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2022年08月01日
第15訓 西郷隆盛の遺訓を現代に顧みて
明治維新の立役者の西郷隆盛の訓話をまとめた「南洲翁遺訓」を垣間見て、
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第15訓を垣間見てみます。
序文
軍隊と政府の財政のことをいっているが、
できる範囲の中で最大にやることの重要性を示している。
個人でも会社でも何でも応用可能であります。
原文
常備の兵数も、亦会計の制限に由る、
決して無根の虚勢を張る可からず。
兵気を鼓舞して、精兵を仕立てなば、
兵数は寡くとも、折衝禦侮共に事欠く間敷也。
仮名入り
じょうび へいすう またかいけい せいげん よ
常備の兵数も、亦会計の制限に由る、
けっ むこん きょせい は べ
決して無根の虚勢を張る可からず。
へいき こぶ せいへい した
兵気を鼓舞して、精兵を仕立てなば、
へいすう すくなく せっしょうぎょぶとも ことかく まじきなり
兵数は寡くとも、折衝禦侮共に事欠く間敷也。
私流訳
常備する軍隊の人数も、また会計予算の中で対処すべきで、
政府の制度の秩序の管理の中で、財政予算の範囲内で行い、
決して根拠をもたない威勢をしてはいけない。
兵士たちの心を奮い立たせて、優れた軍隊をつくりあげるならば、
たとえ兵隊の数は少くとも、
外国との交渉にあたって劣っているように見られるような事は無いであろう。
私流解釈
軍隊と政府の財政のことをいっているが、
できる範囲の中でやることの重要性を示している。
個人でも会社でも何でも応用可能であります。
西郷は、戊辰戦争で幕府軍と戦い、実質的な指揮官である大総督府参謀を務めた。
江戸の無血開城など様々な戦歴を残した。
その西郷が言う軍隊は少数精鋭で、予算の範囲というのは、
この戊辰戦争の新政府軍の組織でも言えることである。
新政府軍は、薩摩・長州・土佐が中心であり、
鳥羽・伏見の戦いでは新政府軍が5千人 幕府軍1万5千人で、
数で劣っていた新政府軍の軍隊の精鋭ぶりが伺える。
この戦いは、朝廷から錦旗を賜り官軍に任ぜられ、
幕府軍が賊軍になり総崩れになった。
この戦いでもわかるとおり軍隊での戦いだけで新政府軍が勝ったわけでない。
朝廷で折衝や錦旗の活かし方など謀略を行った。
だが、朝廷を動かすにも幕府軍を倒すことができる軍隊を持ってできることである。
謀略や外交だけでもだめであり、軍隊だけでもだめである。
そのどちらにおいても最大の知恵を使い、最大の努力をし、
ある資源を最大に活かすことである。
この当時は、フランス・イギリスなどが武器を次々に幕府軍や新政府軍に供与し、
互いに支援を申し出たが、幕府軍も新政府軍も出せれるだけのお金の武器しか購入をしなかった。
これを勝つことだけを考えて債務をしてでも欧米列強から支援されたら明治の時代も
今の日本も変わっていただろう。
やれる範囲の中、出される範囲の中で、
いかに創意工夫をし、士気をあげ、結果をあげるかであります。
現代に顧みて
日本の軍隊は、自衛隊であるが、
軍隊ではない、防衛はするが、攻撃ができない軍隊である。
今の日本は紛争地域だらけである。
北方領土、竹島、尖閣諸島で、ロシアと中国は領空・領海侵犯の危機にさらされ、
台湾や東シナ海は中国にいつシーレンを制覇されるかわからない。
北朝鮮は、もう日本全部を射程に持つ核ミサイルを保有している。
韓国は、最新の装備で日本より上の軍事予算規模になった。
敵基地攻撃が議論されていたが、その結論もない。
唯一防衛予算1%枠が越え、5年以内に2%に引き上げるよう提言がなされた。
但しこれは、決定ではない。
日本の自衛隊では、米国の合同演習や国際演習でも
その練度は素晴らしい結果をだしているが、
いくら、素晴らしい自衛隊でも、
2倍以上の艦艇や300発以上のミサイルや巡航ミサイルを
応戦や迎撃はできるかである。
しかも迎撃ミサイルは1発が3千万以上であり、
今の防衛予算では、そんなに在庫はないと言えるだろう。
西郷の言うように予算の範囲内というが、
今の日本は異常なまで軍隊アレルギーであり、
それを治し、憲法を改正しないといけないのであるが、
選挙が終わると改憲勢力である自民党が過半数を越えた報道されるが、
自民党案がだされて、進んでいるのか?
今回の参院選で、しばらく国会議員の選挙がないから
自民党にとって黄金の3年間と言われているが、
やるやる詐欺と言われる自民党である。
是非とも、憲法を改正を切にやって頂きたい次第です。
そうでないと、自衛隊という素晴らしい存在があるのに
国との交渉にこのカードは使うことできないのが現状である。
西郷がいう「折衝禦侮共に事欠く間敷也」である。
軍隊の最大の目的は、戦闘をせず、その存在で相手を抑止することであります。
これをもっと活かすことであります。
最後まで読んで頂きまして有難うございます。
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稲盛和夫の南洲翁遺訓の解説本
経営者の視点では素晴らしい本です。
森信三の南洲翁遺訓の解説本
修身や道徳の視点では必見の本です。
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第15訓を垣間見てみます。
序文
軍隊と政府の財政のことをいっているが、
できる範囲の中で最大にやることの重要性を示している。
個人でも会社でも何でも応用可能であります。
原文
常備の兵数も、亦会計の制限に由る、
決して無根の虚勢を張る可からず。
兵気を鼓舞して、精兵を仕立てなば、
兵数は寡くとも、折衝禦侮共に事欠く間敷也。
仮名入り
じょうび へいすう またかいけい せいげん よ
常備の兵数も、亦会計の制限に由る、
けっ むこん きょせい は べ
決して無根の虚勢を張る可からず。
へいき こぶ せいへい した
兵気を鼓舞して、精兵を仕立てなば、
へいすう すくなく せっしょうぎょぶとも ことかく まじきなり
兵数は寡くとも、折衝禦侮共に事欠く間敷也。
私流訳
常備する軍隊の人数も、また会計予算の中で対処すべきで、
政府の制度の秩序の管理の中で、財政予算の範囲内で行い、
決して根拠をもたない威勢をしてはいけない。
兵士たちの心を奮い立たせて、優れた軍隊をつくりあげるならば、
たとえ兵隊の数は少くとも、
外国との交渉にあたって劣っているように見られるような事は無いであろう。
私流解釈
軍隊と政府の財政のことをいっているが、
できる範囲の中でやることの重要性を示している。
個人でも会社でも何でも応用可能であります。
西郷は、戊辰戦争で幕府軍と戦い、実質的な指揮官である大総督府参謀を務めた。
江戸の無血開城など様々な戦歴を残した。
その西郷が言う軍隊は少数精鋭で、予算の範囲というのは、
この戊辰戦争の新政府軍の組織でも言えることである。
新政府軍は、薩摩・長州・土佐が中心であり、
鳥羽・伏見の戦いでは新政府軍が5千人 幕府軍1万5千人で、
数で劣っていた新政府軍の軍隊の精鋭ぶりが伺える。
この戦いは、朝廷から錦旗を賜り官軍に任ぜられ、
幕府軍が賊軍になり総崩れになった。
この戦いでもわかるとおり軍隊での戦いだけで新政府軍が勝ったわけでない。
朝廷で折衝や錦旗の活かし方など謀略を行った。
だが、朝廷を動かすにも幕府軍を倒すことができる軍隊を持ってできることである。
謀略や外交だけでもだめであり、軍隊だけでもだめである。
そのどちらにおいても最大の知恵を使い、最大の努力をし、
ある資源を最大に活かすことである。
この当時は、フランス・イギリスなどが武器を次々に幕府軍や新政府軍に供与し、
互いに支援を申し出たが、幕府軍も新政府軍も出せれるだけのお金の武器しか購入をしなかった。
これを勝つことだけを考えて債務をしてでも欧米列強から支援されたら明治の時代も
今の日本も変わっていただろう。
やれる範囲の中、出される範囲の中で、
いかに創意工夫をし、士気をあげ、結果をあげるかであります。
現代に顧みて
日本の軍隊は、自衛隊であるが、
軍隊ではない、防衛はするが、攻撃ができない軍隊である。
今の日本は紛争地域だらけである。
北方領土、竹島、尖閣諸島で、ロシアと中国は領空・領海侵犯の危機にさらされ、
台湾や東シナ海は中国にいつシーレンを制覇されるかわからない。
北朝鮮は、もう日本全部を射程に持つ核ミサイルを保有している。
韓国は、最新の装備で日本より上の軍事予算規模になった。
敵基地攻撃が議論されていたが、その結論もない。
唯一防衛予算1%枠が越え、5年以内に2%に引き上げるよう提言がなされた。
但しこれは、決定ではない。
日本の自衛隊では、米国の合同演習や国際演習でも
その練度は素晴らしい結果をだしているが、
いくら、素晴らしい自衛隊でも、
2倍以上の艦艇や300発以上のミサイルや巡航ミサイルを
応戦や迎撃はできるかである。
しかも迎撃ミサイルは1発が3千万以上であり、
今の防衛予算では、そんなに在庫はないと言えるだろう。
西郷の言うように予算の範囲内というが、
今の日本は異常なまで軍隊アレルギーであり、
それを治し、憲法を改正しないといけないのであるが、
選挙が終わると改憲勢力である自民党が過半数を越えた報道されるが、
自民党案がだされて、進んでいるのか?
