ咲いており
ちょうど紅葉の時期と重なり、さくらともみじを同時に楽しめます。
また、桜山公園は自然のままを活かした造りになっていますが、城峯公園の方は
下久保ダム建設に伴って整備された公園という関係上、それほどアップダウンも無く
景観の見やすさに配慮されているところもあり、若干人工的ではあるのですが
それゆえ花見や紅葉見がしやすく、見栄えも考えられている感じになっています。
どちらが良いとか悪いとかいうのではなく、それぞれの利点を選んでいただければ
それでいいのではないかと思います。
キャンプ場が併設されているので、売店や食事処もありますが、公園内の一施設といった
感じで、桜山公園のような観光地のお土産屋さん街といった賑やかさではありません。
標高が多少あるところなので、キャンプ場は冬場は閉鎖され、4月〜10月中旬までです。
ただ、併設されているといった感じで「冬桜の宿 神泉」という宿泊施設があります。
「神泉」というのは、かつてこの地域が神泉村という地名であったためで
バス停も「神川町神泉総合支所前」といい、「神泉」という名称が残っています。
「冬桜の宿 神泉」は温泉ではありませんが、城峯山からの清流水が使われています。
城峯公園の冬桜はライトアップされますので、宿泊ができると安心です。
また、下久保ダムの直下流の神流川は「三波石峡(さんばせききょう)」と呼ばれる
景勝地ですので、冬桜と渓谷美をゆっくりと味わうという楽しみにもつながります。
〜じゃらん〜
[冬桜の宿 神泉]の宿泊プランは、こちらをどうぞ!
<三波石峡>
ここは断崖絶壁が連続し、結晶片岩の奇岩や巨岩が散在する処で、江戸時代以前から
旅人相手に観光案内をして生計をたてていた人がいた、というほどの名所であり
「三波四十八石」として、特徴的な石には名前がつけられているほどです。
また、石英が緑色の紋様を示す結晶片岩は、高価な庭石として重宝されています。
かつて、この流域は三波川と呼ばれていたので「三波石」と名付けられたようです。
ここで発見された結晶片岩は三波川結晶片岩と命名され、このような低温高圧型の
変成岩が分布するこの一帯は三波川帯と呼ばれる日本最大の広域変成帯となっており
地質学上でも非常に貴重な場所と位置付けられています。
自然の造形としても地質学上の重要さからも、大切に保護し保全すべきものと認められ、
1957年(昭和32年)に国指定の名勝となり、三波石は天然記念物の指定を受けました。
そのため、石の大小にかかわらず許可無く採取すると、文化財保護法違反となり
処罰されますので、ご注意ください。
ところが、下久保ダムが完成すると、取水された水が峡谷を越えて下流に放流される
構造であったため、ダムで川の水は堰き止められ、三波石峡の流水が涸渇してしまい、
三波石は黒ずみ苔が生え、川底には雑草が繁茂し荒廃する有り様となってしまいました。
地元では「洪水は三波石の化粧水」とも呼び、洪水による土砂で磨かれ美しい緑色を
保つと考えられ、そこでダムからの配管工事を行なうこととし、2001年(平成13年)に
完成を迎えたので、今では河川に清流が戻り、少しずつ以前の姿へと近づいています。
三波石峡には、城峯公園から下久保ダムへと向かう道とは逆の方向に山を下っていくと
神流川を渡る赤い鉄橋を渡りますので、その先で左に折れて川沿いを進んでいくと、
大きな三波石峡見学者用の駐車場に辿りつきます。
国道462号からは、ダムへと向かう登坂車線の直前を左折するルートの先が駐車場へと
進んでいく道となります。
冬に見る桜は、思いがけなく宝ものを見つけたような気分になれます。
さくらともみじを愛でた後、温泉での〜んびりと過ごしてみませんか。
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・桜山公園と桜山温泉センター:[冬桜と温泉旅(1)]
・自然農法の食品と神流川温泉:[冬桜と温泉旅(2)]
・八塩温泉で湯ったり:[冬桜と温泉旅(3)]
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城峯公園は、下久保ダム建設により誕生した神流湖を見おろす公園として整備され、
薄紅色の小さな八重の花をつける十月桜が植栽されています。
神流川の埼玉県側に位置し、冬桜を鑑賞できるほか、下久保ダム(神流湖)を一望でき
テントサイトやバンガローなどのキャンプ場もあり、バーベキューやジンギスカンができます。
城峯公園に行くには、本庄駅からバスに乗り神川町神泉総合支所前バス停まで行き、
そこで町営バスに乗換えて城峯公園バス停で降りることとなります。
車の場合は、本庄児玉I.C.から国道462号を群馬県方面へ向かい、約45分で到着します。
