20/07/03(金)デノンが9.2ch AVサラウンドレシーバー「AVR-X4700H」、11.2ch AVサラウンドアンプ「AVC-X6700H」の発売を発表した。
両モデルの主な特徴は以下の通りだ。
1)8K映像信号パススルーHDCP 2.3対応
2)現行HDR規格に加え HDR10+、Dynamic HDR対応
3)TVからのイマーシブオーディオ信号入力可能なeARC対応
4) ALLM、VRR、QMS、QFTなどの最新HDMI 2.1機能サポート
5)現行イマーシブオーディオに加えIMAX Enhancedに対応
5) Amazon Music HDのネットワークオーディオ機能
6) Amazon Alexaによる音声コントロールに対応
「AVR-X4700H」は7月下旬に税抜希望価格18万円で、11.2ch AVサラウンドアンプ「AVC-X6700H」は8月下旬に税抜希望価格33万円で発売予定だ。
参考:[新製品] AVR-X4700H / AVC-X6700H 世界初の8K UHD対応AVアンプを発売!
https://www.denon.jp/ja-jp/news/2020/20005
今年はコロナ禍でどの業界も新製品の開発と発売が遅れているし、AV業界では音展と大商談会のイベントが中止となったのでまさかこの時期に新製品発表があるとは思ってもいなかった。
今年は海外の家電やAV機器関連のイベントも中止になっており「HDMI 2.1」といった最新規格の情報に疎くなっていたことに反省だ。
参考:対応テレビの準備も完了? 「HDMI 2.1」最新動向をHDMI Licensing CTOに聞く
https://www.phileweb.com/news/d-av/201803/12/43493.html
数年前であれば夏のボーナスシーズン前にデノン、マランツ、ヤマハ、オンキヨー、パイオニアから毎年エントリークラスのAVアンプの新製品発表があったが、今年はデノン以外の音沙汰なし。
特にパイオニアは2019年9月にヨーロッパでSC-LX904の発売が発表され、アマゾンのレビューを見ると2020年1月には米国でも販売された様なのに、日本では発表がないままだ。
価格COMを見ればSCシリーズは販売終了しているし、19/10/04にホームAV事業譲渡中止が発表されて以来事業立て直しの方向性が見えない。その厳しい経営状況の中でこの中でコロナ禍が起きたのだから、新製品を製造販売する体力がないのかもしれない。
20/06/24(水)のオリンパス株式会社「映像事業の譲渡に関する意向確認書の締結」のニュースリリース発表といい、歴史がありその業界をリードしてきた企業の苦境を見るのは悲しい。それが技術進歩と資本主義の宿命としても…。