今回の参院選で、しばらく国会議員の選挙がないから
自民党にとって黄金の3年間と言われているが、
やるやる詐欺と言われる自民党である。
是非とも、憲法を改正を切にやって頂きたい次第です。
そうでないと、自衛隊という素晴らしい存在があるのに
国との交渉にこのカードは使うことできないのが現状である。
西郷がいう「折衝禦侮共に事欠く間敷也」である。
軍隊の最大の目的は、戦闘をせず、その存在で相手を抑止することであります。
これをもっと活かすことであります。
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2022年07月29日
第14訓 西郷隆盛の遺訓を現代に顧みて
明治維新の立役者の西郷隆盛の訓話をまとめた「南洲翁遺訓」を垣間見て、
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第14訓を垣間見てみます。
序文
国家のみならず、個人でもお金は大事です。
これを至極簡潔に西郷はこの遺訓で伝えています。
原文
会計出納は、制度の由つて立つ所、
百般の事業皆是より生じ、
経綸中の枢要なれば、慎まずばならぬ也。
其の大体を申さば、
入るを量りて出づるを制するの外、
更に他の術数無し。
一歳の入るを以て、百般の制限を定め、
会計を総理する者、身を以て制を守り、
定制を超過せしむ可からず。
否らずして、時勢に制せられ、制限を慢にし、
出るを見て入るを計りなば、
民の膏血を絞るの外有る間敷也。
然らば仮令事業は、
一旦進歩する如く見ゆるとも、
国力疲弊して済救す可からず。
仮名入り
かいけいすとう せいど よっ た ところ
会計出納は、制度の由つて立つ所,
ひゃっぱん じぎょうみなこれ しょ
百般の事業皆是より生じ、
けいりんちゅう すうよう つつし なり
経綸中の枢要なれば、慎まずばならぬ也。
そ だいたい もう
其の大体を申さば、
い はか で せい ほか
入るを量りて出づるを制するの外、
さら た じゅっすうな
更に他の術数無し。
いっさい い もっ ひゃっぱん せいげん さだ かいけい そうり もの
一歳の入るを以て、百般の制限を定め、会計を総理する者、
み もっ せい まも ていせい ちょうか べ
身を以て制を守り、定制を超過せしむ可からず。
しか じせい せい せいげん みだり
否らずして、時勢に制せられ、制限を慢にし、
いず み いる はか
出るを見て入るを計りなば、
たみ こうけつ しぼ ほかあ まじきなり
民の膏血を絞るの外有る間敷也。
しか たとえじぎょう
然らば仮令事業は、
いったんしんぽ ごと み
一旦進歩する如く見ゆるとも、
こくりょくひへい さいきゅう べ
国力疲弊して済救す可からず。
私流訳
国のお金の管理は、すべての制度の基本であって、あらゆる事業はこれによって成り立ち、
秩序ある国家を創る上で最重要事であるから、慎重に行わなければならない。
国のお金の管理は、最も重要なことであり、
歳入を明確に把握し、歳出をしっかり制度化し、管理し、抑え、
それが守られるようにする以外はない。
総ての収入の範囲のをもって、すべての事業を制度化し、管理をしっかり定め、
会計の総責任者はすべてをかけてこの制度を守り、定められた予算を超過してはいけない。
そうでなくして時勢にまかせ、制限を軽率にして、
支出を優先して考え、それに合わせ収入を計算すれば、
結局国民から重税を徴収するほか方法するしかない。
もしそうなれば、たとえ事業は一時的に進むように見えても
国力が疲弊して、ついには救い難い状態になってしまう。
私流解釈
この遺訓は、国家のことであるが会社や個人でも同じであります。
「入るを量りて出づるを制するの外、更に他の術数無し。」
この言葉にすべてが集約することができます。
収入をしっかり管理する。例えば家計簿とか出納帳とかであります。
その収入の中で生活することが何よりの大切であります。
家とか車と大きな買い物するためにローンを組む時も、
収入の中の生活費の中で無理のない範囲で組む。
しかし、人は欲望があります。
自分は若い時は新しいモノ好き、博打好き、女好き、クラブ好きで
お金は天下の周りものと思っていたから家計簿やお小遣い帳も書いて1ヶ月ぐらいだったかな。
それでも、親父の会社を継いで、結婚してから一変しましたね。
会社は数字で動いていますから、経理も知らないからさあ大変です。
計算は苦手だが、その頃からエクセルという自動で計算してくれるおかげで、
計算が苦手な私でもその流れと管理をすれば把握できるようになった。
しかし、会社は何かと投資しなければならない。
時代の流れに乗るため、効率化のため、社員のため、お客様のため
歳出を抑える難しさを知り、
売上を上げても利益を出さないと意味がない歳入の難しさを知りました。
会社の中の数字が恐くなるような感じもありました。
ですが、西郷が言っているとおり
「入るを量りて出づるを制するの外、更に他の術数無し。」
という単純で、明快な言葉を当時の自分が知っていればと感じる次第です。
今は、過去の自分を自戒するために、このようなブログを書いている次第です(・_・;。
現代に顧みて
1989年の平成元年4月に消費税3%から導入され、
平成9(1997)年4月1日から5%
平成26(2014)年4月1日から8%、
令和元(2019)年10月1日から現在の10%に引き上げられました。
減税は消費税が8%になった時に
法人税の最高税率が40%から23.4%へ、
所得税の最高税率が73%から45%になりました。
消費税は国内のみですので、輸出企業にかかりません。
つまり、大企業や金持ちは有利な税制度になっています。
国の補助制度はコロナが蔓延してから、様々ありますが、
法人や個人にも条件が合えばで、なかなか難しいものであります。
それで、太陽光発電や電気自動車の補助は著しい。
海外では、日本は
2021年のCOP26 日本は途上国中心に10兆円規模で資金支援表明
今年のドイツのG7で日本は各国が後5年間で650億ドル(約8・8兆円)以上の拠出を目指す考えを示した。
半導体不足対策で
台湾のTSMCに5000億円補助
国内企業のキオクシアに929億円補助
このように日本税制度・補助金・支援金は
平成元年から現在まで、大企業・高額所得者・海外には優遇され、
一般国民には、負担が大きく
一番負担が大きいのは、中小企業や60歳以下年収300万円以下の人たちです。
何の優遇もなく平成元年から現在で、
費税や介護健康など、その他の税などを増えるばかりです。
車所有者や喫煙者などは、40〜50%が税と何らかの徴収になります。
そして、今年になって物価高であります。
物価が上がり、収入が上がらないスタグフレーションです。
世界各国はコロナ対策で国内のばらまきでインフレになって今回のインフレになりました。
日本は、コロナ対策では医療関係でインフレまでのばらきまきをせずにインフレになり、
経済に疲弊した中小企業や60歳以下年収300万円以下の人たちに追い討ちをしています。
ここで、補正予算やばらまきをやってもインフレをやっても却って、
インフレを誘発してしまいます。
今こそ、減税であります。
これまでの間違った税制度と補助金の見直しと、
だれが大切で西郷がいう済救する人を見定める必要があります。
入るを量りて出づるを制するの外、更に他の術数無し。
西郷が言う絶対的な真理の言葉です。
この言葉の実行以外に日本の国民と政府の生きる道はないと感じる次第です。
最後まで読んで頂きまして有難うございます。
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修身や道徳の視点では必見の本です。
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第14訓を垣間見てみます。
序文
国家のみならず、個人でもお金は大事です。
これを至極簡潔に西郷はこの遺訓で伝えています。
原文
会計出納は、制度の由つて立つ所、
百般の事業皆是より生じ、
経綸中の枢要なれば、慎まずばならぬ也。
其の大体を申さば、
入るを量りて出づるを制するの外、
更に他の術数無し。
一歳の入るを以て、百般の制限を定め、
会計を総理する者、身を以て制を守り、
定制を超過せしむ可からず。
否らずして、時勢に制せられ、制限を慢にし、
出るを見て入るを計りなば、
民の膏血を絞るの外有る間敷也。
然らば仮令事業は、
一旦進歩する如く見ゆるとも、
国力疲弊して済救す可からず。
仮名入り
かいけいすとう せいど よっ た ところ
会計出納は、制度の由つて立つ所,
ひゃっぱん じぎょうみなこれ しょ
百般の事業皆是より生じ、
けいりんちゅう すうよう つつし なり
経綸中の枢要なれば、慎まずばならぬ也。
そ だいたい もう
其の大体を申さば、
い はか で せい ほか
入るを量りて出づるを制するの外、
さら た じゅっすうな
更に他の術数無し。
いっさい い もっ ひゃっぱん せいげん さだ かいけい そうり もの
一歳の入るを以て、百般の制限を定め、会計を総理する者、
み もっ せい まも ていせい ちょうか べ
身を以て制を守り、定制を超過せしむ可からず。
しか じせい せい せいげん みだり
否らずして、時勢に制せられ、制限を慢にし、
いず み いる はか
出るを見て入るを計りなば、
たみ こうけつ しぼ ほかあ まじきなり
民の膏血を絞るの外有る間敷也。
しか たとえじぎょう
然らば仮令事業は、
いったんしんぽ ごと み
一旦進歩する如く見ゆるとも、
こくりょくひへい さいきゅう べ
国力疲弊して済救す可からず。
私流訳
国のお金の管理は、すべての制度の基本であって、あらゆる事業はこれによって成り立ち、
秩序ある国家を創る上で最重要事であるから、慎重に行わなければならない。
国のお金の管理は、最も重要なことであり、
歳入を明確に把握し、歳出をしっかり制度化し、管理し、抑え、
それが守られるようにする以外はない。
総ての収入の範囲のをもって、すべての事業を制度化し、管理をしっかり定め、
会計の総責任者はすべてをかけてこの制度を守り、定められた予算を超過してはいけない。
そうでなくして時勢にまかせ、制限を軽率にして、
支出を優先して考え、それに合わせ収入を計算すれば、
結局国民から重税を徴収するほか方法するしかない。
もしそうなれば、たとえ事業は一時的に進むように見えても
国力が疲弊して、ついには救い難い状態になってしまう。
私流解釈
この遺訓は、国家のことであるが会社や個人でも同じであります。
「入るを量りて出づるを制するの外、更に他の術数無し。」
この言葉にすべてが集約することができます。
収入をしっかり管理する。例えば家計簿とか出納帳とかであります。
その収入の中で生活することが何よりの大切であります。
家とか車と大きな買い物するためにローンを組む時も、
収入の中の生活費の中で無理のない範囲で組む。
しかし、人は欲望があります。
自分は若い時は新しいモノ好き、博打好き、女好き、クラブ好きで
お金は天下の周りものと思っていたから家計簿やお小遣い帳も書いて1ヶ月ぐらいだったかな。
それでも、親父の会社を継いで、結婚してから一変しましたね。
会社は数字で動いていますから、経理も知らないからさあ大変です。
計算は苦手だが、その頃からエクセルという自動で計算してくれるおかげで、
計算が苦手な私でもその流れと管理をすれば把握できるようになった。
しかし、会社は何かと投資しなければならない。
時代の流れに乗るため、効率化のため、社員のため、お客様のため
歳出を抑える難しさを知り、
売上を上げても利益を出さないと意味がない歳入の難しさを知りました。
会社の中の数字が恐くなるような感じもありました。
ですが、西郷が言っているとおり
「入るを量りて出づるを制するの外、更に他の術数無し。」
という単純で、明快な言葉を当時の自分が知っていればと感じる次第です。
今は、過去の自分を自戒するために、このようなブログを書いている次第です(・_・;。
現代に顧みて
1989年の平成元年4月に消費税3%から導入され、
平成9(1997)年4月1日から5%
平成26(2014)年4月1日から8%、
令和元(2019)年10月1日から現在の10%に引き上げられました。
減税は消費税が8%になった時に
法人税の最高税率が40%から23.4%へ、
所得税の最高税率が73%から45%になりました。
消費税は国内のみですので、輸出企業にかかりません。
つまり、大企業や金持ちは有利な税制度になっています。
国の補助制度はコロナが蔓延してから、様々ありますが、
法人や個人にも条件が合えばで、なかなか難しいものであります。
それで、太陽光発電や電気自動車の補助は著しい。
海外では、日本は
2021年のCOP26 日本は途上国中心に10兆円規模で資金支援表明
今年のドイツのG7で日本は各国が後5年間で650億ドル(約8・8兆円)以上の拠出を目指す考えを示した。
半導体不足対策で
台湾のTSMCに5000億円補助
国内企業のキオクシアに929億円補助
このように日本税制度・補助金・支援金は
平成元年から現在まで、大企業・高額所得者・海外には優遇され、
一般国民には、負担が大きく
一番負担が大きいのは、中小企業や60歳以下年収300万円以下の人たちです。
何の優遇もなく平成元年から現在で、
費税や介護健康など、その他の税などを増えるばかりです。
車所有者や喫煙者などは、40〜50%が税と何らかの徴収になります。
そして、今年になって物価高であります。
物価が上がり、収入が上がらないスタグフレーションです。
世界各国はコロナ対策で国内のばらまきでインフレになって今回のインフレになりました。
日本は、コロナ対策では医療関係でインフレまでのばらきまきをせずにインフレになり、
経済に疲弊した中小企業や60歳以下年収300万円以下の人たちに追い討ちをしています。
ここで、補正予算やばらまきをやってもインフレをやっても却って、
インフレを誘発してしまいます。
今こそ、減税であります。
これまでの間違った税制度と補助金の見直しと、
だれが大切で西郷がいう済救する人を見定める必要があります。
入るを量りて出づるを制するの外、更に他の術数無し。
西郷が言う絶対的な真理の言葉です。
この言葉の実行以外に日本の国民と政府の生きる道はないと感じる次第です。
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稲盛和夫の南洲翁遺訓の解説本
経営者の視点では素晴らしい本です。
森信三の南洲翁遺訓の解説本
修身や道徳の視点では必見の本です。
2022年07月21日
第13訓 西郷隆盛の遺訓を現代に顧みて
明治維新の立役者の西郷隆盛の訓話をまとめた「南洲翁遺訓」を垣間見て、
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第13訓を垣間見てみます。
序文
この遺訓は岸田内閣と財務省の戒めに
西郷の遺言のように感じる次第です。
原文
租税を薄くして、民を裕にするは、即ち国力を養成する也。
故に国家多端にして、財用の足らざるを苦むとも、
租税の定制を確守し、上を損じて下を虐たげぬもの也。
能く古今の事跡を見よ。
道の明かならざる世にして、
財用の不足を苦むときは、必ず曲知小慧の俗吏を用ひ、
巧みに聚斂して、一時の欠乏に給するを、理材に長ぜる良臣となし、
手段を以て、苛酷に民を虐たげるゆえ、人民は苦悩に堪へ兼ね、
聚斂を逃れんと、自然譎詐狡猾に趣き、上下互に欺き、
官民敵讐と成り、終に分崩離拆に至るにあらずや。
仮名入り
そぜい うす たみ ゆたか すなわち こくりょく ようせい なり
租税を薄くして、民を裕にするは、即ち国力を養成する也。
ゆえ こっかたたん ざいよう た くるし
故に国家多端にして、財用の足らざるを苦むとも、
そぜい ていせい かくしゅ うえ そん した しい なり
租税の定制を確守し、上を損じて下を虐たげぬもの也。
よ こきん じせき み
能く古今の事跡を見よ。
みち あき よ
道の明かならざる世にして、
ざいよう ふそく くるし かならず きょくちしょうけい ぞくり もち
財用の不足を苦むときは、必ず曲知小慧の俗吏を用ひ、
たく しゅうれん いちじ けつぼう きゅう りざい ちょう りょうしん
巧みに聚斂して、一時の欠乏に給するを、理材に長ぜる良臣となし、
しゅだん もつ かこく たみ しい じんみん くのう た か
手段を以て、苛酷に民を虐たげるゆえ、人民は苦悩に堪へ兼ね、
しゅうれん のが しぜんきっさこうかつ おもむき じょうげたがい あざむ
聚斂を逃れんと、自然譎詐狡猾に趣き、上下互に欺き、
かんみんてきしゅう な つい ぶんぽうりせき いた
官民敵讐と成り、終に分崩離拆に至るにあらずや。
私流訳
税金を軽くして、国民の生活を豊かにすること、
これこそ国力を高め成長させることになる。
例えば国家の事業や様々な問題・課題があり、財政が苦しくなったとしても、
政府は決めた税制の決めた制度をしっかり守り、
政治家や高官や富裕層が損をしてでも、一般国民に負担をさせ苦しめてはいけない。
昔からの歴史の事例をよくよく見てみることだ。
道理がしっかりせず、はっきりせず行われる社会の中にあっては、
財源の不足で苦しくなる時があるときは、
決まって、こざかしい小役人を使って、巧みに苛酷な取り立てをして、
このようその場しのぎの策しかできない者を、
財政に素晴らしい手腕のある立派な政治家や役人と評価され、
この小役人は一般国民のことを考慮せずに、無理やり税金を厳しく徴収し、
人々は困窮し、苦しみ耐えかねて、この不当な税の取り立てから逃れようと、
自らもずる賢くになり、嘘偽りを言って、政府と国民がお互い騙し合い、
役人と一般国民が敵対関係になり、終には、国が分裂して崩壊してしまうのである。
私流解釈
税金を上げれば、経済成長は下がります。
古今東西どの国でも言えることでありますが、
それを平然とやる日本政府は愚かな集団としか言いようがありません。
西郷は「政治家や高官や富裕層が損をしてでも、
一般国民に負担をさせ苦しめてはいけない。」と言っています。
政治家だけではなく、経団連は消費税に賛成意見です。
それもそのはずです。
輸出で儲かっている企業は消費税は、関係ないからです。
そして、消費税が上がった時に
法人税は40%→23.4%
高額所得者の所得税は70%→45%
金持ちは減税になっている。
政治家も官僚も是非ともこの遺訓を噛み締めていただきと考える次第です。
現代に顧みて
最後まで読んで頂きまして有難うございます。
現代の日本には補助金がいろいろあるが、その原資は税金であります。
補助金はいらないから、税金を安くする論法ないのだろうか?