国道462号を進み、鬼石の町を過ぎると登坂車線が現れ、下久保トンネルをくぐってすぐを
左折すると下久保ダムに到着するので、そのまま通り過ぎ「冬桜の宿神泉」へと向かいます。
視界が開けたところの右側に「冬桜の宿 神泉」を確認したら、もう城峯公園に着きます。
もう一つ、国道462号の登坂車線が始まる手前を左折していくルートもありますが、
下久保ダムを経由する方がわかりやすくて走りやすいと思います。
ちなみに、公園内には無料の駐車場が複数箇所用意されています。
城峯公園は桜山公園に比べると標高が低いため、12月くらいでも冬桜は未だ咲いており
ちょうど紅葉の時期と重なり、さくらともみじを同時に楽しめます。
また、桜山公園は自然のままを活かした造りになっていますが、城峯公園の方は
下久保ダム建設に伴って整備された公園という関係上、それほどアップダウンも無く
景観の見やすさに配慮されているところもあり、若干人工的ではあるのですが
それゆえ花見や紅葉見がしやすく、見栄えも考えられている感じになっています。
どちらが良いとか悪いとかいうのではなく、それぞれの利点を選んでいただければ
それでいいのではないかと思います。
キャンプ場が併設されているので、売店や食事処もありますが、公園内の一施設といった
感じで、桜山公園のような観光地のお土産屋さん街といった賑やかさではありません。
標高が多少あるところなので、キャンプ場は冬場は閉鎖され、4月〜10月中旬までです。
ただ、併設されているといった感じで「冬桜の宿 神泉」という宿泊施設があります。
「神泉」というのは、かつてこの地域が神泉村という地名であったためで
バス停も「神川町神泉総合支所前」といい、「神泉」という名称が残っています。
「冬桜の宿 神泉」は温泉ではありませんが、城峯山からの清流水が使われています。
城峯公園の冬桜はライトアップされますので、宿泊ができると安心です。
また、下久保ダムの直下流の神流川は「三波石峡(さんばせききょう)」と呼ばれる
景勝地ですので、冬桜と渓谷美をゆっくりと味わうという楽しみにもつながります。
〜じゃらん〜
[冬桜の宿 神泉]の宿泊プランは、こちらをどうぞ!
<三波石峡>
ここは断崖絶壁が連続し、結晶片岩の奇岩や巨岩が散在する処で、江戸時代以前から
旅人相手に観光案内をして生計をたてていた人がいた、というほどの名所であり
「三波四十八石」として、特徴的な石には名前がつけられているほどです。
また、石英が緑色の紋様を示す結晶片岩は、高価な庭石として重宝されています。
かつて、この流域は三波川と呼ばれていたので「三波石」と名付けられたようです。
ここで発見された結晶片岩は三波川結晶片岩と命名され、このような低温高圧型の
変成岩が分布するこの一帯は三波川帯と呼ばれる日本最大の広域変成帯となっており
地質学上でも非常に貴重な場所と位置付けられています。
自然の造形としても地質学上の重要さからも、大切に保護し保全すべきものと認められ、
1957年(昭和32年)に国指定の名勝となり、三波石は天然記念物の指定を受けました。
そのため、石の大小にかかわらず許可無く採取すると、文化財保護法違反となり
処罰されますので、ご注意ください。
ところが、下久保ダムが完成すると、取水された水が峡谷を越えて下流に放流される
構造であったため、ダムで川の水は堰き止められ、三波石峡の流水が涸渇してしまい、
三波石は黒ずみ苔が生え、川底には雑草が繁茂し荒廃する有り様となってしまいました。
地元では「洪水は三波石の化粧水」とも呼び、洪水による土砂で磨かれ美しい緑色を
保つと考えられ、そこでダムからの配管工事を行なうこととし、2001年(平成13年)に
完成を迎えたので、今では河川に清流が戻り、少しずつ以前の姿へと近づいています。
三波石峡には、城峯公園から下久保ダムへと向かう道とは逆の方向に山を下っていくと
神流川を渡る赤い鉄橋を渡りますので、その先で左に折れて川沿いを進んでいくと、
大きな三波石峡見学者用の駐車場に辿りつきます。
国道462号からは、ダムへと向かう登坂車線の直前を左折するルートの先が駐車場へと
進んでいく道となります。
冬に見る桜は、思いがけなく宝ものを見つけたような気分になれます。
さくらともみじを愛でた後、温泉での〜んびりと過ごしてみませんか。
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・桜山公園と桜山温泉センター:[冬桜と温泉旅(1)]
・自然農法の食品と神流川温泉:[冬桜と温泉旅(2)]
・八塩温泉で湯ったり:[冬桜と温泉旅(3)]
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