見ていたら小学生の時初めて『宇宙戦争』を読み興奮して夜眠れなくなったことを思い出した。特に英国海軍戦艦とトライポッドの戦闘描写には手に汗を握った。
2005年リメイク版『宇宙戦争』は私の記憶にある原作に通りの描写になっていてスティーヴン・スピルバーグ監督の原作愛を感じる映画になっていた。
1938年10月放送のラジオ番組『宇宙戦争』で米国にてパニックが起きた時代背景として、第二次世界大戦へと向かう世界情勢が語られていたが、SF映画『宇宙戦争(1953)』はラストの教会の場面に米国の信仰心が描写されていると解説していた。
原作と映画では、火星人の侵略に人類は滅亡の危機を迎えるが、火星人が地球の細菌に感染して絶滅したことで救われる。
大人になってからこの結末を考えると地球への侵略戦争を行えるほどの科学技術力を持っている火星人が地球の感染症で絶滅ってアホとしか言いようのない話だ。
トライポッドの操縦席は三密状態であっという間に集団感染したのかもしれない。また地球の細菌に感染したということは火星人の生命の成り立ちが地球と同じという可能性がありそうだ。
当然火星人も細菌やウイルスが病気の原因と分かっているだろうし、他の惑星で未知の病原体に感染する可能性を考えワクチンや薬を準備してくる筈だ。感染防止の防護服も用意するだろう。いったい何の細菌に何故感染したのだろうか?
本作は1898年に発表されたが、第一次世界大戦中の1918年に起きたスペイン風邪のパンデミックを予言していたのかもしれない。そんなことを考えさせられる番組だった。
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