2018年02月20日
広島温泉旅(厳島神社)
広島温泉旅では、広島市内と宮島について
次の3つにわけて、ご案内しています。
・広島温泉旅(稲生祭)
もののけ(化け物)にまつわる寺社巡りと
広島お好み焼きに温泉銭湯(音戸温泉)
・広島温泉旅(宮島弥山)
宮島の最高峰である霊山弥山の寺社巡り
宮島口(本州側)にある宮浜温泉の紹介
・広島温泉旅(厳島神社)
世界遺産である厳島神社と宮島温泉
宮島三大グルメ(牡蠣・穴子・もみじ饅頭)
<厳島神社>
厳島神社(いつくしまじんじゃ)は、広島県の宮島に
ある神社で「伊都岐島神社」とも呼ばれます。
1996年にユネスコ世界文化遺産に登録されています。
また、宮島は日本三景の一つに選ばれています。
創建は推古天皇元年(593年)で、有力豪族であった
佐伯鞍職(さいきくらもと or さえきのくらもと)が、
市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を祀る社殿を
建立しています。「いちきしま」が「いくつしま」
という神社名になったという話があります。
御祭神は、宗像(むなかた)三女神といわれています。
・市杵島姫命
・田心姫命(たごりひめのみこと)
・湍津姫命(たきつひめのみこと)
宮島は島全体が神の島として崇められていたので、
島の中は畏れ多いとされて、潮の満ち引きする処に
社が建てられることになりました。
平安時代末期になると、平清盛が安芸守になり、
平家一門からの崇敬を受けて、平家の守護神と
位置づけられ現在のような社殿へと造営されます。
また、皇族や貴族が訪れることとなり、都の文化や
建築が宮島に入ってきます。
戦国時代には、毛利元就が厳島の戦いで勝利を収め
厳島神社を崇拝するようになり、社殿修復を行ない
また、豊臣秀吉が九州遠征の際に厳島神社を参拝し
大経堂(千畳閣)を造営しています。
江戸時代以降は厳島詣が広まるようになり、多くの
参拝者が訪れ、門前町が繁栄するようになります。
厳島神社を象徴する建造物として、境内の沖合200m
程に建つ大鳥居があります。千本杭という丸太杭を
密に立てて打ち込みコンクリートと花崗岩で固めた
土台の上に鳥居自体の重みで自立しています。
沖側に「嚴嶋神社」、神社側には「伊都岐島神社」
と記された扁額が掲げられています。
奈良の春日大社・敦賀の気比神宮の大鳥居とともに
日本三大鳥居に数えられているものです。
干潮時には大鳥居まで干潟を歩いていくことができ
見上げることが可能です。
宗像三女神を祀る本社に拝殿と幣殿を合せた一棟を
中心にして、祓殿、摂社客神社とその祓殿、高舞台、
平舞台、左右門客神社、左右楽房、天神社、能舞台
といった建物が東廻廊、西廻廊でつながっています。
回廊の床板は、1間に8枚敷いてあるのですが、釘は
使わず板と板の間を少し開けてあります。満潮時や
台風が来た時など、潮が寄せてきた場合に波の持つ
エネルギーを減免し消波する構造(スリット構造)で
建物を守っています。また、床板は二枚重ねであり
上側は養生板で土足で歩けるようにしています。
これは近年施行されたもので、以前は履物を脱いで
昇殿していたとのことです。
東回廊奥側の砂中に「鏡の池」というのがあります。
水が湧き出でている処で干潮時に丸い池が現れます。
ひときわ目をひく建造物として五重塔があります。
1404年の建立ということですので、室町時代前期で
将軍が3代足利義満から4代義持になる頃(1394年)に
あたります。塔の岡と呼ぶ陸地に建てられています。
そのすぐ近くに、豊国神社があります。豊臣秀吉が
戦没者を供養するために毛利輝元に命じて造営した
大経堂(千畳閣)に明治時代になってから豊臣秀吉と
加藤清正までも祀られるようになり、豊国神社へと
名を改めています。857畳の畳を敷くことができる
ということで千畳閣と呼ばれますが、完成する前に
工事は中断され、板張りのままとなっています。
豊国神社は厳島神社の末社となっており、五重塔は
豊国神社に属する形になっています。
<大願時・大聖院>
