展示されていたのは企業部門「ゴジラ」「ガンダム」「プリキュア」「たまごっち」「ハローキティ」「初音ミク」と一大ブームを起こしたキャラクターばかりだ。
他に「ポカリスエット」「湖池屋ポテトチップス」「キッコーマンしょうゆ」「セブンイレブン」「au携帯電話」といった日本人の生活を変えた食品やサービスも選ばれている。
「初音ミク」はネット上の創作活動の原動力になったとしてイタリアルネッサンスに匹敵する出来事として150年後に評価が定まっていることだろう。
世界に広まった日本の「カワイイ」「ジャパニメーション」文化のアイコンとして「ガンダム」「プリキュア」「ハローキティ」は納得だが、大量生産されている一企業の製品は希少化しないから150年後にも国宝にはならない気はする。また材料の劣化から破損は大きくなり原形はとどめていなさそうだ。
逆に彫刻家が石や木材でこれらのキャラクター達を美術品として造形したら1点ものとして価値は上がり国宝になるかもしれないと考えた。
参考:150年後の国宝展特設ウェブサイト
https://150ourtreasure.jp/
「150年後の国宝展 一般部門 特別賞」を「コミックマーケット」「手塚治虫作品」「ファミリーコンピュータ」が受賞しているのが興味深い。
私個人として「コミックマーケット」「ワンダーフェスティバル」は日本のサブカルチャーを代表するお祭りと思っているので”国宝”より”無形文化遺産”というジャンル分けの方がしっくりくる。
そうなると近年の「ハロウィン」「コスプレ」というファッションもこの時代の流行文化として記録されそうだ。もしも記録が残らないとして150年後の人達がこれらの衣装を見たら”崇拝するネ申を讃える宗教活動を行う巫女衣装”とでも解釈するのだろうか?(^_^)
学研の「科学のふろく」を見ていたら小学3年生の付録として温度計があった。我が家にある温度計の由来がまさかこの付録とは驚きの事実だ。展示品の色違いで学研のマークも入っていないからもっと古いバージョンと思われる。もしかして国宝級?
湖池屋はポテトチップスの町ジオラマを展示しておりプラレール上をじゃがいも列車が1周する。自分のスマホを列車に乗せビデオ録画すると1分程の楽しい動画が出来上がる。このアイディアは楽しい。
AV Phileとして一般部門で「父が買ってきたレーザーディスク」が推薦されていたのを見逃さなかった。LDはアナログからデジタルへの移行期に誕生したメディアでディスク素材のアクリル樹脂は湿気に弱くアルミ記録面がサビて読み取れなくなるしプレーヤーは中古品しかなく150年後には再生出来そうもない。収録コンテンツはネット配信で観られるしカラス除けにもならずにもらないメディアは産業廃棄物扱いされそうだ。(T_T)
この公募型展覧会は空いていて見やすいし会場は2階分しかなく1時間強で観終わった。さて次はどこへ行こうか。
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