8%から10%上がった消費税の使い道は
待機児童の解消・幼児教育・保育の無償化・高等教育の無償化
介護職員の処遇待遇介護保険料の軽減・年金生活者支援給付金の支給などである。
これらは、子供を持つ親の年収から税金を持っていかれずに、家族で負担できるのではないだろうか?
政府の馬鹿げた税制度で、GDPは上がらず、
米国に文句いわれたから、日本政府は自らの国内企業にナタを振るい。
中国・台湾・韓国に日本企業の技術は盗みとられ、
それを問題にして、裁判したら日本にそれを規制する法律がないから敗訴してしまう。
それでも、国内でなんとか頑張ろうしても電力は高いし、
先進国と思っていた日本で今年の夏に電力消費規制せざるをえない始末。
こんな中で、何もしてこなかった自民党・公明党が参議院選挙で多数派になり
黄金の3年間になりました。
下手したら増税もあるかしれません。
唯一の希望は一部の自民党の議員とN党と参政党であります。
この遺訓の前半部分のように国が繁栄といくこれからの日本なのか?
後半部のように分裂して崩壊になるのか?
もう、国民は選挙の制裁はできません。
良識のある議員と官僚を信じる次第であります。
最後まで読んで頂きまして、有難うございます。
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稲盛和夫の南洲翁遺訓の解説本
経営者の視点では素晴らしい本です。
森信三の南洲翁遺訓の解説本
修身や道徳の視点では必見の本です。
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第13訓を垣間見てみます。
序文
この遺訓は岸田内閣と財務省の戒めに
西郷の遺言のように感じる次第です。
原文
租税を薄くして、民を裕にするは、即ち国力を養成する也。
故に国家多端にして、財用の足らざるを苦むとも、
租税の定制を確守し、上を損じて下を虐たげぬもの也。
能く古今の事跡を見よ。
道の明かならざる世にして、
財用の不足を苦むときは、必ず曲知小慧の俗吏を用ひ、
巧みに聚斂して、一時の欠乏に給するを、理材に長ぜる良臣となし、
手段を以て、苛酷に民を虐たげるゆえ、人民は苦悩に堪へ兼ね、
聚斂を逃れんと、自然譎詐狡猾に趣き、上下互に欺き、
官民敵讐と成り、終に分崩離拆に至るにあらずや。
仮名入り
そぜい うす たみ ゆたか すなわち こくりょく ようせい なり
租税を薄くして、民を裕にするは、即ち国力を養成する也。
ゆえ こっかたたん ざいよう た くるし
故に国家多端にして、財用の足らざるを苦むとも、
そぜい ていせい かくしゅ うえ そん した しい なり
租税の定制を確守し、上を損じて下を虐たげぬもの也。
よ こきん じせき み
能く古今の事跡を見よ。
みち あき よ
道の明かならざる世にして、
ざいよう ふそく くるし かならず きょくちしょうけい ぞくり もち
財用の不足を苦むときは、必ず曲知小慧の俗吏を用ひ、
たく しゅうれん いちじ けつぼう きゅう りざい ちょう りょうしん
巧みに聚斂して、一時の欠乏に給するを、理材に長ぜる良臣となし、
しゅだん もつ かこく たみ しい じんみん くのう た か
手段を以て、苛酷に民を虐たげるゆえ、人民は苦悩に堪へ兼ね、
しゅうれん のが しぜんきっさこうかつ おもむき じょうげたがい あざむ
聚斂を逃れんと、自然譎詐狡猾に趣き、上下互に欺き、
かんみんてきしゅう な つい ぶんぽうりせき いた
官民敵讐と成り、終に分崩離拆に至るにあらずや。
私流訳
税金を軽くして、国民の生活を豊かにすること、
これこそ国力を高め成長させることになる。
例えば国家の事業や様々な問題・課題があり、財政が苦しくなったとしても、
政府は決めた税制の決めた制度をしっかり守り、
政治家や高官や富裕層が損をしてでも、一般国民に負担をさせ苦しめてはいけない。
昔からの歴史の事例をよくよく見てみることだ。
道理がしっかりせず、はっきりせず行われる社会の中にあっては、
財源の不足で苦しくなる時があるときは、
決まって、こざかしい小役人を使って、巧みに苛酷な取り立てをして、
このようその場しのぎの策しかできない者を、
財政に素晴らしい手腕のある立派な政治家や役人と評価され、
この小役人は一般国民のことを考慮せずに、無理やり税金を厳しく徴収し、
人々は困窮し、苦しみ耐えかねて、この不当な税の取り立てから逃れようと、
自らもずる賢くになり、嘘偽りを言って、政府と国民がお互い騙し合い、
役人と一般国民が敵対関係になり、終には、国が分裂して崩壊してしまうのである。
私流解釈
税金を上げれば、経済成長は下がります。
古今東西どの国でも言えることでありますが、
それを平然とやる日本政府は愚かな集団としか言いようがありません。
西郷は「政治家や高官や富裕層が損をしてでも、
一般国民に負担をさせ苦しめてはいけない。」と言っています。
政治家だけではなく、経団連は消費税に賛成意見です。
それもそのはずです。
輸出で儲かっている企業は消費税は、関係ないからです。
そして、消費税が上がった時に
法人税は40%→23.4%
高額所得者の所得税は70%→45%
金持ちは減税になっている。
政治家も官僚も是非ともこの遺訓を噛み締めていただきと考える次第です。
現代に顧みて
最後まで読んで頂きまして有難うございます。
現代の日本には補助金がいろいろあるが、その原資は税金であります。
補助金はいらないから、税金を安くする論法ないのだろうか?
8%から10%上がった消費税の使い道は
待機児童の解消・幼児教育・保育の無償化・高等教育の無償化
介護職員の処遇待遇介護保険料の軽減・年金生活者支援給付金の支給などである。
これらは、子供を持つ親の年収から税金を持っていかれずに、家族で負担できるのではないだろうか?
政府の馬鹿げた税制度で、GDPは上がらず、
米国に文句いわれたから、日本政府は自らの国内企業にナタを振るい。
中国・台湾・韓国に日本企業の技術は盗みとられ、
それを問題にして、裁判したら日本にそれを規制する法律がないから敗訴してしまう。
それでも、国内でなんとか頑張ろうしても電力は高いし、
先進国と思っていた日本で今年の夏に電力消費規制せざるをえない始末。
こんな中で、何もしてこなかった自民党・公明党が参議院選挙で多数派になり
黄金の3年間になりました。
下手したら増税もあるかしれません。
唯一の希望は一部の自民党の議員とN党と参政党であります。
この遺訓の前半部分のように国が繁栄といくこれからの日本なのか?
後半部のように分裂して崩壊になるのか?
もう、国民は選挙の制裁はできません。
良識のある議員と官僚を信じる次第であります。
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2022年07月16日
第12訓 西郷隆盛の遺訓を現代に顧みて
明治維新の立役者の西郷隆盛の訓話をまとめた「南洲翁遺訓」を垣間見て、
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第12訓を垣間見てみます。
序文
欠点を補うには、他者の長所を見習う。
前の11訓では、外国の欠点を指摘しているが、
今回の12訓では、良いところをフォーカスしている。
相手を観察すると時の良きところ悪いところ両サイドを
しっかりみる眼力の大切さが大事です。
原文
西洋の刑法は専ら懲戒を主として苛酷を戒め、
人を善良に導くに注意深し。
故に囚獄中の罪人をも、如何にも緩るやかにして
鑒戒となる可き書籍を与へ、
事に因りては親族朋友の面会をも許すと聞けり。
尤も聖人の刑を設けられしも、忠孝仁愛の心より鰥寡孤独を愍み、
人の罪に陥るを恤ひ給ひしは深けれども、
実地手の届きたる今の西洋の如く有りしにや、
書籍の上には見え渡らず、実に文明ぢゃと感ずる也。
仮名入り
せいよう けいほう もっぱら ちょうかい しゅ かこく いまし
西洋の刑法は専ら懲戒を主として苛酷を戒め、
ひと ぜんりょう みちび ちゅういぶか
人を善良に導くに注意深し。
ゆえ いんごくちゅう ざいにん いか ゆる
故に囚獄中の罪人をも、如何にも緩るやかにして
けんかい べ しょせき あた こと よ しんぞくほうゆう めんかい ゆる き
鑒戒となる可き書籍を与へ、事に因りては親族朋友の面会をも許すと聞けり。
もっと せいじん けい もう ちゅうこうじんあい こころ かんかこどく あわれ
尤も聖人の刑を設けられしも、忠孝仁愛の心より鰥寡孤独を愍み、
ひと つみ おちい うれ たま ふか
人の罪に陥るを恤ひ給ひしは深けれども、
じっちて とど いま せいよう ごと あ
実地手の届きたる今の西洋の如く有りしにや、
しょせき うえ み わたらず じつ ぶんめい かん なり
書籍の上には見え渡らず、実に文明ぢゃと感ずる也。
私流訳
西洋の刑法はもっぱら、罪を再び繰り返さないようにする事を、
根本の精神として、むごい扱いを避けて、
人を善良に導く事を主としている。
だから獄中の罪人であっても緩やかに取り扱い、
ためになるような書籍を与え、場合によっては親族や友人の面会も許すということである。
もともと昔の聖人が、刑罰というものを設けられたのも、
忠孝、仁愛の心から孤独な人の身上をあわれみ、
人が罪に陥るのを深く心配されたが、
実際の場で今の西洋のように配慮が行き届いていたかどうかは、
古い書物には見あたらない、
このような点では素晴らしく西洋が文明だと感ずることである。
私流解釈
欠点を補うには、他者の長所を見習う。
前の11訓では、外国の欠点を指摘しているが、
今回の12訓では、良いところをフォーカスしている。
相手を観察すると時の良きところ悪いところ両サイドを
しっかりみる眼力の大切さが大事です。
現代に顧みて
今、現代は多様性を主張して、グローバル的なものを受け入れているが、
それの本質を追求することがない。
西郷のような眼力が今必要である。
敵の短所はすぐわかるが長所を観察するのが見落としがちである。
その逆に大義は素晴らしいが、その中身は拝金主義ドロドロなことがある。
私は、今の台湾がそうだと考える次第です。
台湾を親日国ともてはやされているが、
たしかに、東北大震災の時は、援助や支援や心あたたまるメッセージと行為を頂いたが、
台湾の政府や企業がやっていることは本当に根が深い。
バブル時代日米貿易戦争という言われた時代
日本の半導体は、性能やシェアーは世界一だったが、
米国の追求により、縮小を余儀なくされ、
他国に技術移転を余儀なくされた。