大願時(だいがんじ)は、厳島神社を西回廊から出た
ところにあります。明治維新後の神仏分離令により
厳島神社より独立した寺院で、それまで厳島神社に
納められていた多くの仏像が遷されています。
その一つの厳島弁財天は、滋賀の宝厳寺竹生島神社
・神奈川の江島神社と合わせ日本三弁財天の一つと
されています。
大聖院(だいしょういん)は、厳島神社の別当寺で、
宮島で最古の歴史を持つ寺院です。宮島に聳え立ち
山岳信仰の対象となっている弥山(みせん)に建つ
堂宇は大聖院に属しています。
「戒壇巡り」という、本堂地下の暗闇の中を左壁を
つたいながらの本尊のお参りができます。
<宮島温泉:リブマックスリゾート安芸宮島>
宮島の島内には、いくつか温泉ホテルがありますが
「リブマックスリゾート安芸宮島」がリーズナブル
だと思います。2017年7月10日付のオープンですが、
以前は「弁天の宿 いつくしま」といったホテルを
リニューアルしたものです。
露天風呂か半露天風呂が付いた客室が大半ですが、
1泊2食1万円台から宿泊可です。朝食だけにすると
1万円以下のプランもあります。
温泉は単純弱放射能冷鉱泉、源泉名「神の湯」で
源泉温度は16.7℃、湧出量は毎分40リットルです。
室内風呂と展望風呂の男女別大浴場があります。
展望風呂からは厳島神社の大鳥居を臨めます。
有料となりますが、貸切風呂も用意されています。
もちろん、客室風呂にも温泉が注がれています。
〜じゃらん〜
[リブマックスリゾート安芸宮島]の宿泊プランは、こちらをどうぞ!
<宮島グルメ>
宮島といったら、牡蠣・あなご・もみじ饅頭です。
フェリー港から厳島神社までは天幕アーケードの
商店街が連なっていますが、焼き牡蠣を扱う処を
始めとした牡蠣料理店が数えきれない程あります。
焼き牡蠣もシンプルな浜焼きのほかグラタン風も
美味です。生牡蠣や牡蠣フライなど、いろいろな
味を楽しめるコースが用意されたお店もあります。
また、町屋通りには和カフェ「はやしや」という
お店があるのですが、落ち着いた雰囲気の店内で
牡蠣料理のランチがあり、けっこうおすすめです。
宮島焼き牡蠣発祥の店という「焼がきのはやし」の
姉妹店です。
あなごも宮島グルメの一つです。「あなごめし」
というのは、上野他人吉という人が明治30年に
開通したばかりの当時の宮嶋(現 宮島)駅にて駅弁
として販売したのが始まりとされています。
宮島の近海では穴子がたくさん獲れていて昔から
穴子どんぶりという地元料理があり、それを基に
駅弁として売り出したのですが、それが大評判と
なってしまい、いつのまにか宮島を代表するグルメ
として認知されることとなりました。
元祖は宮島口に店を構える「うえの」となります。
宮島の島内にもあなごが食べれるお店がたくさん
あります。旅館「錦水館」直営「まめたぬき」が
わりと人気で、「穴子の陶箱飯」が名物です。
牡蠣フライとのセットなど、いろいろあります。
もみじ饅頭は、厳島神社の裏手にある紅葉谷から
名付けられた宮島の名産品です。旅館「岩惣」の
女将が和菓子職人であったの高津常助に紅葉谷の
名にふさわしい菓子が作れないかともちかけて、
できあがったのが「もみじ饅頭」です。
商標登録していたものの、高津常助は権利更新を
行なわず、息子にレシピも一切伝えないといった
職人気質で、そのため二代目は味を再現できずに
もみじ饅頭の販売を止めてしまいました。
その後は権利が開放されたことから、どの店でも
もみじ饅頭が自由に販売できるようになったことと
高津の和菓子屋「高津堂」が製造をしなくなった
ことから複数の店が「元祖もみじ饅頭」を名乗る
ようになってしまいました。
もみじ饅頭が全国区として認識されるようになる
のは、1980年代の漫才ブームで登場したB&Bの
ギャグによるもので、今でもその知名度は抜群で
各所で行なわれる「全国お土産ランキング」では
いつも上位に位置づけられるほどの人気です。
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・広島温泉旅(稲生祭)
