2024年12月16日
コイツが抜けてから
退職する時は、後ろ髪引かれる想いで
去っていくもの。ブラック企業はそれに
限りませんが・・・
去った組織を悪く言うのはNGですが、
自分が貢献した証を見つければ少しは
溜飲が下がるもの。
今回は、こいつが抜けてから職場が変に
なったと言われるくらい、貢献の爪痕を
残せば成功、という話をします。
貢献と言っても、数字など目立つ実績
だけとは限りません。職場の
キーパーソンであればいい。
職場で一人が辞めると、次々と辞意を考え
始める人が出てくる。
仕事が増えるという負担感よりも、
信頼していた糸が切れ、不安と焦りが
生まれるから。
人間関係のパワーバランスが崩れるのも
一因です。バランスを取っていたのが
貴方なら、貢献していたに違いない。
突出したパフォーマンス(警備では差が
見えにくい)が無くても、チームの力を
引き出す存在が、そうです。
知人の警備員は、自分が辞めた会社は
潰れるという、恐ろしいジンクスの
持ち主。
彼は今、地元自治体の施設警備で
隊長を務めています。会社にとっては
看板施設と言えるでしょう。
自分では隊長に向いていないと語り
ますが、クライアント側から要請され
隊長になったそうな。
見えない徳のようなものが、警備隊を
回している。そんな人いますよね。
中国古典「書経」では、功ある者には
禄を与えよ、徳のあるものには地位を
与えよ、と説いています。
地位といっても、警備隊長クラスでは
職責に見合う権限もない。
やはり、禄(報酬)にも配慮しないと
逃げられますね。
ちなみに、そんな人の特徴を挙げると
手のかからない存在だったりします。
警備なら、問題の少ない隊員。
使う側からしてみれば、管理が楽です。
しかしそこが落とし穴。
フォローに事欠かない、問題隊員と
比べ、自分のことは自分で解決し、
かつ、周囲のフォローも忘れない。
そんな人の内面は、ささくれ立って
います。早急に何らかの手当を
しないと、急に辞められる羽目に。
使う側は、その時になって慌てても
遅い。管理が楽なのにかまけて、
放置プレイしてきたツケが回った。
フォローといっても、警備業界で
できる事は限られています。報酬を
大幅に上げるのは厳しいでしょう。
その代わり、人間関係などに配慮して
働きやすくする。現場異動がそうですね。
または責任者なら部下を選ぶ権限を与える。
入札に負け、施設を失っても
速やかに別の受け皿を用意して、
雇用継続の安心感を与えるなど。
それなりの人材が長く働いてくれる
警備会社は、上記のさじ加減が上手い。
悪く言えば、生かさず殺さす。
会社として失いたくない人材ならば、
上記の配慮はあってしかるべきです。
それを阻むのが、上司の私情。
貢献度ではなく気に入った部下から
優遇するものです。
こうして見ると、キーパーソンが
抜けて職場が変になるのは、組織や
仕組みの問題。
キーパーソンからしてみれば、
職場と自分のレベルが合わなくなった
から「卒業」となった。
散々自分に冷や飯を食わせた職場が、
自分が抜けたことで落ちぶれていくのは
溜飲が下がるもの。不謹慎ですが。
溜飲を下げたら、自分の人生を
より良くする方向に舵を切りましょう。
過去は過去です。
少なくとも、貴方が貢献した事には
変わりはないのですから。これを
武器に、新天地を目指せばいい。
僕のように、警備業界に居場所を
なくしても、異業同職の転職という
手段があります。
捨てる神あれば拾う神あり。
貴方が組織に貢献したと言う
事実は、消える事はありません。
組織だって、賞味期限があるのです。
自分に合わなくなれば、新天地を
捜す旅に出てもいい。
我々も、抜けられたら組織が困る
人材になりましょう。
代わりはいくらでもいる、という
昭和時代の価値観から抜けきれない
経営者は、今後苦しくなります。
TVCMで話題のココナラ