これを工作したのは、台湾のロビー活動家が米国の議員の巧みに行ったのである。
中国の南京虐殺を世に知らしめた本
ザ・レイプ・オブ・南京の著者のアイリス・チャンの両親は中国系であるが、
当時は、中華民国であるから台湾人である。
日本を貶めれば台湾が儲かる。
米中が対立すると台湾が儲かる
親日を標榜すれば、日本政府からTSMCへ5千億円の補助金、
優良企業シャープや東芝のダイナブックは台湾企業になった。
また、中国の製造業のベスト5は台湾企業であり、
中国企業が部品を作り、台湾企業が完成品製造をして、
台湾から出荷して中国産の名を隠し米国の制裁を潜り抜けるのである。
親日の台湾でもあるが、中国と巧みに連携している国なのである。
良い面も悪い面も見極める眼力が必要と考えさせる訓話であります。
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南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第12訓を垣間見てみます。
序文
欠点を補うには、他者の長所を見習う。
前の11訓では、外国の欠点を指摘しているが、
今回の12訓では、良いところをフォーカスしている。
相手を観察すると時の良きところ悪いところ両サイドを
しっかりみる眼力の大切さが大事です。
原文
西洋の刑法は専ら懲戒を主として苛酷を戒め、
人を善良に導くに注意深し。
故に囚獄中の罪人をも、如何にも緩るやかにして
鑒戒となる可き書籍を与へ、
事に因りては親族朋友の面会をも許すと聞けり。
尤も聖人の刑を設けられしも、忠孝仁愛の心より鰥寡孤独を愍み、
人の罪に陥るを恤ひ給ひしは深けれども、
実地手の届きたる今の西洋の如く有りしにや、
書籍の上には見え渡らず、実に文明ぢゃと感ずる也。
仮名入り
せいよう けいほう もっぱら ちょうかい しゅ かこく いまし
西洋の刑法は専ら懲戒を主として苛酷を戒め、
ひと ぜんりょう みちび ちゅういぶか
人を善良に導くに注意深し。
ゆえ いんごくちゅう ざいにん いか ゆる
故に囚獄中の罪人をも、如何にも緩るやかにして
けんかい べ しょせき あた こと よ しんぞくほうゆう めんかい ゆる き
鑒戒となる可き書籍を与へ、事に因りては親族朋友の面会をも許すと聞けり。
もっと せいじん けい もう ちゅうこうじんあい こころ かんかこどく あわれ
尤も聖人の刑を設けられしも、忠孝仁愛の心より鰥寡孤独を愍み、
ひと つみ おちい うれ たま ふか
人の罪に陥るを恤ひ給ひしは深けれども、
じっちて とど いま せいよう ごと あ
実地手の届きたる今の西洋の如く有りしにや、
しょせき うえ み わたらず じつ ぶんめい かん なり
書籍の上には見え渡らず、実に文明ぢゃと感ずる也。
私流訳
西洋の刑法はもっぱら、罪を再び繰り返さないようにする事を、
根本の精神として、むごい扱いを避けて、
人を善良に導く事を主としている。
だから獄中の罪人であっても緩やかに取り扱い、
ためになるような書籍を与え、場合によっては親族や友人の面会も許すということである。
もともと昔の聖人が、刑罰というものを設けられたのも、
忠孝、仁愛の心から孤独な人の身上をあわれみ、
人が罪に陥るのを深く心配されたが、
実際の場で今の西洋のように配慮が行き届いていたかどうかは、
古い書物には見あたらない、
このような点では素晴らしく西洋が文明だと感ずることである。
私流解釈
欠点を補うには、他者の長所を見習う。
前の11訓では、外国の欠点を指摘しているが、
今回の12訓では、良いところをフォーカスしている。
相手を観察すると時の良きところ悪いところ両サイドを
しっかりみる眼力の大切さが大事です。
現代に顧みて
今、現代は多様性を主張して、グローバル的なものを受け入れているが、
それの本質を追求することがない。
西郷のような眼力が今必要である。
敵の短所はすぐわかるが長所を観察するのが見落としがちである。
その逆に大義は素晴らしいが、その中身は拝金主義ドロドロなことがある。
私は、今の台湾がそうだと考える次第です。
台湾を親日国ともてはやされているが、
たしかに、東北大震災の時は、援助や支援や心あたたまるメッセージと行為を頂いたが、
台湾の政府や企業がやっていることは本当に根が深い。
バブル時代日米貿易戦争という言われた時代
日本の半導体は、性能やシェアーは世界一だったが、
米国の追求により、縮小を余儀なくされ、
他国に技術移転を余儀なくされた。
これを工作したのは、台湾のロビー活動家が米国の議員の巧みに行ったのである。
中国の南京虐殺を世に知らしめた本
ザ・レイプ・オブ・南京の著者のアイリス・チャンの両親は中国系であるが、
当時は、中華民国であるから台湾人である。
日本を貶めれば台湾が儲かる。
米中が対立すると台湾が儲かる
親日を標榜すれば、日本政府からTSMCへ5千億円の補助金、
優良企業シャープや東芝のダイナブックは台湾企業になった。
また、中国の製造業のベスト5は台湾企業であり、
中国企業が部品を作り、台湾企業が完成品製造をして、
台湾から出荷して中国産の名を隠し米国の制裁を潜り抜けるのである。
親日の台湾でもあるが、中国と巧みに連携している国なのである。
良い面も悪い面も見極める眼力が必要と考えさせる訓話であります。
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修身や道徳の視点では必見の本です。
2022年06月27日
第11訓 西郷隆盛の遺訓を現代に顧みて
明治維新の立役者の西郷隆盛の訓話をまとめた「南洲翁遺訓」を垣間見て、
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第11訓を垣間見てみます。
序文
西洋は、文明国か?野蛮国か?
という議論内容だが、
私は、日本の文明の概念と今後の外交の
指針となるものではないかと感じると共に
別の視点でみることが重要性で見る眼力が必要性を感じさせます。
原文
文明とは道の普く行はるるを、賛称せる言にして、
宮室の荘厳、衣服の美麗、外観の浮華を言ふには非ず。
世人の唱ふる所、何が文明やら、何が野蛮やらちとも分からぬぞ。
予、甞或人と議論せしこと有り、
西洋は野蛮ぢゃと云ひしかば、
否な文明ぞと争ふ。
否な否な野蛮ぢゃと畳みかけしに、
何とて夫れ程に申すにやと推せしゆえ、実に文明ならば、
未開の国に対しなば、慈愛を本とし、懇々説諭して開明に導く可きに、
左は無くして未開蒙昧の国に対する程、むごく残忍の事を致し、
己れを利するは野蛮ぢゃと申せしかば、
其の人口を莟めて、言無かりきとて笑はれける。
仮名入り
ぶんめい みち あまね おこな さんしょう げん
文明とは道の普く行はるるを、賛称せる言にして、
きゅうしつ そうごん いふく びれい がいかん ふかい い あら
宮室の荘厳、衣服の美麗、外観の浮華を言ふには非ず。
せじん とな ところ なに ぶんめい なに やばん ち わ
世人の唱ふる所、何が文明やら、何が野蛮やら些とも分からぬぞ。
よ かつ あるひと ぎろん あ
予、甞て或人と議論せしこと有り、
せいよう やばん い
西洋は野蛮ぢゃと云ひしかば、
い ぶんめい あらそ
否な文明ぞと争ふ。
い い やばん たたみ
否な否な野蛮ぢゃと畳みかけしに、
なん そ ほど もう お
何とて夫れ程に申すにやと推せしゆえ、
じつ ぶんめい みかい くに たい
実に文明ならば、未開の国に対しなば、
じあい もと こんこんせつゆ かいけい みちび べ
慈愛を本とし、懇々説諭して開明に導く可きに、
さ な みかいもうまい くに たい ほど
左は無くして未開蒙昧の国に対する程、
ざんにん こと いた
むごく残忍の事を致し、
おの り やばん もう
己れを利するは野蛮ぢゃと申せしかば、
そ ひとくち つぼ ことばな わら
其の人口を莟めて、言無かりきとて笑はれける。
私流訳
文明というのは道義、道徳に基づいた考え方や行動が
広く行われることを称える言葉であって、
宮殿が大きく立派であったり、身にまとう衣服が綺麗あったり、
見かけが華やかさや壮大であるいうことではない。
世の中の人の言うところを聞いていると、
何が文明なのか、何が野蛮なのか少しも。
自分はかってある人と議論した事がある。
自分が西洋は野蛮だと言ったところ、
その人は、西洋は文明だと言い争う。
いや、いや、野蛮だとたたみかけて言ったところ、
なぜそれほどまでに野蛮だと申されるのかと強く言うので、
もし西洋が本当に文明であったら開発途上の国に対しては、
慈しみと愛情をもって接するはずだ。する心を基として、よくよく説明説得して、
文明開化へと導くべきであるのに、そうではなく、
開発途上の国に対するほど、むごく残忍なことをして、
自分達の利益のみをはかるのは明らかに野蛮であると言ったところ、
その人もさすがに口をつぼめて返答出来なかったと笑って話された。
私流解釈
西郷が政府から引退するのが、明治6年(1873)で、あります。
この時には、まだ、日本は本土以外に併合地など
海外に領土をまだ、もっていなかったが、
列強は次々とアジアの国々を植民地にし、
自国の営利のために搾取し、奴隷にした。
しかし、日本は日清戦争から大東亜戦争終結まで、
現地の国々に植林をし、学校・病院を建て、
水利事業や農業発展を行った。
西洋諸国が、植民地でその人ために何をしたのかという点ではまったく違うのである。
日本は古来から、戦争は軍人同士の戦いで軍人の恩賞や給与は殿様や領主から支払われた。
そして、獲得した領地の人を奴隷にしたとか、重労働させることはない。
日本はアジア諸国に進撃をしたが、そこでは西洋の軍人と戦って、
現地の一般市民と戦っていないし搾取もしないという別次元の軍隊である。
だが、西洋や中国の軍人は、ほとんどの軍人の給与は、その土地を侵略した搾取したものである。
それは、人も含まれる。
古代から、日本はそうである。
縄文時代は、武器がなく、戦闘で亡くなった人骨もない。
住む住居は、ほぼ同じ大きさであり、集団で働く集合作業所があるのが
縄文遺跡の共通するものである。
つまり、戦争がなく、平和で、みんなで働いた跡の遺跡なのである。
西洋や中国では、戦争ばかりで、大きな王の宮殿の跡、人を縛り付ける法律の文字がある。
調べれば調べるほど日本がどれだけ誇れるものかがわかる。
人をしあわせることが文明と言いたいものである。
現代に顧みて
この遺訓は、西洋の見た目の素晴らしさ、その最先端の技術よりも
日本において、何のためか?必要性はあるのか?