もののけ(化け物)にまつわる寺社巡りと
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・広島温泉旅(宮島弥山)
宮島の最高峰である霊山弥山の寺社巡り
宮島口(本州側)にある宮浜温泉の紹介
・広島温泉旅(厳島神社)
世界遺産である厳島神社と宮島温泉
宮島三大グルメ(牡蠣・穴子・もみじ饅頭)
<厳島神社>
厳島神社(いつくしまじんじゃ)は、広島県の宮島に
ある神社で「伊都岐島神社」とも呼ばれます。
1996年にユネスコ世界文化遺産に登録されています。
また、宮島は日本三景の一つに選ばれています。
創建は推古天皇元年(593年)で、有力豪族であった
佐伯鞍職(さいきくらもと or さえきのくらもと)が、
市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を祀る社殿を
建立しています。「いちきしま」が「いくつしま」
という神社名になったという話があります。
御祭神は、宗像(むなかた)三女神といわれています。
・市杵島姫命
・田心姫命(たごりひめのみこと)
・湍津姫命(たきつひめのみこと)
宮島は島全体が神の島として崇められていたので、
島の中は畏れ多いとされて、潮の満ち引きする処に
社が建てられることになりました。
平安時代末期になると、平清盛が安芸守になり、
平家一門からの崇敬を受けて、平家の守護神と
位置づけられ現在のような社殿へと造営されます。
また、皇族や貴族が訪れることとなり、都の文化や
建築が宮島に入ってきます。
戦国時代には、毛利元就が厳島の戦いで勝利を収め
厳島神社を崇拝するようになり、社殿修復を行ない
また、豊臣秀吉が九州遠征の際に厳島神社を参拝し
大経堂(千畳閣)を造営しています。
江戸時代以降は厳島詣が広まるようになり、多くの
参拝者が訪れ、門前町が繁栄するようになります。
厳島神社を象徴する建造物として、境内の沖合200m
程に建つ大鳥居があります。千本杭という丸太杭を
密に立てて打ち込みコンクリートと花崗岩で固めた
土台の上に鳥居自体の重みで自立しています。
沖側に「嚴嶋神社」、神社側には「伊都岐島神社」
と記された扁額が掲げられています。
奈良の春日大社・敦賀の気比神宮の大鳥居とともに
日本三大鳥居に数えられているものです。
干潮時には大鳥居まで干潟を歩いていくことができ
見上げることが可能です。
宗像三女神を祀る本社に拝殿と幣殿を合せた一棟を
中心にして、祓殿、摂社客神社とその祓殿、高舞台、
平舞台、左右門客神社、左右楽房、天神社、能舞台
といった建物が東廻廊、西廻廊でつながっています。
回廊の床板は、1間に8枚敷いてあるのですが、釘は
使わず板と板の間を少し開けてあります。満潮時や
台風が来た時など、潮が寄せてきた場合に波の持つ
エネルギーを減免し消波する構造(スリット構造)で
建物を守っています。また、床板は二枚重ねであり
上側は養生板で土足で歩けるようにしています。
これは近年施行されたもので、以前は履物を脱いで
昇殿していたとのことです。
東回廊奥側の砂中に「鏡の池」というのがあります。
水が湧き出でている処で干潮時に丸い池が現れます。
ひときわ目をひく建造物として五重塔があります。
1404年の建立ということですので、室町時代前期で
将軍が3代足利義満から4代義持になる頃(1394年)に
あたります。塔の岡と呼ぶ陸地に建てられています。
そのすぐ近くに、豊国神社があります。豊臣秀吉が
戦没者を供養するために毛利輝元に命じて造営した
大経堂(千畳閣)に明治時代になってから豊臣秀吉と
加藤清正までも祀られるようになり、豊国神社へと
名を改めています。857畳の畳を敷くことができる
ということで千畳閣と呼ばれますが、完成する前に
工事は中断され、板張りのままとなっています。
豊国神社は厳島神社の末社となっており、五重塔は
豊国神社に属する形になっています。
<大願時・大聖院>
大願時(だいがんじ)は、厳島神社を西回廊から出た
ところにあります。明治維新後の神仏分離令により
