21/01/01(金)NHK BSプレミアムで放送された『邪馬台国サミット2021』が5/30(日)に再放送された。
参考:邪馬台国サミット2021
https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009051207_00000
日本史を勉強したのは数十年前のことなので近畿説と九州説の論争の原因が何だったのか忘れていたが、番組冒頭で三国志「魏志倭人伝」の記述の曖昧さと邪馬台国ミステリーブームが起きた経緯の説明があり、記憶が蘇ってきた。
手塚治虫先生は『火の鳥(黎明編)』で九州説を採用し火の山を舞台にヤマタイ国の女王・ヒミコが登場していた。だから私も子供心に九州だろうと思っていた。
番組では邪馬台国への航路の記述の文面が説明された。朝鮮までの地名と距離の正確さに比べ日本に着いてから道程のいい加減さは、著者が人伝に聞いたことをそのまま書いたからと思える。しかも聴き取りしたのは日本から帰国して何年も経ってからで旅行者の記憶も曖昧になっていた頃ではないだろうか。
記憶が薄れたとしても実際船に乗ったり歩いたりした日数を間違える可能性は低い。一度進む方向が決まったら方位は何度も確認する必要はないから忘れやすいし、勘違いしても記憶を正す機会がない。そんな人間の記憶力を考察すると近畿説が有力だ。
聖徳太子は実在しなかったという説もあるし、最新の日本史を勉強し直すのも面白そうだ。