日本に当てはまるのか?ということを問いただしているように感じます。
とかく、日本人は、外国のほうが上だと思ったり、
世間や世界で主流なものが正しいという論調があります。
何が正しいかが非常に曖昧になった時代になりました。
しかも、国際会議・国連・G7などで決まったことがあたかも正しいように見えます。
そこには、各国の利権があり、お金の流れがあり、騙す国と騙される国があります。
環境を立てに、結局は電力事業やインフラを攻勢している共産党や中国企業。
民族・人権を立てに、他国に侵略をしているロシア。
大義の正義のもとに、商品や利権を利用し、他国を侵略する。
その被害者は、いつも力のない国の国民であります。
強国においしい話をされ、縮小したウクライナはひどい目にあっています。
慈愛に満ちた国などありません。
慈愛を見せかけにして、いかに自国の有利なことをやるかであります。
先の大東亜戦争は、そんな慈愛を満ちた国の愚かな戦争でした。
目的は達成したが、目標を達成できずでした。
目的は大東亜戦争の名のとおりアジア諸国の国々の民族自決と独立です。
目標は、米国・英国・中国の連合国に勝つことでしたがこれは駄目でした。
だが、そういった慈愛やお題目を掲げた戦争を行ったことで、
白人がアジアの占有者の地位を貶めることができました。
戦争に負けましたが、日本が大事にしたものは失っていません。
日本に日本人がいる限り、いくらカネで親中の政治家や大学の教授で真っ当なことを言っても、
もう、見え見えであります。
日本は道義や道徳が古来から受け継いで国で、
憲法や法律よりも一般的日本人は道徳的な考え方が判断の上位をする民族であります。
そういった日本が道義・道徳の文明が違う傘下でつくられた憲法が合うわけがない。
学びは、人格者から学ぶという教育というものは、単なる制度になり、
日本の良さや先人が命を通して受け継いだものは学校教育からなくなった。
これを変えるにはやはり政治です。
来月は参議院選挙であります。
参議院の半分の改選で、国政がそんなに変わるとは思えませんが、
インパクトを与えるには丁度よい選挙だと思います。
左派系の政党はどうでもいいですが、
自民党に目を冷ましてほしいものです。
いつになったら憲法を改正するのですか、
せめて、憲法改正の国民投票ができる状態を来年までしないと
中国やロシアの脅威に負けてしまいます。
もう軍事的なものではなく、経済・教育・電力・水道までに侵略されています。
法的には問題はないという政治家や官僚は言いますが
元々の憲法や法律が問題なのです。
反日こそ泥学生や反日教授を排除する必要がありますし、
最も最悪なのは反日政治家と親中議員です。
しかも、国会だけでなく市町村の地方議員までいる。
スパイ防止法を待つことなしにこういった議員は投票を避けるべきです。
最も最短で日本の政治家を目覚めさせるには、既成政党ではなく、
真っ当なことを言い、真実を堂々と言っている新生の政党に投票することが
もっともインパクトがあります。
もう、自民党や維新の政治家に目覚めてもらいたいものです。
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2022年06月19日
第10訓 西郷隆盛の遺訓を現代に顧みて
明治維新の立役者の西郷隆盛の訓話をまとめた「南洲翁遺訓」を垣間見て、
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第10訓を垣間見てみます。
序文
国のため家のため、至って至極、当たり前のことであるが、
現在は、国とか家のための目的はなくなり、カネのためになってしまった。
そうなると国家は破綻してしまう、
そうならないために西郷隆盛は、警笛を鳴らしている。
原文
人智を開発するとは、愛国忠孝の心を開くなり。
国に尽し家に勤むるの道明かならば、百般の事業は、従がって進歩す可し。
或は耳目を開発せんとて、電信を懸け、鉄道を敷き、蒸気仕掛の器械を造立し、
人の耳目を聳動すれども、何故電信鉄道の無くては叶はぬぞ、
欠くべからざるものぞと云ふ処に目を注がず、猥に外国の盛大を羨み、
利害得失を論ぜず、家屋の構造より玩弄物に至る迄、一々外国がを仰ぎ、
奢侈の風を長じ、財用を浪費せば、国力疲弊し、人心浮薄に流れ、
結局日本身代限りの外有る間敷也。
仮名入り
じんち かいはつ あいこくちゅうこう こころ ひら
人智を開発するとは、愛国忠孝の心を開くなり。
くに つく いえ つと みちあきら
国に尽し家に勤むるの道明かならば、
ひゃっぱん じぎょう したがって しんぽ べ
百般の事業は、従がって進歩す可し。
あるい じんもく かいはつ でんしん か てつどう し
或は耳目を開発せんとて、電信を懸け、鉄道を敷き、
じょうきしか きかい ぞうりつ ひと じもく しょうどう
蒸気仕掛けの器械を造立し、人の耳目を聳動すれども、
なにゆえでんしんてつどう な かな
何故電信鉄道の無くては叶はぬぞ、
か い ところ め そそ
欠くべからざるものぞと云ふ処に目を注がず、
みだり がいこく せいだい うらや りがいそんしつ ろん
猥に外国の盛大を羨み、利害得失を論ぜず、
かおく こうぞう がんろうぶつ いた まで いちいちがいこく あお
家屋の構造より玩弄物に至る迄、一々外国がを仰ぎ、
しゃし ふう ちょう ざいよう ろうひ こくりょくひへい じんしんふはく なが
奢侈の風を長じ、財用を浪費せば、国力疲弊し、人心浮薄に流れ、
けっきょくにほんしんだいかぎり ほかある まじきなり
結局日本身代限りの外有る間敷也。
私流訳
人の物事の道理を理解し、是非・善悪を判断する能力を知恵や能力などを導きだし、
活用させるには、国の根本の目的を愛国の心と忠孝の大切さに気づくことである。
国家のことを考え努め、家族のためにと考え勤めることの人として行うべき正しい道が明確ならば、
あらゆることはすべからずうまくいく。
見た目で判断して、新しい技術や製品を実用化しようとして、
電信を架け、鉄道を敷き、蒸気仕掛の機械を造って、
人の目や耳を驚かすような事をするけれども、
どういう訳で電信、鉄道が無くてはならないか、
欠くことの出来ない物で有るかということに目を注がないで、
みだりに外国の盛大なことをうらやみ、利害、損得を議論しないで、
家の造り構えから、子供のオモチャまで一々外国の真似をし、
身分不相応に贅沢をして財産を無駄使いするならば、
国の力は衰退し、人の心は軽々しく流され、結局日本は破綻するより他ないではないか。
私流解釈
明治時代では、西洋のもの何でも面白く、便利であり、何でも優れていると見えたでしょう。
例え先端技術のものでも、所詮そういったものは人が動かし、人が使うものであります。
その人が、どんな志で、どんな目的で行うかによって、その用途はことなります。
そこのことを大事と言っていると感じる次第であります。
私は現代の道徳や思想は、江戸時代に熟成されたと思っています。
江戸時代の260年の間に他国と関わりを断ち、
その前に入ったもの、自国で育ったものが熟成時期というものが江戸時代であると感じます。
どういったものかというと
朱子学、仏教、武士道であります。
この3つが熟成には260年間かかったのです。
これが、熟成されたからこそ、道徳に創始者というものがなく、
体系化した人ものなく、書物にもならなかった。
ただ、実践者のみです。それがすべての日本人であり、
しかも、それは親から子、師匠から弟子、藩士から武士、
長老から青年、親方から職人という継承されながら、また、改善された。
江戸時代こそ、日本道徳の熟成期間であったと信じる次第です。
だからこそ、明治維新を牽引した人達は、単に西洋のことを取り入れても、
我国のために、広く多くの国民のためのことを考えたから、
急速な飛躍をしました。
現代に顧みて
現代、世界の主流な考えである。
温暖化対策やグローバリズムがありますが、
それが本当に日本に合うものなのか?
その考え方じたい正しいのか?
それが本当に地球に自然に環境にいいのか?
私は、世界の温暖化対策は利権の塊であり、まったく自然を壊しています。
グローバリズムや国連や米国・中国が言っていることやっていることは、
大義はあるけど、結局は自国が防衛であり、自国の金儲けであります。
このままでは、西郷がいう「結局日本は破綻」になってしまいます。
私たちは、そういった報道・思想・物・最先端のものにどっぷり使っています。
そして、何が正しいか指針もわからなくなってしまった。
その中で西郷南洲翁遺訓が書き残したものがその正道になればと下手ながらブログにしております。
このブログを読んで頂いた人の人智が開発されることを切に願う次第であります。
最後まで読んで頂きまして、有難うございました。
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稲盛和夫の南洲翁遺訓の解説本
経営者の視点では素晴らしい本です。
森信三の南洲翁遺訓の解説本
修身や道徳の視点では必見の本です。
そして第三次世界大戦が仕組まれた
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第10訓を垣間見てみます。
序文
国のため家のため、至って至極、当たり前のことであるが、
現在は、国とか家のための目的はなくなり、カネのためになってしまった。
そうなると国家は破綻してしまう、
そうならないために西郷隆盛は、警笛を鳴らしている。
原文
人智を開発するとは、愛国忠孝の心を開くなり。
国に尽し家に勤むるの道明かならば、百般の事業は、従がって進歩す可し。
或は耳目を開発せんとて、電信を懸け、鉄道を敷き、蒸気仕掛の器械を造立し、
人の耳目を聳動すれども、何故電信鉄道の無くては叶はぬぞ、
欠くべからざるものぞと云ふ処に目を注がず、猥に外国の盛大を羨み、
利害得失を論ぜず、家屋の構造より玩弄物に至る迄、一々外国がを仰ぎ、
奢侈の風を長じ、財用を浪費せば、国力疲弊し、人心浮薄に流れ、
結局日本身代限りの外有る間敷也。
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人智を開発するとは、愛国忠孝の心を開くなり。
くに つく いえ つと みちあきら
国に尽し家に勤むるの道明かならば、
ひゃっぱん じぎょう したがって しんぽ べ
百般の事業は、従がって進歩す可し。
あるい じんもく かいはつ でんしん か てつどう し
或は耳目を開発せんとて、電信を懸け、鉄道を敷き、
じょうきしか きかい ぞうりつ ひと じもく しょうどう
蒸気仕掛けの器械を造立し、人の耳目を聳動すれども、
なにゆえでんしんてつどう な かな
何故電信鉄道の無くては叶はぬぞ、
か い ところ め そそ
欠くべからざるものぞと云ふ処に目を注がず、
みだり がいこく せいだい うらや りがいそんしつ ろん
猥に外国の盛大を羨み、利害得失を論ぜず、
かおく こうぞう がんろうぶつ いた まで いちいちがいこく あお
家屋の構造より玩弄物に至る迄、一々外国がを仰ぎ、
しゃし ふう ちょう ざいよう ろうひ こくりょくひへい じんしんふはく なが
奢侈の風を長じ、財用を浪費せば、国力疲弊し、人心浮薄に流れ、
けっきょくにほんしんだいかぎり ほかある まじきなり
結局日本身代限りの外有る間敷也。
私流訳
人の物事の道理を理解し、是非・善悪を判断する能力を知恵や能力などを導きだし、
活用させるには、国の根本の目的を愛国の心と忠孝の大切さに気づくことである。
国家のことを考え努め、家族のためにと考え勤めることの人として行うべき正しい道が明確ならば、
あらゆることはすべからずうまくいく。
見た目で判断して、新しい技術や製品を実用化しようとして、
電信を架け、鉄道を敷き、蒸気仕掛の機械を造って、
人の目や耳を驚かすような事をするけれども、
どういう訳で電信、鉄道が無くてはならないか、
欠くことの出来ない物で有るかということに目を注がないで、
みだりに外国の盛大なことをうらやみ、利害、損得を議論しないで、
家の造り構えから、子供のオモチャまで一々外国の真似をし、
身分不相応に贅沢をして財産を無駄使いするならば、
国の力は衰退し、人の心は軽々しく流され、結局日本は破綻するより他ないではないか。
私流解釈
明治時代では、西洋のもの何でも面白く、便利であり、何でも優れていると見えたでしょう。
例え先端技術のものでも、所詮そういったものは人が動かし、人が使うものであります。
その人が、どんな志で、どんな目的で行うかによって、その用途はことなります。
そこのことを大事と言っていると感じる次第であります。
私は現代の道徳や思想は、江戸時代に熟成されたと思っています。
江戸時代の260年の間に他国と関わりを断ち、
その前に入ったもの、自国で育ったものが熟成時期というものが江戸時代であると感じます。
どういったものかというと
朱子学、仏教、武士道であります。
この3つが熟成には260年間かかったのです。
これが、熟成されたからこそ、道徳に創始者というものがなく、
体系化した人ものなく、書物にもならなかった。
ただ、実践者のみです。それがすべての日本人であり、
しかも、それは親から子、師匠から弟子、藩士から武士、
長老から青年、親方から職人という継承されながら、また、改善された。
江戸時代こそ、日本道徳の熟成期間であったと信じる次第です。
だからこそ、明治維新を牽引した人達は、単に西洋のことを取り入れても、
我国のために、広く多くの国民のためのことを考えたから、
急速な飛躍をしました。
現代に顧みて
現代、世界の主流な考えである。
温暖化対策やグローバリズムがありますが、
それが本当に日本に合うものなのか?
その考え方じたい正しいのか?
それが本当に地球に自然に環境にいいのか?
私は、世界の温暖化対策は利権の塊であり、まったく自然を壊しています。
グローバリズムや国連や米国・中国が言っていることやっていることは、
大義はあるけど、結局は自国が防衛であり、自国の金儲けであります。
このままでは、西郷がいう「結局日本は破綻」になってしまいます。
私たちは、そういった報道・思想・物・最先端のものにどっぷり使っています。
そして、何が正しいか指針もわからなくなってしまった。
その中で西郷南洲翁遺訓が書き残したものがその正道になればと下手ながらブログにしております。
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修身や道徳の視点では必見の本です。
そして第三次世界大戦が仕組まれた
2022年06月13日
第9訓 西郷隆盛の遺訓を現代に顧みて
明治維新の立役者の西郷隆盛の訓話をまとめた「南洲翁遺訓」を垣間見て、
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第9訓を垣間見てみます。
序文
普遍的な価値は、万国共通であります。
それを大切にし、その道を見つめることの
重要性を考えさせる遺訓であります。
原文
忠孝仁愛教化のは道は、政事の大本にして、
万世に亘り、宇宙に彌り、
易ふ可からざるの要道也。
道は天地自然の物なれば、
西洋と雖も決して別無し。
仮名入り
ちゅうこじんあいきょう みち せいじ たいほん
忠孝仁愛教化のは道は、政事の大本にして、
ばんせい わた うちゅう わたり
万世に亘り、宇宙に彌り、
か べ ようどうなり
易ふ可からざるの要道也。
みち てんちしぜん もの
道は天地自然の物なれば、
せいよう いえど けっ べつな
西洋と雖も決して別無し。
私流訳
国や大切なものによく仕え、親や人を大切にすること。人を理解し、信じ、慈しむこと。
こうした良き教えを導くことこそ、の道は政治の基本であり、
これはいつの世にも、世界のどこであっても普遍的で変わることのない大事な道である。
道というものは天地自然の物であるから、
たとえ西洋であっても同じで、決して区別はないものである。
私流解釈
国の基本の概念を簡潔に忠義・仁愛・教科の3つをあげている。
この3つは儒教において最高徳目でありますが、
これは何も儒教だけではなく、西洋においてはキリスト教の隣人愛の精神や騎士道でもありますし、
江戸時代においては、君主への忠義や武士道であります。
西郷は、明治時代において列強の国々から流れ込んでくる欧米の思想・文化・技術を
冷静に見つめ、日本と西洋列強の共通点も着目し、本当に大事なものを取り入れ、
天地自然という日本古来の考えを筋を通して、西洋を見ていたと感じる次第であります。
現代に顧みて
さて、現代において「政事の大本」とは、何でしょうか?
