2013年02月11日
西新井〜厄除け・禊ぎ〜
立春を過ぎたので、「西新井大師」に行ってきました。
「西新井大師」は弘法大師を祀る真言宗豊山派に属し、山号は五智山と称し、
「五智山遍照院總持寺(ごちさん へんじょういん そうじじ)」というお寺です。
「西新井大師」とは、弘法大師(空海)が悪疫に悩む人々を救うために
十一面観音を彫り祈祷を行なったところ、枯れ井戸から清らかな水が湧き
病が平癒することになったという謂れがあり、その井戸が御堂の西にある
ことから「西新井」と名付けられたことによります。
東武伊勢崎線西新井駅から1駅の大師線大師前駅で下車し徒歩5分の処にあり
神奈川県川崎にある「川崎大師」と千葉県香取の「観福寺大師堂」とともに
関東厄除け三大師の一つとされています。
---
ちなみに、関東の三大師という場合、弘法大師ではなく厄除け大師と呼ばれる
元三大師(良源)を祀る天台宗の寺院の、栃木県佐野の「佐野厄除け大師」と
群馬県前橋の「青柳大師」に埼玉県川越の「川越大師」を指して称します。
東京都昭島の「拝島大師」や東京都調布の「深大寺(厄除元三大師)」を含む
という説もあるそうです。
---
厄除けとは、厄災が多く降りかかるとされる年齢(厄年)に災厄を避けるために
祈願祈祷することを指し、厄祓い(やくばらい)とか厄落としなどともいいます。
・・・・・男性・・・・・ / ・・・・・女性・・・・・
前厄 本厄 後厄 / 前厄 本厄 後厄
24歳 25歳 26歳 / 18歳 19歳 20歳
41歳 42歳 43歳 / 32歳 33歳 34歳
60歳 61歳 62歳 / 36歳 37歳 38歳
特に男性の42歳と女性の33歳は大厄と呼ばれ、また、61歳の還暦は男女
共通の厄年とする場合もあります。
年齢は数え年で行ない、元日(1/1)から誕生日前日までは「満年齢+2」とし、
それ以降は「満年齢+1」で計算します。
厄除けは、護摩法要という儀式で行なわれます。
護摩(ごま)とは、「焚く・焼く」という意味のサンスクリットのホーマ(homa)を
指し、護摩の炉に細長く切った薪木を入れて燃やし、その火にお札をかざして
ご加護を得るという密教の修法のひとつです。
この護摩法要は、厄除けだけではなく、家内安全・商売繁盛・学業成就・開運や
交通安全といった願い事全般に効果のあるものとされています。
また、方位災難除といって、陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)に基づく九星に
より定められる一人一人の星廻りが凶方にある場合に、その災難を除けるための
祈願があります。
令和2年(2020年)の方位災難除
・七赤金星:中央(八方塞)
・一白水星:北東(鬼門)
・四緑木星:南西(裏鬼門)
・三碧木星:北
日本の陰陽道では、年・月・日・時のそれぞれに「木・火・土・金・水」の五行と
十干・十二支・八卦を割り当てて九星図を作成し、運勢や方位の吉凶を占います。
年の九星は立春をもって切り替わるため、立春が過ぎた後、護摩法要を行なう
ということになります。
★詳しい情報は、西新井大師のホームページを確認してみてください。
〜〜〜〜〜《参考までに》〜〜〜〜〜
十干(じっかん)は、「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の順列を指し、
十二支(じゅうにし)とあわせて、干支(かんし)といわれています。
「ひのえうま」という言葉を聞いたことがあると思いますが、これは干支です。
十干には、五行「木・火・土・金・水」と陰陽が割り振られ、陽を「兄」にし、
陰を「弟」にして、次のように表されます。
・甲(こう)…木の兄(きのえ)
・乙(おつ)…木の弟(きのと)
・丙(へい)…火の兄(ひのえ)
・丁(てい)…火の弟(ひのと)
・戊(ぼ)……土の兄(つちのえ)
・己(き)……土の弟(つちのと)
・庚(こう)…金の兄(かのえ)
・辛(しん)…金の弟(かのと)
・壬(じん)…水の兄(みずのえ)
・癸(き)……水の弟(みずのと)
「ひのえうま」は「丙午」という干支を意味します。
今年(2013年)の干支は「癸巳みずのとみ」で、九星は「五黄土星」という年です。
ちなみに、「兄弟」の倭語(やまと言葉)“えと”から、干支を「えと」とも呼んでいます。
八卦(はっけ)は、古代中国から伝わる易における8つの基本形を示し、九星では
次にように割り当てられています。
・一白水星(いっぱくすいせい)…坎(カン)
・二黒土星(じこくどせい)………坤(コン)
・三碧木星(さんぺきもくせい)…震(シン)