厳島神社より独立した寺院で、それまで厳島神社に
納められていた多くの仏像が遷されています。
その一つの厳島弁財天は、滋賀の宝厳寺竹生島神社
・神奈川の江島神社と合わせ日本三弁財天の一つと
されています。
大聖院(だいしょういん)は、厳島神社の別当寺で、
宮島で最古の歴史を持つ寺院です。宮島に聳え立ち
山岳信仰の対象となっている弥山(みせん)に建つ
堂宇は大聖院に属しています。
「戒壇巡り」という、本堂地下の暗闇の中を左壁を
つたいながらの本尊のお参りができます。
<宮島温泉:リブマックスリゾート安芸宮島>
宮島の島内には、いくつか温泉ホテルがありますが
「リブマックスリゾート安芸宮島」がリーズナブル
だと思います。2017年7月10日付のオープンですが、
以前は「弁天の宿 いつくしま」といったホテルを
リニューアルしたものです。
露天風呂か半露天風呂が付いた客室が大半ですが、
1泊2食1万円台から宿泊可です。朝食だけにすると
1万円以下のプランもあります。
温泉は単純弱放射能冷鉱泉、源泉名「神の湯」で
源泉温度は16.7℃、湧出量は毎分40リットルです。
室内風呂と展望風呂の男女別大浴場があります。
展望風呂からは厳島神社の大鳥居を臨めます。
有料となりますが、貸切風呂も用意されています。
もちろん、客室風呂にも温泉が注がれています。
〜じゃらん〜
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<宮島グルメ>
宮島といったら、牡蠣・あなご・もみじ饅頭です。
フェリー港から厳島神社までは天幕アーケードの
商店街が連なっていますが、焼き牡蠣を扱う処を
始めとした牡蠣料理店が数えきれない程あります。
焼き牡蠣もシンプルな浜焼きのほかグラタン風も
美味です。生牡蠣や牡蠣フライなど、いろいろな
味を楽しめるコースが用意されたお店もあります。
また、町屋通りには和カフェ「はやしや」という
お店があるのですが、落ち着いた雰囲気の店内で
牡蠣料理のランチがあり、けっこうおすすめです。
宮島焼き牡蠣発祥の店という「焼がきのはやし」の
姉妹店です。
あなごも宮島グルメの一つです。「あなごめし」
というのは、上野他人吉という人が明治30年に
開通したばかりの当時の宮嶋(現 宮島)駅にて駅弁
として販売したのが始まりとされています。
宮島の近海では穴子がたくさん獲れていて昔から
穴子どんぶりという地元料理があり、それを基に
駅弁として売り出したのですが、それが大評判と
なってしまい、いつのまにか宮島を代表するグルメ
として認知されることとなりました。
元祖は宮島口に店を構える「うえの」となります。
宮島の島内にもあなごが食べれるお店がたくさん
あります。旅館「錦水館」直営「まめたぬき」が
わりと人気で、「穴子の陶箱飯」が名物です。
牡蠣フライとのセットなど、いろいろあります。
もみじ饅頭は、厳島神社の裏手にある紅葉谷から
名付けられた宮島の名産品です。旅館「岩惣」の
女将が和菓子職人であったの高津常助に紅葉谷の
名にふさわしい菓子が作れないかともちかけて、
できあがったのが「もみじ饅頭」です。
商標登録していたものの、高津常助は権利更新を
行なわず、息子にレシピも一切伝えないといった
職人気質で、そのため二代目は味を再現できずに
もみじ饅頭の販売を止めてしまいました。
その後は権利が開放されたことから、どの店でも
もみじ饅頭が自由に販売できるようになったことと
高津の和菓子屋「高津堂」が製造をしなくなった
ことから複数の店が「元祖もみじ饅頭」を名乗る
ようになってしまいました。
もみじ饅頭が全国区として認識されるようになる
のは、1980年代の漫才ブームで登場したB&Bの
ギャグによるもので、今でもその知名度は抜群で
各所で行なわれる「全国お土産ランキング」では
いつも上位に位置づけられるほどの人気です。
価格:2,100円 |
価格:460円 |
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