今の日本の政府を見ていると、日本国民よりも、
米国の圧力・中国のマネー・大企業・国際世論・財務省・公明党など
政府は、まったく国民のことを考えていない結果になっております。
日本は、世界の過去30年の経済成長率はワースト5位です。
まったく経済成長はしていないのです。
G7諸国は3倍、日本を除くアジア諸国は特に5倍以上であります。
日本の技術は、世界的なものがあるのに、それを国内で活かすことができず、
企業は高い電気代や為替不利や港湾施設の貧弱な国内から海外に生産拠点を移しました。
人手不足で国民の給与・収入が上がるチャンスところを、
それを海外利権に絡んだ政治家が外国人労働者を入れや
派遣やパートの安くて、不安定な雇用形態を充実され、
消費税や所得税は。年々上がるばかり、
もともと社会保障の充実のための消費税だったのが、
たんなる税制の一部になってしまった。
それで、法人税・高額所得者の所得税を下がっている。
最悪のカーボンニュートラルの政策であります。
温暖化問題・海面上昇問題のためにと言いながら、
太陽熱を緩和し、二酸化炭素を封じ込め、大地の保水力を森を伐採し、
太陽熱を反射させ、化学物質の塊のパネルで、大地をコンクリートで埋める太陽パネルを
推進し、補助金を出している。真逆であります。
そんな政府に忠誠をつくせれるでしょうか?
日本を愛する政治家はいないのでしょうか?
日本を貶める政治家ばかりです。
一部には、いますが次の参議院選挙は、そういった人に投票したいものです。
しかし、今回の参議院選挙は、参議院議員の半分の124人です。
参議院議員は、大臣になれない暗黙のルールがありますので、
政権にそんなに影響を及ぼすことはできませんが、今回の選挙でインパクトは出せます。
自民党に目を覚まさすために、自民党以外の政党に投票することが
一番の近道かなと考える次第です。
それで国民のことを考えている政党はというと
立憲民主党・共産党・社会民主党・公明党などは問題外です。
日本維新の会は、上海電力や中国の闇が深そうです。
新しい政党や議員数の少ない政党というと
参政党は、新しい政党ですが言っているすべて真っ当です。
幸福実現党は、真っ当う過ぎることと宗教団体が後ろだから・・でも、インパクトという意味ではありかも。
れいわ新選組は、脱原発を掲げてところがネックかな。
NHK党は、インパクトはありそうです。
ということで、自民党にお仕置きするように他の真っ当な政党に投票して、
自民党に目を覚めて頂き、新生の政党には、西郷が言う「忠孝仁愛教化」という真っ当なことを掲げて頂きたい次第です。
そうしないと、次の2025年の衆議院選挙の下地がつくれません。
最後まで読んで頂きまして、有難うございます。
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現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第9訓を垣間見てみます。
序文
普遍的な価値は、万国共通であります。
それを大切にし、その道を見つめることの
重要性を考えさせる遺訓であります。
原文
忠孝仁愛教化のは道は、政事の大本にして、
万世に亘り、宇宙に彌り、
易ふ可からざるの要道也。
道は天地自然の物なれば、
西洋と雖も決して別無し。
仮名入り
ちゅうこじんあいきょう みち せいじ たいほん
忠孝仁愛教化のは道は、政事の大本にして、
ばんせい わた うちゅう わたり
万世に亘り、宇宙に彌り、
か べ ようどうなり
易ふ可からざるの要道也。
みち てんちしぜん もの
道は天地自然の物なれば、
せいよう いえど けっ べつな
西洋と雖も決して別無し。
私流訳
国や大切なものによく仕え、親や人を大切にすること。人を理解し、信じ、慈しむこと。
こうした良き教えを導くことこそ、の道は政治の基本であり、
これはいつの世にも、世界のどこであっても普遍的で変わることのない大事な道である。
道というものは天地自然の物であるから、
たとえ西洋であっても同じで、決して区別はないものである。
私流解釈
国の基本の概念を簡潔に忠義・仁愛・教科の3つをあげている。
この3つは儒教において最高徳目でありますが、
これは何も儒教だけではなく、西洋においてはキリスト教の隣人愛の精神や騎士道でもありますし、
江戸時代においては、君主への忠義や武士道であります。
西郷は、明治時代において列強の国々から流れ込んでくる欧米の思想・文化・技術を
冷静に見つめ、日本と西洋列強の共通点も着目し、本当に大事なものを取り入れ、
天地自然という日本古来の考えを筋を通して、西洋を見ていたと感じる次第であります。
現代に顧みて
さて、現代において「政事の大本」とは、何でしょうか?
今の日本の政府を見ていると、日本国民よりも、
米国の圧力・中国のマネー・大企業・国際世論・財務省・公明党など
政府は、まったく国民のことを考えていない結果になっております。
日本は、世界の過去30年の経済成長率はワースト5位です。
まったく経済成長はしていないのです。
G7諸国は3倍、日本を除くアジア諸国は特に5倍以上であります。
日本の技術は、世界的なものがあるのに、それを国内で活かすことができず、
企業は高い電気代や為替不利や港湾施設の貧弱な国内から海外に生産拠点を移しました。
人手不足で国民の給与・収入が上がるチャンスところを、
それを海外利権に絡んだ政治家が外国人労働者を入れや
派遣やパートの安くて、不安定な雇用形態を充実され、
消費税や所得税は。年々上がるばかり、
もともと社会保障の充実のための消費税だったのが、
たんなる税制の一部になってしまった。
それで、法人税・高額所得者の所得税を下がっている。
最悪のカーボンニュートラルの政策であります。
温暖化問題・海面上昇問題のためにと言いながら、
太陽熱を緩和し、二酸化炭素を封じ込め、大地の保水力を森を伐採し、
太陽熱を反射させ、化学物質の塊のパネルで、大地をコンクリートで埋める太陽パネルを
推進し、補助金を出している。真逆であります。
そんな政府に忠誠をつくせれるでしょうか?
日本を愛する政治家はいないのでしょうか?
日本を貶める政治家ばかりです。
一部には、いますが次の参議院選挙は、そういった人に投票したいものです。
しかし、今回の参議院選挙は、参議院議員の半分の124人です。
参議院議員は、大臣になれない暗黙のルールがありますので、
政権にそんなに影響を及ぼすことはできませんが、今回の選挙でインパクトは出せます。
自民党に目を覚まさすために、自民党以外の政党に投票することが
一番の近道かなと考える次第です。
それで国民のことを考えている政党はというと
立憲民主党・共産党・社会民主党・公明党などは問題外です。
日本維新の会は、上海電力や中国の闇が深そうです。
新しい政党や議員数の少ない政党というと
参政党は、新しい政党ですが言っているすべて真っ当です。
幸福実現党は、真っ当う過ぎることと宗教団体が後ろだから・・でも、インパクトという意味ではありかも。
れいわ新選組は、脱原発を掲げてところがネックかな。
NHK党は、インパクトはありそうです。
ということで、自民党にお仕置きするように他の真っ当な政党に投票して、
自民党に目を覚めて頂き、新生の政党には、西郷が言う「忠孝仁愛教化」という真っ当なことを掲げて頂きたい次第です。
そうしないと、次の2025年の衆議院選挙の下地がつくれません。
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2022年05月23日
第8訓 西郷隆盛の遺訓を現代に顧みて
明治維新の立役者の西郷隆盛の訓話をまとめた「南洲翁遺訓」を垣間見て、
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第8訓を垣間見てみます。
序文
外国から制度や法律など様々なことを取り入れても、
我が国の本筋を確立されていないと、
我が国自身が危なくなるという訓話です。
南洲翁遺訓 第8訓
原文
広く各国の制度を採り、開明に進まんとならば、
先づ我国の本体を居え風教を張り、
然て後徐かに、彼の長所を斟酌するものぞ。
否からずして猥に彼に倣ひなば、国体は衰頽し、
風教は萎靡して、匡救す可からず、
終に彼の制を受くるに至らんとす。
仮名入り
ひろ かっこく せいど と かいめい すす
広く各国の制度を採り、開明に進まんとならば、
さき わがくに ほんたい す ふうきょう は
先づ我国の本体を居え風教を張り、
しか あとじずか か ちょうしょ しんしゃく
然して後徐かに、彼の長所を斟酌するものぞ。
しか みだ か なら こくたい すいたい
否からずして猥りに彼れに倣ひなば、国体は衰頽し、
ふうきょう いひ きょうきゅう べ
風教は萎靡して、匡救す可からず、
つい か せい う いた
終に彼の制を受くるに至らんとす。
私流訳
広く諸外国の制度を取り入れ、文明開化を押し進もうと思うならば、まず我が国の本体を良くわきまえ、風俗教化を正しくして、そして後、
ゆっくりと諸外国の長所を取り入れるべきである。そうではなく、ただみだりに諸外国の真似をして、これを見習うならば、国体は弱体化し
て、風俗教化は乱れて、救いがたい状態になり、そしてついには外国に制せられる事になるであろう。
私流解釈
広く諸外国の制度を取り入れ、我が国の発展進歩を進もうとするならば、
まず我が国が何成るたるものかを良くわきまえ、道徳・教育・世相を正しくして、そして後、ゆっくりと諸外国の長所を取り入れるべきである。
そうではなく、ただみだりに諸外国の真似をして、これを見習うならば、国体は弱体化して、道徳・教育・世相は乱れて、救いがたい状態になり、そしてついには外国に制せられる事になるであろう。
現代に顧みて
現代の日本は、米国を中心とする世界の潮流が各国に合わせないといけいものがあり、
戦後の決別が今でもなされておりません。
「我国の本体を居え風教を張り」という西郷隆盛の言葉が現代の日本に痛切に突き刺さります。
今の日本は、諸外国の目を気にしたり、戦後の過ちを繰り返すのではないかとみたり、
グローバルルールに歩調を合わせないという、まったく主観的にも独自性すらもありません。
長い間、日本人が培ってきた政治観、風習、道徳観、伝承、歴史観がどんどん無くなりかけています。
特に、明治時代は、封建時代から世界の中の日本を目指すために新しい日本の国体をどうするかで、
各国の先進的な思想・法律・産業など劣っていた日本からすれば学ぶことが山程あったと思われ、
先進国や外国もが素晴らしく、日本は劣っているという視点がどうしてもある、
日本にも素晴らしくものがあり、日本歴史や風土にあったものだからいいものがあるという視点が大切だということを西郷は言っています。
現代では、温暖化対策やグローバルルールに従うばかりで、エネルギー政策は戦後最悪になっている。原発や火力発電という日本が今まで世界のトップを走っていた技術やそれを支えていた制度というものが温暖化会議で叩かれて、日本は叩かれたということで、それを甘んじて受け入れて、進展はしないことを公約にした。しかし、その次にどうやって実質的に進化発展するからは、まるで遠ざかった太陽光発電や風力発電というものである。
私の地域では、今まで田んぼが広がっていたところに、無作法に太陽光パネルがなりの規模に設置されています。
太陽パネルで、農作物の収穫が下がるのでないかと懸念する次第であります。
それなら、安全な原発や二酸化炭素や有害物質を除去する火力発電の技術に投資や道筋である。
海外の人や投資を薦める法律や制度などは、2000年以降はいろいろできたが、自国の企業が国内で頑張るような法律や制度などはほとんどなく、それに対する予算もない。
人材はもっと悲惨である。学生は高い学費を払うために奨学金という名の教育ローンを払い、勤労が良しとされたサラリーマンは働き改革で違う意味で弱体化して、それなのに外国企業に補助金や優遇措置がとられているのである。おかしな政策を次々とする。日本人がしあわせに働き、所得が増え、子どもたちやこの国の人の未来が明るく、思える制度や改革を切に願う次第であります。
この遺訓は、何も国というものを対象にするものではなく、
企業や個人でも応用できるものではないでしょうか?
例えば、企業でコンサルや新たなものを取り入れようよとした時に、
そのコンサルや指南してくれる人よりも、実は今やっていることのほうがいいこともあります。
そういった知識のある人の話は最もらしく聞こえかもしれませんが他人の目線です。
現場のこと、社員のこと、お客様のこと、仕入先のことなどを一番知っているのは経営者または自分です。
8対2の割合で聞いたほうがいいかもしれませんね。
それで自分は過去にかなり痛い目に会いました。
多くの人は自分の評価を過小評価しているのではないでしょうか?
