<個人的な評価:10点中8点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
そこまで期待してなかったんだけど、意外と面白かった!東野圭吾の作品は、個人的にあわないものも多いけど、これはちょっと予想外の展開で良かったな。原作は長編推理小説。小説の方はもちろん読んでなかったので、新鮮な気持ちで観た。
『閉ざされた雪の山荘』というタイトルだが、実際の作中のシチュエーションは雪など降っておらず閉じ込められてもいない。なので、そこには臨場感はなかった。
しかし、設定上、劇団の舞台練習という形をとることで、仮想の「吹雪の山荘」というクローズドサークルが形成された。
主人公を含めた7名の若者たちはオーディションに合格した劇団員であり、演出家の厳命により外部との連絡を行えない状況下で、「吹雪の山荘」にいると想定して演技を続けることを強いられる。劇団員たちは演出家の機嫌を損ねて、抜擢された役を降ろされることを恐れており、外部と連絡を取ったり帰ったりすることができない心理状態に追い込まれる。
そんな中、1人ずつメンバー達が消息不明になっていき、彼らが殺害された状況を説明するメッセージが残される。最初こそ、それが『舞台練習のための追加設定』だと思っていたが、しだいに「本当に殺人事件が起こっているのではないか?」と疑うようになっていく。
で、真相だけど...
まず、犯人は、私はずっと探偵役の人かと思ってたが違った笑。
で、犯人がわかった時に動機もあったんだけど、それで3人も殺すほどか????とモヤモヤしつつ、実は誰も殺してなかったという!本多、すごくいいやつだった!!!!涙。
そりゃ、半身不随になった張本人は、キッカケを作った3人を恨みたくもなるよね。
ただ逆恨みともいえば逆恨みだし、キッカケを作ったとはいえ、3人は直接的に彼女を半身不随にしてない。
それでも恨む気持ちはわかる。
だから、彼女が殺したい!!という動機は強く理解できる。
これが、恋人が勝手に復讐する〜なら、恋愛脳で印象悪すぎるけど、本人が殺したがっているというのがポイント。
そして、半身不随の彼女の為に、本多は殺人代行をする事になるが。。。。。。。
ここで本当に殺しちゃったらダメだよな.....で、他の推理映画なら、実際に殺しちゃうんだけど、本多はやっぱり良い奴で、殺しなどしていなかった。
被害者と思われてた3人とも隠れて生きてて、ちゃんと後でみんな改心をしていたのだ。
一世一代の大演技!!!
誰も死んでいなかった!!!
推理ミステリーではあるけど、ここまでスッキリする作品も珍しいので、最後は観ていていい気分になった。