・四緑木星(しろくもくせい)……巽(ソン)
・五黄土星(ごおうどせい)
・六白金星(ろっぱくきんせい)…乾(ケン)
・七赤金星(しちせききんせい)…兌(ダ)
・八白土星(はっぱくどせい)……艮(ゴン)
・九紫火星(きゅうしかせい)……離(リ)
※五黄土星には割り当てがありません。
「西新井大師」の境内には「出世稲荷明神」があります。
弘法大師御降誕1200年を記念して建てられ、五穀の神である倉稲魂(うかのみたま)神が
祀られています。全国の稲荷社の本社である京都の伏見稲荷神社に神が降りたとされる
日が初午(はつうま)であったことから、初午は稲荷社の縁日となっています。
今年(2013年)の初午は2/9で、伏見稲荷神社では初午大祭が催され、西新井大師でも
多くの方が参詣されていました。
「西新井大師」の境内には、たくさんの屋台が並んでいますが、門前にも多くのお店が
連なっています。山門前には向かい合わせに草団子屋があり、いつも試食を勧められ
その先には煎餅屋が焼き立て煎餅を売っていますし、食事処も何軒が存在します。
「西新井大師」参詣後は、の〜んびりと門前商店街を散策してみてください。
<大師の湯>
歩き回った後は、電車で西新井駅まで戻ると、駅前に「THE SPA 西新井」があります。
セントラルスポーツプラザ(セントラルウェルネスクラブ西新井)が併設されたビルの
3F〜4F部分にあたります。
温泉は、地下1500mから湧出するナトリウム-塩化物強塩温泉で、内風呂と露天風呂に
注がれています。湯船は男女それぞれ異なっており、男湯には寝ころび湯があり、
女湯にはつぼ湯があります。温泉ではありませんが、男湯の方には様々な種類の
ジェットバスがあり、女湯側には超微細気泡(マイクロバブル)による真っ白なお湯が
楽しめるシルキーバスがありますが、ここは毎月5日10日15日20日25日30日の6日間、
男女入替えをしているので、どちらのお風呂にも入ることができます。
湯船は3F部分にありますが、4Fにはマッサージコーナーと休憩室がありますし、
御食事処は3Fに用意されています。
「西新井大師」で厄落としをした後は、「THE SPA 西新井」で垢落としをしましょう。
(できれば、先に身を清めてから、お参りをするといいのですが・・・)
にほんブログ村
温泉 ブログランキングへ
「西新井大師」は弘法大師を祀る真言宗豊山派に属し、山号は五智山と称し、
「五智山遍照院總持寺(ごちさん へんじょういん そうじじ)」というお寺です。
「西新井大師」とは、弘法大師(空海)が悪疫に悩む人々を救うために
十一面観音を彫り祈祷を行なったところ、枯れ井戸から清らかな水が湧き
病が平癒することになったという謂れがあり、その井戸が御堂の西にある
ことから「西新井」と名付けられたことによります。
東武伊勢崎線西新井駅から1駅の大師線大師前駅で下車し徒歩5分の処にあり
神奈川県川崎にある「川崎大師」と千葉県香取の「観福寺大師堂」とともに
関東厄除け三大師の一つとされています。
---
ちなみに、関東の三大師という場合、弘法大師ではなく厄除け大師と呼ばれる
元三大師(良源)を祀る天台宗の寺院の、栃木県佐野の「佐野厄除け大師」と
群馬県前橋の「青柳大師」に埼玉県川越の「川越大師」を指して称します。
東京都昭島の「拝島大師」や東京都調布の「深大寺(厄除元三大師)」を含む
という説もあるそうです。
---
厄除けとは、厄災が多く降りかかるとされる年齢(厄年)に災厄を避けるために
祈願祈祷することを指し、厄祓い(やくばらい)とか厄落としなどともいいます。
・・・・・男性・・・・・ / ・・・・・女性・・・・・
前厄 本厄 後厄 / 前厄 本厄 後厄
24歳 25歳 26歳 / 18歳 19歳 20歳
41歳 42歳 43歳 / 32歳 33歳 34歳
60歳 61歳 62歳 / 36歳 37歳 38歳
特に男性の42歳と女性の33歳は大厄と呼ばれ、また、61歳の還暦は男女
共通の厄年とする場合もあります。
年齢は数え年で行ない、元日(1/1)から誕生日前日までは「満年齢+2」とし、
それ以降は「満年齢+1」で計算します。
厄除けは、護摩法要という儀式で行なわれます。
護摩(ごま)とは、「焚く・焼く」という意味のサンスクリットのホーマ(homa)を
指し、護摩の炉に細長く切った薪木を入れて燃やし、その火にお札をかざして
ご加護を得るという密教の修法のひとつです。
この護摩法要は、厄除けだけではなく、家内安全・商売繁盛・学業成就・開運や
交通安全といった願い事全般に効果のあるものとされています。
