14時から「黒門」を見てから「法隆寺宝物館」を見学した。7世紀までの宝物ということで染織のボロボロで汚く、似たような小ぶりの仏像が多いので私には展示品が単調に思えた。2階の1部屋は金・土曜のみ開放ということで見学できなかったのは残念だ。こちらは6エリアしかないので1時間ほどで見学を終えた。
最近の歴史研究では聖徳太子は架空人物という説があるのに、その点はまったく触れられていないのは意外と思ったが、聖徳太子が法隆寺を建立したと言われているのだから書ける筈もない。(^_^;;
参考:聖徳太子は本当に存在したのか? 進化する日本史の最前線
https://www.gqjapan.jp/culture/column/20160530/legendary-politician-prince-shotoku
暗い屋内で文字を読んで目が疲れたので16時閉門という「庭園と茶室」を散策して気分転換を図った。庭園は池もあり風情があって目の保養となった。
江戸時代の古い木造建築物を寄贈されたので移転したという解説を読むと、持ち主は建築場所の土地を活用したいが破壊撤去費掛かるから、もしくは残すにも保全維持費が掛かるから手放したかったのかな、と思ってしまう自分の歴史資料への価値観のなさに笑えてしまう。
17時閉館まで残り90分となり「東洋館」へ行った。建物の見た目が低層に思えたが入ったら実際は地下1階から5階まであり今回は1階から3階までしか見られなかった。
この館は中国、朝鮮半島、東南アジア、西域、インド、エジプト等の美術品が展示されており、石像は大きく各国の文化の影響と特徴が出ていて実に興味深い。
特に「パキスタン・ガンダーラ仏像」は東のインド文化と西のヘレニズム・ローマ文化の2つの影響が融合して、まるで東洋の仏像の体にギリシャ神話の頭部を移植した魔改造仏像みたいで面白過ぎる。神話の神々も混在しているし文化と物品を運んだシルクロードの偉大さを実感出来る彫刻品だ。
また頭部等一部の石像の解説に「胴体部分は(他国の)〇〇博物館所蔵」とかあると何故ばらばらになったのか、その入手経路が気になる。盗掘が原因と考えられるが、ここにある所蔵物ごとにドラマがありそうで想像力を刺激される。
東洋館は特別展「国宝」に比べ歴史時系列で国ごとの特徴が出ているうえに石像が多いので間近で鑑賞ことが出来て古代美術を堪能できた。
参考:東洋館フロアマップ
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=116
まだ3フロアと「本館」残っているが17時閉館となって帰路に就いた。残りの階を見るために次回の特別展にまた来たい。それ迄に双眼鏡を買おう。調べると「RICOH PENTAX PAPILIO II 6.5×21 W/C [双眼鏡 Uシリーズ 6.5倍 21mm]」が望遠とマクロの二用途に使えて活躍しそうだ。
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