『Profondo Rosso (Deep Red) (1975)』
<個人的な評価:10点中8点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
怖かった。ホラーではなく、殺人事件で、それを解いていくっていうサスペンス。
けっこう怖かったです。イタリア語はわからないので、これは日本語字幕で観ました。
U-NEXTだから英語字幕もなかったので。
『Suspiria (1977)』を観たあとに、あの独特の世界観に引き込まれ、同じ監督 Dario Argento の、この作品も観た。音楽も、Suspiriaにあったゴブリンのもので、不安を掻き立てるような不気味なメロディー。
この作品は思いのほか、傑作!そして芸術である。
鏡のトリックは、最初からわかってた。
このトリック好き。“重要なものを見ているのにもかかわらず見過ごしている”。
実は、Marcusが、あの絵画の廊下を通った時に私は既に不気味な違和感を感じてたけど一瞬だったから、よく観えなかった。あの絵の中に変な絵が混ざってるぞ...なんかいる...的な違和感は感じてた。
そのあとに、もういちど、Marcusが通った時に、違和感を感じて、私の疑惑は確信に変わった。
そうだ、鏡だ、犯人の姿は映ってたのだーー!!こわいいいいい!!
怖すぎる。だから巻き戻しで、あの場面に戻って観たいようで観れない。結果、巻き戻しをせず、犯人の顔を再確認しなかったけど。(今、もちろん全部観終わったあとに、おそるおそる巻き戻したら、やっぱり犯人の顔がちゃんとハッキリ映ってたよ!)
怖い怖い。
幽霊より、人間の方が怖い。ホラーより、こういうサスペンスの方が怖いという良い例だ。
で、犯人は主人公Marcusの親友 Carloの母親だったけど。
この母親が最初に登場した時から、あれ?この人どっかで観た事あるような...って、感覚があったから、この人が、あの鏡に映ってたんだなってのは予想できた。その時は、怖いから、まだ巻き戻して確認しなかったけど。だって、この母親の顔、すごく怖いもん...
そこらへんの幽霊より怖い顔してるよ。化粧とか目つきとか。
あと、この映画、残虐な殺害シーンが沢山あった。
そこでも、赤、赤、赤。鮮血の赤。
この監督の映画特有の色の使い方で、血の色も、リアリティーがあまりなく、絵具か!?ってぐらい、鮮やかな赤。
そして不安を掻き立てるようなゴブリンの音楽。
『サスペリア』でもおなじみの要素。
あと、サスペリアには無かったけど、この映画では、少しだけあったほのぼのギャグ要素。
Gianna & Marcus のやり取り。特にあのヘンテコなミニカー!!!車の屋根から出るのかい!恋愛メインの映画は苦手ジャンルだから観ないけど、こういう映画の中にちょっとだけある恋愛要素やほのぼの要素は好き。
だから、二人のやりとりは癒し要素だったけど、途中、もちろん、Giannaの事も疑った。
あの母親かGiannaが犯人だな〜と思ってた。
だから、Carlo が終盤で出てきた時は少し驚いた。
Carloのはずがないから。
殺害時、彼は、Marcusと一緒だったから。
で、やっぱり、最後の最後で真犯人がわかって、あの鏡のトリックも解明された。
怖い。犯人は残酷な死に方で首チョンでさようなら。
かなり怖かったけど、面白かったです。
この独特の世界観、はまるかも。
てか、犯人って、本物のキチガイだよね。だから怖いのか。
顔がすごく怖いよ。
あと、女なのに力強すぎ!とか言う人もいるがキチガイに男も女も関係ない。
狂人だからね。狂人って未知な腕力も出てくるんだよ、たぶん。
そして、もう一つ怖いのは、こいつ。
動かなければ良いけど、急に出てきて急に速足でよってくるから、うわああああああ。
....
さようなら。