否定的な自分や過去の失敗を一度遠ざけて、
肯定的な前向きな視点で見つめることが一番だと信じる次第です。
なぜなら、自分の心は誰も見ることが理解もできないからです。
最後まで読んで頂きまして有難うございます。
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折り畳み式 スマホ スタンド ホルダー
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第8訓を垣間見てみます。
序文
外国から制度や法律など様々なことを取り入れても、
我が国の本筋を確立されていないと、
我が国自身が危なくなるという訓話です。
南洲翁遺訓 第8訓
原文
広く各国の制度を採り、開明に進まんとならば、
先づ我国の本体を居え風教を張り、
然て後徐かに、彼の長所を斟酌するものぞ。
否からずして猥に彼に倣ひなば、国体は衰頽し、
風教は萎靡して、匡救す可からず、
終に彼の制を受くるに至らんとす。
仮名入り
ひろ かっこく せいど と かいめい すす
広く各国の制度を採り、開明に進まんとならば、
さき わがくに ほんたい す ふうきょう は
先づ我国の本体を居え風教を張り、
しか あとじずか か ちょうしょ しんしゃく
然して後徐かに、彼の長所を斟酌するものぞ。
しか みだ か なら こくたい すいたい
否からずして猥りに彼れに倣ひなば、国体は衰頽し、
ふうきょう いひ きょうきゅう べ
風教は萎靡して、匡救す可からず、
つい か せい う いた
終に彼の制を受くるに至らんとす。
私流訳
広く諸外国の制度を取り入れ、文明開化を押し進もうと思うならば、まず我が国の本体を良くわきまえ、風俗教化を正しくして、そして後、
ゆっくりと諸外国の長所を取り入れるべきである。そうではなく、ただみだりに諸外国の真似をして、これを見習うならば、国体は弱体化し
て、風俗教化は乱れて、救いがたい状態になり、そしてついには外国に制せられる事になるであろう。
私流解釈
広く諸外国の制度を取り入れ、我が国の発展進歩を進もうとするならば、
まず我が国が何成るたるものかを良くわきまえ、道徳・教育・世相を正しくして、そして後、ゆっくりと諸外国の長所を取り入れるべきである。
そうではなく、ただみだりに諸外国の真似をして、これを見習うならば、国体は弱体化して、道徳・教育・世相は乱れて、救いがたい状態になり、そしてついには外国に制せられる事になるであろう。
現代に顧みて
現代の日本は、米国を中心とする世界の潮流が各国に合わせないといけいものがあり、
戦後の決別が今でもなされておりません。
「我国の本体を居え風教を張り」という西郷隆盛の言葉が現代の日本に痛切に突き刺さります。
今の日本は、諸外国の目を気にしたり、戦後の過ちを繰り返すのではないかとみたり、
グローバルルールに歩調を合わせないという、まったく主観的にも独自性すらもありません。
長い間、日本人が培ってきた政治観、風習、道徳観、伝承、歴史観がどんどん無くなりかけています。
特に、明治時代は、封建時代から世界の中の日本を目指すために新しい日本の国体をどうするかで、
各国の先進的な思想・法律・産業など劣っていた日本からすれば学ぶことが山程あったと思われ、
先進国や外国もが素晴らしく、日本は劣っているという視点がどうしてもある、
日本にも素晴らしくものがあり、日本歴史や風土にあったものだからいいものがあるという視点が大切だということを西郷は言っています。
現代では、温暖化対策やグローバルルールに従うばかりで、エネルギー政策は戦後最悪になっている。原発や火力発電という日本が今まで世界のトップを走っていた技術やそれを支えていた制度というものが温暖化会議で叩かれて、日本は叩かれたということで、それを甘んじて受け入れて、進展はしないことを公約にした。しかし、その次にどうやって実質的に進化発展するからは、まるで遠ざかった太陽光発電や風力発電というものである。
私の地域では、今まで田んぼが広がっていたところに、無作法に太陽光パネルがなりの規模に設置されています。
太陽パネルで、農作物の収穫が下がるのでないかと懸念する次第であります。
それなら、安全な原発や二酸化炭素や有害物質を除去する火力発電の技術に投資や道筋である。
海外の人や投資を薦める法律や制度などは、2000年以降はいろいろできたが、自国の企業が国内で頑張るような法律や制度などはほとんどなく、それに対する予算もない。
人材はもっと悲惨である。学生は高い学費を払うために奨学金という名の教育ローンを払い、勤労が良しとされたサラリーマンは働き改革で違う意味で弱体化して、それなのに外国企業に補助金や優遇措置がとられているのである。おかしな政策を次々とする。日本人がしあわせに働き、所得が増え、子どもたちやこの国の人の未来が明るく、思える制度や改革を切に願う次第であります。
この遺訓は、何も国というものを対象にするものではなく、
企業や個人でも応用できるものではないでしょうか?
例えば、企業でコンサルや新たなものを取り入れようよとした時に、
そのコンサルや指南してくれる人よりも、実は今やっていることのほうがいいこともあります。
そういった知識のある人の話は最もらしく聞こえかもしれませんが他人の目線です。
現場のこと、社員のこと、お客様のこと、仕入先のことなどを一番知っているのは経営者または自分です。
8対2の割合で聞いたほうがいいかもしれませんね。
それで自分は過去にかなり痛い目に会いました。
多くの人は自分の評価を過小評価しているのではないでしょうか?
否定的な自分や過去の失敗を一度遠ざけて、
肯定的な前向きな視点で見つめることが一番だと信じる次第です。
なぜなら、自分の心は誰も見ることが理解もできないからです。
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2022年04月19日
第7訓 西郷隆盛の遺訓を現代に顧みて
明治維新の立役者の西郷隆盛の訓話をまとめた「南洲翁遺訓」を垣間見て、
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第7訓を垣間見てみます。
南洲翁遺訓 第7訓
原文
事大小と無く、正道を踏み至誠を推し、一時の詐謀を用う可からず。人多は事の指支ふる時に臨み、作略を用て一旦其の指支を通せば、跡は時宜次第工夫の出来る様に思へども、作略の煩ひ屹度生じ、事必ず敗るるものぞ。正道を以て之を行へば、目前には迂遠なる様なれども、先に行けば成功は早きもの也。
仮名入り
ことだいしょう な せいどう ふ しせい お いちじ さぼう もち べ
事大小と無く、正道を踏み至誠を推し、一時の詐謀を用う可からず。
ひとおお こと さしつか とき のぞ さくりゃく もちい いったんそ さしつかえ とお
人多くは事の指支ふる時に臨み、作略を用て一旦其の指支を通せば、
あと じぎしだいくふう でき よう おも さくりゃく わずら きっとしょう
跡は時宜次第工夫の出来る様に思へども、作略の煩ひ屹度生じ、
ことかならず やぶ せいどう もっ これ おこな
事必ず敗るるものぞ。正道を以て之を行へば、
もくぜん うえん よう さき ゆ せいこう はや なり
目前には迂遠なる様なれども、先に行けば成功は早きもの也。
私流訳
大きなことや日常の些細なことでも、正しい道を踏襲し、自分が思っている良きことを最大限に尽くし、一時の策略やズルいやり方を用いてはならない。
人は多くの場合、艱難辛苦に出会うと、何か策略ズルいやり方を使ってうまくやろうとするが、策略やズルいやり方した為にそのツケが生じて、その事は必ず失敗するものである。
正しい道を踏襲することは、目の前では回り道をしているようであるが、最初から正道を行ったほうが早く成功することができる。
私流解説
正道は、先人や多くの人生の先輩が切り開いて、それに続く人がさらに磨き上げた道である。
まずは、正道を歩むことであるが、そこに「至誠を推し」と西郷は言っている。
至誠の「至」は、夏至や冬至などに使われているように、太陽の限界点である。つまり。誠の限界であり、自分が思っている良きことの最大限を尽くすことが大切と説いていると私は解釈しました。
正道は一般的なものでは、法律・学問・一般常識や世間で正しいと思われるようなことでありますが、
ただ、これを真面目にやっても至誠にならないと感じるところであります。
そこに自分の最大限の創意工夫・努力・改善という自分の良きことを尽くすことが
至誠に到達すると感じる次第であります。
そして、それを常に習慣にするということで「一時の詐謀を用う可からず」と続いています。
正道と至誠を考えさせられる遺訓であります。
ここで、西郷が正道を歩んだ事例をあげたいと思います。
西郷の偉業の中に江戸無血開城がありますが、私は、西郷と勝海舟の二人だけの会談で、西郷の豪傑で胆力のある判断で、その場で決めたと思っていたのですが、調べてみると実に繊細に話し合っています。
慶応4年 西暦1868年
3月 9日 駿府で、幕府側の山岡鉄舟と西郷と会見 江戸城明渡しと武装解除を含んだ7カ条を幕府側に提示。
3月13日 江戸で、西郷と勝海舟の第1回目の会見 7カ条の確認。
3月14日 江戸で、西郷と勝海舟の第2回目の会見 幕府側の回答。
3月15日 新政府側が江戸の総攻撃中止。英国公使パークスからの圧力があり。
3月16日 駿府で、大総督に報告し、その後に京都へ。
3月20~22日 京都で、朝議 慶喜の謹慎先は水戸藩を入れた修正7カ条
3月28日 横浜で、西郷は横浜にパークスを訪問し、新政権の処分案について説明。
4月4日 江戸城で、幕府側は田安慶頼と新政府側 西郷を含む代表団と最終会談ではあるが、
新政府側は勅使としての入城、4月11日に江戸城明渡しを含む5カ条の勅使を下した。
4月11日 江戸城 新政府に明渡し
江戸無血開城の一連の軍事作戦は、東征と言われた。
ここで東征の組織の体制をみると。
東征大総督 有栖川宮熾、
東海道先鋒総督 橋本実梁
東海道先鋒副総督 柳原前光
参謀 西郷隆盛 海江田信義
西郷隆盛は上から4番目の役職であるが、3月上旬から4月までの短期間で江戸無血開城を行い。
上の時系列でみると西郷が東海道を駆けずり回り、新政府幹部や幕府側と折衝を行い、
英国大使までも審議をほどこしたのである。
まさしく、正道を踏み、至誠で行い、
この間には、新政府側も幕府側も一滴の血も流さず世界史でもまれな無血革命というものを行ったのである。
「事大小と無く」と遺訓の冒頭の言葉ではあるが、「小」を抜かりなく行い、遠回りのうように見えて、
面倒くさいようなことでも行えば「大」を行えた痛快な事例であります。
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稲盛和夫の南洲翁遺訓の解説本
経営者の視点では素晴らしい本です。
森信三の南洲翁遺訓の解説本
修身や道徳の視点では必見の本です。
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第7訓を垣間見てみます。
南洲翁遺訓 第7訓
原文
事大小と無く、正道を踏み至誠を推し、一時の詐謀を用う可からず。人多は事の指支ふる時に臨み、作略を用て一旦其の指支を通せば、跡は時宜次第工夫の出来る様に思へども、作略の煩ひ屹度生じ、事必ず敗るるものぞ。正道を以て之を行へば、目前には迂遠なる様なれども、先に行けば成功は早きもの也。
仮名入り
ことだいしょう な せいどう ふ しせい お いちじ さぼう もち べ
事大小と無く、正道を踏み至誠を推し、一時の詐謀を用う可からず。
ひとおお こと さしつか とき のぞ さくりゃく もちい いったんそ さしつかえ とお
人多くは事の指支ふる時に臨み、作略を用て一旦其の指支を通せば、
あと じぎしだいくふう でき よう おも さくりゃく わずら きっとしょう
跡は時宜次第工夫の出来る様に思へども、作略の煩ひ屹度生じ、
ことかならず やぶ せいどう もっ これ おこな
事必ず敗るるものぞ。正道を以て之を行へば、
もくぜん うえん よう さき ゆ せいこう はや なり
目前には迂遠なる様なれども、先に行けば成功は早きもの也。
私流訳
大きなことや日常の些細なことでも、正しい道を踏襲し、自分が思っている良きことを最大限に尽くし、一時の策略やズルいやり方を用いてはならない。
人は多くの場合、艱難辛苦に出会うと、何か策略ズルいやり方を使ってうまくやろうとするが、策略やズルいやり方した為にそのツケが生じて、その事は必ず失敗するものである。
正しい道を踏襲することは、目の前では回り道をしているようであるが、最初から正道を行ったほうが早く成功することができる。
私流解説
正道は、先人や多くの人生の先輩が切り開いて、それに続く人がさらに磨き上げた道である。
まずは、正道を歩むことであるが、そこに「至誠を推し」と西郷は言っている。
至誠の「至」は、夏至や冬至などに使われているように、太陽の限界点である。つまり。誠の限界であり、自分が思っている良きことの最大限を尽くすことが大切と説いていると私は解釈しました。
正道は一般的なものでは、法律・学問・一般常識や世間で正しいと思われるようなことでありますが、
ただ、これを真面目にやっても至誠にならないと感じるところであります。
そこに自分の最大限の創意工夫・努力・改善という自分の良きことを尽くすことが
至誠に到達すると感じる次第であります。
そして、それを常に習慣にするということで「一時の詐謀を用う可からず」と続いています。
正道と至誠を考えさせられる遺訓であります。
ここで、西郷が正道を歩んだ事例をあげたいと思います。
西郷の偉業の中に江戸無血開城がありますが、私は、西郷と勝海舟の二人だけの会談で、西郷の豪傑で胆力のある判断で、その場で決めたと思っていたのですが、調べてみると実に繊細に話し合っています。
慶応4年 西暦1868年
3月 9日 駿府で、幕府側の山岡鉄舟と西郷と会見 江戸城明渡しと武装解除を含んだ7カ条を幕府側に提示。
3月13日 江戸で、西郷と勝海舟の第1回目の会見 7カ条の確認。
3月14日 江戸で、西郷と勝海舟の第2回目の会見 幕府側の回答。
