年の瀬・・・この時期になると、
ボーナスの話題で持ちきりです。
しかし悲しいかな、多くの警備員に
とって、ボーナスは遠い存在。
SNSを見ても、ボーナスが支給されない
警備員の嘆きが散見。
今回は、ボーナスを支給したがらない
警備業界と、それにどう対応するかに
ついて、語ります。
まずは、僕の警備員時代はどうだったか。
最初に入った地場中小警備会社A社は、
寸志と言う形で、支給されていました。
年末に配られるので、別名モチ代。
一応年功序列ですが、長い人でも
数万円。
ただ、入ったばかりの人でも貰えたので
それは有難たかったですね。振込では
なく現金で支給されていました。
続いて、カテゴリ「施設警備3~ブラック
企業編」のB社。
全国系列のビル管理会社でしたが、
ボーナスはなし。求人には決算賞与
支給(の可能性)とあり。
これには裏があって、業績によると
いう、但し書きがついていました。
時給ベースでは、地元では破格の
待遇でしたが、リーマンショックで
ブラックの本性を現します。
同カテゴリで、B社から転職した
地場中小警備会社C社も、ボーナス
なし。寸志すらありませんでした。
カテゴリ「エピローグ~さらば
警備業界編」で勤めた地場中小警備
会社D社は、寸志がありました。
額面金額はA社とほぼ同じ。
違うのは振込支給で、税金や
社会保険料をガッツリ引かれていた。
名目上は「決算賞与」だった。
それ以前に、給与の低さで退職者が
多かった。
それでも現場が何とか回るレベルで
運営している、社長はやり手です。
もう働きたいとは思いませんが。
総じて、僕が警備業界でもらったのは
一部の会社で「寸志」のみ。それでも
あっただけ、ありがたいものでしょう。
ここでポイントは、金額の多寡よりも
労いの気持ち。A社が現金で支給して
いたのも、その辺に配慮したか。
寸志を支給してやってるんだ、
自分達は一流なんだという気持ちが
透けて見える経営陣も。
寸志すら支給しない警備会社は、ある
デメリットに気づいていない。
それは「クライアント側から
見下される」ということ。
施設警備では特に顕著でしょう。
こいつら、ボーナスも支給されない
から、働かない。なんて思われる
リスクがある。
たまに聞く、コソ泥事案も
警備員の貧困が根底にあると
思われます。
貧困だけでなく、杜撰な労務管理も
その類です。
このように、会社然としていないと
クライアント側が不安になります。
大企業や官公庁では尚更に言えます。
お前たち、ボーナスもないのか。
君たちの会社の労務管理は、一体
どうなっているのか。
そんな文言をクライアント側から
言われるようでは、先は知れて
います。
最後に、そんな環境はもういやだ。
少なくてもボーナスがあって、労務
管理がまともな所で働きたい。
しかし、そんな環境は警備業界では
難しいジャマイカ・・・
ふむ、異業同職の転職を勧めます。
これなら、中年になっても選択肢が
ある。高望みはできなくても。
過去記事「空港の仕事」をどうぞ。
やっていることは、警備と大差なく
ても、業界が違えば待遇も違ってくる。
給与は、個人の能力ではなく業界の
相場で決まります。
もう一つは、委託業者という立場では
なく、直雇用という形態で働く。
例えば、ホテルなどで警備の委託費用が
高騰し、委託契約をせずこれまで警備員
だった人を、直雇用する。
こうなると、ホテル側の社員という
扱いになり、待遇もホテル側に準じます。
加えて、ホテル側の自主警備になり、
警備業法の縛りからも抜けるので、
守衛や管理人に近い存在になる。
警備員ならではの縛りが嫌だった人は、
悪くないと思います。
但し待遇は、雇用主次第です。
必ずしも警備員時代より、待遇改善
されるとは言い切れません。
雇用主の事情が分かり、待遇改善が
見込めるなら、アプローチを試みる
価値はありそうですね。
アンケートサイト i-Say