<個人的な評価:10点中8点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
やっぱりアジアンホラーはいいな。今回は久しぶりに韓国ホラー。
韓国ホラー映画「White: Melody of Death」
この映画に出てくる呪われたビデオのメロディー、すごく好きで頭から離れない
呪いのメロディーなのにレベルが高すぎて、何度も聴いている。
テンポがよく、かっこいいメロディーと同時に、どこか切なく、ノルタルジックで...
そして少し creepy....
ホラー映画の呪いのビデオにも、こんなに惹きこまれるメロディーをもってくるとは...さすが K-pop。
K-pop が今や、アメリカやヨーロッパで人気になるのもわかる。
私も、Black Pink 、Lisa は好きだし。ビジュアルはもちろん歌も踊りも完璧。
Lisaは、本当に完璧なんだよね。才能だけじゃなく、完璧な努力家でもある。
私は完璧な美に惹かれる傾向があるのかも。
特に、ここ数年は、欧米での人気が高まっている。
アメリカもヨーロッパの各国も、自国のポリコレ&アンチルッキズムに疲れて、完璧な美を拝めたい気持ちもあるんだろうか。成功の裏には、ものすごく努力があって、その努力も美である。
日本もアメリカのポリコレの言いなりになるだけじゃなく、アニメや漫画など自国のコンテツを強化すればいいのに。(アイドルジャンルでは、K-Pop には勝てないから)
とにかく、ビジュアルと踊りと合唱力では、K-pop のレベルはアジアだけじゃなく、世界でもトップレベル。特に、コアのファンじゃない私でも、レベルが高いというのはわかる。
この映画、『White: Melody of Death (2011)』は、少し古い映画。
完璧を求めるがゆえにストレスが多い韓国芸能界を舞台に、K-POPガールズグループの曲に隠された謎を暴くミステリーホラー。
華やかなステージ上のまぶしいスポットライトとファンの歓声を浴びるアイドル達。
その裏にアイドルたちの競争心から生み出される妬みと嫉妬が渦巻く。
感想としては...
まず、主人公グループの女達が、すごく意地悪。
人気になれないのは、それぞれがバラバラでお互いに意地悪で、協調性がなかったからじゃないのって思う。
どんなに見た目がよくても、歌と踊りの才能があったとしても、グループメンバーに恵まれなければ、人気はとれないと思う。このグループは、まず団結力と協調性を身に着ける事が先だよね。
リーダーの子が、特に意地悪されてたけど、ほんと残りの3人、ムカつくな〜
センターを競い合ってたけどさ。
そりゃそうだよなーと思いつつ、私が!私が!って、センターを目指す前に、グループとして、それぞれのパートを成功させないと。
で、このグループは、団結力も協調性もないまま、お互いに嫉妬したまま、呪いの曲『ホワイト』をみつけてしまうわけだけど。
そして、その曲が、呪われたものと知らずに、リメイク。
瞬く間に、メンバーは人気アイドルとなる...
元々、協調性がなく、嫉妬深かったメンバーたちは、人気が出れば出るほど、さらに妬みと競争が激しくなっていく。
メンバーは、4人。
バッグダンサー出身で最年長リーダーであるウンジュ。
高音に不安があるボーカルのジェニ。
見た目が取り柄の整形中毒のアラン。
ラップとダンスの実力が抜群なシンジ。
それぞれの特技を生かせばいいものの、足を引っ張ってばっかりで、グループは常に不協和音。
リーダーのウンジュは、なんとかまとめ役を頑張っていたけどね。
そして、メンバーが次々と無惨な事故に遭う。
リーダーのウンジュは、親友と共に「ホワイト」という歌は呪われていると気づき、その秘密を暴こうとする。
最後のどんでん返しは怖かったと同時に切なかった。
呪いの元凶は、昔、火事で亡くなったセンターの女の子ではなく、名もなきバッグダンサー。
どんなアイドルもそうだけど、注目をあびるのは、メインメンバー。その中でもセンターは別格。
だから、みんなセンターになりたがる。
けど、そのセンターを支えているのは、他のメンバーだし、そのメンバーを支えているのは、名もなきバッグダンサーたち。注目されないけど、バッグダンサーが一人でも、ダンスを少しでも間違えれば、もう完璧ではなくなる。それぐらい、バッグダンサーは大事なんだよね。
悲しいけど、こういう競争力が激しい、儚い世界に、足をいれたのは、本人達自身だから、彼女たちを被害者とは思わない。他人を勝手に被害者扱いして、勝手に同情するって逆に失礼だと思う。
接待も枕営業も、本人が人気になりたいから、センターになりたいからで、別に被害者じゃない。
スポンサー側も、人気になりたいアイドル達も、どっちもどっち。
お互い、利用しあっているだけ。可哀想でもなんでもない。しかも、スポンサーが老いたジジイじゃなくて、若いイケメンだった。私もどうせ枕営業するなら、ジジイよりイケメンがいい笑。
メンバー同士の、イジメや嫌がらせは、同情するし、ファンからの批判中傷も酷すぎるけど。
でも、本当に嫌だったら、やめる事も可能。すべて自分の選択。自分の人生。
その世界に足を踏み込んでしまった自己責任。
あの曲が呪われていると気づきながら、それでもやめなかったのは、一度、手にした栄光は、逃したくないから。
それが人間の性。
過去の選択も、今の選択も、人間は、もっと自分の選択に責任をもつべき。
リアルでも韓国の芸能業界は、黒い噂がつくし、自殺も多い事で有名。
病んでしまったり、自殺という道を選ぶのは残念すぎるけど。
そういう意味でも、リアリティーがある作品だった。
最後、4人とも全員死んだ。
まず、3人が事故にあったけど、その事故では、全員死ななかった事に吃驚した。
この怨霊、実は甘くない?と思った。
でも、そうではなかった。3人は一時期的に死ななかっただけで、既に呪われている。
最後に、結局、みんな死んだから。
メインのリーダーの子は、ファンに踏まれて死んでしまった...
そこも、なんかメッセージ性が強いな涙。
ファンに押しつぶされて殺されてしまう..;.
そういえば、リアルで、ファンや外部による批判中傷で、自殺したアイドル、実際にいたよね...
この映画で、怖かったのは... 画質があえて悪いので、ぱっとみは気づかないんだけど、よくみると、踊っているダンサーが一人多いんだよね。そこ気づくと怖い。
総合的にみて面白かったし、美しいホラーだった。
サスペンス要素やどんでん返しもあったし、ストーリーも深い。
どんな輝かしい世界にも、闇がある。光があれば闇もある。
韓国ホラーって、怖いんだけど、どこか切なく美しい儚い感じもするから結構好き。