走る底辺男

50歳まで現役、彼なら当然できるだろうと思っていた。だが、ついにこの時が来てしまった、、、最後の打席は自然と涙が溢れ、その姿を目に焼き付けた。ご存知の通り、3/21の試合をもってイチロー選手が引退した。平成最後を締めくくるビックニュースとなるだろう。

イチロー選手と同郷、同年代の自分としては特別な思い入れのある野球選手だった。彼が引退するまでは自分も記録更新を狙い続け、諦めず努力し続けよう。そんな思いを持ちながら、これまでトレーニングを続けてきた。

予想外に早く彼の「引退」が訪れてしまったわけだが、自分はこれからも記録更新を諦めるつもりはないし、マラソンに対する情熱は変わることはない。

野球はチームで動いている。結果を残さないベテランはチームの足を引っ張り、若手の出場機会を奪うことになり引退しなければならない。マラソンはどうだろう？実業団でもない市民ランナーは生涯現役でいられる。80歳のランナーがサブ3を目指しても誰にも迷惑は掛からない。だから自分は納得いくまで記録更新に拘るつもりだ。

彼の引退会見を最後まで観ていた。正確には記憶していないが、以下の言葉が心にしみた。

「自分は人より頑張ることなんてとてもできない」
「あくまで測りは自分の中にあり、それを使い自分の限界を見ながら、少しずつ超えていくことを繰り返していく」
「そうしていると、いつの間にかこんな自分になった」
「少しずつの積み重ねでしか自分を超えていけない」
「一気に高みへ行こうとすると、今の自分とのギャップが生じて続けられなくなる」
「地道に進むしかない。後退する時期もあるが自分がやると決めたことを信じてやっていく」
「決めたことが正解とは限らない」
「間違ったことを続けてしまうこともあるが、遠回りをすることで本当の自分が分かる」

マラソンに置き換えても通ずる言葉ではないだろうか。

約７年マラソンを続けてきた中で、方向性の違う努力を沢山してきたが、それは無駄ではないのだ。不調が続き、後退時期にある自分にとっては勇気を貰う言葉だ。高望みせず決めたことを信じて地道に努力すれば光は見えるはず。

来週から、シーズン１本に絞った本命レースに向けての練習を始める。メニューは昨シーズン同様に閾値走とクルーズインターバルをコツコツ積み重ねる。イチロー選手の言葉を胸に刻み、今後もトレーニングを続けていきたい。

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