19/01/06(日)16:50〜17:20 BS4K 101にて「イッピン 漆黒に浮かぶ金銀の輝き〜京都 京象嵌」が放送された。たまたま01/13(日)午前中BS4Kの予約録画を入れていてその再放送をVPL-VW255とDMR-SCZ2060でリアルタイム視聴することが出来た。
京象嵌(きょうぞうがん)とは京都の伝統工芸品だ。鉄盤の上に細かな梨地の刻みを入れ、その上に金箔と銀箔を貼り付け絵柄を作る。その後錆止めの為に漆を塗り焼き付けて、最後に金銀に仕上げの加工を施す。全て職人の手作業で行っているその工程を4K収録した番組だ。
参考:「イッピン 漆黒に浮かぶ金銀の輝き〜京都 京象嵌」
https://twitter.com/nhk_kyoto/status/1062935940740444160
「メガシティ大発光 空から見た東京夜景」や「青森ねぶた祭2015」はHDRの効果による眩い光と影が魅力的な番組だったが、京象嵌は4Kの解像度の威力を実感させる番組となっている。1ミリの間に均等に10本の刻みを入れる職人技や数ミリの金銀箔を刻みに貼り付けていく過程はこの解像度があるから、その凄さが伝わってくる。
これに漆の黒と金銀の輝きの対比がHDRで引き立つという実に4K HDR向きの題材で30分間実に楽しく視聴出来た。おかげで京象嵌という工芸品があると初めて知ることが出来た…。(^_^;;
熟練職人の手作業でこれだけ精巧な工芸品となれば「お高いんでしょう?」と気になったがさすがNHKだけあって値段的な話は一切なかった。
ネットで調べると番組で制作過程を紹介された「ステンレス バングル 水玉」は48,600 円(税込)、「京象嵌 ブローチ 兼 チョーカー 『鳳凰』」は21,600 円(税込)と分かった。他の小物アクセサリー類だと2万円以下で購入出来る。気に入ったデザインがあれば購入して手元に置いて眺めてみたいと思わせる4K HDRの好番組だ。
民放BS4Kの殆どがBS放送のアプコン番組だがテレビショッピング番組の中には4K収録もあると聞く。「イッピン」の様にその商品の魅力が伝えられれば売り上げも増えそうだ。4K HDR恐るべし!