日本国内では260メーカーから3000種類以上のヘッドホン・イヤホンが発売されている。その普及の歴史が語られた。
1876年:ベルが発明した電話の受話口がルーツ
1960年:ヘッドホンが発売されるが音楽マニアのもの
1979年:開放型ヘッドホン付属ウォークマンTPS-L2発売(33,000円)
1983年:ステレオイヤホン付属WM-F5発売
1980/02/05:読売新聞「何者ですかヘッドホン族」記事掲載
1984年:CDウォークマン発売
1992年:MDウォークマン発売
2001年:iPod 5GB発売(47,800円)5年半で全世界5億台出荷(WMは13年半で達成)
ヘッドホン・イヤホンを押入れに1000個以上保管しているというオーディオビジュアル評論家:鴻池賢三氏が出演してパッケージの再生周波数帯域とインピーダンスを説明し、国内シェアNo.1のオーディオテクニカの担当者がその構造を説明した。音の出る原理はフレミングの左手の法則で説明された。
ノイズキャンセリング機能は逆位相の音を使って騒音を打ち消しているという原理を片方のスピーカーケーブルのプラスマイナスを逆に接続して実験した。曲は「三日月/絢香」が使用されていた。
立体音響という触れ込みでバイノーラル録音した「齊藤夢愛(さいとうゆあ)さんとのバーチャルデート」が放送されその音の臨場感を視聴者に体験してもらい特集は終了した。
なお番組で紹介されたモデルは次の通り。
オーディオテクニカATH-C505iS BK(2,520円)、JVC HA-FXD80-Z(6,980円)、SHURE SE535LTD(42,800円)、Apple EarPods(2,800円)、BOSE SIE2 sport headphones(12,600円)、SONY MDR-Z1000(61,950円)、オーディオテクニカATH-W5000(120,750円)、SENNHEISER HD650(75,000円)、SENNHEISER HD700(61,950円)、TASCAM KOSS PORTAPRO(10,290円)、オーディオテクニカATH-EW9(14,500円)、オーディオテクニカATH-BT05(12,800円)、BOSE QuietComfort3(36,750円)、BOSE QuietComfort15(31,500円)、ゴールデンダンスAUDIO BONE AQUA(7,980円)
見ていて一番インパクトがあったのはセリーヌ・ディオンがCMソングを歌うエディオンのCMだったりする。「わたしセリーヌ・エディオン」とい言わせるのはオヤジ過ぎる。嫌いじゃないけど。(笑)
肝心の番組は基本的な内容が多いだろうと余り期待していなかったが、「学校」という番組名通り実験でその原理を見せてくれるので復習には最適だ。イヤホンの仕組みでは近年発売されているバランスドアーマチュア型が説明された。補聴器で採用されている方式とは知らなかったので良い勉強になった。
騒音計がiPhoneのアプリというのはテレビ番組の実験にしては簡易過ぎだと思うと同時に時代を感じさせる。(苦笑)
この記事を書きながら初代ウォークマンの型番が1号機なのにどうして”L2”なのか昔からの疑問を考えていた。ヘッドホンジャックが2つあるとの解説から”Tape Player Stereo- Listener 2”だからかと33年目でやっと気が付いた。(汗)
ウォークマンによりカジュアルオーディオが主流となりコンポーネントステレオの長期低迷が始まった、と私は考えているのだがパソコンもスマホやタブレットPCに食われるようになっていることを見ると遅かれ早かれこうなる運命だったのだろう。
さて来週は「ホームシアター」ということでプロジェクターやサラウンドスピーカーシステムが取り上げられるのでこちらも見逃さないようにしよう。
【関連リンク】
『ヘッドホン・イヤホン』
http://www.bs-j.co.jp/kadennogakkou/backnumber.html
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