また、方位災難除といって、陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)に基づく九星に
より定められる一人一人の星廻りが凶方にある場合に、その災難を除けるための
祈願があります。
令和2年(2020年)の方位災難除
・七赤金星:中央(八方塞)
・一白水星:北東(鬼門)
・四緑木星:南西(裏鬼門)
・三碧木星:北
日本の陰陽道では、年・月・日・時のそれぞれに「木・火・土・金・水」の五行と
十干・十二支・八卦を割り当てて九星図を作成し、運勢や方位の吉凶を占います。
年の九星は立春をもって切り替わるため、立春が過ぎた後、護摩法要を行なう
ということになります。
★詳しい情報は、西新井大師のホームページを確認してみてください。
〜〜〜〜〜《参考までに》〜〜〜〜〜
十干(じっかん)は、「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の順列を指し、
十二支(じゅうにし)とあわせて、干支(かんし)といわれています。
「ひのえうま」という言葉を聞いたことがあると思いますが、これは干支です。
十干には、五行「木・火・土・金・水」と陰陽が割り振られ、陽を「兄」にし、
陰を「弟」にして、次のように表されます。
・甲(こう)…木の兄(きのえ)
・乙(おつ)…木の弟(きのと)
・丙(へい)…火の兄(ひのえ)
・丁(てい)…火の弟(ひのと)
・戊(ぼ)……土の兄(つちのえ)
・己(き)……土の弟(つちのと)
・庚(こう)…金の兄(かのえ)
・辛(しん)…金の弟(かのと)
・壬(じん)…水の兄(みずのえ)
・癸(き)……水の弟(みずのと)
「ひのえうま」は「丙午」という干支を意味します。
今年(2013年)の干支は「癸巳みずのとみ」で、九星は「五黄土星」という年です。
ちなみに、「兄弟」の倭語(やまと言葉)“えと”から、干支を「えと」とも呼んでいます。
八卦(はっけ)は、古代中国から伝わる易における8つの基本形を示し、九星では
次にように割り当てられています。
・一白水星(いっぱくすいせい)…坎(カン)
・二黒土星(じこくどせい)………坤(コン)
・三碧木星(さんぺきもくせい)…震(シン)
・四緑木星(しろくもくせい)……巽(ソン)
・五黄土星(ごおうどせい)
・六白金星(ろっぱくきんせい)…乾(ケン)
・七赤金星(しちせききんせい)…兌(ダ)
・八白土星(はっぱくどせい)……艮(ゴン)
・九紫火星(きゅうしかせい)……離(リ)
※五黄土星には割り当てがありません。
「西新井大師」の境内には「出世稲荷明神」があります。
弘法大師御降誕1200年を記念して建てられ、五穀の神である倉稲魂(うかのみたま)神が
祀られています。全国の稲荷社の本社である京都の伏見稲荷神社に神が降りたとされる
日が初午(はつうま)であったことから、初午は稲荷社の縁日となっています。
今年(2013年)の初午は2/9で、伏見稲荷神社では初午大祭が催され、西新井大師でも
多くの方が参詣されていました。
「西新井大師」の境内には、たくさんの屋台が並んでいますが、門前にも多くのお店が
連なっています。山門前には向かい合わせに草団子屋があり、いつも試食を勧められ
その先には煎餅屋が焼き立て煎餅を売っていますし、食事処も何軒が存在します。
「西新井大師」参詣後は、の〜んびりと門前商店街を散策してみてください。
<大師の湯>
歩き回った後は、電車で西新井駅まで戻ると、駅前に「THE SPA 西新井」があります。
セントラルスポーツプラザ(セントラルウェルネスクラブ西新井)が併設されたビルの
3F〜4F部分にあたります。
温泉は、地下1500mから湧出するナトリウム-塩化物強塩温泉で、内風呂と露天風呂に
注がれています。湯船は男女それぞれ異なっており、男湯には寝ころび湯があり、
女湯にはつぼ湯があります。温泉ではありませんが、男湯の方には様々な種類の
ジェットバスがあり、女湯側には超微細気泡(マイクロバブル)による真っ白なお湯が
楽しめるシルキーバスがありますが、ここは毎月5日10日15日20日25日30日の6日間、
男女入替えをしているので、どちらのお風呂にも入ることができます。
湯船は3F部分にありますが、4Fにはマッサージコーナーと休憩室がありますし、
御食事処は3Fに用意されています。
「西新井大師」で厄落としをした後は、「THE SPA 西新井」で垢落としをしましょう。
(できれば、先に身を清めてから、お参りをするといいのですが・・・)
にほんブログ村
温泉 ブログランキングへ
スポンサードリンク
この記事へのコメント