東京オートサロン2015が開催された。トヨタブースにはヘッドホンが沢山ぶら下がっていてレクサスRCFのエンジン音をじっくり確認出来る。ドライビングを五感で体感してもらうと言うコンセプトで開発されたレクサスRCFは3600回転を超えると車内に吸気音が響くようになり、運転を楽しむことが出来る。約1000万円の価格だが月30台の販売目標に対し既に900台の受注があった。
ビックカメラでは高級オーディオ売り場を3倍に広げたところ売上が3割アップした。ハイレゾ音源を全身で感じようとマニアの間でブームとなっている。
ダイワハウスがサウンド・シャット・スクリーンという遮音性能に優れている約70キロの重量があるドアを発表した。またコーナーチューンという吸音素材で出来た柱を部屋の角に置くことでライブ感のある音が楽しめると言う。相続税改正により二世帯住宅需要が伸びることを見こしプライバシー保護の観点でこれらの製品を開発した。
コメンテーターは「製品の機能性だけではなく感性に訴えることでファンが増えてブランド力が上がる」と解説した。
“音”と言うキーワードで3種類の商品を紹介しているなかなか面白いニュースだ。興味の無い人間にとっては単なる騒音だが、好きな人間には魅力ある音ということで、レクサスRCFでは特殊音波をミックスしてエンジン音を効果的に響かせると言うオーディオ的な手法を取っているとはマニアックだ。(笑)
見ていて、古くはSLの汽笛や走行音の生録、映画では『トップガン』のF-14トムキャットの発進音を思い出した。確かにエンジン音が場面を盛り上げ、高揚感を与えていた。
ハイレゾに関して売上3割アップと言うのは素晴らしいことだ。ただこれが1970年代前後にオーディオブームを体験した団塊の世代が定年退職して、再び趣味としてオーディオを始めたからといった特需だけではないかと心配している。若い世代も取り込めているのだろうか?
サウンド・シャット・スクリーンとコーナーチューンを住宅メーカーが開発したというのが興味深い。部屋角が音響的に悪さをするのは以前から言われており各社がオーディオアクセサリーを発売している。住宅メーカー純正だとデザイン的に統一されるメリットがある。防音ガラス扉の遮音効果は高いので新築時に検討する価値はありそうだ。その時には天井スピーカー取り付けもお忘れなく。(笑)
この後が「有機EL照明」についてのレポートと言うのも何か出来過ぎた構成だ。照明なら3年と言う寿命も問題にならないが、テレビでこの短さでは困ってしまう。未だに有機ELテレビが本格的に売り出されないの原因の1つはこれなのだろう。
【関連リンク】
『防音・音の響きにこだわったオーディオルーム併設を提案/大和ハウス工業』
http://www.re-port.net/news.php?ReportNumber=41172
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image