『Svaha: The Sixth Finger (2019)』
<個人的な評価:10点中6.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
久々に韓国映画。
言葉がわからないから日本語字幕で観た。
少し悲しい話だった。
生まれた時から化け物扱いで監禁され生き殺し状態の双子の片割れ。
最初は彼女は悪魔の申し子なのかなと思ったが
よく考えれば彼女は別に誰も殺してない
というか普通の子供でも産まれた時から監禁されたたら狂人や獣のようになるだろう。
まあ彼女は結局は特別な存在だったが。
汚い姿から新たな姿に生まれたのは、蛇の「脱皮」を表現してる。
そして彼女は死んでしまった...
なんか可哀想だったな。
双子の妹も彼女の事を恐れていても、見捨てられなかった。
何度殺したかった事か。でも憎いからというより恐れかな。
自分の脚を喰って生まれてきた醜い双子の片割れ。
双子の妹は片割れから解放されたかったんだろう。
でも憎みきれなかった。そこには微かにも双子愛があったと思う。
最後は、農薬で殺すのではなく、暖かい自分の服を与えた...その場面が切なかった。
人間になって欲しかったんだろう。
どんなに醜くても恐ろしい獣であっても、双子の姉だったのだ。
洋服をもらった片割れは困惑したけど嬉しかったと思う。
怖いというより悲しい存在だなと思った。
そして生まれ変わったと思ったけど、やはり運命に逆らえないのか死んでしまった。
恐れからか使命からか、罪もない者達を神や正義の名の上で殺しまくった集団。
実際にあった中世の魔女狩りや、十字団による大量虐殺...
ホラー的な怖さはあまりなく、考えさせられる話だった。