前回は過積載の計算ロジックについて記事にしました。
結論として、10直列では許容される電圧に対してギリギリとなり、ネットなどでは余裕率10%を見るべしといった記載が散見されます。これってまずいのでは?といった懸念が出てしまいました。
しかも、電圧は気温が低い状況で上がって行く傾向にあるので、冬場などでは容量オーバーのリスクが出てきます。
うーん。これはまずいということで、どうしたかというと、9直列にすることを検討するのではなく、10直列でも大丈夫なロジックを探す、といったことを試みました(どこまで欲が張ってるんじゃい〜(笑))。
前回の記事の通り、「開放電圧」と「短絡電流」が重要なのですが、パネルメーカーに問い合わせたところ、実はこれには2つの数字があるとのことでした。
「基準状態(STC)における電気的指標」と「NOCT(公称動作セル温度)の電気特性 」
今までの計算では前者を使っていたのですが、後者の数字は前者に比して10%程度低くなっています。ん?なんで?ということで、イロイロ調べたところ、前者の方はパネル単体(1枚)としての最大性能とのこと。つまり、実験室の静的な環境の中でパネルの最大限の能力を測定結果とのことです。一方、NOCTの方はより実際の利用環境化に近づけた数字を取っているとのことでした。
なんだぁ、ってことはNOCTの指標でいいんじゃん。であればそれ自体でSTCに比べて10%の余裕率があるということになります。
しかもよくよく聞くと、実際の発電所ではパネルを複数使うことによる損失やパネルの汚れの損失、電気ケーブルにおける損失などがあり、一般論としてはNOCTよりも更に数字は低くなる。とのことでした。
なんだぁ、全然OKじゃんw
ということで、10直列は全然OKと、判断しちゃいました。
(もしかしたら11直列も行けるのでは?と思ってしまった今日この頃ですw)
ということで、過積載率181%の発電所が誕生するわけですが、夏場などはピークカットもあり、本当に売電金額が80%アップするかはわかりません(逆に冬場や早朝、夕方の発電がかなり底上げされることになります)が、40円単価の発電所ということで、本当に楽しみです。上手くいけば増設のコスト分は3年で回収できちゃいますw
既に発電所を持っていらっしゃる方はぜひとも検討してみてください〜!
発電所の新規取得に比べて、パワコン代や負担金などは発生しないので格安で導入が可能です。土地が余っている方は1秒でも早めに増設されることをお勧めします。何故かというと、増設は20年の買取期間の残存年月が長ければ長いほど効果が出ます。
また、これから新規取得される方も、この過積載を意識した土地や設備を検討することをお勧めします。
つまり、土地は広ければ広いほどよく、パワコンは過積載対応で49.5KW等、50KWギリギリであることがポイントでしょうか。
また、最近耳にしたのは、オムロンからさらに高性能のパワコンが出るとか、過積載を意識して電流と電圧を抑えたモデルのパネルが出始めているとか。いやー、以前記事にしたウルトラスーパー過積載の話といい、やはり技術革新の波が思惑通りに押し寄せてますね〜(笑)
これって、21円の単価であれ何であれ、依然としてやったもん勝ちという話であり、1基持っているだけでも夢が広がりますね!
皆さんもぜひチャレンジしてください〜!
あ、増設についてはノウハウのあまり無い業者もいるので気を付けてくださいね。
アントレの業者さんのご紹介も可能ですので、興味がある方はコメントお願いします〜!
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