21回予定の「2013 Tokyo International Audio Show」詳細レポートの第3回目は「11/03(日) 14:00〜15:00 G504:アッカ 傅信幸氏」だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)
使用機材はYG Acoustics Hailey(税込247.5万円)、Orpheus HERITAGE SERIESのSACD トランスポートSACD HE(税抜560万円)、D/AコンバータDAC Mk3 HE(税抜600万円)、クレルパワーアンプEvolution 402e(税抜275万円)、プリアンプPhantom(税抜260万円)という構成だ。
傅氏はSonja(ソーニャ)のユニットが仮想同軸構成になっているので音が前に出るスピーカーだと説明した。YGのエンクロージャーは固く振動を抑えるタイプとの話から晴海でオーディオフェアが開催され20万人以上が訪れていた頃、オーディオメーカーは儲かっていたので色々試みた機器を参考出品として展示していた、と思い出話を語り始めた。
その中にトリオが真鍮製エンクロージャー使用したスピーカーや京セラがセラミックのンクロージャー使用したスピーカーがあったが、その音はとても聞けたものではなかった。海外の技術者がグッドイヤーのタイヤを重ねてエンクロージャーにして「これが本当のグッドイヤー」という冗談スピーカーを作ったがぶよぶよの酷い音だった。
これらの例の通りエンクロージャーとユニットの素材の固さを合わせないと良い音は出ない。YGのドライバーユニットBilletCoreはプレスによる振動板成型では素材にストレスが掛かり音質に影響が出るということで厚航空機グレードアルミ合金スラブ(塊)から2時間掛けて削り出すと言う。リブを持つ振動板の耐荷重は60kgもあるそうだ。
固い振動板と筐体を持つスピーカーの音はS/Nが良く静かで音像がクッキリと聴こえる傾向にあり現在のトレンドになっている。一方で英国BBCモニターの系統にあるスペンドールはコーンとエンクロージャーの柔らかさのバランスが取れているので良い音で鳴っていると評価した。
試聴したソフトは次の7枚。
1) ポリス・ザ・クラシックス〜見つめていたい/ポリス
2) プログレッシブ・デュオ/デュオ・ディ・バッソ
3) 『NOBU'S POPULAR SELECTION』ステレオサウンド リファレンス
4) エモーション・アンド・コモーション/ジェフ・ベック
5)(試聴曲名不明)
6) プッチーニ:トスカ/デイヴィス(コリン)
7) GOLDEN BEST/井上陽水
オルフェウスSACD メカニズムはEsoteric VRDS NEO VMK-5でDAコンバータはDSDデータ入力時にはクオリティ・ロスなしで384kHzへとダウンサンプルするそうだ。傅氏はスイス・ジュネーブの物価の高さはマクドナルドのアルバイトの時給が2500円からも明らかでスイス製のオーディオ製品が高いのは仕方ないと話していた。
傅氏は「試聴曲リスト」を配布してくれたのでレポートを書くのに助かっているのだが、5曲目はうっかりリストの何番か聞き損ねた。「京都の夜をイメージしたピアノ曲」と説明していたのだが、その楽曲はKey Sounds Labelのオリジナルサウンドトラックに収録されている様なメロディラインで気に入っただけに分からないのが悔しい。
14:25に地震があり、立っていても気づくほど揺れて会場がざわついた。震源は茨城県南部でM5.0だったのでなるほど揺れた筈だ。(汗)
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