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2023年05月18日

23/05/16(火)に「台東区立朝倉彫塑館」をフリー見学してみた

「国際博物館の日」の週ということで23/05/16(火)は以下の施設が入館無料だった。
 ・台東区立朝倉彫塑館 [日暮里駅西口から徒歩約3分] 一般500円

参考:「国際博物館の日」に伴う区立文化施設入館無料デーのご案内
 https://www.taitocity.net/zaidan/sougakudou/oshirase/news/8040/ 


せっかくの機会なので見学に行ってみた。日暮里駅西口から歩くと先を歩く歩行者3名も目的地は同じだった。入口に「本日無料入館日」と掲示されており途切れなく入館者が訪れていた。

アトリエ棟の玄関が入場口で靴を脱ぎ袋に入れて持ち歩いての見学となる。これはアトリエ棟の屋上見学は土足だからだ。朝倉彫塑館自体が元アトリエと住居練なので屋内土足厳禁にて靴下での移動だ。

受付でパンフレットももらい12時前から見学したところ13時過ぎには見終わった。館内は撮影不可で最後の「蘭の間」のみ撮影可だ。どうやら理由はミュージアムグッズとして絵葉書を販売しているからの様だ。

「生誕140年特別展 アトリエの朝倉文夫」という企画展を行っておりコンクリート作りアトリエ棟に33体もの作品が展示されている。これは生前撮影された写真の通りの設置らしいがお陰で1点1点作品に近づいてぐるり360度鑑賞することが出来ない勿体ない状態だった。

1人の彫塑家制作の男女裸像が並んで展示されていたうえに、夏目漱石が親交のあった実弟の朝倉喬司をモデルに制作された像を見て「男として憐れむが、女なら惚れる」みたいな感想を述べたという記述があった。これは下半身がリアルに造形されているからだろうか。何故ここまでリアルに造形するのだろう?女性の下半身みたいにシンプルで良いのではと考えしまった。(^_^;;

書斎の蔵書量、中庭の造りと各部屋からの見栄えの良さ、客室である朝陽の間の高品位さ、蘭の間の日当たりの良さといずれの部屋も芸術家としての美的センスが光っており見学していて楽しい。屋上からは当時は無かったスカイツリーが良く見える。

館係員が私服で椅子に座っているので最初単なる見学者が休憩しているのかと勘違いした。腕章なりスタッフジャンパーなりを用意した方が分かり易いと思った。

朝倉氏は芸大卒業後25歳でこの地にアトリエと住居を建て、その後増改築を行い現状の様にしたとのこと。余程父親が裕福だったのだろう。

私はアトリエ見学で朝倉氏が重要文化財「墓守」の制作者だと気づく程度の知識しかなかったが、十分楽しめる彫塑館で500円の価値はある。彫塑や古い日本家屋に興味のある人にお薦めだ。
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