3月15日 新政府側が江戸の総攻撃中止。英国公使パークスからの圧力があり。
3月16日 駿府で、大総督に報告し、その後に京都へ。
3月20~22日 京都で、朝議 慶喜の謹慎先は水戸藩を入れた修正7カ条
3月28日 横浜で、西郷は横浜にパークスを訪問し、新政権の処分案について説明。
4月4日 江戸城で、幕府側は田安慶頼と新政府側 西郷を含む代表団と最終会談ではあるが、
新政府側は勅使としての入城、4月11日に江戸城明渡しを含む5カ条の勅使を下した。
4月11日 江戸城 新政府に明渡し
江戸無血開城の一連の軍事作戦は、東征と言われた。
ここで東征の組織の体制をみると。
東征大総督 有栖川宮熾、
東海道先鋒総督 橋本実梁
東海道先鋒副総督 柳原前光
参謀 西郷隆盛 海江田信義
西郷隆盛は上から4番目の役職であるが、3月上旬から4月までの短期間で江戸無血開城を行い。
上の時系列でみると西郷が東海道を駆けずり回り、新政府幹部や幕府側と折衝を行い、
英国大使までも審議をほどこしたのである。
まさしく、正道を踏み、至誠で行い、
この間には、新政府側も幕府側も一滴の血も流さず世界史でもまれな無血革命というものを行ったのである。
「事大小と無く」と遺訓の冒頭の言葉ではあるが、「小」を抜かりなく行い、遠回りのうように見えて、
面倒くさいようなことでも行えば「大」を行えた痛快な事例であります。
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稲盛和夫の南洲翁遺訓の解説本
経営者の視点では素晴らしい本です。
森信三の南洲翁遺訓の解説本
修身や道徳の視点では必見の本です。
2022年04月01日
第6訓 西郷隆盛の遺訓を現代に顧みて
明治維新の立役者の西郷隆盛の訓話をまとめた「南洲翁遺訓」を垣間見て、
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第6訓を垣間見てみます。
南洲翁遺訓 第6訓
原文
人材を採用するに、君子小人の弁酷に過ぐる時は、却て害を引起すもの也。其の故は、開闢以来世上一般十に七八は小人なれば、能く小人の情を察し、其の長所を取り、之を小職に用い、其の材芸を尽さしむる也。東湖先生申されしは、「小人程才芸有て用便なれば、用いざればならぬもの也。去とて長官に居え、重職を授くれば、必ず邦家を覆すものゆえ、決して上には立てられぬものぞ」と也。
仮名入り
じんざい さいよう くんししょうにん べんこく す とき かえっ がい ひきおこ なり
人材を採用するに、君子小人の弁酷に過ぐる時は、却て害を引起すもの也。
そ ゆえ かいびゃくいらいせじょういっぱんじゅう しちはち しょうにん よ しょうにん じょう さつ
其の故は、開闢以来世上一般十に七八は小人なれば、能く小人の情を察し、
そ ちょうしょ と これ しょうしょく もち そ ざいげい つく なり
其の長所を取り、之を小職に用い、其の材芸を尽さしむる也。
とうこせえんせいもう しょうにんほどさいげい ようべん もち なり
東湖先生申されしは、「小人程才芸有て用便なれば、用いざればならぬもの也。
さ ちょうかん す じゅうしょく さず かなら ほうか くつがえす
去りとて長官に居え、重職を授くれば、必ず邦家を覆すものゆえ、
けっ うえ た なり
決して上には立てられぬものぞ」と也。
私流訳
人材を採用する時、よくよく考慮しなければならない。
世の中には、君子と呼ばれる徳のある人格の高い人と小人と呼ぼれる、あまり徳や人格の低い人がいるが、その区別を厳しくするとかえって問題を引き起こしてしまう。
その理由は、この天地が始まって以来、世の中で十人のうち七、八人までは小人であるから、よく小人の性格や様々なことを考慮し、長所があるはずだから、これをそれぞれの職業に採用し、その才能・特技を十分発揮させる事が重要である。
藤田東湖先生(水戸藩士、尊王攘夷論者)が申されるには、
「小人は才能と特技があって使用するに便利であるから、ぜひ使用して仕事をさせなければならない。だからといって、これを上役にして、重要な職務につかせると、必ず国や組織をひっくり返すような事になりかねないから、決して上役に立ててはならないものである。」と。
私流解説
君子と小人を区別をしてあるが、君子とは人格が素晴らしく、魅力のある人である。
小人は、才能や能力はあるが人間味がかける人で、言わば「できる人」である。
政治にしても、企業にしても今の日本は、利益・成果・効率を求めるが故に、
できる人が政治家でも社長でも多く感じる。
西郷は、そういった「できる人」を組織の長にすると弊害があるが、
小人がいなければ、また、うまくいかないと言っている。
森信三著の「西郷南洲翁遺訓に学ぶ」では、立教(学問)の立場と為政(政治)の立場でこの遺訓を解説されています。
学問の立場から言えば、君子は、人間をすべて君氏たらしめ、有徳者たらしめんとする努力であります。
すべてをやるときには、どうしても仕遂げないといけないという決心でなければならぬ。
それが教化の事であり立教の受持ちであります。
ところが政治の立場になりますと、現実界の現在の統一ということが眼目であり、政治に於いて最も大事なことは、先ずさしあたり当面いていることを現在可能な範囲においてとにかくまとめるということであります。
たとえば、池を直すという例で学問の立場と政治の立場でたとえると。
学問の立場では、池の水を全部吐かして根本的にゆっくりと築き直しをする。
政治の立場では、池の堰きの壊れている一部を防ぎ直すことであります。
即ち学問の立場では完璧を目指しますが、政治の立場に於いては現在ということが何よりも先ず基準になります。
しかし真の政治というものは、有徳者を上に置いて才能あるものしないという根本原則なのであります。
学問の立場と政治の立場の能力が高い人をあえて小人として、それを清濁あわせ呑む広大な慈愛のある有徳者が真の君子でなければならないのであります。
稲盛和夫著の「人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ」では、君子と小人の対比・第二電電の人事でこの遺訓を解説されています。
「君子」と「小人」という言葉が出ていますが、「君子」とは、素晴らしい徳を持ち、信望があり能力を持っている人です。「あの人は人間ができている」「あの人は徳がある」というように西郷は君子をという言葉を使っています。「小人」とは、才能面ではたいへん優れているが、人間的な修練の未熟な人、悪人ではないがまだ十分に人間ができていない人だと解釈してもいいと思います。社会を見たとき、そういう小人がリーダーになっている場合がよくります。
本当は人格と地位がパラレルになる。つまり、人物がよいから地位も上がっていくというようにしなければならない。しかし、現実には君子は非常に少ない。そのような中、人格的にあまり十分ではないけれど、才能があり、能力のある人にも、組織の中で力を発揮できる場を与えて、使っていくことが大事なのだと西郷はいっているわけです。
第二電電の社長人事についてお話をしします。私が社長に選んだのは、あまり目立たなかった人物でした。それは、トップとしてふさわしい「徳」を備えている、また社内の人々から信頼、信望を得られるという、基準に合致したからです。素晴らしい才能があり、多大な貢献をした人は他にもいたのですが、私はあえてその人を選ばなかった。その貢献に対しては、第二電電が上場する前に株式を持ってもらい、金銭的な面では十分遇しましたが、組織のトップに据えなかった。多くの小人能力、才能を使わなければ、企業経営などできません。しかし、能力があり、仕事ができるからといって、小人をトップにすえたのはでは、会社はつぶれてしまいます。徳や信望がある立派な人間性を身につけた人を見出し、その人を本当に重要な役職につけていかなければならないのです。
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経営者の視点では素晴らしい本です。
森信三の南洲翁遺訓の解説本
修身や道徳の視点では必見の本です。
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第6訓を垣間見てみます。
南洲翁遺訓 第6訓
原文
人材を採用するに、君子小人の弁酷に過ぐる時は、却て害を引起すもの也。其の故は、開闢以来世上一般十に七八は小人なれば、能く小人の情を察し、其の長所を取り、之を小職に用い、其の材芸を尽さしむる也。東湖先生申されしは、「小人程才芸有て用便なれば、用いざればならぬもの也。去とて長官に居え、重職を授くれば、必ず邦家を覆すものゆえ、決して上には立てられぬものぞ」と也。
仮名入り
じんざい さいよう くんししょうにん べんこく す とき かえっ がい ひきおこ なり
人材を採用するに、君子小人の弁酷に過ぐる時は、却て害を引起すもの也。
そ ゆえ かいびゃくいらいせじょういっぱんじゅう しちはち しょうにん よ しょうにん じょう さつ
其の故は、開闢以来世上一般十に七八は小人なれば、能く小人の情を察し、
そ ちょうしょ と これ しょうしょく もち そ ざいげい つく なり
其の長所を取り、之を小職に用い、其の材芸を尽さしむる也。
とうこせえんせいもう しょうにんほどさいげい ようべん もち なり
東湖先生申されしは、「小人程才芸有て用便なれば、用いざればならぬもの也。
さ ちょうかん す じゅうしょく さず かなら ほうか くつがえす
去りとて長官に居え、重職を授くれば、必ず邦家を覆すものゆえ、
けっ うえ た なり
決して上には立てられぬものぞ」と也。
私流訳
人材を採用する時、よくよく考慮しなければならない。
世の中には、君子と呼ばれる徳のある人格の高い人と小人と呼ぼれる、あまり徳や人格の低い人がいるが、その区別を厳しくするとかえって問題を引き起こしてしまう。
その理由は、この天地が始まって以来、世の中で十人のうち七、八人までは小人であるから、よく小人の性格や様々なことを考慮し、長所があるはずだから、これをそれぞれの職業に採用し、その才能・特技を十分発揮させる事が重要である。
藤田東湖先生(水戸藩士、尊王攘夷論者)が申されるには、
「小人は才能と特技があって使用するに便利であるから、ぜひ使用して仕事をさせなければならない。だからといって、これを上役にして、重要な職務につかせると、必ず国や組織をひっくり返すような事になりかねないから、決して上役に立ててはならないものである。」と。
私流解説
君子と小人を区別をしてあるが、君子とは人格が素晴らしく、魅力のある人である。
小人は、才能や能力はあるが人間味がかける人で、言わば「できる人」である。
政治にしても、企業にしても今の日本は、利益・成果・効率を求めるが故に、
できる人が政治家でも社長でも多く感じる。
西郷は、そういった「できる人」を組織の長にすると弊害があるが、
小人がいなければ、また、うまくいかないと言っている。
森信三著の「西郷南洲翁遺訓に学ぶ」では、立教(学問)の立場と為政(政治)の立場でこの遺訓を解説されています。
学問の立場から言えば、君子は、人間をすべて君氏たらしめ、有徳者たらしめんとする努力であります。
すべてをやるときには、どうしても仕遂げないといけないという決心でなければならぬ。
それが教化の事であり立教の受持ちであります。
ところが政治の立場になりますと、現実界の現在の統一ということが眼目であり、政治に於いて最も大事なことは、先ずさしあたり当面いていることを現在可能な範囲においてとにかくまとめるということであります。
たとえば、池を直すという例で学問の立場と政治の立場でたとえると。
学問の立場では、池の水を全部吐かして根本的にゆっくりと築き直しをする。
政治の立場では、池の堰きの壊れている一部を防ぎ直すことであります。
即ち学問の立場では完璧を目指しますが、政治の立場に於いては現在ということが何よりも先ず基準になります。
しかし真の政治というものは、有徳者を上に置いて才能あるものしないという根本原則なのであります。
学問の立場と政治の立場の能力が高い人をあえて小人として、それを清濁あわせ呑む広大な慈愛のある有徳者が真の君子でなければならないのであります。
稲盛和夫著の「人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ」では、君子と小人の対比・第二電電の人事でこの遺訓を解説されています。
「君子」と「小人」という言葉が出ていますが、「君子」とは、素晴らしい徳を持ち、信望があり能力を持っている人です。「あの人は人間ができている」「あの人は徳がある」というように西郷は君子をという言葉を使っています。「小人」とは、才能面ではたいへん優れているが、人間的な修練の未熟な人、悪人ではないがまだ十分に人間ができていない人だと解釈してもいいと思います。社会を見たとき、そういう小人がリーダーになっている場合がよくります。
本当は人格と地位がパラレルになる。つまり、人物がよいから地位も上がっていくというようにしなければならない。しかし、現実には君子は非常に少ない。そのような中、人格的にあまり十分ではないけれど、才能があり、能力のある人にも、組織の中で力を発揮できる場を与えて、使っていくことが大事なのだと西郷はいっているわけです。
第二電電の社長人事についてお話をしします。私が社長に選んだのは、あまり目立たなかった人物でした。それは、トップとしてふさわしい「徳」を備えている、また社内の人々から信頼、信望を得られるという、基準に合致したからです。素晴らしい才能があり、多大な貢献をした人は他にもいたのですが、私はあえてその人を選ばなかった。その貢献に対しては、第二電電が上場する前に株式を持ってもらい、金銭的な面では十分遇しましたが、組織のトップに据えなかった。多くの小人能力、才能を使わなければ、企業経営などできません。しかし、能力があり、仕事ができるからといって、小人をトップにすえたのはでは、会社はつぶれてしまいます。徳や信望がある立派な人間性を身につけた人を見出し、その人を本当に重要な役職につけていかなければならないのです。
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