つまり[PURE DIRECT]再生はYPAOオフの素の音で[STRAIGHT]再生はYPAOのYPAO-R.S.C.やYPAO High Precision EQによる自動補正の掛かった音だった訳だ。
[PURE DIRECT]は自宅居間の音響環境が出てしまい、高音域が吸収され低音域はゆるめとなる。それで聴き疲れしない落ち着いた音になる。
ところが[STRAIGHT]にすると高域が伸び音の輪郭がハッキリして生き生きと音楽を奏でるようになる。ただ少々高音域が強く感じられ大音量で長時間聴いていると疲れてくる。
パイオニアMCACCのオン/オフ比較を行ったことがあるここまで大きく音が変わることは無かったと記憶している。SC-LX90が故障中の今確認することは出来ないが、“遜色ない”と言うレベルでは無くLINN EXAKTテクノロジーの様に部屋に最適な音質補正を目指していると言える。
ちなみにリモコンの[ON SCREEN]ボタンを押し、「設定」メニューから「スピーカー設定」を選び、「手動設定」の「パラメトリックEQ」を選択することで 1)YPAO:フラット 2) YPAO:フロント近似 3)YPAO:ナチュラル 4)使用しない が選択出来る。
これもかなり音が変わる。「フロント近似」と「使用しない」はちょっと音が引っ込み大人しくなるが、「ナチュラル」にすると高音が伸び前に音が出てくる。「フラット」にすると更に音のメリハリが付く様だ。音質の劣化を感じさせず自然に音の補正を行う64bit高精度演算の威力に感心する試聴となった。
CX-A5100の大ヒットを受けて2016年のヤマハはRX-A3050の後継モデルRX-A3060の上位モデルとしてCX-A5100の一体型であるRX-A4060をAVENTAGEシリーズに加えるのではないか。そう思わせるDSP3基の能力だ。
【関連リンク】
『Atmos対応より重要? 「CX-A5100」のデジタル音声処理に感じる次世代の音 by 本田雅一』
http://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/pb2015/20151228_736960.html
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